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昔、大衆中華料理店で「餃子(ギョーザ)」を注文すると、ウェイトレスさんが大声で 「コーデル・リャンガー!!!」 と厨房に伝えていた。他の料理のオーダーもすべて中国語風の呼び名で厨房に通していたのであるが・・・ それにしても、「餃子」は中国語では「jiao3 zi3」 のはず。「チャオヅ」と「コーデル」では、あまりにも発音がかけはなれすぎている。「コーデル」という発音に似た別名があるのかな??? ある時、気になって中国人にそのことを聞いてみたけど、そんな言葉は知らないと言われたので疑問は氷解せず。インターネットで検索してもヒットしなかったので、そのままになってしまっていたのだが、 先日ふと、「コーデルリャンガー」 で検索してみると・・・ あったあった!ありましたあ。 | ギョウザの話 投稿者:tomoさん 日本で「ギョウザ」といえば : 焼ギョウザ 中国で“餃子jiaozi”といえば: ゆでギョウザ/蒸しギョウザ 「焼ギョウザ」は中国語で“鍋貼guotier” 中国語を習い始めた頃、日本のある中華料理屋さんでギョウザを2人前頼んだところ、店員さんが調理場に向かって、「コーデル リアンガ」。 何のことだろうとずっと気になっていたのですが、あるときはたと気が付きました。 “鍋貼両個guotier liangge”だったのです。 「ことばと文化 あれこれ」 より |
おおお! そうか。 そこでくだんの中国人に再度確認。鍋貼(guo1 tie1) という漢字を見せると、すぐに了解してくれた。
「コーデル」というから何のことだかわからなかったのですね。そういえば、別の大衆中華料理店では、「リャンガー・コーテー!」 と叫んでいた。(これもくだんの中国人に伝えていたんだけどな)
中国では日常的には、焼き餃子は食べない。普通は「水餃子」。蒸し餃子もある。
残り物の餃子を翌朝に焼いて食べることがあると聞いたこともあるが、中国で焼き餃子を食べるところを見たことがない。焼き餃子はめずらしいいので、わざわざ「鍋貼」と呼ぶのである。
焼き餃子にすると、皮が鍋にへばりつくので「貼」(ぺったりとへばりつく)という文字がついている。
これで長年の疑問が解けて一件落着。
しかし、新たな疑問が・・・
中国の餃子には「ニンニク」をいれないのに、日本の餃子には必ず「ニンニク」を入れる。餃子を食べると「ニンニク」の臭いが強烈で、自分までたまらなくなったりする。
どうして本家の餃子にはない「ニンニク入り」餃子が日本の餃子の主流になったのだろうか?
中国の「ニラ餃子」の臭いを、「ニンニク」と勘違いしたのだろうか?
どなたか、日本式「ニンニク入り餃子」の起源をご存じの方、教えてください。
と、また、とりとめもないお話でした。
次回は、「虎」 についての話題を。
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