kananagaの日記

音楽したり絵を描いたり紙芝居したりするkananagaの暮らし

占い

2007-01-29 | 日記
みくちゃん家で、緑豆おしるこをいただいた。おいしい、面白い~。

面白そうな占いのカードがあったので、占ってもらったところ、かなりドンピシャな感じのカードが出てきた。カードの意味そのものは、細かいことは忘れちゃう。でも、それでいいのだと思う。キッカケを与えてくれるものなんだと思う。

そんなんで、(あまりカードには関係ないけど)ふと思ったことを、メモる。kananagaは、自分の居心地をどんどんよくしたいだけなんだ、ということを改めて思う(そして、それでいい、と思う)。それがもしかして、結果的に誰かの幸せにつながったり、つながらなかったり、あるいは、誰かが悲しくなることにつながったり、つながらなかったり。地球の元気につながったり、つながらなかったり。そういうことを望むことも、kananagaの都合だったり。で、望んだとおりになることもあれば、ならないこともあったり。

なるべく直感のところで、思うように、やっていこう。少し、ていねいになりたい。でも、ていねいになりすぎないのがいい。なんにせよ、今、ちょっとした変換期に来ているんじゃないだろうか、と思う。

つきちゃんの展覧会

2007-01-28 | 日記
つき山いくよさんの展覧会を観に、梅田のちょっと北あたりの、itohenというギャラリーへ。つきちゃんとつきちゃんの先生の二人展。今日は、クレズマーのイノウラトモエのミニライブはあるし、おいしいおからのおやつを2種類もいただけたし、なんともお得な最終日。

つきちゃんの絵や立体を観て思うこと。きれいだなー、かわいいなー。なんともいえない脱力感だなー、浮遊感だなー。そして、よくここで筆を置けるものだなー、と感心。kananagaは、描きすぎないのが好きだし、「描きすぎ」ないことでやっとなんとかギリギリ伝わる、大切な美しい強いことがある、と思っている。でも、描きすぎてしまうんだよ、いっぱい葛藤するんだよ。つきちゃんの世界に触れて、kananagaは居住まいを正される。ああ、そうだ、と。

つきちゃんは、最近新しい本を作った。それは、ここ数年つきちゃんが誰かに送ってきたメールのタイトルを集めた「NEW TITLE」という本だ(買ってきました)。メールのタイトルとは思えない重量感と浮遊感を持った言葉たち。つきちゃんの活動・行動を観ていると、なんという、たくさんの角度から味わえるものを繰り出すのだろう、と思う。やったことが言葉的説明になる日は、ずっとずっとあとにやってくる、アーティストだなあ、と思う。

ふと、kananagaが大学生の頃の作品を思い出した。わらばんしにボールペンの線描き、コメントつき。内容は、意味のあることないこと、さわやかなことブラックなこと、色々。この作品を知っているひとは、すごく少ない。ちなみにゴンちゃんは、これを好きだと言ってくれている。そして、kananaga自身も、あれは、好きなんである。あれは、あれも、恐らく、kananagaにとってだいぶ大切なことなんじゃないか、と思う。

さて、今日は、大阪に行ったついでに、ひ、ひ、ひ、、、また買っちゃったよ、メガネ。安くてかわいいもんだから~。うーん、メガネ大好き。

ちょっと考え事を

2007-01-27 | 日記
むむむ、身体の毒素が表に出てきてくれている感じがするぅ~。ちょっとしんどいけど、これは、いいことだ。

kananagaのポエニッキに久々にコメントをいただき、久々に更新。ポエニッキをするのは、kananagaの脳みそ活性にとてもいいな、と実感。

ここ2年くらいを振り返ると、自分がすごい勢いで成長し続けてきてるなあ、と思える。とはいえ、それ以前の数年の停滞ぶりを思えば、もっと加速してもいい。今が10年前だったらなー、などと、たぶん、生まれて初めて思った。それは、どうしたいのかが、色々見えてきてるからだろう。でも、思ってもしょうがないことだし、そうではないからこその今の自分。

つながってきたこと、つながっていくこと、が、現実感をもって、且つ、ドラマチックに感じられる。重みもあるし、愛情もある。以前はもっと刹那的な考え方をしていた。色々、自分のことがわからなかったし。ああ、でも、もしかしたら、以前より色々わかってきたぶん、より刹那的になっていく部分もあるかもしれない。ひとつひとつが、新しいことで、愛しいことで、日常だ。で、以前より見えてるぶん、行動を選ぶときに、芯のところがぶれにくい。それと同時に、以前より見えているから、どんな行動をとっても、芯のところがぶれにくい。

ちょっと、笑えてくる。ダメじゃん。自分の行動が全部ひとつのことにつながってるなんて、そんな風に予測がついちゃ、面白くないじゃんね~。芯がぶれないかわりに、外側は愉快にぶれていくかもね。いや、今見えてると思ってる芯だって、まやかしかもしれないし、ぶれぶれになるかもね。ますます予測のつかない、トキメキまみれのkananagaでいたいものだ。

ゆけゆけ~~~!!

