kananagaの日記

音楽したり絵を描いたり紙芝居したりするkananagaの暮らし

こもって作業

2006-09-30 | 日記
映画「六ヶ所村ラプソディー」を十三に観に行きたかったが、ちょっと用事多すぎるなあ、と思い、一ヶ月先に東京で観れることを確認し、延期することにした。この先約一ヶ月くらいは、作業的に家にこもることが多くなる。気をつけないと、寝るのとごはん以外の時間を、一日中働いてしまったりするので、注意が必要だ。

で、今日は45分だけ、卓球をして遊んだ。リフレッシュ&、ショック、体力落ちてる。。。でも、動体視力と反射神経は、意外と衰えていない、よしよし。

ミッションインポッシブルの気分/牧野のうどん

2006-09-29 | 日記
今日のそもそものおおまかな予定。野村誠が東京から午後に戻ってくるので、2つの助成金申請書をチェックしてもらい、5時までに発送。やれやれとほっとして、御喜美江さんたちのコンサートを大阪に観に行く、というはずだった。

で、実際は、、、野村誠がなかなか戻ってこないので、、、あまりしっかり見てもらう時間がないな、と思い、このまま発送しても大丈夫な準備を整える。そうこうしてると、2時16分、中川真さんから電話。
「あのね、フェニックスホールのひとがね、野村誠が出演する時間になっても現れないっていってパニックになってるんやけど」
???いきなり面食らう、が、かなりすぐ状況を把握したkananaga。つまりだ、今日のコンサートは昼なんだ、で、野村氏もkananagaも、夜だと思ってた(だって、金曜だし、満席って聞いてたし、まさか昼とは思わなかった)。で、真さんからフェニックスホールの谷本さんの番号を聞いて、そっこーかける(なんで真さん経由なのかというと、以前マルガサリは、「桃太郎」第1場と伝統曲とのコンサートを、ここでやったから。きっと谷本さんは、なんか連絡とる方法はないだろうか!と思い、とっさに真さんを思いついたのだろう)。野村氏からは、昼前に電話があり、今から東京を出る、と言っていた。たぶんもうじき戻ってくることはくる。コンサートは2時から4時くらいまでで、野村氏の出番というのは作曲者と演奏者とのトークで、ぎりぎり遅らせて3時20分くらいまで、とのこと。とにかく、野村氏はケイタイ持ってないし、乗ってる新幹線も決まってなかったし、連絡のとれようがない。連絡あり次第、もしくは、家に戻り次第、電話することにした。

さて、すぐにでかけられる仕度を整えた。助成金申請書も、もー、いいや!と、封をした。しかし野村氏あらわれず、もう2時50分をすぎた。うーん、さすがに無理か、残念無念、と思ったそのとき、ガラガラガラ、、、。あ、帰ってきた!!ここからが、ミッションインポッシブルだった。

「あのね、御喜さんのコンサート、昼なの!」野村氏、ぽかーん。「ちょっと電話するね!」と谷本さんに電話。「今、戻ってきました、どうしましょう、一応行きましょうか!」「そうですね、なんとかアンコールになら間に合いそうですね、新幹線で新大阪まで来て、タクシーに乗ってください!」「はい、わかりました」タクシーで京都駅まで。15時12分の新幹線にとびのり、経過報告の電話、タクシーの運ちゃんに伝えるための、フェニックスまでの道の言い方を聞く。15時30分、新大阪駅でタクシーにとびのり、道が混む、うう~。15時43分、建物に着いて、大慌てで3階ホールへ。舞台脇にいた智美ちゃんと、おお~~と超特急あいさつの後、kananagaは客席へ、野村氏はほとんどそのまま舞台へ。

トーク、よかった。結構長めに、じっくり話しを聞く感じで。これから演奏する「FとI」は、朝顔に毎日水をやるみたいに作った、という話とか。「FとI」ほど、たくさん演奏されているアコーディオンデュオの曲はほかにない、とか。今から御喜さんと一緒に演奏する御喜さんの教え子のグジェゴシュは、もう30回以上は「FとI」を演奏してる、とか。御喜さんは、あいのてのたわしの回を観てくれたようで、たった15分であの密度はすごい、と誉めてくれていた。たわしの速度や強さで音色が全然変わるのは、アコーディオンの蛇腹を扱うのと全く一緒だと思う、とか。だから、こどものうちからそんなことに触れられるのは、うらやましい、とか。「FとI」は、テクニック的には別にやさしいのではないのに、弾いてると非常に安らぎというか、そういうものをもらえる曲なんだ、とか。ほかにも、色々。

演奏、すっごいよかった!なんて美しい。で、ダイナミクスにすごく遊びがあって。これだけでも、聞けてよかったなあ(ただ、せっかくなのに、大田智美ちゃんも加わってのアコーディオントリオが聞けなかったのは残念だったけど。アコーディオントリオなんて、滅多に聞けないよなあ。またやってえ~)。

アンコール終わってそっこー、郵便局へかけこむ。助成金申請書は、無事明日の朝東京に着くやつで、投函できた。せめてどっちかだけでも、いやいやこの際、両方、通りますように~~~。

そしてフェニックスに戻った。楽屋で、ミッションインポッシブルの話題が、思った以上に盛り上がる。つまり、こちらの会場でも、「間に合うのか、間に合わないのか」みたいな鬼気迫る興奮状態があったのだろう、なんか、みんなで作戦を遂行できた、みたいな、妙な一体感がある。しかし、京都ー新大阪間で、新幹線乗ることになるとは思わなんだ。

帰りは京阪で。牧野の駅でちょっとおりて、うどんを食べた。なんでかというと、、、kananagaは、東京生まれ東京育ちだが、幼稚園の頃の2~3年だけ、父の仕事の都合で、牧野に住んでいたのだ。で、うちの一家はよく、当時はもっとさびれた雰囲気の牧野の駅に、わざわざうどんを食べに行っていた(駅がめちゃくちゃ近かった)。たかが駅のうどん、でも、例えばkananagaの姉たちに「牧野のうどん、おいしかったよねえ」と聞くと、間違いなく「うん」と言う。以前上の姉が京都に遊びに来たとき、わざわざ牧野のうどんを食べに行ってみたけど、やっぱりおいしかった。そりゃ、別にとびあがるほど、ってわけではない。でも、駅のうどんにしては、ずいぶんとおいしい。今日は、きつねうどんにワカメトッピング。おいしかった♪

