今日の秋櫻写

こちら新宿都庁前 秋櫻舎

授賞式のきもの

2011年05月31日 21時36分28秒 | きもの

今日は三田佳子さんの着つけをしに
三田さんのご自宅まで。

このたび、クドカンこと宮藤官九郎さんが
「向田邦子賞」を授賞したので、
その授賞式に出席するためのものだ。

ワタシは比佐子さんのアシスト。

http://www.oricon.co.jp/news/photo/88288/p00201105310869324001306839923L/


写真ではきものがよく見えなくて残念。
ものすごく素敵なコーデなのに・・・!

幾何学模様の単の訪問着にも金泥が、
熨斗目を刺繍した袋帯にも金糸が、
とおめでたい柄と色、でも大仰になりすぎずシャープ、
でも帯揚げは紫のぼかしに女性こものが友禅染めされたもの、
帯〆はさわやかに水色と色気をちょっと添えて、
というほとんど完ぺきなコーデだった。

幾つかの候補の中から、最終的に何を着るかを
比佐子さんと話し合って決めるのだけど、

「無双もいいわよね。今の時期ものでしょ?」

なんてさらりとおっしゃって、
すばらしい無双のきものが奥から出てきたりするのだ。
すごい。

三田さんのきものコレクションは
本当に素敵で、モノもどれもすばらしくて、
おまけに草履や扇子などの小物類も
ええっ、こんな素敵なのがあるの!と
いうようなものばかりなので、
いつも拝見するのが楽しい。
思いっきり楽しい。

ヘア・メークに対しても、着つけに対しても、
審美眼に一本びしーーっと通っている線があって、
そこをあやふやにすることは絶対にない。
もうシビれるので。


でもこの授賞式の写真をみる限り、
きものを着ているのは三田さんだけ?

うーん、うーん。
なぜなのだ。

大人の女性こそさらりときものを着るに
勝るものはないのになあ。
おめでたい場の格も上がるし、
華やかにもなって、相手のためでもあるのにね。

そんなこんなで比佐子さんは
その後そのままバレエのレッスンへ。
ワタシはまっつぐお家に帰りました。

あ、それから
6月のイベント、レッスンスケジュールを
アップしました。

http://www.kos-mos.com/schedule/schedule.html

一番人気はやはり着つけレッスン。
自分で着られるようになると、楽ですよ。
それにもっときものが身近になる。
きもち的にもね、親しくなる。

秋櫻流は、まず体を補正しない、
つまり自分の個性を否定せずに生かす、
そして秘密の半衿つけは、
着て魅せるプロである花街の女たちのやり方です。

心地よく、美しく、シンプルに着ることを一番に。
シンプルが一番です。


追伸
サラさん、コメントありがとうございます。
お返事遅くなりましたが(気づくのが遅かった)、
返信させていただきました。

プロの高橋さん

2011年05月27日 22時27分07秒 | きもの

今日は何とか雨ざーざーにならず。
お召を着ていたので、
やったね、ありがとうよーという感じ。

とはいえ、お手入れのプロフェッショナルである
高橋さんがいるから、心底ドキドキはしていないんだけど。

かつて家路の途中でバケツをひっくり返したような雨に
遭ったことがある。
今「ような」とは云ったけれど、事実は誇張ゼロ。
空に巨大なバケツがあって、そこから大量の雨が
ざざーっとにわかに降ってきたというものだった。
で、そのときに着ていたのがお召の単。

ご存じのとおり、お召は水を吸うと、
きゅうううーっと糸が縮こまる。
なぜか。
制作過程で、水を吸わせながら強く撚った糸で
織ってあるため、水を吸うと、また「あのとき」みたいに
縮まなきゃという記憶が糸に残っているからだ。

傘はもっていたので、差してはみたけれど、
もう全然間に合わない雨量だった。
上からも雨、またアスファルトに打ちつけられて
跳ね上がった雨は下からもくる。
しかも風が強かったので横からも雨とくる。


(これは明治の女)


