はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

軽々しい流れ。

2012年06月22日 19時29分40秒 | 出張中の日常シリーズ
米どころ、酒どころ新潟
富山から長岡、そして長岡から新潟へと移動の車窓からは
きれーーーいに広がる田園風景が見渡せる。

昨晩の移動中
そして本日ただ今の移動中
田園風景を眺めながら
ガタゴト列車にゆられている。
(この部分書いてる時はちょうど昼すぎだった)

規則正しく並んだ田んぼに植えられた苗がビシッと整列して
初々しい眼差しでこちらを見ているかのようだ。
東京の生活に慣れてしまうと、そんな景色に一発で圧倒され心奪われる。
幼少時代の懐かしい風景と記憶の中でシンクロする部分もあろう。

僕の故郷埼玉県の地元は今でこそ家やビルやが密集しているが
昔は田んぼや畑が、それこそ今僕の目の前の風景の様に密集していた。
それが当たり前のように育ち、今に至れば
そんな風景を見るには多くの電車賃を要する事が当たり前になっている。

お米もお酒も大好き。
新潟は、そのどちらもが美味い
水が美味けりゃ米も美味い
米が美味けりゃ酒も美味いって流れ。
日本として誇れる地域のひとつだ。

しかし、近年何かと大変なのは否めない。
近代化で水が汚染され
温暖化や異常気象で不作に見舞われ
農作物の生産が上手い事いかなくなってもいるようだ。
その対策は進んでいるのだが
他にも、どうすることも出来ないような問題が山積みなようである。

新潟県魚沼産のお米が一種の流行になり
ネット上でやたらと高値で売られていたことは今でも記憶に新しいが
その流行が陰る原因となったのが
産地偽装、米の偽造問題である。

そこそこ以前に問題となった話
魚沼産と偽って、別な安い米をネットで売っていた業者がいたのだ。

ネットは対面商売でないし商圏はどこまでも広いので
当然売り手買い手共に多少のリスクが伴う。
時におかしな事も、なきにしもあらずである。

買う側はインターネット上の情報のみを頼りに品物を判断せにゃならんから
充分注意をしなければならない。
売る側も、普通のお客ばかりじゃないって事を理解しておかねばならない。

この世はいい人ばかりじゃない。
中にはエロ狸もいる。
ごく一部のそんなエロ狸らのせいで市場は荒れてしまうものだ。
その他様々な風評被害もあろうが農家は今ものすごく大変だという。
一度ついてしまったケチをぬぐうのには
膨大な時間と労力がかかる。

酒造業も大変である。
新聞で読んだのだが
近年全国規模でかなりの数の酒蔵が倒産廃業しているらしい。
ここ新潟の酒造も然り。
原因は様々、一概にこれとは言えんのだろう。

日本酒業界の厳しさは、深刻だと思う。
酒税の高騰、不景気の煽り、焼酎やハイボール流行りによる日本酒離れ
地震も影響しているだろうし
だいたいそもそも若者がお酒自体を飲まなくなってきている。
規制緩和で酒屋さんは大打撃の末、閉店かコンビニ化が相次ぎ
地酒などは大手スーパーや激安酒屋などで売られる安酒におされ
全てにおいてあまり良い話が聞こえちゃこない。

なんてまあこれは酒飲みの勝手な見解だが
たまにはお土産に日本酒を
なんて立ち寄った新潟の酒屋さんでもそんな話になった。
(時は流れ夕方)
ここはむかしむかし
日本酒ブームの頃の新潟出張時に
菊水の辛口とセットになったちょー高い越乃寒梅を買った酒屋である。
いわゆる“抱き合わせ”売りってやつ。
プレミアついたお酒を売るのにセットでしか売らない。
そうする事でプレミア感を上げ、不自然な高値をごまかすのだ。

今では焼酎の魔王や森伊蔵や百年の孤独などの売り方で時々見られる。
あまりよろしくない売り方だけど
欲しいとついつい魔王+伊佐錦+島美人=¥19800なり~!
なんてのを
まあどうせ飲むもんだしっつって買ったりする。
酒飲みの価値観てやつ。
特に痛くはないのだ。

当時の日本酒の盛り上がりは異常なくらいだった。
プレミア日本酒はなかなか手に入らなかった。
それが今では激安スーパーで定価、もしくは安値で売られている。
今やセット売りも意味合いが変わり
“これだけ入ってこのお値段!”てな感じになっている。

本来、流行りとは無縁であるべきものが
流行りにやられて減少の危機を迎えている。
貴重なこの国の財産のひとつといっても過言ではないものが
時世に押し潰されそうになっている。

普通に存在しているものなのに
余計な事に巻き込まれて
良い物が次々と衰退してゆくのは悲しい。
どうにかならんものかと思うわけだ。

仕事を終え、新潟から新幹線で東京へ帰る。
空は薄曇り。ずいぶんと日が長くなったものだ。
昼間にいた長岡を過ぎたあたりで車窓に田園風景を見る。
夕暮れ時の田んぼは、日中のそれより青々と濃く見えた。
すごく、うまそうだ!

めけめけ~。

写真。キオスクのディスプレイをこそっと写メり。(御免!)
や、安っ!


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2 コメント

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同じ元米屋の息子として (ジョー)
2012-06-23 09:38:19
新潟の酒蔵も大変なんですね。

バブル時期か、東京田んぼといって
登記上の東京の田んぼの200倍?!だったかの
東京米が流通していたそうです。

要は魚沼産コシヒカリに化けていたんですね。
って言っても、食べてわかる人はほとんどいないでしょうね。自分も。

上野のバイト時代、宴会用に「スーパーニッカ」の瓶に「レッド」も入れて、ちょっとブランデーをたらす作業が日課だったの思い出しました。サービス時は必ずサーバーがキャップを捻る。後ろめたくて嫌で3か月でそこ辞めましたよ。
酔っ払いからのクレーム受けたことなかったッス。

ブログも長いがオレのコメントも長っ<m(__)m>
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ジョーさん。 (ばんぱく。)
2012-06-24 19:40:56
そう。
食べてみたって分からん!
しかし
ネットでの偽装がバレたきっかけが
買った人が食べて違う!て通報したものだったなんて
すごい方もいるものです(笑)

そうそう!
良い酒ですって、いい値段とって出したって
誰も分かりゃしないから
てきとーな酒出してぼったくってたりして
なんて居酒屋で飲んでてよく思います。

酒飲みは
楽しきゃいいのだ(笑)
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