ともちゃん、いらしゃい

2006-09-28 | 日記
家の中、きったなー。でも片付けてられない。慌ててもしょーがないから、慌ててないが。

夜、ともちゃんがやってきた。ともちゃんは児童館で働いている。非常に明晰なひとで、経験からくる見解は説得力があり、現状に対する問題意識や、では、それをどのようにもっていけばいいのか、という具体的イメージもかなりある。いずれ、保育界全体の流れに物申せるひとになってくるだろうと思えるひとだ。

今日の晩ご飯。冷ご飯と春菊とえのきを、もろみ(練り状のしょうゆ)、ゆずこしょう、酢、あと何入れたっけ?思い出せないが、味みながらテキトーに炒めて、さわやかなひと品。かぼちゃを無水鍋で煮た。洋風のベジタリアンだしとみりん、ナンプラー、おろしにんにくで、あと何入れたっけ?あ、ローレル入れようと思ったらなかったんだ、んで、カーダモンと、フェンネルをちょっと入れてみた。あと何入れたっけ?テキトーにふた品目、おお、思った以上に、マッチング。昨日の残りの大根としいたけのみそ汁にお麩入れて豪華にした。で、玄米。お、おいしいよ、こりゃ。同じ味はもうだせましぇんが。

さて、ともちゃんは、なんで来たのかというと。。レコードをカセットテープにおとしてほしい、というのだ。レコードを、はわかるけど、カセットテープにおとすの?館長さんの注文らしい。よくわからん。うちにある機材では、直接カセットテープにおとせなかったのでMDに。でも、音量が無茶苦茶小さい。うーん、なんでだー?なので、MDにとったものをPCに取り込んで音量あげてCDに焼いた。んで、ともちゃんが後日、そのCDをカセットテープにおとす、という、やたらめんどくさいへんちくりんな方法をとったのだった。その作業をしながら、深見さんたちが書いている本の、(kananagaが描く)イラストに、色々助言をもらった。うーん、さすがだ、めちゃくちゃ参考になったよ、ありがとう!


先日の、「あいのてリハ/静かな戦い」の日記を書いたことで、身近な複数のひとから、嬉しい反応をいただいた。あるひとは、こころが動いた、一生忘れない、と言い、あるひとは、勇気をもらえる、と言い、あるひとは、今までずっと落としどころを探していたことが、たぶん落ちた、と言ってくれた。その言葉、気持ち、kananagaも刻ませていただきます。


今、あることが、微妙なことになっている。あまり言えないことだったりする。言うと、状況が悪化する可能性がでてくることだったりする。なんて、辛抱が必要なんだろう。ただ文句を言っても、ただ提案しても、恐らく悪い方向に行ってしまいそうな、底が丸くてぐらぐらの塔のようなものだ。ぐらぐらしながら、一応立ってられる場所を、慎重に探す。遠くからの、広い視点でも眺めてみて探す。それは、一度見つけたからって、安心できたりしない。だって、底が丸い、そして、地面がたぶん、常に変化し続けている。気をつけたいことは、目標をひとつにしないこと、常に変化できるようにしておくこと、先まで見据えたやわらかいものであること。それから、自分や他人が余分に消耗しないようにすること、すなわち、日常は、しっかり楽しく幸せであること。

手作り楽器/宣伝紙芝居

2006-09-27 | 日記
京女の授業へ。教科書は「音・リズム・からだ」。これから毎回ちょっとずつ、音遊びと、それにまつわるエピソードを紹介していく。

今日は、手作り楽器。ストロー笛、フィルムケースのオカリナ、ペットボトルブー、牛乳パックの笛、空き缶カリンバ、マリン缶の作り方をざっと説明。それと、作らなくてもそのまま遊べる、プラスチックのスプーンを机にあててびよびよ、と、コカコーラ1.5リットルボトルの低音たいこと、持ち手つきのビールの2リットル缶(口のところに金属のわっかが残ってて、振るとシャリシャリ音がするもの)も紹介。更に、今日は作らないけど、去年の学生が作ってくれたヤクルトマラカスに、池田邦太郎さんが研究に研究を重ねたスライドホイッスルをも紹介。そのあと一気に、制作に入ってもらう。

一人の学生が話しかけてきてくれたことに、メチャクチャ驚いた。「先生、私子どもの頃、池田邦太郎さんに音楽教わってたんです!なんか、知ってる楽器がでてくるなあ、って思ったんです~」ぎょえ~~~!!!驚いた!!彼女は東京出身だった。池田さん及び、パートナーの斉藤明子さんにも一緒に教わってたそうだ。学校ではなく、「ゼロキッズ」という、土曜塾みたいなところで、だったらしい。うわー、嬉しいなあ、なんという偶然。

最後、みんなで手作り楽器で演奏。ふう、なんとか収まった。つ、つめこみ授業だな、我ながら。。。でも、しょーがないのだ、半年しかないのだから。

授業終わってそっこー、車で橘大学へ。小暮さんの研究室に紙芝居の枠を借りにいき、すぐ山科駅へ。井手上さんと合流し、山科駅近くの授産施設、工房そらへ、宣伝紙芝居へ行った。なんだかとっても暖かい雰囲気で迎えていただいた。「うみのひと」をやったんだけど、いつもよりゆっくりめに、お客さんの反応を取り入れながら。ここだったらWS会場に近いし、みんなすごく目をキラキラさせてくれているし、参加しにきてくれたらいいなあ。

「ちょうどクッキーが焼きあがったから」と、おやつまでいただいてしまった。食べながら、またみなさんとお話。「声がすごくいいですねえ~、声優さんのお仕事でもされてるんですか?」」と誉めていただけた。せっかくだから、と思い、ワニバレエを歌ってることを言ってみた。そしたら、「あいのて」を見てる方もいて、また盛り上がる。

一度橘大学へ戻り、カフェで、WSに参加してくれる学生のカスミンと、井手上さんと、打ち合わせ。このあと山科学園で宣伝紙芝居をする。思い切って、「やこあゆご、こころの旅」、やってみるか。ちょっと長いのと、「うみのひと」よりは、意味がわかったほうが楽しめる演目だ、というのが懸念されるが。でも、「めくるめく紙芝居」でどんなものを作っていこうか、観てくれるひとの反応はその参考にもなるので、これで、いってみよ!

