さてスキルというと、最近リスキリングという言葉をよく目にします。リスキリングとは企業が今後必要となるスキル・技術を再教育で社員に身に付けさせることです。一時的に仕事を離れ、大学や教育機関で学び直すリカレント教育とは異なります。
リスキリングが注目されている背景がここのところ日本経済新聞でよく紹介されています。
① リスキリングとは 企業がスキル取得の機会用意
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC069K70W1A700C2000000/
OECDが行った成人学習の調査によると、日本の点数(0.1点)はOECDの平均(0.45点)を大きく下回っているようです。日本ではキャリアアップのための再教育機会が少なく、成長分野へ人材が流出しにくいと説明されています。
②「学び直し」世界が競う、出遅れる日本 所得格差が壁
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODC283E40Y1A520C2000000/
学び直しの機会と労働生産性は相関関係にあるようです。日本は学び直しの機会が少ないので労働生産性が著しく低い、、、。
③ 富の偏在、回復に危うさ K字経済の試練
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC066D30W1A400C2000000/
コロナで拡大したと言われる所得格差の是正にもリスキリングが有効だと言われています。職業訓練への公的支出が多い国は所得格差が小さいようです。
私が務める会社はDX関連のリスキリングを行う事例として日本経済新聞に取り上げられました。私のチームのメンバーも積極的にDXの研修に参加しています。チームをマネージする立場としてリスキリングで大事だと思う点が3つあります。
1点目はリスキリングの意義を理解してもらうこと。学び直しが大事なのはわかってるけど、面倒でやる気が起きないという人が沢山います。大事なこと=自分ごとと理解してもらうことがポイントです。
2点目はリスキリングを活かす機会を作ること。インプットはアウトプットすることで完成します。メンバーが何かを学んだらすぐに実践する場を与え、成功体験による学びの好循環を生み出すことがポイントです。場合によっては異動の調整も積極的に行う必要があります。
3点目はマネージャー自身が日頃から様々なスキルについて知識を持っておくことです。DXの学び直しをする人は最近増えていますが、マネージャーがDXの知識がないので活用できないケースが多いようです。
先日、私の職場のRPAを活用した成功事例が社内報で紹介されました。私が積極的に推進したのですが、実はRPAを初めて知ったのは稼プロ!でした。18期の同期がRPAを活用している事例を教えてくれて、3年前に職場で始めたのがきっかけです。
稼プロ!はOBを含めると、独立・企業内を問わず様々なバックグランドを持った人がいます。21期の皆さん、是非積極的に交流をして刺激を受けまくってください!