心愛さん死亡「虐待が原因」父親被告人質問 千葉小4女児虐待死
2020/3/5(木) 20:31配信 産経新聞
千葉県野田市で昨年1月、小学4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=を虐待して死亡させたとして、傷害致死などの罪に問われた父親の勇一郎被告(42)の裁判員裁判第8回公判が5日、千葉地裁(前田巌裁判長)であった。4日に引き続き被告人質問が行われ、勇一郎被告は心愛さんが死亡したことについて、「私が行った虐待行為が原因の一つだと思う」と述べた。
一方で、心愛さんが小学校のアンケートで被告からの暴力を訴えた平成29年11月上旬に心愛さんをたたいたり、蹴ったりしたことは「一切ない」と否定。30年12月末から心愛さんが死亡する31年1月24日までに心愛さんが受けたとされる虐待や母親(33)=傷害幇助(ほうじょ)罪で有罪確定=に対する暴行についても、起訴内容のほとんどを否認した。
心愛さんの顔にできたあざは「脱衣所で心愛ともみ合いになったときに付いたものかもしれない」と主張。母親への暴行については、心愛さんの背中を蹴るなど突然暴れ出したため、暴行を止めるために馬乗りになったり平手打ちをしたりしたと述べた。
30年7月、心愛さんに本人の排泄(はいせつ)物を持たせた様子を撮影したとされる強要罪については「心愛に『撮りたければ撮れよ』と言われた」と反論した。
勇一郎被告は虐待を始めた時期を30年7月ごろと説明。虐待に当たる行為として心愛さんを押さえつけたり、屈伸させたり、立たせたりしたことを挙げた。
その上で、心愛さんが自宅で屈伸したり立ち続けていたりしたことについて、「心愛が(反省のために)『自分でやる』と言ったので、最後までやらせようとした」と弁解した。
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最終更新:3/5(木) 20:31 産経新聞
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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女児「パパに下着下ろされた」 一時保護中に訴え 千葉小4死亡
2019.5.14 10:11
千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が自宅で虐待死したとされる事件で、心愛さんが県柏児童相談所の一時保護中、父親の勇一郎被告(41)=傷害致死罪などで起訴=に下着を下ろされたと訴え、医師が性的虐待の疑いがあると診断していたことが14日、分かった。県は「父親によるわいせつ被害が疑われる行為を柏児相がどう評価していたかは、事件を検証する第三者委員会の重大な検証事項と受け止めている」としており、対応が適切だったか検証を進める方針。
関係者によると、心愛さんは一時保護されていた平成29年11~12月、面談した医師らに「夜中にパパに起こされ、『窓の外に誰かいるから見てこい』と言われ、見に行くとパパが急にズボン下ろしてきた。パンツも脱げて『やめてよ』と言ってすぐに服を上げたら、『そんなこというとバレるだろ』と言われた」と話したという。
心愛さんを診断した医師は身体的な虐待に加え、性的な虐待の疑いがあると診断。これらを理由に、心愛さんが心的外傷後ストレス障害(PTSD)の状態にあるとする所見をまとめた。
ただ、柏児相はこうした事実が分かった約2週間後の同年12月27日の援助方針会議で、父方の親族宅での生活を条件に一時保護の解除を決定。さらに翌30年2月28日の援助方針会議で心愛さんを自宅に戻す決定をした。
県の虐待対応マニュアルでは、性的虐待の疑いは保護の緊急性を高くすべきケースに当たるが、県関係者は「心愛さんの訴えは1回だけだったため、重く受け止められなかった可能性がある」としている。
県の第三者委員会は柏児相が一時保護を解除した当時の判断が適切だったか関係者への聞き取りを進めている。
◎上記事は[iZa イザ]からの転載・引用です
*野田女児 栗原心愛さん 虐待死 第8回公判 2020.3.5 被告人質問2日目(1)虐待行為の多くを否定 (2)「虐待だった」認める (3)完