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広島食い道楽雑記
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百十四皿目 マカロン放浪記(東京出張メシ後編)

2013-01-03 | 旅めし
百十四皿目 お好きなんですか?(東京出張メシ後編)

数年前よりマカロンにハマっておりましてね。
美味しいと評判のお店に買いに行ってみたりしていると徐々に興味も深くなっていくわけです。

興味が深くなるとどうなると思いますか。

①余計で余分な知識が増えてくる
マカロンマカロニって同じ語源って知ってました?

マカロンとマカロニ。
macaron はフランス語、macaroni はイタリア語 macarone の複数形の借用である。
どちらももとはイタリア語の maccherone あるいは maccarone (そしてイタリア語ヴェネチア方言の macarone) に由来。
あの「マカロニ」を意味する語だそうだ。
これら maccherone, maccarone などの語の語源については諸説があるが、まとめると次のようになった。
1. 「大麦のスープ」「大麦の粉をこねた生地」を意味するギリシャ語の makaria から来ている。
2. maka あるいは macco は 「挽いた空豆でつくる生地」「大麦の粉とブイヨンスープの料理」の意味だった。
やや訳が乱暴なところがあるが、ギリシャ語で、挽いた大麦のスープのような料理を表す makaria が語源のようで、
イタリア語の maccarone はもともと 大麦(または豆類?)の粉で作る生地のことを表していたようだ。
現在ではマカロニは小麦粉、マカロンはアーモンドプードルで作った生地のこと。似てなくもない。
マカロンの語源は、あのような、ティ―サロンに飾られるオシャレなイメージとはやや離れた、
主食っぽいものを指す語だったようだ。


16世紀にイタリア貴族のカトリーヌドメディシスが、
アンリ2世に興し入れしたときに、一流の菓子職人とともにフランスへ
渡ったことからフランスに伝わったとされています。
もともとはヴェネチアの「マカローネ」というお菓子が原型で、
パスタの一部も同じように呼ばれていたそうです。
17世紀になると、お菓子の方は「マカロン」、パスタは「マカロニ」と
呼ばれるようになります。


マカロンはイタリアで考えられたと言われています。
これがフランスにわたり、フランスの食通たちのお気に入りになりました。
マカロンはフランス各地で作られ、17世紀にはすでにナンシーのマカロンが評判をとっていました。
表面に細かいひび割れのはいった「マカロン・ド・ナンシー」は「スール・マカロン」(Soeurs Macaron)、
修道女のマカロンという名で有名です。
18世紀、フランスでは多くの女子修道院でマカロンを作っていました。
ムランの聖母訪問会の尼僧たちもマカロンを作っており、これは他の砂糖菓子とともにその地方の名産品でした。
1748年、王太子と王太子妃はムランにあるサント・マリー聖母訪問会の修道院を訪れました。
この時、市長は訪問者たちをビスキュイ、マカロン、砂糖菓子などでもてなしたといいます。
何百種類とあるマカロンの中で現在の主流はマカロン・リスです。
リス(lisse)とは“すべすべした”という意味を表します。
マカロン・リスはパリで作られたことから別名「マカロン・パリジャン」ともいいます。
今、マカロンというと一般的にはこの「マカロン・パリジャン」をさすようになりました。
参考文献:「ラルース料理百科事典」(三洋出版貿易株式会社)


②最高のマカロンの味を知りたくなる
これはパリに行くことが実質不可能なので、やはりここは日本国の首都東京で食べられるものを
現在わたしが食べることのできる最高のマカロンという事にする


と、いう訳で東京出張の機会を待ち今回実行にうつすことにしましたよ

それでいろいろ調べた結果、やはりデザート界の雄ピエール・エルメに行ってみたい!
と思い、調べてみるといくつかある店舗の中でも路面店である青山店に行ってみたい!
という事で道順などを調べておりました。

現代フランスデザート界のスーパースターで伝説的なステイタスを得ているパティシエ、ピエール・エルメ。
味覚の喜びと幸福感を追い求めている彼のデザートを口にした瞬間に誰もがその創造的で情熱的な世界の虜になるといわれています。


偶然にも今回訪問する取引先に案外近く、
その取引先の女性陣に先行リサーチすべく訪問時に質問してみました。

青山にあるピエール・エルメってどうかな?

女性陣 ピエール・エルメ?なんですかそれ?

ほら、あのお菓子のお店でさー、マカロンとか有名な・・

○○さん、知ってる? 知らないよね~、どのあたりにあるんですか~?

えっ、すぐそこだよー。直線距離だと400mぐらいもないんじゃない?