集まってくれた皆さん、「そら」よりは重度の方で(ってゆーても軽度だと思うけど)、反応がわかりにくい方々だったが、たぶん、楽しんでくれた。おおいに関心を示してくれるひとが複数いる。さて、これが、実際来てくれるかどうかである。

両方行って、やってみて、色々お話を聞いて見えてきたこと。このWSに参加するとなると、まず、WS会場にひとりで来れるのかが問題になるのかな、と思っていたが、まあ、それも重要なんだけど、それより、「来たい」ということを自分で決定できるかどうか、なのだそうな。そうか、そこが、できにくいとこのひとつなんだね。去年から色々一緒にやってきた太陽クラブでも、そういうの、感じるときがあった。通常皆さん、全然コミュニケーションOK。でも、会話の流れでkananagaが言ったある単語(なんだったか忘れた。別に、わかりにくそうに思える言葉ではなかった)の意味が、わからなかったらしく、その単語を境に、ぽかーんとしてしまったことがあったのだ。kananagaにとって、思いがけないところが、苦手だったりするひとがいる。

太陽クラブのメンバーにも山科学園に通うひとがいて、今日は、じゅんちゃんとみわさんが来てくれた。じゅんちゃんは、すっごく楽しんでることは、見たらわかるひとだ。でも口では「いやや」と言うこともよくある。お母さんの話だと、踊りの発表のときとか、練習ではずっと「いやや、できへん、でない」と、言っているのだけど、本番終わるとけろっとして、「あ~楽しかった!」と言うらしい。ある程度、引っ張って欲しいひとなんだな、と思う。その辺、無理強いしてないかしら、ということの境目には、気をつけたい。まあ、遠慮しすぎたり気を使い過ぎたりもよくないのでね。あと、じゅんちゃんは「~しても、ええの?」と、なんべんも確認するとこがある。みわさんは、楽しんでることがかなり表情にでにくいひとだ。でも、たぶん、すごく楽しんでいると思うんだよねえ。

それぞれのひとと、思いやりを持ってはっきりものを言いあう関係を、できるだけ作りたい。

色々、行ってみて、話してみて、太陽クラブは、実は、非常に、なんていうのかな、しっかり、うまくいってる団体だ、と言うことがわかってきた。知的障害者の方がひとりででかけることを決定できなくても、太陽クラブのスタッフたちがいてくれるから、みんなでやってみよう、という風に、自然にできるのだ。本当はどう思ってるか、とかも、普段をよく知っているスタッフの方々から教えてもらえる。今回の紙芝居みたいに、面白そうだと本人が思ってても、ひとりでそれを決めて、行動するのには、無理があるひともたくさんいる。でも、太陽クラブのような場があれば、それは楽しく叶えられていく。太陽クラブは設立10年、すごいなあ。

夕方終わって家に帰ると、思った以上にクタっとしていた。夜もばりばり色々やるつもりだったのになあ、グデ~~っとしてもーた。眠い。。。

バートくん

2006-09-26 | 日記
そろそろ、自分の中の情報が臨界点を越えてきたと感じる。今日、2つの失態に気づく。どちらも、色々なひとに頼んだり、こころよく変更してもらえたりして、解決した。

最近、こんなんである。わざとではない、一生懸命やってると思うんだけど、そんなにはできない。でも、kananagaはこの状況を喜んでいる。無理になんでもこなしてためこんでたら、一度にパキンと折れてしまうと思うので、こうやって、ぽろ、ぽろ、と、出てくるのが、いい。ダメダメでも、大丈夫だから、地球は回ってるから。ようするに、こっちのほうに能力がかたむいていると、あっちのほうの能力がしぼんでくる。いや、もともと、仮想能力だったのだと思う。kananagaは、kananagaにしかできないことに、もっと専念しよう。だから、kananagaがダメ人間だとまわりのひとに知ってもらえるのは、いいことだ。

以前のkananagaだったら、自分の能力の限界を超えて引き上げて、なんとか「ちゃんと」やっていた。するとできちゃうもんだったりする。でもkananagaはそれをよいと思っていない。完璧に、ちゃんとしてる、が、過ぎると、ひとにも自分にも圧迫感を与え、ひとを許せなくなってくる、やさしくできなくなってくる。できあがったものや、やってることにも、いい意味のすきまがなくなり、広がりのない無味乾燥なものになってしまう。そんなになるなら、それをやる意味も喜びも、なくなっちゃうではないか。「完璧」なところには、求める答えはなくって、幸せはつまり、永遠に不完全で微妙なものなんじゃないかしら。たぶん、その不安定感をうっかり不安に思って、完璧な答えを作ろうとし始めると、ものごとが「善」「悪」にわかれてきちゃってしまう。その行く先には、戦争がある。

さて、ものすごく久しぶりにバートくんの鍵ハモ教室。久しぶりで、話したいことがいっぱいあるようで、楽器を触り、少し音を出しながらも、おしゃべりは続く。バートくんがクンダン(たいこ)を面白いリズムでたたいたので、それをひろって鍵ハモで吹く。Uoo Mooの夏秋さんスタイルで、鍵ハモを立てて両側から弾いてやってみると、バートくん興味津々でマネをしようとチャレンジ。そのうち、バートくんがドラム、kananagaは、ベース弾いたり、シンセ弾いたり。大正琴も。バートくん、シンセをいじってみたくなったらしく、たいこ交代を命じられる。じゃあ、ジャンベ。するとバートくん、「インディアン(ネイティブアメリカン)のイメージでやってみよう」と言う。バートくんは、こういう風に、テーマを共有してやってみるのが好きだ。鍵ハモとジャンベで、同時に違うことしようとすると、うーん、難しいなあ。そのあと、kananagaはドラムに移動。ドラム、難しいなあ。バートくん、ボコーダーに向かって「オレたち、インディアン!」と歌う。それから、バートくん、「あ、聞かせたいのがあるんだ」と言う。オブラディ・オブラダを、学校でやったらしい。どうやら、ピアノで練習していたらしいが、バートくん本人の予測ほどはできていなかったようで、シンセやおもちゃのキーボードに向かって、なんだか苦戦してる。kananagaが伴奏やろうかと思ったら、あくまでバートくんは伴奏をやりたいらしく、kananagaはSop鍵ハモでメロディ。そうこうしてるうちに、終わりの時間。バートくん、今日あんまり鍵ハモ吹いてないな。。。久しぶりだし、まあ、いいか。

