今日の秋櫻写

こちら新宿都庁前 秋櫻舎

魅力の目力

2014年05月31日 00時41分08秒 | きもの

今日の昼間は夏だった。
夏っぽいからとオレンジ色のお召を着ていた。
午前中から14時頃まで外にいたのだけど、
歩きまわっているときはいい。
でもいったん腰を落ち着けると、
ダーっと汗が吹き出してくる。
そして流れる。

夏だよー。

そんなわけで。
今日はこちら。



染織家の吉田美保子さん。
年に一度の同郷の大同窓会。
参加者は約600名!
ひょえー。
今年は幹事のお役目を務める番がまわってきて
1年前から準備をしていたという。

で、今年はガツンと軽やかに
きもので参加することにした美保子さん。
しかしながら、会のスタートは18時なのだが、
幹事役員たちは朝の9時に集合して準備にあたるという。
よってかなり長時間きものを着ていなければならない。

そこで体が楽ちんなコスモス流着つけでいこうと、
ついでにヘアメークもやっちゃおうと、
秋櫻舎にご依頼いただいた。
うーれしっ。




おすまし美保子さんと、
いつもの朗らか美保子さん。
チャーミング

そしてそして。
ふだんメイクをしないという美保子さんだが、
この美しさ。本人もびっくり!

とくに目!
ヘアメークの方も、ワタシもすごく感じたのだけど、
ちょっとのアイラインとマスカラを足すだけで、
おおっという魅力の目力が発揮されちゃうのだ。

「いいですか、誰もがこんな目になれるわけじゃないんです!
 ぜひ普段も、いやきもののときだけでもいいです。
 どうかまたこの目をみせてください・・・!」

ふたりしてほとんど懇願状態(笑)





秋櫻舎のベランダ庭園で。
きものも帯も、帯揚げもご自分の作品。
これ、最高だと思いませんか?

ターコイズブルーの帯揚げと
イエローの帯〆がよーく効いてる。
そして色がとてもきれいだ。
ワタシ、この帯揚げほしい~!




もちろん補正なし。
正確には、胸当てと湯文字、裾よけの下着で
形を整えております♪

美保子さん、爽やかな装いですてきだなー。
輝いてるし!
お手伝いできてよかったです。
着心地は大丈夫だったかしら。


ラスト。





日溜まりのネコと眼鏡のワタシ。
白と黒で陰陽バランスをとってみた(笑)

なんだ、なんだー。

ワタシの写真はラブ宮沢さんが撮ってくれたもの。
間もなくこのブログは宮沢さんにバトンタッチ。


さ、寝て起きたら「比佐子つれづれ」だ。
13:30からスタート、会場は秋櫻舎です。




鎌倉で出張着つけレッスン

2014年05月29日 22時43分44秒 | きものでお出掛け

今日は日中けっこう暑かったナ。
これくらいだともう絽くらい着たくなってくる。


さて本日はこれ。



鎌倉での出張着つけレッスン。
2週間に一度姐さんとワタシは鎌倉に行って
着つけレッスンをしているのだった。

レッスンは2回に分けて、
メンバーも別々、会場も別々。

これで4回レッスンを終えた。
みなさん、きものを着ることはおぼえたので
あとは個々の動きを丁寧におさえていくばかり。




レッスンの前後に
秋櫻舎のオリジナルの下着や格安の浴衣を
みんなでみたり、きもの談義に花を咲かせたり。

夕方からの部の会場は、
古民家を改築した手拭いカフェ「一花屋」。
これで「いちげや」と読む。
http://ichigeya.petit.cc/

昼の部と夕方の部の間のちょっとした時間が
ワタシと姐さんの休憩タイムなのだけど、
そのときにここでお茶するのが毎度楽しみなのだ。

飲み物がおいしい!
色々のんだけど、
ワタシのおすすめはほうじチャイ、
姐さんはコーヒーだと云っていた。

で、ひそかなお楽しみはもうひとつ♪
会場の近くがドラマ「続・最後から二番目の恋」の
ロケ現場なのだー!