啄木は雨にも負けず、風にも負けずと
云ったけど、どっちにも負けっぱなしだ。
誰か助けて、なんとかして・・・
ほんとに思った。

辺りは暗かったし人通りもなかったので、
裾をたくし上げ、必死にきものを守ろうとしたが、
雨があたらなかったのは、傘から近い肩エリアのみ。

果たしてきものは、わずか5分足らずで
縮みに縮んで、雑巾をかたーく絞ったように
すっこんこんになった。

初めて凄まじく縮んだお召というものを
体験したが、ほんとうにぎゅーーう。
かたい、かたい。

ああ、お気に入りだったのに。
ダメにしてしまった・・・。

このときのものすごく暗い気もちは今も思い出せる。
それでもダメもとで、次の日、
高橋さんに来てもらって見せたら。

「ああ、こりゃダメかもしれねーなあ。
 ここまでやっちゃうとねえ。
 まあ、やってみるけどさ。
 最悪、きものを解いて洗い張りになるからね」

生地が3分の2くらいの分量になり(マジで)、
あげくコチコチで、原形なんて留めていないのだから
もうダメだと端から思っていたワタシ。
だから洗い張りしたら、元通りとはいかなくても
まあ何とかはなる、というのは知らなかったので、
これには喜んだ。

しかし数日後に高橋さんが持ってきたのは、
洗い張りしていない状態で、
ちゃんと元通りになったお召だった。
なってしまったのだ。
すごい。
そして本当にうれしかった。

これは高橋さんは確実に腕のあるプロなのだと
改めて痛感したエピソードでもある。

その後ワタシは、焼肉を食べに行って肉汁のシミをつけたり、
厚焼トーストをたべてバターシミをつけたり、
あとトマトソースもあったな、兎に角
ときどき(と云っておく)お世話になっているけど、
高橋さんはいつも元通りにしてくださるのだった。

高橋さんがいる限り安心して汚せるわ!
というのは完ぺきに間違っているけど
(そんなことも思っていないが。念のため)、
ただ、何かあっても「高橋さんがいるわ」
という事実があるのとないのとでは、心持ちがちがう。
まず、必要以上にビクビクしないもの!

おっかなびっくり着ていても
楽しくないし、動きが不自然になる。
大体、周りにはその神経質な緊張感は必ず伝わるし。

だから大らかな心もちできものを着ている
というのは大切なのだ。

洗うのも、水とふのりを使った正統の本格派だ。

今きものを洗うというと、
実際はほとんどが、もうそのほとんどが
ドライクリーニングのやり方だったりするが、
これだと表面上はきれいになっても生地はヤラれるし、
衿元なんかをぴしーーっとアイロンで
プレスしてしまうので、やはりきものに
ダメージを与え、おかしくしてしまう。

きものは水で洗い、ふのりをかけて
生き返らせるのが一番喜ぶ。
だけど、多くの専門の人たちは水を使わない。
それは判断を迷うから、使うのが怖い、
つまりは使えないのだ。
もし判断を誤って水で洗い、きものに何かあったら、
当然責任をとらなくてはならないんだもの。

逆にいうと、多くの経験を積み、
それを体得している本当のプロだからこそ
水で洗うという本道に則ってできるのだ。

もうひとつ!

まだ洗う段じゃないきものだった場合は
いくらこちらが洗いますと出しても

「これ、まだ洗う必要ないよー。
 もうちょっと着なよ。
 あんまり洗っちゃうと、生地がへたるんだよねー。
 もったいなからやめときなよ」

と江戸前のさっぱり軽い口調で返されるのだ!
ああ、信頼度がまたアップだわ・・・といつも思う瞬間だ。
自分の仕事に誠実であり、だけどそれをくどくど云わない。
かっこいいなあ、ちくちょう。