出揃った~

2007-01-26 | 日記
深見さんたちの本のイラスト、ひとまず、全部揃ったぞ~!うぃ~、いっぱいあるなー。著者の皆さんに送って、後はたぶん、少々の直しだけ、そのあと、出版社のほうへ送って、また少々の直しがあるでしょう。PCにむかいすぎで、目が疲れた~。

トトロの家でレッスン

2007-01-25 | 日記
宇治の人形劇団京芸(別名(?)・宇治のトトロの家)へ、鍵ハモレッスンに行ってきた。今日は、皆さんに宿題を出してあった。本番の「しらゆきひめ」のための曲はまだできてないが、演奏本番の場数を踏むために、今までやってきた練習曲をレパートリーとし、今度、子どもとかの前でミニライブをする。そのために、今までやってきた曲をすべて暗譜しといてくれるよう、言ってあったのだ。それが、みなさん、余裕の全曲暗譜!すごいや、さすがだ、普段セリフとかを余裕で覚えてるんだしね、しかも、セリフを言うだけでなく、同時に人形も動かしてるんだもんねえ。

で、しかも、暗譜したからなのか、今までの積み重ねのせいか、皆さん、明らかに上達しているのだ。もともと舞台にたっているひと、という強みはあったにせよ、でも、音がずいぶん強くなったというか、音の存在感がでてきた。引き込まれる感じがでてきたのだ。

レパートリーは、しょうぎ作曲が4曲、「初心」「9月7日」「森」「年末」。それぞれ結構タイプの違う曲で、そのキャラをさらにおしだせるとよいな。それと、「ソロソロ練習曲」に、ピアソラの曲が1曲。もう一曲くらいよく知られた曲を加えようか、ということになり、何がいいか聞いたら、「サザエさん」になった。なんと、kananagaも慣れ親しんだあの曲である。

なので、レパートリーは全部で7曲。1曲5分としても、余裕で40分くらいのコンサートができてしまうボリュームだ。今日まだ、6回目のレッスンなんだけど、皆さん、よくこんだけ、作ったし、やってきたなあ。なんか、ちゃんと言ったこと気をつけてくれてるし、そのことによって演奏がよくなっていくし、教えてて嬉しいなあ。と、喜んでばかりいないで、この、うてば響く皆さんを、ちゃんと、更に、うっていこう~。いい「しらゆきひめ」にするぞ~!

作業ばかりではなんなので

2007-01-24 | 日記
作業作業なんだけど、区切りのいいとこで、ちょっと外に出た。

ちなみに、紙芝居モダン2日目のリハ中のハプニングで、お気に入りのメガネがぐにゃぐにゃになってしまった、ふにゃー。で、あるメガネ屋さんに頼んだら、一生懸命やってくれたうえで「これ以上は折れるか割れるかしてしまうと思うので無理です~」と言われてしまった。しょんぼりしたが、念のため、別のメガネ屋さんにも行ってみた。ちなみに、このメガネ屋さんでは、このkananagaの曲がっちゃったメガネのブランドも扱っている。そうしたら、またここのひともていねいに見てくれて、なんと、直ったあ~!ふー、よかったあ~、嬉しー。ああ、だ、大事にしよう、高かっただよ、このメガネ。。。安くて丈夫なメガネ、もう一個買いたいな。

そのあといくつか買い物をして、なんだかとってもリフレッシュしたのだった。

作業作業

2007-01-23 | 日記
描いたものを送り、直し、また描いて。

えーと、他にも、忘れてはいけないことがあったんじゃなかったっけ?むむむ。。

あ、そうそう、ザウルスと、鍵ハモに関するニュープロジェクトを始めることにした。

引きこもり作業

2007-01-22 | 日記
しばらくは、イラストを中心に、引きこもり作業が続く。

郵便を出すなど、ちょっとした出かける用事もいっぱいあるのだけど、こう引きこもっては、それも億劫になってしまうのだった。

いいんだ、メリハリをつけていこう、今はこもろう。。。

ジャズ/エサレン

2007-01-21 | 日記
昨日終演後、みんな、疲れて眠くて思うようにてきぱきと進まず、搬出にてこずる。睡眠時間2時間ほどで、京都へ戻る。車内、爆睡。新幹線でここまで安らかに眠れたのは、初めてかもしれない。

今日急ぎ帰ってきたのは、仕事があるから、のはずだったが、仕事はキャンセル。判明したときにはもうチケットをとってしまっていたので、とにかくその新幹線で、京都へ。それから少し寝て、夕方、ジャズビックバンドの全体練習へ。

昨日の紙芝居モダンでは、楽器を全然触れなかったので、楽器を鳴らしたくてしかたなくなっていた。なので、仕事キャンセルでリハに行けるの嬉しー!そうか~、禁断症状か~。紙芝居、これからは、もっとkananagaが音楽できるように、しむけていこう。

久々のジャズビックバンドには、新メンバーの方が何人か。よろしくお願いしまーす。さて、11月にいっぺん一緒にライブをやっているので、みんな、結構すっかり仲良しである。お互いの詳しいことはまだほとんど知らないのに、不思議なものである。それと、なんか、全体的に、前よりうまくなったなあ、と思った。我々は、成長している!リーダーの太田さんの辛抱強さが、実を結んできてるなあ、と感じた。

それから、烏丸鞍馬口を東に行った北側にある美容室「うわのそら」へ。「うわのそら」の奥に、お友達のテルちゃんが、「エサレン」というマッサージを施術するためのスペースを持ったのだ。アロマテラピーのWSなんかもやっていくそうだ。んで、今日はそのオープニング。テルちゃん、ほんとに色々なことがあり、ドキドキハラハラして、やっとここを立ち上げることになったらしく、ほんとに嬉しそうだ。色々なひとがいっぱい協力してくれたことが嬉しすぎて、感謝で泣いていた。テルちゃん、きれいな心の持ち主だなあ。

