今日の秋櫻写

こちら新宿都庁前 秋櫻舎

技ありの夏きもの

2011年07月05日 22時58分00秒 | きもの

今日は少し涼しかったかな。
白いカーデガンを羽織っていても
大丈夫だったもの。

さて。
まずは7月1日のナイト・コスモスから。
ってずいぶん悠長な。
ごめんなさい、少しバタバタだったもので。
順次アップして参ります。
よしなに。


月はじめの花金。
7月のこの日は新月でもあった。
何か新しいことを自分の心柱に立てたり、
実際にスタートさせたりすると
ソラに通る力がばっちりという日でもある。

比佐子さんのこの夜のテーマは
この前体験してきた、連続4日間の
皇居ご奉仕に基づいた日本の形について。
ご奉仕のレポートもたっぷりだった。

お次は涼やかな夏きものを。



高橋さん。
きものから帯、帯あげ、帯〆に至るまで
すべて比佐子コーデ。
きものの柄や地色のデザインも比佐子さんである。

凝った白生地を問屋で見つけ、
それをもとにデザインしていったきものなのだけど、
地色は、涼しくて、色の明度を抑えながらも、
透明感は失っていないきれいなブルーに。
少ーしだけねずが入った、日本の色ならではの
微妙な色調だ。

裾模様に白波だけというのは、
大袈裟過ぎないので、逆に着る場が広がる。

小倉貞右センセの作品。
高橋さんもとても気に入ってくださったみたい♪




一番のポイントは長じゅばんかも!

ちょっと翠が入ったブルーの紗の無地を下に着ることで、
表のきもの地にそれが透けて、色味に変化が出るのだ。
生地が一重になっている部分と、縫製の関係で
二重になっている部分とで、発色がさり気なく(←ここ大事)
異なり、色味が重奏的になるんだな。

これ、例えばふつうに白の長じゅばんを着ちゃうと、
ちょっと寒々しくなって、せっかくのアイスブルーが
さみしい感じになってしまうだろう。

技ありだ。

ナイト・コスモスでも、何人かの方が、
この色のニュアンスがどうも不思議だったみたいで、
じーっと顔を近づけるようにしてご覧になっておられた(笑)

でもその気もち分かるー。






帯は京都の「風音」さんのもので紗。
模様はトンボ。
トンボは、古くは戦国武将たちが「勝ち虫」として
好んで使っていたモティーフで、大変縁起がよい。

そして、ここでもひと工夫あり。

帯芯にグレーのカラー芯を入れることで、
トンボをきもち浮かび上がらせているのだ。

ちなみにこの帯、白~ねずで、
基本的にモノトーンの配色なので、
どんなきものを持ってきても、
たいがい合わせることができる。
それから帯あげ、帯〆で、いろいろと
遊べるという特長もあるな。
印象がガラっと変わる帯だから。


お夜食は、山形、北海道、静岡からの
おいしい旬のものをズラリ。

本場のほっけはジューシーだったし、
松本さんからいただいたサバのみりん干しは最高!
めちゃめちゃおいしかった。

他にもひじき煮に豆腐サラダなど。

そしてデザートは宝石三昧。



びわー!大すきー!フレッシュー!
美味しいー!

パパイアとかマンゴーとか、こういう
だいだい色の果物ってワタシ、大すきで。
って誰もきいてないぞー。



山形の赤いルビーも!
染織家の山岸幸一さんから。
おいしいのはもちろんだけど、この美しさ・・・。
さくらんぼって魅惑だ。


そういうわけで。
ナイト・コスモス8月もよろしくどうぞ。

8月5日(金)開催します。