今日の秋櫻写

こちら新宿都庁前 秋櫻舎

あさってはナイト・コスモス

2012年10月31日 22時56分49秒 | きもの

今日はずーっと来客が途切れることがないという一日だった。
月がきれいだ。

さてさて。
本日は10月の「ナイト・コスモス」の様子から。

10月は手帳セラピストのさとうめぐみさんがゲスト。
初の札止めが出るかと思うほどの大入りだった!

まずは比佐子さんによるさとうめぐみさんの紹介から。



それからレクチャー開始。
タイトルは「『2度書き』手帳術 秋櫻舎 特別講座」。



寺子屋のごとし。





授業の内容は月別ページと週別ページの書き分け方、
五色ペンでの色分け術など、幸運を呼び込む「仕込み」の数々に
なるほどと唸ること多々。

手帳というのはたいがい月別ページが前半にあって、
後半に週別ページがついているという構成になっているが、
めぐみさんの手帳術では、この月別と週別の使い分けが
キーになってくる。

これまで月別ページしか使わず、
週別ページは完全にメモ帳化していたワタシ。
めぐみさんのお話をきいて、来年は週末ページも
使ってみようという気になったな。

あと個人的には、予定の変更は「見え消し」にする
という項目がヒットだった。
予定がなくなったからといって消さないこと、
そして

・自分の都合での変更は二重線で消す
・不可抗力での変更(天候とか先方の都合など)は×印で消す

こうすることで、相性の善し悪しも見えてくるし、
例えば中止になった場合も「今度こそこれ、実現しなきゃ」と
自分のメモリーに残るのがいい。
ああ、実現しなかったなあという隠れストレスだって
前向きに減っていくことだろう。




めぐみさんは基本オープン・マインド。
だから自分の手帳だってこんなおおっぴろげに
見せてくださるのだ!

この日のお召しものは高橋先生の墨流し染め。
めぐみさんはアンティークきものの蒐集家でもあるのだが、
これは新品。
人生で初めて誂えたという記念碑的きものでもある。

お袖を長くして、甘い夢のような彩りの墨流し染め。
秋櫻舎で作ってくださったのだけど、
ほんとめぐみさんにぴったりだなあと思う。
とてもよくお似合いだ。



帯はサーモンピンクの菊の刺繍帯。
垂れさがる香入れがキュート。
赤に白トビ絞の帯あげは、秋櫻舎のオリジナル




半衿もお気に入りのはぎれを利用したもの。
この写真だと墨流しの色もよく見える。




武田さんと松本さん。
この日のおふたりの共通項は「猫」。



紫トーンのコーデで、塩野屋さんの矢絣のお召に、
竺仙の塩瀬の菊の染め帯。
帯留に白猫。
愛猫のヒメちゃんですわ。
ちなみにきものと帯は秋櫻舎で誂えていただきました♪
モダンでしょ。ワタシ、このコーデ大すき。



松本さんもお召し。
縞がグラデーションになっていて凝っている。
そしてこれ。
猫モティーフの帯締め!
さり気なくしっかり猫、という魅惑の揺さぶりを
かけてくる帯〆だと思います!




たまたま上京していた武内くんと。
おそらく国内最大手の呉服屋の若旦那である。
10年ぶりくらいでお会いしたのだけど、
きもの業界の未来に明るさを感じました。

比佐子さんは塩漬け繭のきものに秋草の刺繍帯。


ご飯はぴかぴかの新米のおむすび、
油揚げとこんにゃく、かぼちゃ、オクラの煮物、
富山の開沢さんが送ってくださったイカの昆布〆、
デザートは巨峰とキウイ。
開沢さん、いつもありがとうございます♪



お食事タイム。我らは割烹着。

さいごは



残り組で記念撮影。


で11月のナイトですが。
10月に引きつづき、11月もさとうめぐみさんを
ゲストにお迎えしてお話をうかがいます!