「うわのそら」店主のなっちゃんとおしゃべり。全然違う仕事をしているのに、仕事をするうえで直面したり感じたりしていることが、相当一致してて、驚く。うんうん、わかる、わかるよ。またゆっくりお話したいね。

みくちゃんが、テルちゃんのために、マッサージルームに素敵な照明カバーをとりつけていた。ちなみに、テルちゃんは、みくちゃん経由でお友達になったひとである。素敵だ、この部屋を暖かく見守っている感じがする。それを見ながら、みくちゃんにもいっぱい話を聞いてもらう。心が整理されていく。この部屋、落ち着くね。ひと段落したら、心身をリセットしに、この部屋でテルちゃんのマッサージを受けにきたい。

紙芝居モダン最終日

2007-01-20 | 日記
紙芝居モダン最終日。今日は搬出もあるので、とんでもない荷物の多さから考えて、車で行った。しかし、手頃なパーキングが見つからない。WSが始まってしまうといけないので、ゴンとザウルスだけ先に行ってもらう。門天の目の前の路上のパーキングに、ひとまずとめる。でもこれ、1時間ごとに車を動かしてお金を入れなおすために来ないといけないので、ひじょうにまだるっこしいというか、忙しい。ほかにもっといい方法もあったと思うが、冷静さを失っていた。WSはkananagaが中心になって進めるが、1時間ごとに、ゴンやザウルスにまかせて消えるkananaga、落ち着きのないひとだよ、これじゃ。ちなみに、車の操作は、ゴンにもザウルスにもまかせられない。2人とも免許はあるのに。。。。

「あっという間に紙芝居を作っちゃおうワークショップ」は、かなり面白かった。まず、4歳くらいから70歳くらいまでの参加者(15人くらいかな?)に、絵を描いてもらう。いい絵がたくさん、タッチも色々で、期待がもてる。それを並べて、描いたひとに話を聞きながら鑑賞し、妄想をふくらませていく。だが、やってるうちに、「あ、これは、余裕で小さくまとまる」という予感がした。小さくまとめるのは、どんなときでも簡単なことだ。気をつけてないと、そっちに引っ張られるのが常である。そこでkananaga、みなさんにお願いというか提案をした。「これ、このままやってたら、たぶん、全然『うまく』まとまります。でも今日は、せっかくWSなので、うまくまとまらないようなことを体験してもらいたいです。なので、絵をシャッフルして、それにお話をつけていくのをやりたいんですけど~」と。みなさんOKしてくださった。

シャッフルして、1枚目も見えないように、紙芝居の枠にぶち込む。それをめくっていき、どんどんお話を作る。めくる度に、「そうきたかー!」の笑いが起こる。kananagaだけでは「むむ、次どうしよう?」というところがたくさんあるので、その度にゴン・ザウルスに振ったり、お客さんにたずねる。だんだん意見を言う感じが活発になってくる。まず第一段階でお話の骨格ができた。いつもは目が青い、時々目がグレイの、観覧車の係員さんのお話。

そして2回目には絵を見ながら、どんな飛び出すしかけを入れられるか考える。小学生の女の子が絵を描きながら歌っていた「目ーが青い、目が青い」が、ザウルスの伴奏とともに、美しくも悲しげでしかもやさしげなテーマソングとなった。みんなで歌う。みんなで効果音をつけたり。動きもいれたかな?読むのが2度目なので、少し話がクリアになってくるというか、微妙に、落ち着きどころを見つけてくる、変化してくるのが、自分でも面白いなーと。

3回目はもう本番。みなさん、こんな即席でやってるのに、ばっちりだ!結末のところ、ほとんど無意識に、少し変えた。これは、こうだな、とはっきりわかる部分を、どちらだかわかないように、言葉を微妙に変えた。こういうところにこだわるの、大事。こだわるのは、ほんとにちょっとしたところだけなのだ。それ以外は何でもよくって、でも、ちょっとした、でも極めてポイントになる部分に、kananagaはこだわりを見せる、と思う。

この紙芝居、絵を持ち帰った方もいるが、写真は撮らせてもらったので、いつか、上演するときがあるかもしれない。というわけで、WS終了。あー、面白かった。ゴンちゃんは、輪の中心にはいないけど面白いことを描いたり言ったりする子たちからいいものをどんどん引き出し、ザウルスは、紙芝居に出てくる音楽を次々即席で繰り出し、kananagaは演出、なかなかバランスのよいトリオだ。

本番では、4作品。

1つめは、唯一の重複上演作品「鍾乳洞惑星の午後」。でも、米田のパフォーマンスが組み込まれたのは今日が初めて。しかも、打ち合わせなしでいきなり呼んだ場面もあり、そのライブ感が生きた。初日よりも、kananagaの語りも安定して、内容がわかりやすくなったと思う。岡野勇仁のピアノに、今日は片岡祐介がいないので、彼の打楽器のかわりに、タブラマシンを鳴らす。タンブーラマシンはもともと使っていた。この2つのマシンを操作していたのはザウルス。

2つめは、TOFU(スズキスズ/クリス・コー/ヒロ・イトウ)による「シマノウラの世界」。紙芝居の絵そのものは枠の中にあるが、別の壁にその絵をリアルタイムでプロジェクションし、しかも、後ろのスクリーンには、話にリンクするまた別の(ヒロ・イトウの)アニメーションが投影される、という、アナログ感とハイテク感の共存するおしゃれな手法をとっていた。この紙芝居の絵は、米田文が描いた。語りはスズキスズ。クリスは半分即興的なバイオリン演奏でストーリーを盛り上げたり、憂いを与えたりする。ストーリーには、スズキスズ独特の、からみあうような複雑な世界観がよく現れていたと思う。