されど、悲しいことに高橋さんの跡を継ぐ人はいない。
だから高橋さんの腕の恩恵にあやかれるのは今である。


生洗い(きものの形のまま洗う)、
洗い張り(きものを解いて洗う)はもちろん、
縮んだお召とか、ほどけた刺繍とか、
たんすの奥にしまってあり、経年によって浮き出てきたシミ、
カビとりもOK。
ほんとうにきれいにしてくれる。

http://www.kos-mos.com/oteire/index.html

気になっているけど、見るのが怖いから
奥にしまったままの、大切なきものや帯があったら
秋櫻舎にご連絡ください。


そういうわけで。
何が云いたかったかというと、
高橋さんは現きもの界にとって
大切な存在なのだ、ということです。




お酒をこぼしても大丈夫。




蕎麦のつゆがはねたって大丈夫。
パスタもね。




あれ、煙草は・・・?
穴を開けちゃったらどうするんだろ。
飲み屋とか、道ですれ違いざまにってのは
意外とありそうだよね。
今度、高橋さんにきいてみよう。



うちのペコさんと新商品

2011年05月25日 21時55分39秒 | きもの

今日はとってもいい天気。
晴れ晴れ。



うちのペコさんもご機嫌さま。
冨田ママが作ってくれたおニューの夏ものも
文句なしにかわいゆいぞ。
絽でね、ナデシコの友禅なのさ。

冨田さん、いつもありがとうございます。
夏ものはやっと日の目をみましたよ。



薔薇も摘んじゃうよ。


それから新商品のご紹介もふたつ。

まずはこれからの梅雨の季節に
大活躍の雨下駄2足。
雨草履じゃないところがポイントであります。

シンプルにつま皮は無地に。
足元がすっきりして、コーデもしやすい。

他の色の組み合わせをご希望の方は
お気軽にご連絡くださいね。
ご希望にできる限り、お応えいたしますので。



http://www.kos-mos.com/kimono/hakimono.html#ame_geta



お次は楊柳の腰ひも。

両端をぼかし染めしたのは
秋櫻舎のオリジナル・デザイン。

古き良き時代のちょっといい小物って
いう雰囲気でしょ?

これは幅が広くて、でも絹なので
きゅっと締めても喰い込まない、
でもゆるまない、という優れもの。

腰で結ぶひもは、きものを着るにあたっては
かなめ中のかなめですが、この幅の広さは
そのお役目をすばらしく果たしてくれます。

そして繰り返すようですが、
絹だからきゅっと締まるのです。
ゆるまないのです。



http://www.kos-mos.com/kimono/kitsuke.html#koshihimo_bokashi_3colors


どちらもオリジナルのおすすめ品です。
よろしくどうぞ!


下のトップページからも各商品のページにいけますよ。

KOSMOS屋 http://www.kos-mos.com/


江戸前コーデ×らくだターコイズ

2011年05月24日 21時21分37秒 | きもの

今日はまた朝が肌寒く、雨がざーざーふる日だったけど、
午後からは日が差してきて、晴れた。

雨がふって上がった日の夕暮どきの空は
どうしてあんなに複雑できれいな色相なんだろう。
たくさんの色が溶けてるの。
姐さんときれいねえって遠くの空を見ていると、
なんだかとてもしあわせな気もちになる。

きのうは比佐子さん、文楽東京公演の楽日に。
お目当ては襲名披露。







この日の装いは、万筋の江戸小紋に、
長じばんも表裏が別柄の江戸小紋、
江戸解き模様の手描き友禅の帯で
ザ・江戸前コーデ。

そして目も覚めるようなターコイズ・ブルーの帯留は、
昔中近東に旅行したときに買ったという
らくだの首飾りを帯留に作り変えたもの。

らくだ!
でも、らしいー!

ちなみに帯は熊崎和人先生の作で、
実物をみると、もっと色彩が妙で美しいのだ。

こういう組み合わせに、白×赤の飛びシボの
帯あげをもってくるのが比佐子さん。
ね、赤が少し入るときれいだよね。

襲名披露公演や口上のある第一部も
とってもよかったそうだ。

「寛治さんってあんな太い声を出すのね、
 びっくりしちゃった」

かんじーーー!

