〈来栖の独白〉
フジテレビ2011/01/16 Sun.「新報道2001」の小沢氏出演は、ひどいものだった。側近は、なぜこんな場に小沢氏を出させたのだろう。キャスターの須田氏がしつこく政局(「政治とカネ」「政倫審」)について小沢氏の口を開かせようとする。が、小沢氏は大人だ。ぶれも無い。従来言ってきたこと(司法と立法の区別・独立。自らの政倫審出席が国会審議に貢献するのであるならいつでも出席)を落ち着いて話す。
問題の核心に照準を合わそうとせず、イメージや情緒の部分でしか語らない(茂木とかいう)脳学者にも、困ったもの。
番組の冒頭(朝7時半)からの小沢氏出演。朝まだ暗いうちに床を出て身支度して家を出たに違いない。なのに、「政治とカネ」「政倫審」だ。『BS11 INsideOUT 提言!小沢一郎 「どこへ行く日本」 2011-01-09 』へ出演したときの、「メディアは旧態依然。勉強していない」との小沢氏の言葉が彷彿する。
しつこかった須田氏がやっと政策(沖縄・日米同盟)に話題を転換、それに応じて湾岸戦争の話など紐解きながら小沢氏でなくては言えないことを語り始めたが、そこで「時間になりました」と、切った。
もう、こんなところへ小沢さん、来るな。痛ましくてならない。
須田キャスターにしてみれば、「政治とカネ」を訊かないことには番組を降ろされるか。或いは、訊きたかったか、喋らせたかったか。テレビメディアの傲慢一色だ。
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◆ニコニコニュース 小沢一郎記者会見 一問一答2011-01-28
日本インターネット新聞社 田中龍作:小沢さんほど「記者クラブ」メディアによって悪役のイメージが作られ、国民の頭にすり込まれた政治家はこれまで史上例がない。記者クラブは百害あって一利なしだと思うが、小沢さんにとって記者クラブメディアの新聞、テレビ、通信社というのはどういう存在なのか。
小沢:あまり記者会見する意味がない。(会場から大笑い)いくら言っても、説明しても、全くわかってくれないし、報道してくれないし、なんのために記者会見するのかわからない。同じ記者会見でも、外国人特派員協会の記者会見は、その意味ではスッキリしていい。要するに意見が違ってても、自分の意見をきちんと言いさえすれば、あなたの意見はそうなったのねと、解ったと、となる。最近はあんまり行かない、また片言隻句を採り上げられて、余計なことになってはいけないから行きませんけど、そういうことなら記者会見はいいと思う。
◆小沢政治待望輿論の広がり/マスメディアが意図的に編集した小沢像とは明らかに違う小沢がそこにいた 2010-11-08
◆「小沢 冤罪 事件」起訴しようにも起訴できない、追い詰められた指定弁護士2011-01-27
◆国民は騙されている 小沢強制起訴の虚構 ①どこを探しても出てこない虚偽記載の事実2011-01-20
◆国民は騙されている 小沢「強制起訴」の虚構②1億円ウラ献金を証言した水谷建設元会長のいかがわしさ2011-01-28
◆政治資金規正法を皆さん勘違い。小沢さんがいなくなることはプロの政治家がいなくなること=安田弁護士
7/19緊急シンポジウム!! ''ニッポン''は何を守ろうとしているのか!H.22-06-08
「唯一はっきりしている条文があるんです。政治資金規正法で処罰されるのは、会計責任者だけなんです。政治家は処罰されないんです。政治家は処罰の対象から外れているんです。始めから、そういう法律なんです。そもそも法律の目的というのは、会計責任者が責任を持って会計の結果について報告する、ということが義務付けられているんです。ところが皆さん、勘違いしている。小沢さんが秘書と一蓮托生で処罰されるべきだと。これほど法律違反、法律の主旨に反することは、ないんです。つまり、どこかで法律が歪められて、トリッキー歪められて、つまり、政治資金規正法は政治家取締法なんだというふうに完全に勘違いしている。この勘違い、実は検察審査会も、まったく同じ評決をしているわけですね。小沢さんは、これだけ権力を持っている人間が、小沢さんの指示なしに物事が行われるはずがない、と。しかし法律の枠組みは、およそそんなことは無いんです。もし小沢さんが有罪になるとすればですね、責任者との共犯なんです、あくまでも。単に、知っていたとか、報告受けていたとか、そんなことでは共犯になるはずありませんね。これは、税理士さんが「これで申告しますよ」と言って「ああ、はい、どうぞ」って言ったら共犯になるか、といえば、そんなことはないわけなんです。ですからもし小沢さんが共犯になるとすれば「おい、石川、こうやれ」という形ですね。「こうやらんと許さんぞ」と、指示・命令、絶対的に服従させたと、そういう場合に初めて共犯として存在する。それを皆さん、完全に誤解している。大変な誤解(笑)。それで、皆さん、恐らくテレビなどで論評していらっしゃる。
次の問題です。政治資金規正法の中に、何を記載せよとか、どのような会計原則に則れとか、何一つ書いてないんです。ですからたとえば、ちょっとお金を借りましたとか、立て替えて貰いましたとか、或いは、今日帳簿に載せるよりは来年のほうに載せとこうか、というような話は、本当に虚偽記載になるのかどうか、或いはそれを載せなければならないのかどうか、それさえもあの法律の中には書いてないんですよ。つまり、虚偽を記載してはいかん、という話だけなんですよ。何が虚偽なのか、さえ書いていない。しかしそれを検察が勝手に解釈してですね、例えば今回の場合の、今年載せずに来年載せたということが犯罪だと、虚偽だと、やったわけです。或いはAという政治団体からお金貰った、それを実はこうだった、違う人だった、と言って、それは虚偽だというわけですね。しかしAという政治団体を通して貰ったんだから、それを記載するのは当たり前の話でして、それを虚偽といえるかどうか、それこそ大変大きな問題なわけです。ですから小沢さんの一昨年の問題、或いは今年の問題、いずれも法律の解釈を彼らがやって初めて有罪に出来るだけの話でして。ですから立法者の条文とは違うんですね。
