片山修のずだぶくろ Ⅰ

経済ジャーナリスト 片山修のオフィシャルブログ。2009年5月~2014年6月

人はみかけによる!?

2009-09-02 18:00:49 | 社会・経済

「人は見かけによらない」というのは、真赤な嘘です。
人は、見かけによるのです。

白人警官に職務質問され、逮捕された
というニュースがありました。
このニュースに関しては、
オバマ大統領が白人警官を非難する発言をして
米国で物議を醸し、オバマ大統領は、
白人警官と黒人教授をホワイトハウスに招き、
ビールを振舞って、和解を試みるという事態にまでなりました。

これらはどれも、
「見かけ」による判断の末の出来事です。
人の心の中までは、もちろん、わかりませんが、
しかし、
社会すなわち世間の人々は、やはり、
人を見かけで判断しているのです。

じつは、私にもこういう経験があります。
大昔、世界一周の貧乏旅行をしたときの話です。
最後に、コペンハーゲンからモスクワ経由、
日本へ帰国するときの話です。
乗航便のリコンファームに、
日航のコペンハーゲンの支店に行ったところ、
何にも聞かないで、
いきなり「くるところが違っていますよ」
といって、アエロフロートの事務所を紹介されました。

私は、目を白黒させました。
というのは、持っている世界一周の航空券が、
まぎれもなく日航のものでしたから。
日航の男性職員は、私の、
ジーパン、Tシャツのみすぼらしい姿を見て、
安い便のアエロフロートの客に違いないと思ったのでしょう。
じつに無礼な話です。

でも、やっぱり、
人はみかけによるということなのですね。
人生、誰しも、そんな苦い経験があるのではないでしょうか。

考えてみれば、
いま、
なぜ見かけによる判断が横行するのか
といえば、
ITによる情報化社会の影響もあるのではないでしょうか。
スピードを身上とするIT社会では、
すべての物事が瞬時に判断されます。
ですから、人も見かけで判断するのでしょう。
最近、韓国と同じように、就職試験向けに
プチ整形手術をする若者が増えているのも、そのせいでしょうね。