見てない人にはまったく分からない話で恐縮なのですが、
ワタシはこのドラマの大ファンで。
きょんきょんと中井貴一が出てるやつ、見てる人いるかな。

今回はぜーったいロケ現場のところで
写真を撮ろうと決めていたら、
なんとちょうどロケをしていたという。

が、きょんきょん登場までには時間切れ。
残念。
きょんきょん見たかったなー。

でも写真は撮った!



御霊神社の前。



遠景で。
うしろに撮影スタッフがうようよいらっしゃる。

ちなみにこの神社の右隣に、ドラマで最もよく登場する
あの「カフェ・ナガクラ」もあった。
本物のカフェを使っているようで、店名は「カフェ坂の下」という。
外観だけみたけど、もうそのまんまだった。
当たり前か。




レッスン終了後に出してくださったチーズケーキ。
これがもう絶品!!
これまでたべた歴代チーズケーキのなかで
3本の指に入ると思う。いや1番かもしれない。

上に乗っている3粒のレーズンに至るまでおいしかった。
香取の日本酒「五人娘」に漬けたのだそうで、
プリプリした触感もすてきだった。

「一花屋」に行ったならば、ぜひたべてください。
超おすすめです。

手前にあるのは
鎌倉の超有名老舗「力餅家」さんの「権五郎力餅」。
これはお餅をあんこで包んであるの。
今の時期は草餅バージョンだった。
これも美味。




夜の部のみなさんと。
みんな自分で着つけてます。
上手でしょう?

鎌倉女子は文句なしにジューシィ。
生活もそうだけど、存在がもうオーガニックで。
布ナプキン率だって100%だ。

葉山、鎌倉にはほんといい印象しかない。


あと鎌倉駅に降り立つと、けっこうきもの姿の
地元の女の人を見かけるのだけど、みていたら
どうもここには「鎌倉趣味」というものがあるなと。

小津安二郎のライン。
つまり浦野理一のきもの的というか。

こざっぱりと、しかし控えめなにびた色同志を
組み合わせていくのだけど、きものが大胆な型染め小紋だったり、
帯締めに原色をもってきたり、帯が無地だったりと
どこか一点にモダン性の強いものを持ってくる。
ここでいうモダン性は昭和のモダン性。

全体的に色味は地味なのだけど、
個性を感じさせたり、おしゃれなイメージを抱かせたりする。
モノトーン系の組み合わせじゃなくてね。
こう、文化度の高さが出てる感じか。

きものに土地のカラーがあるって面白いなと思う。




帰り、駅のプラットホームで
湘南ラインを待つ姐さん。
スマホ片手に仕事をしてます。
雨の予報があったので、紗のコートを着てます。




これは5月24日(土)、
六本木で開催された「仕事大学」の様子。

農業、畜産業、土木業など、衣食住にわたる
様々な物づくりジャンルの専門家たちを講師に招いて
授業をするのだ。

比佐子さんの授業テーマは「きものという農業」。
きものがどういう風にできていくのかを話した。
きものの構造、絹の効用、養蚕、大麻、和綿などをからめて
講義をしたあとは、受講生たちとのディスカッション。
シェア・タイム。

ワタシたちも刺激的だった。

色々話題は出たのだけど、
この日一番みなさんが衝撃を受けていたのが、
「きものは一度着た後に洗わなくても大丈夫」ということ!

本当にみなさんびっくりしていたし、
いかに洗濯の呪縛を受けているかが
まさに浮き彫りになったひと幕でもあった。


というわけで、明日も単。
何を着ようかな。



台湾写真日記 2

2014年05月28日 20時45分34秒 | きもの

台湾のつづき。



タクシーに分乗して台北の夜の街へ。
ご飯をたべに!
レッドカーペットだ。



「欣葉本店」もまわるテーブルのあるレストラン。
牡蠣とイカの揚げ物と
切り干し大根の玉子焼きと杏仁豆腐が
とりわけおいしかった。
台湾ビールもね!