参加者の方々の熱いご要望から実現しました。
テーマは打って変わって「地球暦入門」。

地球暦とは、太陽系を1兆分の1に縮小した、
直径30cmの暦のこと。
1年を宇宙スケールでひと目で見渡せるようになっています。
イメージできますか?

この地球暦をうまく日々の生活の中に
取り込めるようになると・・・


 ★シンクロニシティが起きやすくなる。

 ★自分の本質が立ち上がる、粒だつ。

 ★宇宙の中の自分を感じられるようになる。感覚が冴える。


今回は入門編です。
ご興味のある方はぜひいらしてくださいね。


今日はできたてほやほやの新刊をもって
秋櫻舎にいらしてくださっためぐみさん。



コート職人の中島さんと、
日本語ぺらぺらのロシアっ子、ヤニーナちゃんと3人で。

あさってのナイトでは
新著『旧暦で楽しむ着物スタイル』(河出書房新社)も
ご覧いただけますよ。
下着のページはKOSMOS屋が満載です


○ナイト・コスモス

 11月 2日(金) 18:30~20:30  
 
 「地球暦入門」

 会場 秋櫻舎 /会費 3,150円 手作りの夕飯付き  
 
 ゲスト さとう めぐみ さん 


お待ちしておりまーす。











きものでお出掛け 両国の巻

2012年10月30日 21時28分40秒 | きものでお出掛け

今日も「KOSMOS」10月号がらみで。

※「KOSMOS」の原稿に加筆・修正しています。
  写真も大幅に追加。少々時間差がありますが、お許しください。


きもので出掛ける場所を皆さんお探しのようです。
ならば「こんな場所はいかがですか?」というご提案も
していきたいと思います。

今回は両国。
メインはきもので相撲観戦。





~回向院から始まった~

まずは『鬼平犯科帳』でもおなじみの回向院へ。



ここは江戸時代の明暦の大火「振袖火事」によって亡くなった人、
動物すべての無縁仏を供養する場としてひらかれた浄土宗の寺院。



鼠小僧次郎吉や江戸の人気戯作者、山東京伝の墓もある。



「天(あま)が下 古き例(ためし)はしら浪の
 身にぞ鼠と現れけり」

鼠小僧次郎吉の辞世の句。
歌舞伎の白浪五人衆ってここから取ってるのかしら。


ところでこの回向院、天明元年以降には
境内で勧進相撲が興行され、これが今の大相撲の
起源となっているというからびっくり。

明治42年の旧両国国技館建設までの相撲は
「回向院相撲」とも呼ばれているほど。
近くに相撲部屋が多いので、
国技館でひと勝負し終えた若い力士たちが
境内を通り抜けしていたりもしてたのしい。

そしてそして。
ここでワタシたちは大変に美しい力士に
遭遇したのだった!!

でも名もきかず、炎天下のもと
お腹を空かせたワタシたちの記憶は4人ともバラっバラ。
要するに顔はおぼろげ、印象も断片的。
強いていえば、共通項は二組にわかれ、
比佐子さん&ワタシ vs 田中さん&姐さんの構図。

あとで番組表やネットで顔を確認したときも

「そんなに歳をとっていなかった」
「もっと爽やかだった」

どうにも埒があかない。

あれは一体誰なんだろうか・・・。
近くの相撲部屋に所属しているということだけは確か。

分かったらすぐにお知らせしますね!
ほんと、美しい力士だったのですよ。
ハーフだと思います。




下は回向院の観音像。
大樹をバックに下から浮かび上がってくるような
とても素敵なシーンの中にありました。

火打石は近くの甘味やさんの店頭で売っていたもの。
両国って何なんだ?


他にも旧安田庭園や足袋資料館、勝海舟、
芥川龍之介の生誕の地など観光名所に事欠かず、
もちろんちゃんこ屋さんもひしめいていますよー。


~いよいよ両国国技館へ~





のぼりが風にはためいてる。
そんな中で、力士たちの入り待ちを
している人たちがいーっぱい。
年齢層は高かったかな。

みなさん、じつに人懐っこくてノリがいい。
「姐さんたち、いいねえ」
なんて威勢のいい声がバンバン飛ぶ(笑)

他の伝統芸能にはないムードだわ!

