がゆ。

昨日、仕事帰りに銭湯へ寄った。
ここ最近モヤモヤした日々が続いていたもので
気分をスカッと一新させたかったからだ。

銭湯は良い。
ひとり考えにふけるにはうってつけな場所だ。
いろんな年代のいろんな人達がいたりするのも後一興。
異空間に迷い込んだか
はたまた懐かしき時代にトラベルしちゃったか
何故だろう妙に落ち着くのである。

昔はお芝居やコントの製作に煮詰まった時によく銭湯を利用した。
面白いひらめきが多発する。
リラックスから生まれる物は突飛で良い。
銭湯は僕にとって不思議な癒しの場所なのだ。

早速サウナに入り汗を流す。
あぁ～～～～～～～～っ
と疲れやモヤモヤが抜けてゆく。
同時に正月ボケも抜けた。
…気がする。
あはは。
とにかく気分がリセットされスッキリである。

サウナ室から出て黄色い風呂椅子に腰掛け
ケロリンの黄色い洗面器に水溜めて
ジャーーーッ
汗を流し落とす。
「ちめたい！」
身も心も引き締まる思いだ。

引き締まりがてらそんな時
『ハモ』なんかを想像したりする。
湯にくぐらせ華咲かせたハモの身を冷水に浸して引き締める。
グイ～ンと締まり曲がった身がまた食欲をそそる。
想像してたらいつの間に自らの身体がくねくね曲がってた。
バカか。
例え酢味噌や梅肉つけてもお前はそんなに美味かねーぞと自分で自分を一喝。
その後サウナで緩め冷水で引き締めを数度繰り返し
湯に浸かりシャワーを浴びて浴室を出た。

脱衣室を見渡す。
おっさん2人が疲れた疲れたとぼやきながら涼んでいる。
「現場責任者の野郎、派遣のクセに威張りくさりやがって！
やれ何メートル以上は登っちゃダメだとか
やれ何キロ以上の物は持ったらダメだとかよぅ。
そんな事ばかり言われちゃこっちは仕事にならねーのよ！」
「そりゃひでぇなぁ」
「文句言うだろ？
そしたら法律でそう決められちゃってるから仕方ないと
こうくる訳だよ！」
「そりゃひでぇなぁ」
建築現場の話だろう。
高齢化社会と労働基準法か何かが上手く噛み合わないのか
何だか嫌～にモンヤリした気分になる話である。

横ではちっちゃな男の子と女の子が
「じぃじ！じぃじ！」
と爺さんに着替えをせがんでいる。
「こりゃこりゃちょっと待て」
爺さん嬉し顔だ。
見ていてなごむくらいほのぼのだ。
僕はササッと着替えを済ませ銭湯を後にした。

外は暗い。
しかし空気は澄んでいる。
柔らかな夜風が心地よい。

当たりクジ付きのダイドー自販機で冷たい梅ジュースを買う。
なんと当たった！
些細な事ながら嬉しい。
おまけのもう1本はコーヒーにした。
モンヤリした霧が多少はれたような気がした。

本日も会社へ出社。
年始の仕事はじめから今日までずっと事務所出勤。
だからこのブログも嫌～な会社の話題ばかりになっちゃう。
ありゃりゃだ。
夕方から営業へ出る日もあったりするのだが
基本事務所で事務仕事ばかりだ。

モンヤリモヤモヤの原因はそれ！
ある意味“サファリパーク”的な理不尽わめきちらしを
毎日毎日言われたり聞かなきゃならないからだ。

本日もずっとわめいていた。
「あ～あ、やだやだ！」
とぼやきちらしてもいた。
上の人間に1日中横でわめかれたりぼやかれたりしたら
正直、下である僕らは気分が滅入ってしまう。
文句や悪口や愚痴などマイナスな発言を
毎日グチグチ聞かされたらこちらまで沈んでしまう。
「いい加減にしろ！」
なんて言えたらどれだけ楽だろう。
そんな事言おうものなら逆に倍返しの言葉で殺されてしまう。

うちの上司連中はかなり高齢だ。
融通きかず頭ガッチガチ。
口から出る言葉は
「あの頃は～」
とか
「私達の時代なんかは～」
とか
「私の言う事が正しい！」
とか
「今の時代の若手らは全てダメ！」
そんなんばかり。
じゃあ今あなた達のやり方で事はちょー上手く回ってるの？
っつうと、これが困った事に益々悪化してたりする。
自分らのみ正しく自分らが誰より偉いという考えを変えない限り
現状は厳しいままだと思う。

「あまり人をバカにするな！」
と言いたい。
言えないが。

さて1月7日の今日は七草粥。
正月7日に七草粥を食べると1年病気をせず暮らせると言う。
正月料理の食べ過ぎで疲れた胃袋を労る意味でも良い。

冒頭写真の七草詰め合わせセットなるものを買った。
芹、薺、御形、はこべら、仏の座、菘、すずしろ
ちゃんと7つ入っている。

今夜はゆっくりお風呂に浸かり七草粥で自分を労ろう。
これからまた長い間婆さん連中と戦うべく
自分自身、英気を養う為に。

聞き分けの無い婆さんにゃ
アイアンクローッ！
ぐわしっ！

めけめけ～。

写真。七草セット。