それとこの爪楊枝が優秀だと話題に。
プラスチック製なのだけど、片方が鳥の羽みたいに
なっていて、歯間ブラシとして使えるのだ。
これ、すごくいいよね~、日本にもあるといいのに
とみんなで盛り上がった。




翌日はワタシたちは観光日♪
小型バスを一台チャーターして夜まで
たっぷり予定を組んだ。

台湾人のもと社会科の先生だった黄(コウ)さんが
ガイドをしてくれた。
真ん中がこーさん。きれいな日本語を話す。

ドライバーはおじいちゃんとおばあちゃんが
超親日派だという林(リン)くん。
だから林くんも日本人が大すきだった。
感謝。






まずは王道の故宮へ。

ものすごーく混んでいたのだけど、
聞けば、中国の人が台湾に旅行で来るようになってから
劇的に混雑するようになったのだそうだ。
確かに以前に来た時はもっとガラーンとしていて
薄暗い感じだったので、中に入ってびっくりした。

ワタシたちはきものを着ていたので、
日本人観光客にもたくさんたくさん声を掛けられた。
わかるなあ、その気もち。

展示品は陶器や象牙の細工がとりわけすばらしかった。
有名な白菜もみたけど、精密できれいだったな。

ただ故宮に限らず、ヨーロッパやアメリカの
美術館、博物館に行ったときもそうなのだけど、
そこまで「キてるよ・・・」というような、
ほとんど泣きたくなるくらいの畏怖に近い感動は
よほどのものじゃないと得られないのだった。

思うに、ふだん日本の美術品を見ているからだと思う。
日本の研ぎ澄まされた美感というのはやはり
半端ないのであり、逆に外国のものを見ると、
その日本の作る人々の異常な技と表現力の越境ぶりを
再認識するのだった。

同じ物づくりをしている外国人なら
余計にその突き抜け感を感じるんじゃないだろうか。
怖いと思うんじゃないだろうか。

今回は時間が限られていたので、要所要所をおさえる
ショートカット的な歩き方をしたのだけど、
そう、こーさんは内側に象形文字がびっしり書かれた壺とか、
古い時代の道具については熱く語るのに、
ワタシたちが「わあ、きれいねー」と反応する品々は
ことごとくかるーくスルーするのだった(笑)




お腹が空いたのでランチ。
辛いワンタンが有名だという「四川呉抄手」へ。
Mさんが調べてくださったお店。
おいしかった。
ここでも地元の人がみんなバーっと入って来て、
だーっと食べて、サーっと帰るというパターン。
大分慣れてきたような。

いずれにせよ、ビールがうまい。
ゴクゴクと喉を鳴らしてのむのです。




お次は龍山寺。



入口からすでに、ものすごい人人人。
中に入ったら花の嵐。
そして熱気!

「おやーーー???」

なんとこの日は年に一度のスペシャルデイ。
旧暦の3月23日に行なわれる台湾の神さま、
媽祖の誕生祭だったのだ。

ラッキー




龍山寺にはたくさんの神さまが祀られているのだけど、
花とかお供え物は、各々の神さまに宛ててあるのが面白い。
こう、自分の贔屓の役者にプレゼントする感覚なの。





人でごった返していたけど、そこにいるのは
信心深い台湾の人たちである。
きもの姿のワタシたちに
本当にとても親切にしてくださった。
中でも年配の方々は、小説や映画の中でしか
聞いたことのないような美しい日本語で
話しかけてくるばかりか、目がものすごく優しいのだ。

その振る舞いにすごく琴線に触れるものを感じたし、
これで感じなかったらワタシはダメだろう、そう思うくらい。

だってこんなに混んでる日に観光客が来るわけでしょう?
別に日々信仰してるわけでもないよそ者が。
しかもきものを着て。
チっと思ったっていいはずだ。
もちろんそういう人もいたと思う。
でも、きものを見るときの、
「おきもの、お召しになっていらしたのね」と云うときの
あのノスタルジックな目は何だろう。

ワタシ、もっとちゃんと台湾と日本のあの期間の歴史を
知らなくてはならない、と思ったのもこのときだ。
なぜならあの表情や振る舞いをもっと深く理解できるから。
今のワタシでは足りない。