帰り際にバートくんが、オランダに帰ることになりそうなのだと言う。お父さんの仕事の関係でノルウェーに行く可能性もあって、早ければ、京都には今年度まで。でもバートくんは今5年生なので、もしできれば6年生終わるまでは日本にいたい気持ちもあるらしい。その辺今、連日家族会議をして大変なんだそうな。「そうかあ、バートくん京都からいなくなったら、さみしいね。とはいえ、今度は、オランダに遊びに行く楽しみができるね。」と言ったら、それまでひょうひょうと淡々と帰国のことを語っていた様子だったが、「そう、このまえ、家で~~してるとき、京都離れると思ったら、泣いちゃったの」と言う。なにしろバートくん、オランダより日本のほうが長いからね、友達もたくさんいるし。でもバートくんには将来の展望がしっかりあって、発明家になりたいのだという。ロボット作ったりとか。そうすると、そういう分野って、結構日本の得意分野でもあるわけだ。大学生になるときとかに、また日本に舞い戻ってくる可能性も、既に考えてはいるようだ。うーん、しっかりしてる。

久々のむすび/「怒る」について

2006-09-25 | 日記
むすびへ行って来た。遠足の中身がなんだか決まらないのを、決めてきた。淡路島1泊2日に決定だ、じゃーん。

そのあと、台本読み。今むすびはしばらく発表の機会がない。なので、色々遊んでみる。笑い上戸の竹のお父さん、だみ声のたんぽぽの女の子ぽこちゃん、など、極端にやってみたり、今までの自分になかった表現に、挑戦してもらう。

むすびのSさんが、「今回の遠足には、最近体調がいまいちだから行かない」と言っている。それはもちろん、身体第一だから、休んでもらうほうがよい。「じゃあ、お土産買ってきますね」と言っても、Sさん、本当は行きたいもんだから、そのゆれるこころでなんだかぐずぐず、「車は酔うからいや」、とか、「旅行はもっと先送りしよう」とか言う。(ここで書いてるよりも、もっとずっと、状況は微妙なこんがらがり方をしている。思いはあるのに、感情表現や関係作りが上手じゃないおじさんたち。)Nさんが、そんな素直じゃない甘えたなSさんにイラついて、怒った(ほかにも色々事情はあるんだけど)。その様子をみたFさんが、また、Nさんの言い方に、怒った。でも、kananagaがいるせいか、たぶんみんないつもより控えめ。kananagaは、ただ、こんがらがった糸をほぐし、話を整理していく、怒っては逆効果だと、諭す。Sさん、みんな、あなたを愛してる。だから、あんまり甘やかしたくないし、それに、わかってほしいんだよ。早く病院に行くよう、他のメンバーたちが一生懸命説得していた。まず、それ、それ。それから、みんなにこんなに愛されてるんだってこと、そろそろわかろうよ。気持ちから、体調、たてなおそうよ。みんな、ずっと、一緒に歩いて行きたいんだよ。

うまく書けないな、なかなか、スパッと割り切れる感じでもなくって。

「怒る」ってことについて、なんだか考えている。

kananagaは、怒ったり怒らなかったりする。でも、もう、「キー」という感じの、つまり、反射では怒らないようにするつもりでいる。必要な、絶対譲れないところだけ、冷静に、でもたぶん激しく、怒りたい。本当に許せないことのために、ちゃんととっておく。こんなことを考えているうち、先日の「桃太郎」の第4場のことをまた想う。あれは、なんだ?あれは、反射に継ぐ反射だ。。。反射でも、いやむしろ、ちゃあんと絶望を生むんだ。それを肝に銘じて。

あ、でもね、小さいことには怒るよ、ひとの本見るのに、(ページめくるときに)ツバつけんな!とか。これは、怒ってないか。

鴨川でお絵かき

2006-09-24 | 日記
お昼過ぎ、さつきちゃんに電話して、助成金申請書のアドバイスをしてもらった。アドバイスをもらって、なにかがつながった。これまで、どー書いていーのかさっぱりだった申請書なんであった。でも、受け取って審査する相手の気持ちを察して配慮すれば、わかりやすく書けるはずなんだ。で、そのことは、頭だけでは一応わかっていたが、ちゃんと腑に落ちて理解できた感覚は、全然なかったのだった。で、今日、ちょっとわかった。とはいえ、次また書けと言われたら、またうーん、となることはなると思うんだけど、自分の中身のどこをどう使えば、少しは前進できるのかが、ちょっとわかったのかな。いや、目指すところが、少しだけ輪郭を帯びてきたのかな。とにかく、、、うーん、さつきちゃん、さすがだなあぁ、と、どうして思わずにいられよう。感謝。なんとかやってみよう。

そしてさつきちゃんは、電話のあと、お散歩に行くのだと言う。今、とっても重い仕事をかかえているのだけど、あまりに重いので、天気もいいし、まずは散歩に行くんだって。そうそう、そういうのが、大事なの。大丈夫なの、すっごいさぼっても、なんとか地球はまわるもんで。それに、ちゃあんとお散歩をとったほうが、たぶん仕事の進みも速く質もあがると思うのだ。お互い、そういう風にできるすきまを作ろうね。で、今度ピクニックでもしよう!

そいで、それに触発されたkananaga、2つの絵作業を、外でやりたいと思った。自転車で鴨川沿いを走る。今日は日曜日なんだね、鴨川には、家族連れ、カップル、ひとりで来てるひともたくさん。出町柳あたりまで来て、居心地のよさそうな、程よく自分の空間がキープできそうな場所をみつけ、どっかり座り込む。お絵かきを始める。おお~、結構集中できるもんだ、気に入った。時々、川に来よう。でも、防寒対策をちゃんとしないといけないな、と思った。敷物も、持ってくるべきだった。ちょっと冷えたので、喫茶店になってるパン屋さんに入る。そこでも、ペン描きのお絵かきを少しする。

昨日の夜も、自転車にたくさん乗った。全然通ったことのないところを通って帰ってこれて、とてもわくわくしたのだった。ああ、この感じ、最近ちょっと忘れ気味だったな。こういうの、絶対大事なんだ。

ことばち紙芝居5回目/ジャワの地震のためのチャリティーコンサート

2006-09-23 | 日記
ことばち紙芝居WS、今日が5回目。今日はたくさんの大学生の皆さんが見学に来てくれた。一応舞台で、しかもひとが観ててくれるとこでの台本読みは今回初めて、ってゆーか、台本も作りながらなんだけど。

なかなか壮大な紙芝居じゃないの~。でも、本番までに、WSあと2回しかないんだよね。。。1、2回、別の日に練習とったほうがよいかなあ。とにかく、次回には途中止まらずに通せるように、今日で疑問点はみんな解決する。必要な小道具の準備や演技の段取り、間のとり方、セリフの修正、などなど。

大学生の皆さんに感想や改善点を書いてもらったら、思った以上に、喜んでくれていたようだ。アドバイスも色々。よし、ますますよくするぞ!

