この地球上に住むすべてのものが、大空という一つ屋根の下の、大地という床の上に住む兄弟仲間じゃないか。 横山祖道
今週のことば
中日新聞 2020.5.12 火曜日 朝刊
青山 俊董（あおやま しゅんどう）
コロナ騒動のため時間ができ、整理していた書類の中から横山祖道老師の写真が出てきた。信州・小諸の懐古園で草笛を吹いておられるお姿である。
NHK「宗教の時間」で対談すべくお訪ねしたときの、この一言が忘れられない。続けて「それを境界線などを引いて、とったとられたと限りない争いを繰り返している。残念なことですなあ」と。地球上にあるすべての「人」と言わず、すべての「もの」とおっしゃる。
仏教は2500年来、地上の一切のもの、犬猫から米一粒に至るまでに、人間と同じ仏性を認め、そのすべてが網の目のようにつながり、支え合って生きていると説きつづけてきた。縁起の教えである。
人類中心の文化の横暴が招いた地球環境破壊に由来する多くの災害を、人類への厳しい警告といただきたい。（愛知専門尼僧堂長）
◎上記事は[中日新聞]からの書き写し（＝来栖）
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〈来栖の独白 2020.5.12 Tue〉
コロナ禍以上の災いを、人類は地球及び他の生きものにもたらしてきた。地球温暖化は、その筆頭だろうか。今般のコロナ禍も、地球温暖化に遠因があるともいわれる。
なぜ主なる神は、人類を創造なさったのか。・・・わからない。
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