火をつけたながーいお線香の束をもって
煙だらけの境内をまわりながら、一本ずつ各神さまに供えていく。

この人ごみである。
きものが汚れるのはまったく気にならないが
(そんなのはあとで洗えばいい)、
線香の火で穴があくのは洒落にならない。
でもそれも覚悟した。
開き直りつつも、ドキドキしつづけたけども、
みなさん気づかってくれたからだろう、
きものに穴があいた人はひとりもいなかった。

この祭りは色彩の洪水。
エネルギッシュ。
境内の色彩も飾りも実にキッチュで、
大らかな信仰心も堪能できた。




台湾で今最も新進気鋭なお店として有名な
「微熱山丘」本店へ。
パイナップルケーキを買いに。
東京の青山にも支店がある。

素材は国産のオーガニックなものを使用という
今時のヘルシー志向のコンセプトがウケている。

ここはパイナップルケーキしか売っていなくて、
お店に行ったらまずケーキと烏龍茶が
ふるまわれるというシステム。
店内のインテリアもトーキョーっぽい感じで、
なんだか台湾にいる感じがしないのも面白い。

みんなで山のように購入。




ワタシ的に大本命の九份。




色々行ったけども、かつて金山として栄えた
この「九份(きゅうふん)」が異国情緒にあふれていた。

狭い狭い道はアップダウンが激しいままにくねり、
両脇には食べ物や土産物の店がひしめき。
そこを通る8人のきもの姿にはほとんどの人が振りかえる。

日本人や台湾人が声をかけてきたり、写真を撮られたり。
ワタシも一団を離れてみた時には
すごく面白い光景だなと思った!




ということだそうです。

「千と千尋の神隠し」に加え、
トニー・レオンが出ていた映画「悲情城市」の撮影に
使われた茶館でお茶をしたのだった。
なんてうれしいんだろう!



お茶をしたのは、
ワタシの後ろに写ってる茶館の最上階。
宮崎駿好き、トニー・レオン好きのワタシにはたまらない。
感激しっぱなし。

ここではのーんびりお茶をのみながら
日が暮れるのを待った。
ゆーっくり。
じかんはゆーっくり流れていく。
ただ日が暮れていくのを待ちながら
あてどもないおしゃべりをしながら。

ひさしぶりじゃなかろうか。
何にも追われない。
ケータイも鳴らない。
メールなんか知らない。

向こうに見える東シナ海の景色もぼーっときれい。
で、暗くなると、真骨頂である。
赤い赤い無数の提灯が九份を彩るのだ。

ごっ機嫌!




キュートなTさま。
きものと九份。
ワタシのお気に入りの1枚。




夕暮れ時のブルー。
下は交番の前!




赤が大陸の赤だ。
九份、目にもたのしいとこだったー!


さてホテルへいったん戻って
台北の夜の街へ繰り出す。
ディナーをたべに。

とにかく食べつづけた。




この日はちょっとハイソなレストランへ。
海鮮ものが得意な店で、
あわびのスープが抜群だった。
ビールで乾杯してから、紹興酒をのみつつってな感じ。
毎日よく動くしたのしいから、お酒もおいしいお酒だ。
ブロッコリーの茎の炒めものもおいしかったな。

ここは6人で行ったのだけど、メニューはコースしかない。
うーん、量がなあと思っていたら、4人前で作って
とり分けてくださった。
ホテル近くの「真的好」というお店。
英語OK。
トイレがTOTO。

ワタシたちが観光をしている間、
比佐子さんと山岸さんは台北三越でお仕事。
きものの講演会である。





Mちゃん、ここでも振り袖で協力してくれて。
ありがとうござい!
着つけの実演も振り袖バージョンだ。
にしても、かわゆい。



比佐子さんは先日カヤ先生が着た
夜桜の訪問着。帯は源氏香。
きものの裾の赤いぼかしは薪火だろう。
物語のあるきもの。
イマジネーションをかきたてるきもの。


で。朝なんですが。
この福華飯店の朝食はかなり充実していて。
バイキングスタイルなのだけど、
台湾食、洋食と選べる上に
ちゃんとどちらもおいしいというね。

台湾は豆乳天国でもあるので、朝食にも必ず
あたたかい豆乳が用意されているのもすてきだった。
ワタシ、豆乳大すきなので!