夜、マルガサリ+ダルマブダヤ+インドネシア人演奏家舞踊家+日本人のフリーのジャワ系演奏家舞踊家の皆さんによる、ジャワで起きた地震のためのチャリティコンサートを観に、立命館大学衣笠校へ。

立命館って、ジャワガムランフルセット持ってたんだあ~。でも、しまいっぱなしだったらしく、調律はずいぶん狂っていたようだ(これからは、ちゃんと出しておいといて、使うようにするらしい。立命館大学に、ジャワガムランサークルができる日も遠くなさそうだ)。

今日は、ジャワから、ええと、もともとマルガサリが呼んでいたひとがたぶん、2人、震災チャリティー公演をするために自分たちでスポンサーを集めて、このコンサートをするために日本にわざわざやってきたひとがたぶん3人。

演目は、踊りなし1曲、踊りあり3曲、ひじょーにもりだくさん。きれいだったりスリリングだったり。少人数のインプロもあり。ダンス勢が豪華。佐久間さんの先生のダンサーの方とか、すごかった、にわとり人間みたい!女性4人の踊り、ゆったりときれいだった。こういうのを観て、女性を品定めする昔の王様の気持ちがわかるかも、とか思ってしまった。打ち上げにおじゃました。コンサートのあとから、コンサートの裏話が聞けるのも、またよいもので。

ちなみに、kananagaが今日着てた、うさぎの耳の「右きき、左きき」Tシャツについて、「どこで買ったの?」と複数のひとに聞かれたので、紹介しておく。kananagaも、テルミン奏者のRom Chiakiさんが着てた「はなぢうさぎ」Tシャツがあまりにかわいかったので、教えてもらったのだった。東京・下北沢の、クリエイター系オリジナルTシャツ専門ショップ No More Tears。通販でも買えます。あ、このページから思わず飛んでしまった、東京Tシャツ部、色々あるなあ。更にその中に、はなぢうさぎや右きき左ききのNingen堂本舗のページを発見。うーん、かわいい。。

<めくるめく紙芝居>出演者、制作者募集

2006-09-22 | 活動告知
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≪めくるめく紙芝居≫
出演者、制作者募集!!
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「めくるめく紙芝居」は、プロのアーティストと障害のある方が絵やストーリーづくり、美術やダンス・演劇で紙芝居の舞台作品をつくるプロジェクトです。
舞台に出演して自分を表現したい方/チラシづくりや会場づくりにチャレンジしたい方の参加をお待ちしています!

◆本番=2007年4月21日(土)、22日(日)
◆プログラム説明会=10月1日(日) 会場:山科青少年活動センター
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≪出演者募集!≫

絵やお話、歌やダンスで、みんなの紙芝居の舞台作品をつくりましょう!

【講 師】
井上信太(現代美術家)、倉品淳子(女優/山の手事情社)、
HANA★JOSS(ジャワガムラン、ワヤンユニット)、
林加奈(音楽家・画家)、中北裕子(パーカッショニスト)、
山下残(振付家、ダンサー)
【定 員】 10名 (参加費無料)
【対 象】 絵や歌や踊りで表現したい、障害を持つひと(国籍、年齢、障害の区分は問いません)。
      また、それぞれの介護者・通訳のかた。
      ※現地集合ができ、4月21日(土)、22日(日)の本番に参加できるかたに限ります。
【日 程】
2006年
10月7日(土)18:00-21:00、10月22日(日)14:00-1700
11月5日(日)16:00-18:00、11月18日(土)14:00-17:00
12月17日(日)14:00-17:00
2007年
1月14日(日)14:00-17:00、1月21日(日)14:00-17:00
2月11日(日)14:00-17:00、2月25日(日)14:00-17:00
3月11日(日)14:00-17:00、3月18日(日)14:00-17:00
4月8日(日)14:00-17:00

【会 場】 山科青少年活動センター 
        (地図)http://www.jade.dti.ne.jp/~yamasei/yamasina/akusesu/index.htm


JR・地下鉄東西線・京阪『山科駅』下車。南へ徒歩約10分。
※駐車場はありません。近くのコインパーキングをご利用ください
※11月18日(日)のみ、京都橘大学で実施(予定)
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≪制作者募集!≫

紙芝居作品をみんなの力で上演しましょう!
チラシづくり、会場づくりにチャレンジ!!

【講 師】  井手上春香(子どもとアーティストの出会い 代表)
        FLAT-FIELD(写真、宣伝美術)
           ・・・他、スペシャルゲストあり!
【定 員】 10名 (参加費無料)
【対 象】 イベントづくりに興味がある、障害を持つひと(国籍、年齢、障害の区分は問いません)。
      また、それぞれの介護者・通訳のかた。
      ※現地集合ができ、4月21日(土)、22日(日)の本番に参加できるかたに限ります。
【日 程】
2006年
10月7日(土)18:00-21:00、10月22日(日)14:00-1700
11月5日(日)16:00-18:00、11月18日(土)14:00-17:00
12月17日(日)14:00-17:00
2007年
1月14日(日)14:00-17:00、1月20日(土)14:00-17:00、
1月21日(日)14:00-17:00、2月25日(日)14:00-17:00、
3月11日(日)14:00-17:00、3月18日(日)14:00-17:00
4月8日(日)14:00-17:00

【会 場】 山科青少年活動センター 
      ※11月18日(日)のみ、京都橘大学で実施(予定)
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★申込み方法★ 
ファックスまたはメールで、お名前、ご所属、ご連絡先
<電話番号、メールアドレス、FAX番号、ご住所>、
参加希望の区分(「出演者」または「制作」)を明記して
下記までお申し込み下さい。

※ボランティア・スタッフも募集中!詳しくは、下へお問合せください

★申込み・問合せ先★
〒604-8222京都市中京区四条通室町西入ル上ル観音堂町466みやこ3階
めくるめく紙芝居実行委員会 (担当:いでがみ)
Tel.090-6731-8598 Fax.075-231-8598、E-mail.idegami@arts-staff.net

主催:めくるめく紙芝居実行委員会、共催:エイブル・アート・ジャパン、京都市山科青少年活動センター
助成:財団法人倶進会、協賛:明治安田生命保険相互会社
協力:京都橘大学、子どもとアーティストの出会い、後援:社会福祉法人京都市山科区社会福祉協議会
※明治安田生命社会貢献プログラム「エイブルアート・オンステージ」参加事業
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あいさつまわり

2006-09-21 | 日記
今日は朝から夕方まで、めくるめく紙芝居のためのあいさつまわりと打ち合わせとなった。車で、井手上さんと一緒に。kananagaは企業就職の経験がないが、今日だけは、サラリーマンをちょっぴり体験したかもしれない。非常に勉強になりました。