3つめは、超小品、ザウルスのソロ「こまったまごの冒険」。休憩後、いつの間にか現れ、会場を歌いながらウロウロし、ぼそぼそと語って、ぴゅーんと消えていく。おいしい存在感だ。

4つめ、ラストは、岡野勇仁の作曲作品を組み合わせた合計20分のピアノ演奏とともに、ゴンとkananagaがライブペインティング紙芝居をする。アーティストが妄想して作品を作ったりするその過程を、丸ごと見せる。かなり言葉にできないな、こりゃ。でも、どうやら、相当面白かったらしい。描き手が2人いることで、関係性が一気に複雑化するもんで、面白い。kananagaのこのときの妄想のふくらみ具合は、ときに具体的、ときに抽象的、ときに切り裂くようで、ときに包み込むようで、ときに無になり、ときに煩悩まみれになり、ときに意識的になり、ときに無意識的になり、という風に、ころころ変わり、また、色々な状況が同時並行で起きている。人間の脳と身体って、面白い。

終わってから、観にきていた、武蔵野のほうの幼稚園の園長先生に声をかけられる。最後にやった演目、ピアノとライブペインティング紙芝居を、園でやってほしい、という!なんて嬉しいんだ~!!こういう、次につながることっていうのは、なんともいえない幸福感を内包する。

ちなみに、この3日間、カフェの空間がまたいいのだ。これからの門天には、度々カフェ空間が登場すると予測される。いいよ、これ、黒崎さん!そして、絵とかが展示されてるのも、すごくいいんだよね。ライブするとき毎回、こんな風に展示されて、空間が素敵にコーディネートされてる中でできたらいいのにな。

自分が展示もライブもするのは、身体的にも精神的にも、かなりキツイ。ここまでやるのは、せいぜい1年に1回が限度だ。とはいえ、今回の企画をやると決まってから2ヶ月なくて、途中イギリス行ったりもしていて、よくここまでできたなあ、と、感心する。。。門天支配人の黒崎さんにも、他のメンバーにも、感謝。そして、紙芝居モダンは、継続する。いいスタートが切れた、いい形で、進み続けられるようにしたい。そのしかけを作っていく必要がある、と感じる。と同時に、アホアホに突き進む大切さを、忘れないようにしたところ。

ご来場くださいました皆様、まことにありがとうございました!そして、来たかったけど来られず、応援してくださった皆様も、ありがとうございました!またのご来場を、一同、お待ち申し上げております~~!!

紙芝居モダンなか日

2007-01-19 | 日記
紙芝居モダンの2日目、なか日。一般的になか日というのは、気が緩みがちになるものだが、今日上演するものの準備が間に合ってないので、気が緩まる隙間なし。と、同時に、太陽が苦手なkananaga、今日はよく晴れていて、昼のうちはぐんぐん元気を吸われ、身体はぐったり、疲れた、、なんだ、このだるさ、今日、こんなで、できるのか?なにしろ、3日間で重なる演目がほとんどない、我ながら、チャレンジャーである。しかし、太陽が沈むと、元気を取り戻すkananaga、わかりやすい。

今日は、お客さん少なめで、しかも、ひとりをのぞいてみんな、出演者3人の誰かの知り合いだったので(しかも、唯一の知り合いではないお客さんも、早めに来て展示や公開リハを観ていて、いっぱいおしゃべりしたあとだったし)、大変アットホームな雰囲気になった。

まず、ある程度手馴れている「やこあゆごこころのたび」。とにかくこの紙芝居、絵がいいしね。色々飛び出すしかけのところや伴奏など、赤羽ザウルス美希が大活躍。「スットントン」の歌は、お客さんたちの脳裏にかなり刻まれたようだ。

2番目は「もじもじ」。書家であるザウルスの父、赤羽公彦(書家のときの名前はまた違うらしいのだけど)が書いた楷書・草書・象形文字を織り交ぜた書道の文字を台紙に貼り、シャッフルし、出てきた文字に即興で話をつけていく紙芝居。文字を、文字としてとらえたり、絵としてとらえたり、意味としてとらえたり。ちなみに、時々逆さになってでてきたり、文章になっているがところどころ読めなかったり、そういったこともまるごと利用して、妄想して、物語をでっち上げる。ときどき、他のメンバーやお客さんにも、意見を聞いて取り入れる。るる子とジョーの、ぶっとんだお話ができあがった。そーとー面白いな、こりゃ。お客さんの喜び方もかなり。実はkananaga、今日はこの紙芝居がそーとーハラハラドキドキものだったのだけど、無茶苦茶面白いことになって、幸せいっぱいだ。昨日やったライブペインティングの紙芝居もそうだけど、即興の要素の強いものは、かなり面白いし、お客さんにも評判がいい。

とある文献によると、紙芝居はそもそも、かなり即興性の高いものであったらしい。昔は、絵だけがあって、裏には何も文字が書かれていなかったということ。戦争のとき、話の内容の検閲を受けるために文字を裏に書いたのが、あのスタイルの始まりらしい。というわけで、もともと即興がしっくりくるメディアなのだ。紙芝居においての即興は、音楽的にも美術的にも演劇的にも、もっと発展させていきたい。