知らないですねー、ってか、かっしーさん相変わらず女子ですね


アハハハハ "o( ̄▽ ̄メ )。o0○((殺す))


その日は、そのお店を訪れるテンションにならなかったので翌日、新宿に向かいました。



さすが東京は新宿のデパートともなるとテナントも魅力的な店舗でいっぱいですなぁ。
広島にあったら通いたい。

それにね、一番驚いた事。
この写真ではわかりにくいですが、普通売り場の配置って和洋菓子売り場って
ひとかたまりになってるじゃないですか。
それがこのデパートでは、和菓子売場と洋菓子売り場が遠く遠く離れていて、
フロアの端と端に配置されているんですよ。

これがわたしとしてはかなりのカルチャーショックでしてね、
目から鱗がボロボロ落ちて清掃係の人に迷惑をかけてしまいました。

端と端にあれば人が回遊するんですよね!!
デパートではシャワー効果っていってまず上層階に人を誘導して
それから下層階に人を流れるようにするのはド定番の知識として知っていましたが、
同じフロア内で回遊させるとは!

おっと、また鱗が...

やはり東京!勉強になりますなぁ!


その中で最初に訪問したお店がここ!

店名 ピエール・エルメ・パリ 伊勢丹新宿 (PIERRE HERME PARIS)
ジャンル ケーキ、洋菓子(その他)、アイスクリーム
TEL 03-3352-1111
住所 東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 B1F
交通手段 東京メトロ 新宿三丁目駅 直結
新宿三丁目駅から99m
営業時間 10:00~20:00
日曜営業


宝石箱や~ん
自分の中の眠っていた彦摩呂がむくむくと目覚めていきます。
なにせ店に入っての最初に心に浮かんだのがその言葉ですから

その次は自分の中に眠っていた女子もむくむくと目覚めていきます。
や~んカワイイー
店内で体をクネクネするさまは警備員を呼ばれるに値するキモさだったとは思いますが、
ここの店員さんは我慢強かった。

店内は中国人観光客とおぼしきカップル達に占拠された状態でしたが、
なんとかカウンター前まで体を滑り込ませ注文します。
やはり中国は発展著しい国だからか、買い方も豪快な人が多かったですね。
迷ったら買う!みたいな買い方で20個・30個がバンバン売れていくなかで、
わたしは吟味に吟味を重ねて数個に絞り込み買ってまいりました。


次に訪れたのがここ

店名 パティスリー・サダハルアオキ・パリ 新宿伊勢丹店 (Patisserie Sadaharu AOKI Pari's)
ジャンル ケーキ、洋菓子(その他)
TEL 03-3352-1111
住所 東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 B1F
交通手段 都営地下鉄、東京メトロ 新宿三丁目
新宿三丁目駅から67m
営業時間 10:00~20:00
日曜営業

patisserie Sadaharu AOKI paris
大文字小文字が入り乱れる店名ではありますが、要はパリで活躍されているアオキ・サダハルさんのお店です。

要は..とか言っていますが実はお恥ずかしい話、今回訪問するまでわたしは存じ上げなかったんですよ。
まずピエール・エルメありきでこの新宿伊勢にきており、そのピエール・エルメの評価を見る工程で
発見されたお店であり、私の中でもピエール・エルメ様の引き立て役にいいかな?と思った程度なのですが
店の前まで行ってみると店舗も広く、ひっじょーにオサレです。引き立て役なんて思ったわたしを許して。

ここでも吟味に吟味を重ねて数個を購入しました。


さて、最後に訪問したのがここ

店名 ラデュレ 新宿店 (LADUREE)
ジャンル ケーキ、洋菓子(その他)、アイスクリーム
TEL 03-6380-5981
住所 東京都新宿区新宿3-38-2 ルミネ新宿店 ルミネ2 1F
交通手段 JR・小田急線・京王線 新宿駅南口より徒歩1分
京王線 ルミネ口より直通
京王新線・都営新宿線・都営大江戸線 新宿駅京王新線口より徒歩1分
新宿駅から59m
営業時間 11:00~22:00
日曜営業

ここは先ほどまでの新宿伊勢丹ではなく、新宿駅隣のルミネ新宿にあるお店です。
このお店はまー、メルヘンな感じのお店でしてねー、もちろん客層も女子しかない感じでしてねー
わたしなんかはもちろん地方からの出張お父さん丸出しで誰かに言われて買いにきた感が満載ですが、
わたしはわたくし自身の意思でここに来ているのだ!と心の中で100万回リフレインしながら列に並びました。

列に並びながらこのメニュー表をガン見していたら前の人がすっかり前に進んでましてね、
後の人、その節はご迷惑をおかけしました。
そのくせここでも吟味に吟味を重ね数個をチョイス。


ピエール・エルメ


サダハル・アオキ(同じ皿の上に並べた為、上の写真と区別つきにくくなって失礼)


ラデュレ


可能な限り同じ味のマカロンを三個買って食べ比べをしてみました。
やはりどこのお店もさすが人気店、どれも美味しかったです。
ただ、わたし的に美味しさ、味の奥深さ、意外性など総合点が一番高かったのはピエール・エルメでした。

中でも、オリーブ味はさすが天才といわれる氏!素晴らしい!


その後、個人的にもっとも行ってみたかったお店に行き、今回の東京出張終わりました

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