午前中、太陽クラブの大河内さんや水口さんとお話して、山科の授産施設など色々ご紹介いただいた。そう、こうやって会ってお話すると、一気にイメージがわいてきて、具体的なこともすすんでいく。

お昼、井手上さんと、京都橘大学の学食でごはん。ここのごはん、おいしいよ。山科産の野菜とかも使ってたりとかするので、嬉しい。今日、驚いたのは、手作りのプリンがすごくでかいバットに作ってあったこと。すげーな、これ、バットごとオーブンにいれたのか。。これを、ものすごくでかい先のとがったお玉ですくう。サラダバーの横に置いてあったので、最初、豆腐のしょうゆあんかけかなんかかと思って、あやうくサラダの上に盛ってみるとこだった。。とにかくこのプリン、量の感覚がおかしくなってしまう。kananagaも井手上さんもとりすぎて、ちょっと甘気持ち悪い(いや、もちろん、すごくおいしかったんだよ)。

小暮さんの研究室で、めくるめく紙芝居プロジェクトにがっつり関わってくれるTAM研の学生たちとも会って話して、いよいよ始まるね、って感じになってきた。

あ、そうそう、小暮さんの名言をメモしておく(書いてみちゃうとね、オリジナルと、ちょっとニュアンスは違うかもしれんけど)。
溺れる者は藁をもつかむと言うけれど、藁だっていつちぎれるかわからない。それよりも、泳げるようになって、自分で陸地を探せるようになったほうがいい。

さて、打ち合わせ後は、あいさつとチラシ置かせてもらうので、まわる、まわる、まわる。えーと、3時間くらいで、8箇所。数は大したことないか。。じっくりお話したとこもあったし、チラシ置かせてもらうだけのとこもあったし。宣伝紙芝居をする場所も決まった。

車で山科のあちこちをまわっていると、山科の色々な顔が見えてくる。うーん、山科って、面白いな、奥深いよ、こりゃ。

夜は夜で、うたた寝しながらも、助成金申請書類とにらめっこ。う~~ん、う~~ん、へびににらまれたかえるのように、進みが遅い、くうぅ~、難しいなあ~、、、もっと、かしこく、なりたあ~い。

今年最初の授業

2006-09-20 | 日記
早朝夜行バスで京都着。1時間ほど仮眠後、色々バタバタ慌てていたら、階段からすべり落ちた。い、痛い。。。この家に来て5回目、でも、ここ3~4年は落ちてなかったと思うんだけど、久しぶりにやってしまった。古い家で階段の幅がせまいのと、なんか、最初からパンチカーペットみたいのが貼ってあって、かえってそれがすべりやすいのだ(でも、むきだしの階段ですべるよりは、痛みはたぶんだいぶマシなんだけど。パンチカーペットは両刃の剣か)。ただ、kananagaがえらいのは、そこそこ受身がとれてること(空手初段)。とっさに尾てい骨や頭をかばって、ちゃんとよじれて頭を浮かせて落ちた。大事なとこをかばったぶん、二の腕やひじは打ち身と傷。レメディ、ばくばく&ぬりぬり。おお、ちょっとくらいは痛いけど、大したこたあないな。よしよし。

京女の授業が始まった。kananagaが教えるのは後期だけで、週1コマだけで、保育内容指導法6という名前の演習の授業。まあ、今日はオリエンテーションってことで、軽く導入。今年の1月に考えたシラバスを読み返してみる。

1 オリエンテーション
2 音遊びの紹介 
3 楽器を使って遊ぶ
4 音遊びの制作と発表
5 日用品を使った手作り楽器
6 身体表現(声も)
7 オリジナルソングの作り方
8 即興伴奏法
9 オリジナルソングの制作と発表
10 保育現場での実践紹介
11 保育現場での表現活動の組み立て方(リトミックなど含む)
12 劇遊びの紹介
13 子どものこころをとらえる演奏、演技
14 創作劇の制作と発表
15 まとめ

うーん、なかなか網羅してて、よいではないか。。。授業後、これを、一緒に授業をするもうひとりの先生であるスーちゃん(かなりおおざっぱにスーちゃんを紹介すると、、、観客の子ども巻き込み型の劇団をやっていた経験あり&リトミック教室やってたり&口コミだけなのに超人気のある、幼児も高校生も障害児も通うピアノ教室の先生)と、ご飯を食べながらもうちょい整理してみた。

まず、音遊び・劇遊びは、基本的に10~15分くらいずつ毎回やって、慣れてもらう。それ以外のメインテーマが、色々。

1 オリエンテーション
2 手作り楽器
3 色々な楽器で遊ぶ
4 曲作り&発表
5 身体と声のみの表現で曲とか遊び作り&発表
6 オリジナルソング作り&簡単伴奏法、絵本を題材にした芝居作り導入
7 オリジナル音遊び制作日
8 絵本を題材にした芝居のリハ&発表
9 オリジナル音遊び発表
10 リトミックと劇遊び(オリジナル劇作り導入)
11 オリジナル劇の種作り
12 オリジナル劇制作日
13/14(連続) オリジナル劇リハ&発表
15 子どもとの実践の映像など鑑賞

詰め込みだなあ。でもしょーがないなあ、だって、半年しかないんだもん。

あいのてリハにおじゃました/静かな戦い

2006-09-19 | 日記
楽譜、CD、スーツケース、化粧品などなど、勝手知ったる江戸でてきぱきと買い物を済ませ、ザウルスと待ち合わせて、渋谷のNHKへ。

NHK教育テレビで放送中の「あいのて」のリハに、見学に?いや、手伝いに?いや、一緒に遊んできた(笑)。あいのてリハに顔を出すのは初。ほんとにこれ、仕事なのか、と思うくらい楽しく、そして同時に、こんな長時間、こんな集中力を要する探求が続くのか、という、めっぽうハードな仕事場だった。

リハーサル室を開けるなり、床に乾燥大豆が落ちていた。あ~、豆まきね。。。さっきまで風船をやっていたらしい。次は豆。大豆でさんざん遊ぶ、大豆で曲を作ってみる。それから、コンビニ袋で遊ぶ、コンビニ袋で曲を作ってみる。あまり詳しく書くと、番組を見る楽しみを減らしてしまうといけないので、控えめに書いておこう。写真は、あいのてリハ現場。