3番目は「トンビ頭と油揚屋の娘」。30~40分はある、2部構成の大作。リハではボロボロでどうなることかと思ったが、本番は結構よかったのではなかろうか。ゴンもザウルスもkananagaも、3人とも実は本番に強いかもしれない。ストーリーも、紙芝居や音楽や実演のバランスも、かなりシュールな作品である。この作品は、紙芝居になったのは今回が初めてだが、作品自体とのつきあいは、かなり長い。それなのに、未だにつかみきれない謎の部分が多い作品なのだ。昨日今日と観にきてくれた友人が、この2日間の演目で、この作品が一番音楽的だと思う、と言ってくれていたのが興味深い。

「トンビ頭と油揚屋の娘」は、とても長い時間をかけて紡がれてきたものだ。いつも、どうやってできたかをたずねられても、うまくシンプルに話せない。なんともまだるっこしいが、少しは整理できるように、その制作の流れを記してみる(失礼ながら、ここはあえて敬称略で)。

ことの起こりは、2001年。門仲天井ホールにてP-ブロッライブをするとき、パウル・ヒンデミットの子どものための組曲「Wir bauen eine neue Stadt」を演奏することにした。ドイツ語の歌詞がついているので歌いたいが、せっかくなので、詩人を名乗り始めたばかりの、陶芸家で友人の米田文に、日本語の歌詞をつけてくれるよう、kananagaが依頼。できあがった歌詞はなかなかぶっとんでいてよかったのだが、P-ブロッメンバーの鈴木潤が、「むむ、かわいすぎる。。。」と、独特のなんくせ(笑)をつけていたので、あれこれ相談するうち、歌のごく一部分を、鈴木潤とkananagaで即興で歌詞をつけて歌うことにした。本番で鈴木潤の口から出た歌詞が、「あーーたーまがトーンビー」。そのライブから2年ほどたったある日、あのときのライブ録音を聞いてるうちに米田は、「トンビ頭」というタイトルで、絵のあるオペラのようなことをkananagaとやりたいと発案。その前段階として、2004年9月には「絵本・とんび頭の展覧会ー米田文・林加奈二人展」(大阪・ギャラリーはたなか)を開催。この展覧会をする以前に、米田は、明日のライブに出演するTOFUリーダースズキスズとのコラボレーションを行っていた。スズキは、米田がスズキに送った4枚のクレヨン画から発想し「シマノウラの世界」を執筆。そのお話には米田が絵を描いて、紙芝居となった。その縁もあり、わずかなエピソードをもとに、米田がスズキに「トンビ頭」のストーリーをいくつかのバージョンで書いてもらうよう依頼。そして、そのストーリーをもとに、米田とkananagaは、共同で11枚の「トンビ頭」油彩画を描いた。それらを展示し、スズキのストーリーを明かさずに、展覧会に来てくれたお客さんたちにお願いして、絵をもとに新たにストーリー作りに挑戦してもらった。のちのち、それらの話は織り交じっていく。(ちなみに、米田とkananagaがこの「トンビ頭」展の準備合宿をしていたちょうど同じ時期に、野村誠はP-ブロッのために作曲中で、野村誠は影響を受け、その曲のタイトルは「あたまがトンビ」になった。)また、米田とkananagaは、ヒンデミットの曲にトンビ頭に関する日本語の歌詞をつけ、会期中お客さんに時々聴かせていた。そして、この展覧会を観にきてくれたコマイナーズマキクニヒコが、「狛犬な夜」ライブ(2004年12月)出演に誘ってくれたことをきっかけに「トンビ頭」は一気に立体化し始める。「狛犬な夜」では、展覧会にたまたま来て、それ以降ほとんど毎日通ってきてくれたお客さんで、普段、朗読をやっていた赤松悦子を語りとしてゲストに迎え、絵をプロジェクションして、米田とkananagaが音楽と寸劇を行った。この時のライブを観てくれていた3人の人物から、「トンビ頭」が今に至っている大きなキッカケをもらう。ひとつめ。京都橘大学でアートマネージメントを教えている小暮宣雄が、次年度のプロジェクトにおいて、kananagaに紙芝居ディレクターを依頼。これがkananagaと紙芝居の出会いだ。2005年秋には、地域のひとたちと一緒に作ったオリジナル紙芝居3作品を上演した。ちなみに、そのうちのひとつが「海のひと」である。ふたつめ。「狛犬な夜」会場であったcocoroomの主催、詩人・上田假奈代は、このときのライブを観て、2005年夏頃に、西成の、全員70歳代の紙芝居グループ「むすび」のための紙芝居講師を、kananagaに依頼。「むすび」の独特の紙芝居スタイルにがっつり触れることとなる。みっつめ。もともとkananagaの個展のお客さんであった山崎恵子が、自身の経営する、こだわりのバリアフリー共同住宅しまんと荘でのライブ(2005年7月)に、「トンビ頭」ライブの出演を要請。このとき「トンビ頭」は、米田とkananagaの2人が出演。絵の展示、語り、音楽、ライブペインティングを、2人で分担。それは、複雑に役割を交代しながら行われた。2005年からkananagaは、音楽家として画家として活動するとともに、紙芝居師としての活動も、公演・ワークショップなど、積極的に開始。特に、誰かと一緒に絵や音楽をもとに妄想して話が作られ、音楽や実演などの飛び出すしかけ満載の紙芝居に強い関心を示す。その制作の特徴のひとつは、そこにあるものなるべく全部使って成立させている、ということ。2006年11月にkananagaが東京でグループ展をしている時、普段鍵盤ハーモニカバンドP-ブロッでライブをさせてもらっている門仲天井ホールの支配人、黒崎八重子が観にきて、その場で、2007年1月半ばに何か企画しないか、とkananagaに持ちかける。そのときちょうど客で来ていたのが、米田である。「トンビ頭」の次のこと、kananagaの最近の紙芝居の様子を観て更に気分が高まり、話も盛り上がっていたところで、その場で、紙芝居をテーマに、展覧会&ライブをすることが決定。そして今回「トンビ頭」は、赤羽ザウルス美希を迎え、初めて紙芝居として上演することとなった。今回の紙芝居は2部構成、前半は2005年7月に上演した部分をベースに、後半は2004年12月に上演した部分をベースに。そして、前半の終わりは「つづく」とし、後半の終わりは「完、あるいはつづく」と締めくくった。そうなのだ、全くもって、まだ終わる気がしない。だからといって、これまで同様、そう簡単にこの続きが腑に落ちる形で見えてくるとも思えない。ちなみに、米田には、すでに構想があるらしいが、ただただあっさりそれで決まっていけるとは思えない。すでに、両者それでは物足りないはず。さて、「トンビ頭」は、この先どうなってしまうのか。

