変更箇所を訂正した最終台本を、皆さんにメール添付で送らなければならなかったが、昨日、眠くて眠くて。こたつでPCに向かって、眠くなってうたた寝し、また起きて途中までやってうたた寝し、朝6時過ぎに送信。そのため、みんなに、ちゃんと寝たのか、と、いっぱい心配された。眠りの質は悪いかもしれないが、トータルではそこそこ寝てるよー。
さて、今日は、めくるめく紙芝居「京都プチ山うさぎ事件簿-宇宙行ってきたんじゃな~い?みんな楽しいんじゃな~い?めくるめくんじゃな~い?」の本番だった。あいにくの雨、にもかかわらず、100人超えのお客さま、嬉しい~!ありがとうございました~!!リピーターの方が多かったのも嬉しいし、「家のポストにチラシが入ってたから来た」とアンケートに書いてくださってる方がいたりするのもやけに嬉しいし。今回宣伝あまりできなかったのに、口コミの力が大きかった感触なんかもあって、それって、なんとも嬉しいじゃないか!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
京都新聞に載せてもらえた、わーい。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008033000129&genre=K1&area=K1J
メンバーの日記
こぐれ日乗
http://kogure.exblog.jp/6957138/
井上信太
http://grandsheep.exblog.jp/8560727/
井手上春香
http://ideh.exblog.jp/8571420/
ミクシイの見れる方は、こちらもどうぞ。
ikoさん
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=761379475&owner_id=228910
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お客様の日記
下山浩一 鳩の目日記
http://communityart.cocolog-nifty.com/hato/2008/03/2008_fa16.html#comment-30800141
今宵の独り言
http://rossian30.blog70.fc2.com/blog-entry-15.html
ポンタさん
http://naokotan.jugem.cc/?eid=654
ミクシイの見れる方はこちらのページもどうぞ。
とこさん
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=761673565&owner_id=3663095
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このプロジェクトが始まった経緯、色々なひとに聞かれるので、書いておこうかと。
どこからを流れの始まりとみるのかが難しいところなんだけど。kananagaが、陶芸家で詩人の米田文と一緒に「とんび頭と油揚げ屋の娘」のお話で、展覧会やったりしてたことが始まりかなあ。そこで、マキクニヒコさんに「狛犬な夜」ライブに誘ってもらって、そこに小暮さんが観に来てくれて、と。あ、でも、それを言い出すと、「とんび頭」が妄想されたキッカケは、P-ブロッライブにあったりもするので、全部つながってしまう。
まあ、とにかく、2004年12月に、「狛犬な夜」ライブで、絵と実演と音楽と朗読とが入り混じったようなことをしていたときに、小暮宣雄さんが観にきてくれていた。もともと、kananagaのライブや展覧会を観に来てくれていて、ひととコミュニケーションとりながら絵を描いたり、ライブではパフォーマティブな表現が多かったり、ということも観てたうえで、小暮さんのやっているプロジェクト「まちかど芸術」の「まちかど紙芝居」ディレクターに誘ってくれたことが、流れの始まりか。
小暮さんは京都橘大学でアートマネジメントを教えている。「まちかど芸術」は、地域の方も巻き込み、マネジメントを専攻する学生の実地の経験の場になり、関西在住の若手アーティストを紹介する、という3本の柱をかかげたプロジェクト。まちのひとと一緒に、オリジナル紙芝居を作ろう、ということになったとき。老人ホームと保育園は決まっていたんだけど、学生のひとりが、「知的障害者の方の施設にも行きたい」と提案してくれた。社会福祉協議会で、どこかこういうことに関心を持ってくれそうな施設はないか、とたずねたところ、大人の知的障害者のサークル「太陽クラブ」さんだったら、面白がってくれるのではないか、と、紹介してくれたのだった。で、「アザッチのとある一日」というすごく面白い作品ができたんだけど、kananagaにとっては、このときはまだ、太陽クラブさんに紙芝居作りにご協力いただいた、という感じで、みなさんがどのくらい紙芝居をやりたかったのか、楽しんでいたのか、わからなかった。
その本番から1ヶ月くらいして。太陽クラブ⇒NPO法人わくわく、の、大河内さんより、連絡があった。もうじき太陽クラブが、ホテルで、10周年記念パーティーをするので、そのときにみんなで歌える「太陽クラブの歌」を作ってほしい、との、お仕事のご依頼。で、みんなで作ってみんなで歌ったんだけど、そのとき、安田兄弟とかに「また紙芝居やろうよ!」と言ってもらったのだ。そのときのみんなの感じで、「あ~、このひとたちも、紙芝居やりたいんだ~」という意思確認ができた。
太陽クラブのうちの何人かのメンバーが、やりたいという意思があることがわかったので、小暮さんと、「立ち上げちゃいますか~」ということになった。制作を誰に頼もうか、というときに、思いついたのが、キャサリン=井手上春香さん。エイブルアート・オンステージ第2期の音遊びの会で、kananagaがゲスト参加させてもらっていた「音の海」本番を観に来てくれて、そのとき、色々ビジョンを持った感想を言ってくれていたなあ、というのが、思いついたキッカケ。この3人と、京都橘大学の超頼れる学生のみんなとの体制で、エイブルアート・オンステージ第3期に応募、助成金を得たのが、「めくるめく紙芝居」の始まり。
去年は「ハニャマのハミューダ島物語」、今年は「京都プチ山うさぎ事件簿」を発表、現在に至る。
さて、めっくに関すること色々、メモ。
去年も、すごくよかったなあ、と思ったけど、今年は、更に進んだなあ、と思った。で、これで満足ってわけでもなくて、次へのビジョンは、モヤッとしつつも、メンバー全体に、どうやらある。
打ち上げで、「来年もめくるめく紙芝居やりたいひと~」とたずねたら、全員が「はーい!!」と挙手、これは、嬉しい!まだ予算ないけど、なんとかやるか!出資してくれるひと、大募集!!