台湾の豆乳は慣習的に飲まれているものなので、
とても新鮮で、豆乳を味わいましょうという素朴なお味。
塩辛い乾物的なものを入れて、おかゆのようにしてたべる
食べ方もあったけど、ワタシは少し甘くして飲むのがすきだった。

そしてですね。




台湾といえば、足つぼマッサージ。

秘かに行けたら行きたいなあと思っていたのだけど、
地理的にホテルの近くにいいところがあると、
やっぱり行きたがっていたTさんが見つけてくれて。

「わあー行こう!」

朝が死ぬほど弱いワタシがぱちっと起きるんだから
旅の力はすごい。

ワタシとTさんはおいしい朝ごはんをたべてから
ここのマッサージを受けた。
すごくよかったので、結局二日間も通った(笑)

「十足健康」というお店。
志村けん氏が行きつけらしく写真が飾ってあったり。

ここは何せロケーションがきもちいいのだ。
ビルの高層階に入っているのだけど、
窓から見える緑やビル群が、朝の清涼感でいっぱい。
窓は開け放たれているから風も時折入ってくる。
そこで足や体を揉まれつづけるなんて。
最高だ。

まあ、すごく痛いんですけどね!
ワタシもTさんも痛くて痛くて、体をのけぞらせっぱなしだった。
でもモミ返しもなく、血が流れる感じで体が喜ぶのであった。
だから二回も行ったんだけど。

ワタシたちはこーんなに痛いのに、
二回めにご一緒したNさんとMさんは
ぜんぜん痛くないと云っていたのは衝撃だった!
ふたりして色々反省した。
体をいたわらねば。
体は大事です。ほんとうに。




台湾スイーツ「騒豆花」もよかった。
Yさんが行きたい行きたいとずーーっと云ってらして(笑)
最後に行きましたよ。

したらば大正解!

味がいいのはもちろん、お店も超かわいくて。
台湾の古き良き甘味やさんって感じなの。
働いている人も素朴でかわいくて、
ひと品ひと品の見た目も、窓の形までもぜんぶかわいい!
要するに、もろツボだったわけで。

みなさんもきゃあきゃあだった。
ワタシたちは旅の間中たくさん飲み喰いしていたのだけど、
ひそかに甘いものだけはたべていなくて。
よってさいごの最後に台湾スウィーツを堪能したことになる。

しかも、ここはなんとYさんのおごりに!
色んな歓声のあと、拍手まで出た(笑)
Yさん、ありがとうございます。

ラストは帰りの空港。



バナナは持ち込めないので、
ここで食べるMさん(笑)。
それをたのしそーに見守る比佐子さん。




さいごにみんなで1枚。
また寒いトーキョーに戻るので、
上に一枚羽織ってる。


そういうわけで。
台湾写真日記、完。

台湾、ますますすきになりました。
充実したすばらしい旅でした。
きものを着つづけたことで、何もかも倍のことを体験し、
また感じた旅だったなと思います。





台湾写真日記 1

2014年05月25日 21時38分40秒 | きもの

まずはお知らせです。

「秋櫻きもの塾 第二期」
6月7日(土)、15日(日)、29日(日)、7月5日(土)

定員になりましたので締め切ります
予想以上のお申込みでした。
今回もまた参加できなかった皆さまには
どうぞ次の会をお待ちくださいますよう
よろしくお願いいたします。


次はこれを。

今更と思うなかれ。
ちょうどこの頃の台湾は
単からちょい夏物くらいのシーズンだったので。
それではざっと参ります。


2014年3月17日(月)~20日(木)
中谷比佐子と行く『日台交流きもの 親善大使ツアー』

まずは羽田空港にて。



みなさま、おきものです。
これから飛行機に乗ります。

台湾は暑かろうと、東京はまだ完璧に肌寒いので、
この出発ロビーの時点ではコートを着用。

着いたその日はホテルへチェックインして
荷物なんかを簡単に片づけてロビーへ。
そしてタクシーに分乗していざディナー。







「金品茶茶樓」にて台北発の食事。
見よ、このみなさまのお顔を!
のっけからものすごい量を、ものすごい速さでたべたという(笑)
台湾ビールもおいしーい!