さて、4作品目は、「ハナナガ」。kananagaの絵にしょっちゅう出てくるハナナガ星人の解説紙芝居。たくさんのハナナガ絵画作品の前で上演した。今のところ普通に淡々と語っているだけだが、なんだか受けている。とりわけ、門天の黒崎さんが、やたら大笑いしている。ハナナガの物語は、とても多くのエピソードの断片のよせ集めで、それには、きっとすでに100人以上のひとが関わっている。展覧会のたびに、kananagaとお客さんはハナナガの話をした。それは、わざわざけし掛けなくても、どんどん自然に話が弾んでいった。「ハナナガ」も、まだまだ続く。

明日は最終日。

紙芝居モダン初日

2007-01-18 | 日記
今日はいよいよ紙芝居モダンの初日。それにしても、色々なことが準備間に合ってなくて、バッタバタ!緊張する暇がないぞ。。インスタントスープを何回か飲んだものの、それ以外は、朝ご飯のあとなにも食わないまま、本番が終わった。でも、そんなにお腹へってないけどね。

新聞やラジオでとりあげてもらえた効果か、たぶん初めてのお客さんも結構来てくれている。そして、お友達もたくさんきてくれている。嬉しー。

最初の演目は「海のひとシリーズ第一弾~達男とマリ亞ンヌ」。ま、つかみはOKでしょう。「海のひと」が終わってすぐ、楽屋で鏡を見たら、顔がまっかっかだった!この作品読むとき、こんなに頭に血をのぼらせてるのかあ。kananagaは、年をとっても、高血圧とかドロドロ血にならないよう、とっても気をつけよう。

次の演目は、「男のぬけがら」。この紙芝居は、マリンバ奏者片岡祐介の妄想を、kananagaがインタビューで聞き取ったものだ。それをもとに、片岡祐介が絵を描き、語りもひとりで。kananaga、歌でちょっと参加。岡野勇仁、ザウルスもピアノ参加。ゆるーく、かっこつけてるのにかっこつかない感じが、面白くて仕方ない。片岡祐介のいいところが、ひじょーにいい風に出た!

その次は、「鍾乳洞惑星の午後」。ピアニスト岡野勇仁が台本を描き、彼のラフスケッチに基づいて、4人の描き手(赤羽美希、米田文、林加奈、岡野勇仁)が絵を描いた。ピアノは岡野勇仁、打楽器は片岡祐介、語りはkananaga。今日の演目では、kananagaはこれが一番緊張していた。なにせこれは、話の設定がかなり複雑なので、ある程度「語り」がしっかりしていないと成立しないからだ。でも、なんとか乗り切れたようだが、ちょっと早口だったかも。でも、まだまだもっとよくしているとは思うが、自分の専門外と思っていた「語り」の自分なりな歩みを、始められた気がした。

最後は、岡野勇仁作曲の20分の組曲「勇気の出る歌」を、ピアノ岡野勇仁、マリンバ片岡祐介で演奏し、(絵付けが大変特徴的な)陶芸家で詩人でもある米田文がライブペインティング紙芝居。途中、ピアノソロのシーンでは、片岡祐介もペインティングに乱入。うーん、面白い。アーティストの妄想の過程を目の当たりにできる方法だと思った。

客席の作りは、今日やってみて、もうちょっとこうしよう、というビジョンが見えた。

明日は、アンケートを入れておこう、と思った。

紙芝居モダン搬入

2007-01-17 | 日記
朝7時起床。丸目立ちの強烈な大きさの荷物を抱え、ゴンちゃんとともに8時半出発、ラッシュの電車で迷惑千万2人組となってしまうも、紙芝居モダンの搬入をするために、門仲天井ホールへ。

ゴンちゃんのタイルの部屋、すげえ~~、これ大作だよ~~、面白いよ~~~!ラブリー&気持ち悪~!みなさん、これを観ない手はありません、お待ちしていまーす。

門天の中に素敵なカフェスペースが登場しています。展覧会観ながら、ゆる~く、お茶でも飲みましょう。

そうそう、おとといの日記に書き忘れてたことだけど、展覧会中、紙芝居師のスズキスズさんがイギリスやアメリカなど海外で紙芝居をやったときなどのビデオ上映も、しています。