ワタシと姐さんも思わず
入り待ちをしてしまいました。

だってここは異世界。
何もかもが面白おかしくて、なんでもかんでも見たくなる。

切符売りや警備員、売店の人など
会場で働いている様々な人たちも、
元力士だよね、という体型の方ばかりだし。
会場内のパイプ椅子に座って監視しているおじさんだって
何気に股割れしてるし!
股関節の柔らかさがぜったいに玄人(笑)





ギャングスターみたい!






みんな浴衣が派手でかわいい!

異形の者たちの存在感がこんなに高揚するものだったとは。

ガラの悪そうな連中はスルーして(だってほんとに怖そうなの)
姐さんとふたり、ものすごい厚顔ぶりで物色したりして。

「次の人たちは?」
「かっこ悪いからダメ」
「あの人たちは?」
「かっこ悪いからダメ」

かっこ悪いのは全部ダメなんだ(笑)

で、とうとうお声掛けさせてもらったのがこの集団。



両手に花。



大きな花。

待った甲斐があり、とっても爽やかな力士たち。
しかも

「おきもの、素敵ですね」

なーんて。

力士はヨイショが上手だというけれど(落語界情報による)、
ほんとかも。
でも本当にびっくりするくらい爽やかで、
あまりのその爽やかさに緊張してしまったくらい。
そしてワタシがイメージしていた力士像は
ガラガラと崩れ落ちました。

鬢づけ油の匂いも初めて嗅いだ。
もっとヤニ臭いものだと思っていたのに、
リッチな白粉みたいないい匂いだった。




大きな壁画の前で姐さん。


中に入れば、そこもまた異世界。



2階席から。



優勝した力士への賞品。
どれもビッグでおもしろいの。
姐さんが凝視してるのは、椎茸です。



カップ。




1階席から。

五行にのっとった土俵の作り、まわしのフォルム、
大銀杏髷、色んな儀礼、行司の直衣姿や所作など、
どれも面白くてあっという間に時間がたっていった。

取組みの間は私語も会場の出入りも自由、
飲食やカメラ撮影もOKだというのも新鮮だった。
規制がゆるくて、本当にのびのびと観戦できるのがいい。

フラッシュなんて光りまくりだし!




怪我をした力士が出た一番の後は、
その場所に塩をまいていました(矢印のところ)。
神技なのだなと思う。




比佐子さんが大すきな美男力士「隠岐の海」。
人気あったなあ。




この秋場所で優勝した日馬富士。
ワタシたちが行った日も連勝中で、
とにかく、仕切りから負ける気がしなかった。
もっと云うなら、出てきたときから。
相撲を全く知らないワタシが見てもそうなのだ。

仕切りの際、最初は互いに顔を見合わせて
腰を落とすのだけど、そのときの体の芯の
バランス感覚がすばらしかった。
まったくブレない。
強い力士はこのときの姿勢が皆ものすごくきれいだった。



懸賞金が一番多かったのは
やはり横綱の白鵬。




闘志がみなぎっているのに表の白鵬は静謐。
そして「八卦よい、のこった」の直前の形が白鵬は独特で、
背中をぐーっと反らせて右斜めに構え、拳をにぎり、
そこから気を放つように相手に向かっていくときの
「一気」がもうたまらない。

行司のトップに君臨する木村庄之助の、
すっと伸びた左足も印象的だった。
白足袋である。

ちなみにこの一番は体がぶつかった瞬間、
相手が脳しんとうを起こしてしまい、
あっという間に勝負がついてしまった。

初めての相撲観戦だったけれど、
TVで見るのとはまるでちがっていた。
今まで知らなかった「強さ」も知った。
何でもそうだけど、やっぱりライブだなあと思った。


して、きもの状況について。

きもの率は予想以上に高く、
歌舞伎や文楽、能や落語といった伝統芸能に比べると、
一番気負いがないというか、さらりと着ている方が多かった。
どこかしらの女将さん職の方も多い気がしたな。

きものを着た女性の独り客の多さも群を抜いていた。

着ているものはばっちり訪問着(髪形も美容院)から
紬などの普段着まで幅広かった。
個人的には、会場中が異世界なので、
むしろきもの姿のほうがしっくり場にハマって楽しいと思う!