みんなきものなので、他のテーブル席のお客さまからも
大注目だったけど、それもまた楽し。

あと丸い回るテーブルを囲んでたべる料理は、
その後どのレストランへ行っても、
ばんばん注文して、次から次に皿が来て、
それをわしわしたべて、で、たべたらさっさと帰る!
こういうテンポとノリで動いていた。



食事のあとは、希望者だけで「士林夜市」へ。
アジアの夜は原色にさんざめく。
高揚するテンション。
まだホテルに戻る気になんてなれない!

熱気ムンムン。
夜空には満月がぴかーん。
そう、初日はフルムーンだったのだ。




屋台なのだけど、蒸しパンかな。
おじさんが異様に原始的な器具を使って
一個一個つくってるの。

Kさんが買ってくれて、それをみんなで
回したべしたのだけど、素朴な味でとてもおいしかった。
でも東京だと、きものを着てこんな行儀の悪いことは
なかなか大っぴろげにできない。
旅だわ、旅!



こんな食堂が所狭しといっぱい連なってて、
誰かかんか人が入って、何かたべてるの。




いかにも台湾な飲み物を売ってるお店。
お茶とかタピオカ系とか。
KさんとTさんが飲んでみるー!と
冷たいお茶を2種類オーダー。
ひとつはひたすら苦いお茶。
苦い、でも変な味じゃない、
おまけに体に効きそう、というような味。




大きな広告は韓流美容整形。しかも男子向け。
それとこの手の南国フルーツ屋台も沢山あった。

きれいでしょー。
きれいなの!

知らないフルーツも一杯あって、
ぜんぶ試食させてくれるというね。




これもOさんが大人買いしたのを
みんなで立ち食べ(笑)




夜市の中心にあったお寺。
境内のなかは超ド派手でキッチュで
見ていて飽きなかった。
境内の前の階段には人が大勢座っていて
なにか屋台で買ったものをたべたり、
前方に大きなスクリーンがあって
そこで上映されてる映画をみてたり。
どこか妖しくて、やたら赤色で、エネルギッシュで。
ひと昔前の日本の祭りの日の夜みたいだと思った。



タクシーでホテルへけーる。

そう、帰りに乗ったこのタクシー。
ワタシは助手席に座ったのだけど、
ちょうど運転席と助手席の間に
本物のおーっきなカサブランカが活けてあったのだ!

実用的にはすごく邪魔なんだけど!
なぜかものすごーーーく素敵な台湾を実感したワタシ。
だってカサブランカ。しかもこのサイズ。
造花じゃなくて、生花で、真っ白で。
ちょうどいい香りがタクシーの中に漂うの。
異国情緒をもっとも感じたタクシータイム。
こういう感覚って日本には絶対ない!


次の日はメインイベント。
「交流協会」で比佐子さんの講演会。
我々は親善大使を務める場。



少し早めに会場に入って、
打ち合わせをしたり集合写真を撮ったり。



比佐子さんは、
龍の帯に片身替わりのバサラきものだった。



パワーポイントを使いながら、
左は同時通訳の方、右は今旅の総ディレクターの山岸さん。



講演の後半かな、全員が壇上に上がり、
それぞれのきものを解説していく。

色留に訪問着、小紋、江戸小紋、袴など
みなさん趣向を凝らしたきものをお召しになってて
台湾人のお客さまも、日本人のお客さまも興味津々。

そして改めて思ったのは、
振り袖の力はすごいということ。
圧倒的な華やかさがあるのだ!!
19歳のMちゃん、どうもありがとう
また物真似してね!




お客さま。
大入りだった。

謝謝。



ゲストのカヤ先生。
台湾の舞踊の先生なのだけど、
日本の茶道も教えておられるのだ。



急きょ、カヤ先生にモデルになってもらい、
比佐子さんの夜桜の訪問着を、
皆さまが見ておられる前で着つけることに。

カヤ先生、立居振舞がとても美しいの。




八掛にひそかに描かれた徳利のモティーフが
台湾でも大そうウケた。
夜桜といえば、花見。
そこにかけているのだけど、こういう遊び感覚は
国境を超えますな。



終わってから記念写真。
台湾の日本語学校の先生(日本人)と生徒さんたち(台湾人)。
色々質問責めにあったけれど、それに答えつつ、
湯文字や体の構造の今昔に触れねばならないところでは
月経血コントロールについて熱く語りましたわ!