とにかくね、会場、なかなかいい雰囲気だよ~。ここで3日間を過ごすのが楽しみだ。それにしても、3日間って、展示としては、くう~、、せっかく展示のに、短いなあ。。。普段のライブのときとかも、こんな風に絵が飾ってあったら、すごくいいと思うな。

今日は、ごはん食べてるのと、疲れ果てて休憩のとき以外は、ずっとずっと展示をしていたが、いやー、時間がかかった、かかった!門天出たのが23時半近く、なので、家についたのは0時半近く。へ~、なんでそんなにかかってんだ?やっぱ、ライブはやってても、展示するのでは慣れない環境で、色々手際が悪かったなあ。でも、次にここで展示をするなら、もう、見当がつくな。

なにはともあれ、明日からです。皆様、お誘いあわせのうえ、ご来場くださいませ~。

あ、そうだ、1月16日の読売新聞都民版に、紙芝居モダンの宣伝がのりました~。

紙芝居モダン準備

2007-01-16 | 日記
ゴンちゃんが石川からやってきた。紙芝居モダン、いよいよだあ~。足りないところを色々準備。

夜、岡野くんがリハにやってきた。一緒に鍋を食べながらおしゃべり。ゴンちゃんと岡野くんは、まだあまりしゃべってなかったので、この時間がとれたのはよかった。18日の「勇気のでる歌」では、ゴンちゃんが岡野くんと片岡さんの演奏とともに、即興ポエム&ペインティングに挑む。これは、面白くなりそうだ。

それから、「鍾乳洞惑星の午後」を軽く通してみる。岡野くんの音楽が入ると、すごくいい感じだ!ちなみに、絵が全部揃ってみたら、これまた絵がよいの!

紙芝居モダン、やります

2007-01-15 | 日記
もうじき「紙芝居モダン」です。
お誘い合わせのうえのご来場、お待ちしています!

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「モガとモボの『紙芝居モダン』」

2007年1月18・19・20日

場所:東京・門仲天井ホール
tel 03-3641-8275
fax 03-3820-8646
E-メール acn94264@par.odn.ne.jp
〒135-0048 東京都江東区門前仲町1-20-3-8F 


●展覧会 毎日13時~20時 
     入場無料、ご自由にお入りください。
     展覧会では、陶芸家で詩人の米田文、画家で音楽家の林加奈、
     紙芝居師のスズキスズ、の作品や映像を中心に、
     紙芝居の原画や、紙芝居に関わる作品の展示を行います。
     (会場で時々公開リハーサルしています)

●紙芝居ライブ 毎日19時~20時30分頃まで
        入場無料、投げ銭制(お代は観てのお帰りで~)
        様々な方法で作られた色々なオリジナル紙芝居を、
        毎日演目を変えて上演します。
        音楽や色々な実演つきの紙芝居がたくさんです。

 紙芝居上演演目と出演者 
 (上演演目は、変更する場合があります)
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 18日(木)

 演目:「鍾乳洞惑星の午後」
    「男のぬけがら」
    「勇気の出る歌」
    「海のひとシリーズ第一弾~達男とマリ亞ンヌ」
 
 出演:語り 林加奈、片岡祐介
    即興ポエム&ライブペインティング  米田文
    音楽 岡野勇仁、片岡祐介、林加奈、赤羽美希

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 19日(金) 

 演目:「とんび頭と油揚屋の娘」
    「やこあゆごこころのたび」
    「もじもじ」
    「ハナナガ」

 出演:語りと音楽 林加奈、米田文、赤羽美希

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 20日(土)

 演目:「シマノウラの世界」
    「こまったまごの冒険」
    「海のひとシリーズ第一弾~達男とマリ亞ンヌ」

 出演:語りと音楽
    TOFU(スズキスズ、クリス・コー、ヒロ・イトウ)
    林加奈、米田文、赤羽美希


●ワークショップ 1月20日(土)13時より2時間程度
         参加費:200円
         対象:紙芝居作りをやってみたいひと。
            年齢・経験は問いません。
         申込み:材料の準備がいるので、できれば、前日までに
             門仲天井ホールにお申込みください。
            (当日でも、よほどたくさんの方が来ない限り、
             大丈夫だとは思います。)
         ナビゲーター:林加奈、米田文、赤羽美希
         WS内容:絵を描きます。
              絵からお話を作ります。
              音楽や実演など、飛び出すしかけをやってみます。

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「紙芝居モダン」の内容、もうちょと詳細↓

どんな紙芝居かというと・・・・

特徴は、そのストーリーの作られ方にあると思います。ほとんどすべてのお話が、絵あるいは音楽から生まれています。コラボレーションを経て生み出された物語は、ひとりの力では決して作り出せないような、ぶっとんだ内容となっています。

「海のひと」は、保育園児たちの描いた絵からできています。絵の中のいろんな生き物とその行動を子どもから聞き取って拾い集め、編集してお話を作っています。なのでものすごく発想が自由。話の展開は予測不能にして奇想天外。

「やこあゆごこころのたび」は、知的障害児(やスタッフの大人たち)が描いたとても素敵な絵を鑑賞してもらいたい、という発想から制作を始めた紙芝居です。それらの絵を観ながら、林加奈やスタッフがイメージ・妄想をふくらませて、物語を作り出しました。

