野田女児〈栗原心愛さん〉虐待死 勇一郎被告に懲役18年求刑 2020/3/9 (判決⇒19日)

2020-03-10 | 身体・生命犯 社会

野田虐待死 父親に懲役18年求刑 「凄惨、非道な行為」 19日判決
  東京新聞 2020年3月10日 朝刊
 千葉県野田市の小学四年栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=を虐待死させたとして、傷害致死罪などに問われた父親勇一郎被告(42)の裁判員裁判は九日、千葉地裁で論告求刑があり、検察側は「虐待という言葉では表現しきれない凄惨(せいさん)かつ非道な行為」と懲役十八年を求刑した。弁護側は「しつけが行き過ぎた結果だ」と主張し、結審した。判決は十九日の予定。
 勇一郎被告は閉廷前の最終意見陳述で「自分のしたことが許せません」と話した一方、「私が支配的立場となり、家族が逆らえないということは全くありません」などと訴えた。
 公判で心愛さんへの暴行の多くを否定した被告に対し、検察側は「実質的に虐待を認めず、心愛さんに責任を押しつける態度に開いた口がふさがらない」と指摘。他の児童虐待事件と比べても「従来の量刑傾向を大幅に超える比類なき重い事案だ」と述べた。
 さらに、被告が心愛さんに暴行したとする妻(33)の証言を「具体的かつ迫真的だ」と評価。被告の説明は「唐突かつ不自然で、合理的に説明できていない。反省の態度は皆無で、いまだに心愛さんを虐待している」と非難した。
 弁護側は最終弁論で「日常的虐待ではない」と改めて主張した。「被告への社会的な注目や批判が多く、既に社会的制裁は受けている。心愛さんへ償いの気持ちを持ち、今後の生き方を考えようとしている」と情状酌量を求めた。
 被告は一九年一月二十二~二十四日、心愛さんに食事や十分な睡眠を取らせず、浴室に立たせ続けたり、冷水シャワーを浴びせ続けたりして死亡させたとされる。他に妻への暴行など五件の罪で起訴された。

◆泣きながら退廷
 「みーちゃん、本当につらいを思いをさせてごめんなさい。謝っても謝りきれません」。黒いスーツ姿で出廷した勇一郎被告は裁判長から意見を求められ、持参した紙を涙声で読み上げた。
 これまでの公判と同様、この日も日常的な虐待は否定し、「心愛にしたことで言い訳はありません。事実を話しました」と声を震わせた。最後に「罪としっかり向き合って一生懸命償います」などと述べた。
 論告では検察官から「謝罪は空虚で反省の態度が感じられない」と厳しい言葉を浴びせられた。この間、前を見据え、表情を崩すことはなかった。
 退廷する際もこれまでと同じく傍聴席に十秒近く深々と頭を下げたが、顔を赤らめ、泣きながら法廷を後にした。 (太田理英子)

 ◎上記事は[東京新聞]からの転載・引用です


【野田女児虐待死】 父に懲役18年求刑 検察側「虐待で死亡は明らか」「拷問と表現してもいい」
 2020/3/9(月) 15:01配信 千葉日報オンライン    
 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が昨年1月、自宅浴室で死亡した虐待事件で、傷害致死などの罪に問われた父親の勇一郎被告(42)の裁判員裁判の論告求刑公判が9日、千葉地裁(前田巌裁判長)で開かれ、検察側は「心愛さんの母親らの証人の証言は十分に信用でき、虐待行為で死亡させたことは明らか。凄惨(せいさん)で非道な犯行で、拷問と表現してもいい程」として懲役18年を求刑した。判決は19日に言い渡される見通し。  
  勇一郎被告はおととし12月30日~昨年1月3日ごろ、自宅で、心愛さんに暴行して胸骨骨折などのけがを負わせ、22~24日には食事を与えず、シャワーで冷水を浴びせ、飢餓や強いストレス状態にさせて心愛さんを死なせたなどとして起訴されている。  
  2月21日の初公判で勇一郎被告は、傷害致死罪の成立は争わないとしながらも「シャワーで冷水を浴びせ続けるなどの暴行をしたことはない」などと起訴内容を一部否認。弁護側は教育が行きすぎた行動となっただけで「日常的な虐待があった訳ではない」と主張していた。  
  勇一郎被告は今月4~6日の被告人質問で、心愛さんの死亡は「私の虐待行為も原因の一つ」と述べ「心愛の未来を奪ったことに対して謝りたい」とも話した。一方、検察側が指摘した心愛さんが死亡する直前の暴行を巡り、肺にあった水については「心当たりはない」とし、全身のあざも「暴れるのを押さえたときにできた」と説明していた。  
  心愛さんの母親(33)は、勇一郎被告の暴行を制止しなかったとして傷害ほう助の罪に問われ、昨年7月に懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年の一審判決が確定している。  
  事件を巡っては、心愛さんが勇一郎被告からの暴力を訴えた学校アンケートのコピーを、市教育委員会が勇一郎被告に渡していたなどの問題が発覚し、行政側の対応に批判が集中した。
  最終更新:3/9(月) 17:01 千葉日報オンライン 

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です


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