終わってからは「太平洋SOGO」へ。
この写真いいでしょ?すきなの。

建物や空気は台湾なんだけど、
その中にきもの姿があってたのしい。




バイク天国。





デパ地下に飲み物とバナナを買いにきたのだった。
台湾のバナナがおいしいと聞いていたので。

ワタシたち、デパートの中でも
非常に注目を浴びておりました(笑)
とくに面白かったのがエスカレーターに乗ったときで。

各階の売り子さんたちが全員ぽっかーんとした顔で
エスカレーターといっしょに動いていくワタシたちを
見ているのが、こちらからよーく見えるの。
どの階もいつも同じ風景になるので、
もうおかしくておかしくて。

でも、まあ、そりゃそうか(笑)



最後にホテル「福華大飯店」のロビーで一枚。
この後も、夜の街へご飯をたべにいくのだった。







前倒しでお祝い

2014年05月22日 20時38分31秒 | きもの

今日は激しいにわか雨が2度、いや3度ふり、
そのあとはその都度、夏かと思うほどの晴天になり、
かたや雷はBGMのように鳴りつづけ。
「今日は何かあるのですか」
と空に思わずききました。



千葉のおとーさんから届いた
大量のそら豆とみかん。

おとーさん、ありがとうございます

昨日の午前中の仕事はこの皮むきだった(笑)
けどフレッシュなそら豆の皮むきは
すごくたのしかった。

昨日は届きたて・剥きたてを塩ゆでしてたべ、
きょうはご子息のアドバイスにより、
さやがついたままを焼いて、塩をふってたべた。

熱々を口に放り投げる。
ーーーんまい!
最高。

それに加えて、Tさまからの奈良の柿の葉寿司、
Kさまからの富山のホタルイカとにぎす、
Oさまからの京都の鯖ずしも。

すべて、すべておいしくお腹におさめました。
しあわせだわー、ねーとみんなで云いながらいただきました。

この場を借りて
みなさまに心から感謝申し上げます。


さて本日は、
みんなで姐さんのお誕生日を前倒しでお祝ーい。

お誕生日、おめでとーーーう♪




プレゼントと薔薇と姐さん。



ケーキは姐さんの大好物、
バナナが入ったパークハイアットのシュークリーム。
比佐子さんが買いに行きました(笑)
写真は思いっきり食べ掛けですが!

シュークリームは
相変わらずおいしかった!

ワタシ、これまで色々なケーキをたべたけれど、
パークハイアットのケーキって何をたべても
ハズしたことがない。
クリームも果物も、いつの季節も、どの種類もかなりおいしいの。
果物なんてほんとジューシィでびっくりするから。
味覚の相性も当然あるけれど、ここのケーキが
東京の中では一番すきかも。

姐さんの感想と抱負もしっかと聞き、
喜ぶ姐さんの顔もみ、
プレゼントも気に入ってもらい、
ハッピーな時間を過ごしました。

ちなみに姐さんの抱負を要約すると、
姐さんはついに両性具有を目指すということだそうです。




Nさんと姐さん。
お仕事帰りに寄ってくださり、
おニューのきもので♪かるーく着つけレッスン。
この夏大島、はやく着てほしーい。


そして本日
「KOSMOS」5月号を発送しました。
今週末か、来週頭にはお手元に届くかと。

今号は「比佐子流 粋モダン・スタイル」のコーナーに
意外な〝あのふたり〟が登場してるのも見所であります。

なお繰り返しますが、
「比佐子つれづれ」
は今週土曜ではありません。
開催は来週の土曜日、5月31日(土)です。
どうぞどうぞお間違えなきよう。

さいごはこれ。
発送を手伝ってくれたはっちゃん。




「KOSMOS」の上で三点頭立!

男気あふれる優しいはっちゃんは、
今号に気合いを入れてくれたのだった。

世の男たちはつべこべ云う前に
三点頭立すればいいんだ!

以上。