ワタシは、三味線は断トツ寛治派なのだが、
今回は第一部のみのご出演だったので、
第二部のみを鑑賞したワタシは寛治さんの音色に
出会えずじまいだったのだ。

あの透明感、床にすわっているときの無重力感。
演奏しているときは、どうみたって
こっち側じゃなくて、あっち側だ。

よく姐さんと寛治さんを拝見しては
同じことを云っている。

「ぜったい床から3cmくらい浮いてるよね」

「袴で見えないけどね」

あのすばらしい軽さは
寛治さんだけのものだと思う。


おまけ写真も2枚。



先日の茨城の帰り。
JR山の手線で座っているところをこっそり撮ってみた。
ってそのまま盗撮なんだけど。



これはワタシ。
このかわいいポスターといっしょに
おさまりたかったので。
自分で撮ったので盗撮とは云いません。
「うえの」ロゴのタンクトップもかわいい。


マナーコスモス、と映画コスモス

2011年05月23日 20時33分05秒 | きもの

本日は予報どおりの雨だった。

姐さんはさむいさむいと云っていたけど、
めちゃくちゃ寒がりのワタシは全然寒くなくて。
昨日も気温は低かったのにノースリーブで
歩いていて平気だったし。
毎年思うし、姐さんにも云われるけど、
ワタシの体温調整機能って超優秀なのか、
バカになってんのか、何なのか。


さて。
おとつい土曜日にこけら落としした
「マナーコスモス」と「映画コスモス」の様子をご紹介。

「マナーコスモス」の目的は、美しい所作を体得すること。

どんなにレクチャーを受けても、雑誌の特集などを見ても、
身体的に、つまりは3次元的にそれができているのかどうかは
別問題であるという前提のもとにスタートしたのだ。

第1回のテーマは「立つ」。
実際は「立つ」から「歩く」までをやった。



秋櫻舎にいらした方なら分かると思うが、
スペースを作るために大きなテーブルを取っ払った。

「立つ」も「歩く」も基本であることは間違いないし、
毎日毎日誰しもが、人である以上、ものすごくやっているのだけど、
「美しく」と条件がつくと、本気でびっくりするくらい難しかった。



最初に比佐子さんのレクチャーがあって、
それから実際に一人ずつみんなの前で立ってみる、歩いてみる。
そしてその様子をみんなでコメントして、またやってみる。

体の癖、力の配分と気をつけていくと、
なんと難しいことか。
人のはよーく見えるんだけどね。



これは何をしているところかというと、
立つときも、歩くときも、
360度、ぼーっと、常に、意識しながらいる、
ということを練習している。
ここでは小道具としてペットボトルの水が使われ、
背後の水がどこにあるかを意識せよと・・・。

ぴりっと意識するのではダメなのだ。
ぼーっと意識が行き渡らねばならないのだ。
小兵衛になれということだ。
小兵衛とは池波正太郎『剣客商売』の主人公だ。

だから歩く練習をしている姐さんの背後から
「でいっ!」と不意打ちで斬りつけて、
姐さんが「ふぬっ」と片身でその剣をかわす、
ということをしてみせても、

「ね、意識を広げると、ちゃんとかわせるでしょ?」

と比佐子さんは云ったりして
冗談にならないのだった。

この日はどれだけ立って、歩いてをやっただろう。
空いた場所で自主トレまでやるほどにハマっていた。

一番はっとしたのは、よく云われている
「頭のてっぺんから糸で引っ張られるように」
というやり方とは真逆だったことだ。
比佐子さんの方法論は「下から、大地から吸い上げて
根を張るように」立ったり歩いたりするのだ。

さすれば立体的になる。
つまり、ワタシという粒が立つということなのだろう。

おしっ。
ひとつひとつ体に叩きこんでいくぜよ。


そう、この日は、仙台から
とてもとてもうれしいお客さまもいらしたのだ。



呉服屋「にしむら」の大女将、西村艶子さん。
秋櫻舎からは、東北地方の呉服屋さんに
何度かに分けてお見舞い品をお送りしているのだけど、
それがとてもうれしくて、体も動くしということで、
急遽上京してくださったのだという。