ですからこの間(かん)も法律が守られずにどんどんどんどんきている。今回典型的なことはですね、石川さんが逮捕されました。しかしその2日後、3日後ですかね、3日後には国会が開かれるわけです。国会が開かれた場合、国会議員を逮捕するためには国会の議員の議決の承諾がないといけないわけなんです。それを抜き打ち的に、先達する形で石川さんを逮捕する。これは立法権に対する侵害じゃないですか。つまり憲法違反の事を彼ら、やっているわけです。つまり憲法に違反している行為に対する批判がどこにもない。これは、私ももう、大変びっくりしたわけです。
検察はしっかりと政治をやっている、というふうに私は理解しているんです。例えば今回、石川さんの弁護をやっていて3日目か4日目ですかね、あ、検察はこれを狙っているな、というのは大体、私も、石川さんが検察にどういうことを言われているかというのを聞いて分かるんです。
つまり検察は小沢さんを逮捕することは恐らく不可能だろうと最初から思った。しかし検察審査会で勝負をかける、ということを彼らは考えている。彼らのやり方はこうだな、と。検察審査会で起訴相当を取ることによって小沢さんの政治生命を奪う、と。そのシナリオ通りに見事に小沢さんの政治生命はなくなってしまった。ま、これが今回のシナリオでですね。小沢さんを直接起訴すれば当然全面戦争になってしまうわけでして。むしろ国民を総動員して、或いは市民という名を、怒れる11人の市民を使って小沢さんの政治生命を奪うという戦術に彼ら、でてきた。
で検察審査会も、トリック、ま、検察審査会には助言者といってですね、弁護士がその場に同席していろんな助言をするわけです。法律の解釈とかそういうものを。恐らくその助言者がとんでもない助言をしたんだろうと思うんです。どういうことかというと、政治資金規正法は政治家の犯罪、取締法なんだという解説をしたんだと思うんです。
ですからとんでもない、検察でさえ起訴しなかったものを検察審査会が起訴相当という結論をだしたんだろうと、そしてそのことを検察は最初から予想、予定していたんだろうと、そう思うわけです。
先に、情緒的な風潮の中で有罪無罪が決まっていくと、そういう話がありましたけど、私は思うんですね。弁護士は弁護士として、政治家は政治家として、メディアの人間はメディアの人間として、それぞれの人間がプロ的な精神を持ってそれぞれの職責を全面的に発揮すれば、おそらくこんな体たらくな状態にはならんだろうと思うんです。法廷でも、捜査段階から弁護士が弁護人として責任をしっかりと果たせば、恐らく情緒的な社会の動きに対してたえることが出来る、或いは十分に弁護して勝つことが出来るだろうと思うんですね。
プロ性がどんどん抜けていく、今回の政権交代でも、ま、アマチュアの集団というか、益々プロがなくなる。小沢さんがいなくなることは、プロがいなくなる、そういうことだろうな、と。崩壊の社会が来たな、と。プロが居なくなるということは、結局情緒的なものに流されるし、或いは、世間の風潮に流される、とこういう時代に益々突入したな、と思っているんです。
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関連:石川知裕議員「検事から『録音をとってないよね』と確認された。供述を誘導された」2011-01-15
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小沢氏「首相にふさわしい人」1位
日刊スポーツ宅配読者によるポイントクラブの会員(約1万2000人)に14、15両日、菅再改造内閣への評価を携帯メールでアンケートしたところ、1332人から回答があり、727人(全体の54・6%)が「評価しない」と答えた。「評価する」は247人(同18・5%)。自由意見では、与謝野馨経済財政担当相起用への批判、民主党への注文が相次いだ。菅直人首相を「支持する」は202人で15・2%。改造は政権浮揚につながらない?
アンケートでは、首相にふさわしい人についても聞いたが、自身の政治資金問題で、近く強制起訴される見通しの小沢一郎元民主党代表(68)が、232人でトップ。「ポスト菅」を争う前原誠司外相(120人)、岡田克也幹事長(117人)を引き離した。
小沢氏については、「政治とカネ」への説明不足や、国会招致の対応に批判が強いが、一方で“剛腕”の突破力への待望論があることもうかがわせた。ただ「民主党が与党第1党なら、小沢さんがトップにいなければ」という意見がある一方で、「早く民主党から脱退させるべき」との声もあり、評価は分かれている。2位は、みんなの党の渡辺喜美代表。現職の菅首相は、東国原英夫宮崎県知事や小泉進次郎衆院議員より少ない、11人だった。
支持政党は、民主党が265人(19・9%)と、自民党の198人(14・9%)を上回った。「支持政党なし」は603人(45・3%)と全体の半数近い。
[2011年1月16日9時32分 日刊スポーツ紙面から]
ネットの力が全国民に及ぶならもはやみんなテレビや新聞にはそっぽを向いてネットの力を信じるようになるでしょう。