先日、あいのての、ものさしの回に苦情が来て、確かたった1回の放送でものさしの回はお蔵入りとなった。が、その苦情はたった3件だったらしい。たった3件の苦情で、、、あきれて言葉を失った。どんだけのひとが観て喜んでくれてると思ってるんだ!と同時に、そうか、そうなんだ、と思うことがある。

つまりテレビとか、ホールとかそういうところは、「面倒の起きないこと」をやりたかったりするひとが、内容をあまり観ない位置にいることがある、ということ。それから、面白い、すごい、と思っている何百人のひとがいても、たった3件の苦情しか、実際問題彼らには届いていないということ。そういうこともあってか、来年あいのてが継続されるかどうかは、今の段階でまーだ決まってないらしい。

そう、絶賛の声を、わざわざNHKに電話したりメールしたりするひとは、あんまりいないのだ。ものごとを否定するひとのパワーは、実際に苦情のメールを送る、という行動を起こさせている。否定するのは楽だから、その分あっという間に行動にパワーをまわせてしまう。あいのてを楽しみにしている、愛しているひとたちの声は、直接も、ネット上でも、相当たくさん聞いているが(しかも、NHK教育の新番組では、初めて「お母さんといっしょ」の視聴率を抜いたらしいし)、もう一段踏み込んだ行動を起こさなければ、いいほうに状況を継続することは難しいのだと、気づかざるを得ない。

あいのてを楽しんでいて、続いてほしいと思っている方がおられたら、もう一段踏み込んだ意思表示を、ぜひしていただけたら、と思う。そして、このことは、なにもあいのてに限っていない。

ひとやものを否定・批判・叱責することなんて、簡単だ。文句言うなんて、誰にだってできると思う。それはたぶん、頭の中のほんの一部分しか使わなくてもできることだから、経験がなくても、思考やイメージを掘り下げなくても、あまり真実をよく見ようとしなくても、反射だけで起こせる行動だから。そして、自分で責任とらなくていいから。kananaga自身を振り返れば、よくわかるよ。

いいと思うものをちゃんと誉めること、これでいいのだと言うこと、更なる方向性を提示すること、許し受け入れること、これらは、文句を言うのよりは難しい。自分で判断しなければならず、責任がかかってくるから。でも、できるだけ多くのひとが、これを、しなきゃ。。。まずは、kananagaからだ。。。。

そうすることの方法、大きくわけて2つ思いついた。ひとつめ、思考やイメージを辛抱強く掘り下げて、用心深く且つ大胆に行動を起こす。ふたつめ、何があっても、いい、と、どーんと構えて、覚悟を決めて直感で行くことにして、愛をもって受け入れる。でも結局、これだって集中力を必要とする。「そうじゃない」ということに対して否定する形をとってしまっては解決しないのだから、言葉や、行動の積み重ねで、辛抱強くやって行くことになる。2つ思いついたつもりだったが、結局今のところひとつなのかもしれない。

言葉上矛盾するかもしれないが、戦争を起こさないための、辛抱強い静かな戦いが、あるし、いるんだと思う。

以前、外交政治のドキュメントをテレビで見た。外交官のひとが、本当に、辛抱強く、細かい根回しをしていた。言い回しをすごく工夫したり、色々な提案を持ちかけ、他国との関係をよくするために、戦争が起きないために、とても静かなかけひき(戦い)をしていたのだ。すごく、尊敬した。ものすごい地道な、殆ど表にはあらわれないところで、多くのひとが、「戦争」を起こさないための「静かな戦い」をしている。こんな地味な作業をあんな風にドキュメントにまとめたひとは、えらい(そのひとは、ちょっと知ってるひとだったりする)。

ドキュメンタリー映画監督の鎌ちゃんこと鎌仲ひとみさんのことを思い出す。「ヒバクシャー世界の終わりに」は、見事だった。あの作品から、多くのことが始まって欲しい。kananagaには何ができるのか、ってことが、頭の片隅からいつも離れない。小さいことしかできないかもしれないけど、そのひとつひとつが積み重なってやっと、世界がちょっとずつ変わっていくんだから、と自分に言い聞かす。そういえば、「六ヶ所村ラプソディー」、もうじき大阪や東京でやるな、やっと観れる、とても楽しみにしてる。
「六ヶ所村ラプソディー」は全国色々なところで上映予定のようですので、皆様どうぞおでかけください。『六ヶ所村ラプソディー』オフィシャルブログはこちら

「幸せ」や「喜び」は、「あたりまえ」にどうしてもなりやすい、忘れちゃいやすい。でもそれは実は、「誰か」が頑張ってくれていることで、維持されていると思う。それはもちろん政治だけではなく、なんでも。芸術でも、そう。

kananagaは、「誰か」たちだけに、孤独な思いをさせたくない(そして、色々な種類の「戦争を起こさないための静かな戦い」をしているひとの、足を引っ張らないよう、気をつけたい)。ぜひ、一緒に、静かに戦うよ。お願い、みんな、土俵にあがって。もし、あまりに準備ができてないのなら、ゆっくりで、ちょっとずつで、いいよ。それはそれで、いいんだよ。でも、いつかはあがるつもりでいて欲しいし、応援もして欲しい。準備できてるはずなのに、なんでか自信がなく躊躇しているひとは、どうか、怖れずにすぐ、どんどん行動してみて欲しい(準備できてるのに気づいてないひとは、自分はひょっとしてできるのかも、という目で、自分を見つめ直してみて欲しい)。行動して経験が積み重なってこそ、自信はできてくるものだと思うし、求めるものも、より見えてくると思うから。世界を、地球をいいふうに変えていく、きっとできるから、多少失敗してもどうにかなるもんだし、何か文句言われたってそれで終わったりしないし、参考にして改善したらいいだけだし、大丈夫だから。目をそらさずに、なかったことにせず、本気で向き合ったものを見せてください。これを、まずは、kananagaさんに言おう。

祝!!「ホーダ・ジ・ショーロ」3周年記念ライブ

2006-09-18 | 日記
今日はショーロのライブにちょっと(2曲)だけ出演するのだ。東京・千駄木のカフェ・ダイニング・イマーゴへ。イベント名は、「祝!!『ホーダ・ジ・ショーロ』3周年記念ライブ」

初代ピアノ屋岡野勇仁くんが声かけてくれて、岡野くんと、ボサノヴァ・ピピアニカンの中浩美さん、ザウルスこと赤羽美希、kananagaの4人が鍵ハモ、渡邉京子さんがパンデイロ(普段は、サンバでパンデイロたたいてる)。(2曲のうち1曲は、日本のショーロ界の重鎮、パンデイロの池上ゴリさんが助っ人に入ってくれる)。バンド名は「ケンハモ4♪(けんはもよん)」岡野氏命名、かわいい名前だ。