そんなに、あえてそうするつもりなわけでもないのに、去年も今年もお客さんから「自分も舞台の一部のような感じだった」と言ってもらえた。ここにも何か、秘密がかくれている、そんな匂いがするな。。。
これからは、個人のキャラに更にフォーカスするか?今まで、全体で、みんなでやってきたのを、グループ分けしてなんかやってみるのも、今、ここまで関係がとれてきている状況だったら、面白いかも。そのへんの、ワークショップの方法も、たまには手を入れてみてもいいのかも。
「いっぱい練習されたでしょう」とアンケートに書いてくださった方が結構いらっしゃった。すみません、そんなに練習してないです(だって、本番ですら、流動的なんだもん)。。。いやいや、それは別に卑屈になることでもないんだな。だって、メンバー全体の信頼関係と即興能力、パフォーマンス能力があがっていることが、こういう舞台の成り立ちを可能にしているわけなんで。で、この成り立ち具合を、kananagaは面白いと思っているとこもあるもんで。
ハニャマやプチ山を、再演したい。そのときにできるメンバー・人数で、色々なアレンジで、やってみたい。
「めくるめく紙芝居」を、ほかの場所にも踏襲してみる?kananagaがひっさげる、紙芝居を機軸とした活動を、そのように呼び、別のひとや場所でも、「めくるめく紙芝居」をやってみるのはどうか、という案も出ている。
メンバーからも、お客さんからも、言われたこと。めっくのような成り立ち方って、どうも、ほかにはないんだって、もちろん、いい意味、成功してる、という意味で、言ってくれている。障害者、と呼ばれるひとびとと一緒にやっているプロジェクト、という文脈で考えると、つまり、その文脈で行われていることの大概は、健常者が障害者に教えるスタンスに終始していたり、逆に、障害者は素晴らしい、と、持ち上げきっていたり、が、まあ、現状だったり。で、めっくでは、ふつーに自然に、かなり水平な関係が成立しているらしいのだ。kananagaは、そこに別段こだわりきってはいない。ただ、そうすることが自分にとって自然だから、そうしたかった、というだけ。でも、それがいい風にいっている、というのなら、ここで一体何が起こっているのか、を、知りたいし、何かに役立てていけることなのであれば、ばんばん利用してもらったらいいし、そうしてほしい。誰か、この活動を研究・分析しておくれ~、で、秘密を教えて~。
めっく立ち上げ当初から思っていたことのいくつか。
いずれ、kananagaは例えば演出だけをやって、出演しない、とかいう作品もやってみたい。
それから、例えば、安田兄弟(=ダウン症の、才能あふれるラブリーな双子)に、kananagaを演出してもらったりもしてみたい。
それから、再演に関しては、ほんとに、そのとき揃うメンバーでやったらいい。そこに、障害者と呼ばれるひとがいなくっても、いい。健常者と呼ばれるひとがいなくったって、いい。混ざってても、いい。それを、色々なアレンジでやってみたい(こういう風にあえて分けて書いているのも、なんか変な気分だ。やっぱ、もう、ほんと、水平で、普通なんだな。でも、こうやって言葉にするときに、もともとあるであろう区別を考慮すると、ちょっとこういうまわりくどい言い方になる)。
お客さんに再演を観てもらうときは、古典落語でも観るような気分で、「ああ、これ、知ってる、この次、こうだったなー」とかいう風に、楽しんでもらえたら嬉しい。
最近始まろうとしているいくつかのプロジェクトが、kananagaにとっては、なんだかリンクしている。つまり、もっと、自然に、もっと、無理なく、気負いなく、言うなればプライベート気分のままで、それがゆるいわけでもなく、手をぬく、ってことでもなく、成立することって、できないかな、と、考えている。
思うことはつきない、素敵な一日であった。
写真は、当日のkananagaの猫刑事メイク~