なんというお心なんだろうと思う。

艶子さんは震災のときのこと、現在の東北のこと、
たくさんのお話をしてくださった。
妙に忘れられない話もあった。

「みんな元気よ。明るいし、元気にやっているわよ。
 でもね、うまく云えないけど、何か足りないの。
 疲れがずっととれないみたいなね・・・
 ほんと変な、変な精神状態なのよ」

また艶子さんのご自宅は、幸いお風呂を沸かせるので、
毎晩お風呂が壊れた人たちのために開放しているのだそうだ。
しかも、一人でも入れるようにと、ご自分は銭湯に行かれるのだという。

艶子さん、この日秋櫻舎に来て下さって
ほんとうにありがとうございます。




兎の帯!



ペコちゃんとすばらしい笑顔の艶子さん!
比佐子さんはちなみに片結びしてる。


夕方からは「映画コスモス」。
小津安二郎監督の「東京物語」をみる。



とても暑い日、しかも蒸す日だったので、
清見さんは絹ちぢみに花倉織の帯。
素材も色も、だから見た目も涼しそうっていうのは
きものの醍醐味だな。
浅草生まれの浅草育ちという清見さんは
いつもしゅっとしてて、でも女っぽくてかっこいい。



高橋さん。文楽へ行ったときと、きものと帯は同じながらも、
帯あげと帯〆を変えると、また全然印象が変わっちゃう。
印象といえば、ワタシは高橋さんの肩の印象がとてもすきで。
ラインとか、厚みとか、やさしい。





このあやめの染め帯は、
熊崎和人先生の手描き東京友禅。
そしてデザインは比佐子さん。

生地、地色、構図、モティーフを決めて
1本の帯を作っていく。

生地は絽、地色はうす紫(生地見本か色見本をつける)、
構図は、紫と白のあやめをこのようにとデザイン画を描いて、
熊崎センセにお渡しするのだ。

お次は文子さーん。



さわやかだ。やっぱりさわやかだ。

文子さんは山崎青樹先生の草木染の単。
レース織の羽織のたまご色もかわいい。
奥のコスモスがうっすら透けてるのもいい~。
げに涼やかだわ。



見終わった後は軽食をつまみながら
映画談議、当世風俗談義。



もうすっかり夜だ。
素敵なサタデーナイトだ。



半眼の姐さんも、おでこ全開なワタシも
この日はお召の単。


「東京物語」に出てくる日本人は、
淡白で少ない言葉に、言葉以上のものをのせて
会話していた。いや、交流というべきか。
気もちを汲み取りながらも、多くを語らない。
でも黙殺ではない。

「さよなら」「さよなら」
後半のシーンで原節子と香川京子がこの悲しい挨拶を
笑みながら交わすのだけど、美しくて清潔感にあふれていた。
思えば現代ではあまり使わなくなったし、
清見さんが云っていたように「さようなら」と
今は真ん中をのばす発音の仕方だ。

杉村春子、うまい!
ってこれは演技力の話か。
髪結いの女主人の役なのだけど、
当時の女性の独立した職業としては代表的なもので、
社会的にも職種的にも、普通の奥さんではない。
よって、きものも浴衣もちょっと飛んでるオシャレ。
白黒映画なので、柄と素材感のみ拝見できるが、
カラーでもみたいとすごく思った。
そうそう、お太鼓もまっすぐに作らないで、
けっこう粋がっていたのも印象的。

ヒロインの原節子。
圧倒的なオーラだった。
光り輝いてるんだもん。びっくりした。
そして彼女を筆頭に、話をするときはたいがい笑顔である。
笑いながらではなく、静かに笑みをたたえながら話をするのだ。

あざみ柄の藍染め浴衣を着て
布団に横になる一連の動きもすばらしかった。


そんなこんなで第1回目は無事終了。
楽しんでいただけたようで、それが何よりうれしかった。

次回は6月18日(土)。
詳細はまた告知します。