15:00~ライブ&コンペ。ひとバンドの演奏時間が出はけ入れて10分だとしたら、18団体で180分、3時間!ショーロは同じくブラジルのサンバやボサノヴァに比べるとだいぶマニアックでやってるひとの数が少ないらしく、今日この会場に、日本にいるショーロ演奏家の主たるひとは、かなり(ほとんど)いるらしい。見ごたえありあり。ちなみにこのライブ全体の中で、ショーロ初心者は、京子さんとザウルスとkananaga。でも、京子さんとザウルスは、ブラジルつながりであるサンバチームに所属してることを考えると、一番の初心者は、kananaga。

ケンハモ4♪が演奏したのは「Nosso Romance」「chorinho Pra Ele」という曲。kananagaはBass。ううーん、ショーロに鍵ハモ、すっごく合う。Bass吹くの、めちゃくちゃ楽しい。

終わりはもちろん6時を大幅に超え、みんな腹ペコ。立食のごはんはあっという間になくなった。

コンペの投票は、出演者とお客さんみんなに5本の竹串がわたされ、自分が好きだと思ったバンドに好きな比率で投票する。なので、ひとつのバンドに5本入れてもいいし、5つのバンドに1本ずつ入れてもいい。で、審査員の先生が3人いて、その竹串は赤い印つきで、3本分と数える。投票基準として提示されているのは、「演奏が上手なバンドではなく、あなたが好きだと思ったバンドに投票してください」とのこと。

結果、ケンハモ4♪は4位の大健闘。しかも、審査員の投票はなしで、この数。なので、もしも得票数だけで言ったら、2位か3位あたりに入れてたんだ、惜しい!そもそもコンペであることは今日知ったし、競争が目的ってわけでもないんだけど、4位とかきくと、なんとなく惜しいと思ってしまうのだった。とにかく、かなり多くのひとに楽しんでもらえたんだ、と思うと、可能性を感じる。

食事のあと、ホーダ・ジ・ショーロという、ショーロのセッション大会が行われた。これは、曲をしらないとなかなか入りづらい。なので観ながら、以前ケンハモナイトでお会いしたバンドリンの寺前浩之さんに、ショーロの曲がどんなふうになっているのか、簡単に教えてもらった。

構成の多くは、AABBACCAで、たまにAABBA。メロディをやるとなると曲をしらないとできないけど、Bassで対旋律的に、あるいは飾り的に入るぶんには、曲を知らなくてもなんとかいけそうだ。一般的には、対旋律とか飾りは高音が担当することが多いが、ショーロでは、低音(7弦ギターとか)が、主に担当するらしい。逆に、和音でぶちゃーちゃ、ぶちゃーちゃ、とかを主に弾くのは、カバキーニョ、という、ウクレレのような高音のかわいい楽器。で、メロディがバンドリン、というマンドリンの仲間のような、これまた印象的な音色の楽器、に、なるのかな。ふむふむ。鍵ハモは、やろうと思えばどの役割にも対応するので、お得感がある。うしし。

ことばち戦争紙芝居

2006-09-17 | 日記
ことばち戦争紙芝居WSをしに、大阪のココルームへ。

台本が大体できてきたので、読み合わせしてみた。驚いたのだ!いつも、紙芝居の内容のことをやってるときは全然加わらず、3人で、あるいは、大人たちも誘ったりして遊んでいた子どもたち、その、セリフのうまいことうまいこと!でもkananaga、この子たちは、たぶん大丈夫だろう、とは思っていた。それは、今まで色々な子どもたちと一緒に何か作ってきたとき、聞いてないのかな?関心ないのかな?と一見みえる子が、誰より一番、よくわかっている、ということに、多く出会ってきたから。でも、今日のこのセリフの、あまりにも自然で説得力があるのには、脱帽。大人は、子どもたちに食われきらないよう、がんばらないとね。

とはいえ、大人だって負けてはいない。むすびのAさんやTbさんが味わい深いのはいうまでもない(とはいえ、むすび以外の場所での彼等を見てると、70代になってから紙芝居活動を初めて、ちゃんと成長してるのが、よりはっきりわかる)。YさんやKさんのアイディアがどんどん出てくるのには、感心しっぱなし。彼女たちが、すごい勢いでひっぱっていってくれている。Yさんのハカセも、KさんのAさん子ども時代も、磨きがいがある。森さん、何か頼むと、「ううーん、俺、できるかな、しょうがないなー」という反応を見せるのに、絵もすごくいいし、側転も練習してくれてて、今日やってくれた2人の先生の演じわけには、参った。怖い先生もめちゃめちゃうまいんだけど、戦争で焼かれてしまうと嫌だから、と、A少年に大量のクラシックのレコードと蓄音機をあずけた志賀先生の役が、なんともなんとも、哀愁があってよい。このひと一体何者なんだろう、まだまだのびるね。ツェッペリさん、さすがの演技力、とりわけ、ニワトリはかなりすごい。木村さん、かわいくて、前向きで、Tbさんの少年時代、いいキャラになりそうだ。友美さんとkananagaもちょっとだけ役をやるが、友美さんは主に紙芝居をめくる係(これ、重要なのよ)、kananagaは主に音楽・音響係(これ、ややこしいのよ)になる。エンディング付近に歌う、簡単な歌を作り、ラストに、假奈代さんの朗読が入ることになった。あと、今日お休みなのが魚ちゃんと、前回から来てくれてた、まっつん。今日からの新メンバーは、よしださん。

紙芝居、さらっと読み合わせても、30分はかかる。中身も、かなりよくばりに色々なことがとびだすので、果たして11月4日の本番に練習が間に合うのかということが、一応危惧される。ちょっと、欲張り演出を省くことも視野に入れたほうがいいかな~、と思うも、同時に、参加者の皆さんがあまりにやる気があって楽しそうにしてくれているので、なんか、全然心配いらないようにも思えるのだった。

家に帰ると、カメラ小僧カズさんが送ってくれたさんま寿司が、冷蔵庫に入っていた。なんだこれ!うまーい!!!

夜行バスで東京へ。

眠く用事を色々する日

2006-09-16 | 日記
眠いのに、午前中から起きてしまった。とにかく、用事を色々する。ちょっとずつだけど、進んだり、片付いていくね。

夜、坂井くんがお泊りに。京都に住もう、と思って、住むところを探しにきたのだった。京都、よさそうだ、となったら、あんまり理屈でなくて、その直感や流れにのって即行動するところが、よいっすねえ。