kananagaの日記

音楽したり絵を描いたり紙芝居したりするkananagaの暮らし

P-ブロッ10周年記念コンサート本番

2006-09-02 | 日記
今日は門天でP-ブロッのコンサート。が、今朝起きたら、うーん、体調悪いな。。。はなみずがすごいでてる影響で、顔の、なんていうのかな、目の付近が痛いし、節々痛いし、あ~、じき熱出るう~。。なんか、慌しくて、寝不足だしなあ。ちゃんとレメディとってなかったしなあ。本番前って、どーしても根詰めてしまって、熱出しちゃったり時々するなあ。でも演奏すると、身体あったまってだいたい熱ひくんだけどね。とにかく、冷やさないようにして、マッサージしてもらったりして、レメディばんばんとって、コンサート開始までにはそーとーよくなっていた。よしよし。

コンサートは、あーーー、楽しかった!!!ほんとーに楽しかった~!!しかも、案の定、コンサート終わったら、風邪がほぼ治っていた。

自分の出てたコンサートを、いっぺん自分でみてみたいものだ。でも、それは一生かなわぬことなので、お客さんの感想に喜んだり、あとで録音を聴いて楽しんだりする。

江村夏樹作曲「反閇の音楽」は、うーん、結構かっこよくなったなあ~~。この曲もっとちゃんと身体に入ったら、もっと遊べるようになるだろうな。時々練習して忘れないようにし、また次にそなえたい。

平石博一作曲「手の記憶は耳に届く」。作曲者の平石さんが観にきてくれた。どうやら演奏気に入っていただけたようで、ああ、よかった~。久しぶりにこの譜面を見たとき、「以前、なぜこんなのできてたんだろう、。。」と、ちょっと悲観的になったが、うーん、やればできるもんだねえ。しかも、演奏してすっかり楽しい。すごい速いバージョンで練習してて、平石さんの希望でテンポを落としたので、その点でも演奏が少し楽になり、より楽しめたかも。

中能島欣一作曲「三つの断章」。これは、kananagaはBassだが、ほぼ暗譜してる。テンポがしょっちゅう変わったり、アンサンブルの醍醐味が味わえる楽しい曲。

「NHKときめきワイドのテーマ」では、片岡祐介さんに、なんちゃってアナウンサー役をやってもらった。バカ受け。

P-ブロッ共同作曲「2050年の農耕歌」は、久々にやったら、すごいグルーブ感がでるとゆーか、ノリノリの曲だったんだなー、と思った。

林加奈作曲「いかにしてカレー」。絵が楽譜になっている曲、10周年だし、新しい絵は描かず、一番最初に書いた絵をあえて使った。kananagaは休憩時間に、最初と2番目と3番目の絵をお客さんが見られるようにしておいた。あとで、世田谷美術館の塚田さんに、1枚目で正解だと思う、と言ってもらえた。2枚目以降は、メンバーから「どう演奏すりゃいいのか、絵がわかりにくい」と言われて、ちょっとサービス精神が入っている。そういう媚びた部分がもっともない1枚目が、やっぱりいいのだ。

ジョン・ケージ作曲「クアドリベ」。kananaga以外の4人で。今度kananagaも演奏したい。

ジャズの「Giant Steps」。ユニゾンから初めて、とてもジャズっぽくなり、フリージャズっぽいのを経て、更にぶち壊れていくのが、とっても楽しい。

鈴木潤作曲「2音のバラード」。この曲、レの♭とラの♭しか使ってない。いい曲だ。とても好きな曲で、久々に演奏できて嬉しい。

野村誠作曲「あたまがトンビ」。いや~、大曲だねえ~、練習大変だった~。前、よく弾けてたなあ、と、練習のときこれも思ったけど、初演時よりずっといい演奏になってたと思う。曲が、だいぶ身体に入ってきたね、これ、いずれレパートリーになるね。色々あったあげく、後半に、びゃー、ティラリラリラリラ、と、イギリスの教会のベルリンギングのように「鐘が鳴る!」のところに行くのが、とりわけ好きだな。

鍵ハモミュージカル「でみこの一生」より 吉森信作曲「でみこのテーマ」。kananagaはでみこ役で、歌。歌も踊りも、前より全然力が抜けて、ゆとりを持って楽しく歌えた。kananagaは我ながら、この1年ちょいで、無茶苦茶成長したなあ、と思う。えらいぞ、kananaga!これからもどんどん頑張れ!!

しばてつ作曲「5chサラウンド・ハイドン変奏曲」。これもやってて楽しい曲だなあ。楽しい&かなり気がぬけない曲。作曲家の三輪眞広さんが、だいぶ気にいってくれていたようだった。

アンコールで、「神戸のホケット」の8人バージョン。この8人バージョンをやるのは、7年ぶりくらいじゃないかな?やっぱ、ボリュームが違うなあ。10年前、P-ブロッの初ライブのときからある曲(そのとき、kananagaはまだP-ブロッメンバーではなかったが、ライブを観ていた。kananagaがP-ブロッメンバーになったのは、1年ちょっとたってから)。この10年ほんと色々な曲をやってきて、あらためて「神戸のホケット」を演奏したら、すっごくシンプルな曲だと思った。昔は、なんて複雑なんだ!とか思ってたのにね。

更にアンコールで、とっさに「この道」。野村誠や鈴木潤は、P-ブロッ結成する前から、「この道」をよく路上でやっていたそうだ。途中、お客さんで来てくれていた、結成時メンバーだった足立智美くんにボイスソロしてもらったり、片岡祐介さんにサムライソロしてもらったり(なんだよ、サムライソロって!見ないとわからないじゃないか!)。

嬉しい感想を少し書き留める&コピペする。

「最後泣いちゃったよ~」「激かっこよかった。」 は、もう、単純に、ほんとに、嬉しい~~。

「土曜のコンサートは、ほんとうに楽しかった。 アンコールで楽し泣き。8人の鍵盤ハーモニカがみんな美しく響いていた。演奏してる人たちが背にした窓のひとつに、観覧車みたいなイルミネーションが小さくみえて、そのすぐそばで、花火がぽわ~ん、ぽわ~んと、楽しいコンサートを祝福してるみたいだった。 」は、あのとき、あの場所を、こんな楽しみ方をしてもらえていたんだ、と思って、じわっとくる。表現者冥利につきますね。

「メンバーひとりひとりの個性が際立っていて印象的でした。それは、アンサンブルとして普通のことではないと思います。」は、よくぞ、気づいて、言ってくれました!そうなんだ、P-ブロッのメンバーは、音楽的バックグラウンドがばらっばらで、個性ぎっとぎとの吹き方してる。初期は、アンサンブルのためにもっと吹き方をそろえたりしないとダメなのではないか、なんて話もでたが、あれは結局しようとしなかった(このメンバーにはできなかったし)。ばらばらな吹き方でアンサンブルが成立する方向にP-ブロッは向かい、すっかり成り立つようになっている。作曲する曲もそれぞれめっちゃ個性的。曲のタッチをどう仕上げるのか、も、どの曲も全部違う。それは、kananagaがとてもとても、いいなあ~と思っていることのひとつ。ここを評価してもらえることは、とっても嬉しいな。

打ち上げ、みんなすっごい楽しいの、盛り上がるの。今日の本番のことや、次の展開のことも色々話がでる。終電で帰る時間になったがまだ話足りず、kananagaを含めて総勢7名がkananaga実家になだれ込み、録音聞きながら朝まで盛り上がった。ちなみにkananagaは、明日の朝ほぼ始発で大阪へ向かうので、荷造り・風呂・洗濯しながら。。。