ワタシたちは今回2階席ということもあり、
大島や白鷹お召といった装いだったけれど、
初場所はぜひ升席でと思っている。

升席だとたっつけ袴の「出方さん」が席まで
急須をもって案内してくれ、
後でお弁当を配達したり御用聞きをしてくれたりもする。
これで土俵にもぐっと近くなるとすれば、
やっぱりこちらも気合いを入れてめかしこんでいこうか、
とそんな気にさせる場所でもある。




赤提灯のもと軒並み「相撲案内所」があって、
出方さんたちはそこから弁当を運ぶ。


さいごは出待ち風景。




比佐子さんと姐さん。
栃ノ心と。



姐さんはにっこり笑っているのに比佐子さんは・・・。
もう少し寄ってください、と云っても寄ろうとしない。
あとでお茶をしているときに聞いたら

「だって怖いんだもん」

調べたら分かったのだけど、琴欧洲は連敗中だった(笑)
だから、むっつーっとしていたってわけだ。

「でも一緒に写真を撮ったんだから、奴は明日、勝つね」

と云ったのは姐さんだけど、
果たしてそのとーりになりました。
万事めでたし。


そんなわけで。
きもので大相撲をおすすめ致します。








新ブログ登場

2012年10月29日 21時01分57秒 | きもの

ワタシはマゾじゃないので。

http://blog.goo.ne.jp/kosmos8/e/f8b9f78e59c3895677f313cd298bc7cb


このブログは比佐子さんのブログと連動して
読んでおられる方が多いので、一応断っておこうと思う!

しかし竹刀を振りかざしている感じって。
どんなだ。

もとい。
アッハン塾はお色気ブログではありません。

「ああ、なるほどねー」のニュアンスでの
「ああ、ははーん」を短縮化したものです。


~人生の半分以上の月日ををきものを通して日本を見てきた
きものが教えてくれた日本を「アアそうなんだね」という感覚で
オチャしながらお友達との話題の中に入れていただければ本望~ 

「チャコちゃん先生のつれづれ日記」より引用


今まで「アッハン塾」はフェイスブック上でのみ
連載されていたのだけど、FBをやっていない方というのは
意外と多い(ワタシもそのひとり)。
よって、どうせ記事を保存するならブログで読めるようにしようと。

そういうわけで。
「アッハン塾」はじまりました。
またブックマークしてくださいね。

「アッハン塾」http://blog.goo.ne.jp/ahan_juku


さいごに。
「めうがや」さんからいただいた手紙の切手が
ひそかに・・・



圓朝だったー!

江戸末期から明治にかけて大人気を博した
落語中興の祖、三遊亭圓朝。
もうーうれしいなあ。



なおこれは清方の「三遊亭円朝像」(昭和5年)。

ふたりのつながりは、というと、
清方のお父さんが経営していた「やまと新聞」で
圓朝の落語の口述筆記を連載していた関係で、
清方は幼少時から圓朝の高座に接していたというところにある。
この絵も清方が小さい子どものときに見た印象を
絵にしたもので、写生じゃないのである。

ちなみに、この連載は日本の新聞初の試みであったが、
大当たりして、爆発的に人気が出た。
みんなこれ読みたさに「やまと新聞」を買った。

この圓朝という人は噺家であるというより、
劇作家の資質のほうが高いようで、数々の名作を生み出しているのだ。
作品数は多々あれど、有名なところでは
「牡丹燈籠」「真景累ヶ淵」「文七元結」
「塩原多助一代記」「怪談乳房榎」あたりだろうか。
これらは歌舞伎でもよくかかる演目だけれど、
圓朝ものは落語で聴くほうがよりスリリングだと思う。