「トンビ頭と油揚屋の娘」は、ドイツの作曲家パウル・ヒンデミットの子どものための組曲「Wir bauen eine neue Stadt」がもとになっています。この曲は10曲のかわいらしい組曲です。その曲を聴いたときにでてきたいろんな妄想がふくらみにふくらんで「トンビ頭と油揚屋の娘」というストーリーが生まれました。今回は鍵盤ハーモニカとハープ、トイピアノにウクレレなどで演奏しつつ紙芝居いたします。

「シマノウラの世界」はスズキスズに送られた米田文の4枚のクレヨン画がもとになっています。絵には何の説明もつけられていませんでした。もこもこした4匹の動物と青い風景のクレヨンの絵。この絵を見たときにスズキスズが氷と雪に閉ざされた世界「シマノウラ」に住む着ぐるみを着た4匹の子供たちのお話を生み出しました。着ぐるみにはチャックがついていないので脱ぐことはできません。バイオリンの音色とともに紙芝居が展開いたします。

また紙芝居は、お客さんとの呼吸で色々変化していく、即興的な要素をふんだんに含んだパフォーマンスです。今回、いくつかの紙芝居では、その即興性を更に推し進め、紙芝居の可能性を広げています。

「勇気の出る歌」は、岡野勇仁が作曲したピアノとマリンバのための組曲です。その、約20分の演奏とともに、詩人で陶芸家の米田文が、即興ポエム&ライブペインティングを行います。

「もじもじ」では、書家・赤羽公彦が書いた文字を紙芝居としてめくっていき、即興的に紙芝居をつむいでいきます。

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出演者プロフィール

◇林加奈

鍵盤ハーモニカオーケストラP-ブロッメンバー。おもちゃ楽器の演奏や即興歌や朗読などの声を使った表現も行っている。子どもとのワークショップも多数。画家としての活動も行っている。絵と音楽が融合したり、ダンスや演劇の要素が盛り込まれた企画も多い。'03Groningen Jazz Festival(オランダ)に参加。'04絵と音楽と芝居が合体した「とんび頭」を発表。京都橘大学文化政策研究センター「TWAF5まちかど芸術」(京都)で、まちかど紙芝居ディレクターとパフォーマーを兼任。京都女子大学非常勤講師(子どもとのアートの研究)。著書『音・リズム・からだ』(野村誠、鈴木潤と共著)

◇米田文

1975年生まれ。陶芸家。絵と言葉の関係に興味を持って活動中。最近では妄想・日記・夢を描いたタイルで1メートル四方の部屋を埋め尽くした作品「なにもってるの?」などを制作。2006年の活動は「饒舌なタイル」(ギャラリー介・渋谷)、「マイルール・・私時間の集積」(ボーダレスアートギャラリーNO-MA/近江八幡)、「International Symposium of Porcelain Painting」(チェコ)など。

◇赤羽美希

音楽家。ピアノ、鍵盤ハーモニカ、アイリッシュハープを演奏。即興演奏のワークショップを行う団体、「即興からめーるワークショップ」主宰。現在、演奏活動、教育活動をしながら、研究活動を行っている。第39回長野県作曲コンクール(長野県音楽教育学会))第1位(1997年)。

◇岡野勇仁

ピアノを田村宏、伊藤恵、藤井一興、草川宣雄、高橋アキ、斉藤雅広の各氏に師事。室内楽を林俊昭、林由香子の各氏に学ぶ。
リサイタルのほか、美術家や詩人との共演、テクノ、ボサノヴァなど多彩な活動を行う。ピアノと共演が考えられるほぼすべての楽器の伴奏、共演をしたことがある。フランス音楽コンクール第2位。第9回日本室内楽コンクール入選。現代音楽コンクール《競楽Ⅳ》入選。和歌山音楽コンクール初の優秀伴奏者賞受賞。東京ミュージック&メディアアーツ尚美選任講師。

◇片岡祐介

1969年生まれ。音楽家。10歳頃から即興演奏や作曲に興味を持ちはじめ、木琴やピアノの演奏をはじめる。名古屋市立菊里高校音楽科を経て、東京音楽大学で打楽器を学ぶ。在学中から、クラシック音楽のみに飽きたらずダンスミュージックや民族楽器奏者、詩人と共演を重ねる。その後、パーカッション奏者として、東京を拠点に、映画やCMなどの商業音楽や現代音楽の演奏活動に携わる。97年から3年間、岐阜県音楽療法研究所で、音楽担当の研究員をつとめる。岐阜県内各地で数多くの音楽療法のセッションを継続しておこなった。現在、フリーのパーカッション奏者、作曲家として活動中。神奈川県大磯町在住。映像作家の野村幸弘氏との共作したビデオ作品「場所の音楽」で2002年キリンアートアワード奨励賞受賞。2003年水の惑星映像祭では「水辺の音楽」が奨励賞を受賞。著書に、『即興演奏ってどうやるの』(野村誠と共著、あおぞら音楽社)がある。

◇スズキスズ(TOFU代表)

1973年東京生まれ。物語づくり、本づくり、舞台づくりにまつわる多数のプロジェクトに参画。考え、書き、語るメルヒェニスト。メルヒェニストとは、メルヒェン(民話)を語る人の意と、モダンでコンテンポラリーな民話を創作し演じる人という意を込めた造語。梅田佳声、ホーキ・カズコにストーリーテリングを学ぶ。2003年よりロンドンを拠点に、ニューヨーク、パリ、アビニヨン、ブリュッセル、ヴェネチアで「紙芝居」という日本のオリジナルであるフォーマットを用いた実験パフォーマンスを行う。