それから言文一致体(話し言葉に近い口語体の文章)といえば、
二葉亭四迷の『浮雲』からとはよくいうけれど、
実際はこの圓朝の口述筆記が、二葉亭四迷に影響を与えたという。

黒い半衿がシブい。
でもこういうナリは素人じゃないなあ。
そして昔の灯りは燭台のろうそく。
これで怪談噺はさぞや雰囲気が出ただろうな。
いま電気の下で聴いたって十分怖いんだから。


して今夜は満月。
とてもきれい。










東西を再構築

2012年10月26日 23時05分41秒 | きもの

最近、秋櫻流の着つけにどんどんファンが
増えてきたという手応えを感じる。


東西それぞれに着つけ方の伝統、文化がある。
そのふたつの魅力ポイントをいいとこ取りして、
比佐子さんがリミックスしたのが秋櫻流。

リミックスとはremix、オリジナルの再構築。

東の「しゅっ」としたかっこよくてスリムな美学は下半身に。
西の「ふわん」とした優しくてかわいい美学は上半身に。



上も「しゅっ」にすると、まず上半身に贅肉をつけらんない。
そしてスキがなさすぎる。
ただでさえ、このご時世、日々女の人たちは、
家庭で、あるいは職場でみんな色とりどりにがんばっているのだ。
だからきものを着たときは女性性をぞんぶんに発揮してもらいたい。
えいやっと解放して、心の奥底から安らいでほしい。
たおやかに柔らかく、ちょっと甘く。
そんなスイッチを入れてほしい。
そのどうしたって男の人にはない体の曲線なるものを
ゆったりときもので包み込んで現したい。

でも下は「しゅっ」とさせて、
女性のそのすばらしい本来の
強さと気張りと意気地を表現しよう。
ならば、裾つぼまりにして、着姿にアクセントをつけたい。
筒型の単調なフォルムでは目も体も飽きてしまうし。
なんといっても、スリムに仕上がる。
足さばきも軽快にやれるし、下半身がしゅっとなると、
帯が引き立つ。
太いベルトなんて云わせない。

着姿にアクセントを。

長年、西も東もみてきた比佐子さんならではの
東西リミックスの着つけ方なのである。


http://www.kos-mos.com/kitsuke/index.html

補正。

外部からとってつける補正はしないが、
自分のお肉を移動させての補正はする。
もともとあるものを、使えるものを最大限に使って、
着心地のよさを実現するのも秋櫻流。

ひと工夫ほどこした湯文字も裾除けも、
そしてショート丈の長じゅばんも、
秋櫻流ではただの汗予防とか形だけで着る下着ではなく、
美しい着姿のために「機能する」下着なんである。




帯。

帯は後ろ手で結ぶ、これも秋櫻流。
なぜ後ろ手か?
背中が丸くなるのを防ぐため、胸をひらくため、
後ろに手が回るというのは健康の証でもあるから。
そして帯は折り紙のように折っていくのではなく、
ねじる。

ねじるには力が要る。
体も使う。
コツがいる。

やはりこれもまた、
体を健康に向かわせるための帯結びなのだ。

使う道具は自分の手と体だけ。
って手も体か。

もとい。


シンプルに着ること、
体の個性を殺さないこと。


・・・・秋櫻流の着つけ、
興味をもたれたなら、ぜひいらしてください。
ひと通り着つけができる方は、
ワンポイント・レッスンをご利用くださいね!


加えて。
明日は比佐子つれづれです。

10月下旬。
すっかり袷の季節になるのかな。


「比佐子つれづれ」

10月27日(土)13:30~15:00 

 会場 秋櫻舎
 会費 3,150円 お茶・おやつ付き  


明日のおやつはちょっとお楽しみですぞ。

それでは皆さまのお越しを
こころよりお待ちしておりまーす








輝く色と魔法の長じゅばん

2012年10月25日 22時03分45秒 | きもの

最新号の「KOSMOS」がお手元に
届いたようなので、今日はそれにちなんだ写真を。

「比佐子流 粋モダン・スタイル」に登場の丸山薫代さん。

※「KOSMOS」の原稿に加筆修正しています。


長野県に住む丸山さんですが、この日は
お嬢さまの創作モダン・ダンス発表会のために
上京なさいました。
お嬢さんはカナちゃんといいます。
おんなし名前♪




美しいピンク紫の唐草文様の小紋は
「やびや」さんの品。
ここの品らしく、実にさり気なーく凝っています。




地色は淡い斑点を浮き上がらせる天目(てんもく)染め。
色に濃淡が出るので、全体的に色に落ち着いた深みが出ます。

またこの生地は地紋の花に、染料をはじく糸を
使っているため、染めても花だけは白いまま残るのです!
刺繍じゃないんです。

紬が多く、色も紺や茶という渋い色のものばかりで、
今まできれい色のきものは着たことがなかった
という丸山さんですが、おすすめしたところ

「見た瞬間、いいと思いました」

やったね。
色と心が引きあったのでしょう。
実際、丸山さんはこの色をまとうと、
お顔がきゅっと上がり、肌のトーンが
明るくなるのが分かります。

先日200名くらい集まる大きなパーティに
このおきもので出席なさったところ、

「大好評でした」

と輝く笑顔で話してくださいましたよ。

そのパーティではきものを着た方も
多かったそうなのですが、
こんなきれいな色を着た方は丸山さんと
そのお友だちくらいで、
会場で大モテだったようです!

わかるなー。

ちなみに、そのお友だちも
秋櫻舎でお見立てさせていただきました(笑)

これから忘年会やクリスマスパーティなど、
お食事イベントが増えていくシーズン。

「このきものはちょっといい会に着て行こうと思っています」

こんなにお似合いなんですもの。
もううんとみなさんの目と心を楽しませてきてください。
何より、丸山さんの華やいだ顔と気もちが
場を明るくさせることでしょう。




帯は能州の袋帯。
砂金のような控えめな輝きが
適度なフォーマル感を出しています。

にしてもこの帯って何にでも合わせやすそう。
重宝すると思うな。



帯〆は白でシンプルに、強く。
帯あげには赤をちょこんと入れました。




長じゅばんだって手抜かりはございません。
若草色に染めました。

袖口や振りというのは、自分では見えないのだけど、
他人様からはよーく見える場所です。
ここに色を差すことで、さらに全体が引き立ちます。

この色合わせ、比佐子流コーデですねー。




姐さんが手を入れているところ。

そう、着つけのポイントでいうと・・・

丸山さんはものすごーく腰の位置が高く、
とても豊かなバストの持ち主。
完ぺきなガイジン体型です。

そんな丸山さんにとって、
胸元がきれいに決まらないのが悩みの種。
しかもこれまでは紬中心だったので、
垂れものでの着つけ、もちろん胸元づくりも
困難極まりなかったようです(笑)

今回は比佐子さんが着つけをしたのですが、
どうですか?

和装ブラジャーも、タオルも、さらしも
使っておりませんよ。

秋櫻舎の通常の着つけレッスンでお教えしている
「秘密の半衿つけ」に、さらに〝ひと工夫〟加えた
半衿つけがなされた「魔法の長じゅばん」を使い、
あとは着つけ方で、ここまでになります。

そしていくら見た目がきれいでも、
大事なのは着心地。

着つけ終わったときの丸山さんのひと言は

「えーっ!胸が楽!」

着心地もばっちりというわけ。

この魔法の長じゅばん、もとは、相撲とりに
そっくりの体型をしていて、だけどとっても
人気のあった芸者さんがしていた工夫をヒントに
比佐子さんが編み出したもの。

秋櫻舎では「胸元すっきりレッスン」も
やっておりますので、
バストが大きくてお悩みの方はぜひ一度
いらしてくださいね。


「胸元すっきりレッスン」

会場 秋櫻舎  
料金 60分 5,000円
時間 13:30~18:30(月~金 *土日も承ります。)

★上記以外のお時間のご相談も承ります。



それではまた。





中谷比佐子の『きものイズム』を伝えるホームページ



着たい着物を作っています