kananagaの日記

音楽したり絵を描いたり紙芝居したりするkananagaの暮らし

陽子さん、いらっしゃい~

2009-01-30 | 日記
新井陽子さんが遊びに来てくれるということで、今日は一日京都観光の予定だった、が、kananaga、倒れた、風邪だー。体調管理甘かった~、ごめんなさい~。夜はお泊りしてもらったよ。また今度、一緒に遊んでくださいー。

P-ブロッ@高城台小学校

2009-01-29 | 日記
今日は高城台小学校。児童数688名。今年度新設したばっかりの学校で、団地の中にある。

今朝は、ちょっともめる。kananagaにとってすごく重要なことがあって、でもその重要さがほかのメンバーにはほとんど伝わらないみたいで。人と人の関係は、一生かけて作っていくものだなあ、と改めて思う、だって、10年以上一緒にやってるのに、いまだにこのざまだ。何に困ったのかというと、譜面台が圧迫感のある板状のやつしかなくて、しかもこのタイプは全然低くできないやつで、困ったのだ。ほかの3人にとっては大した問題ではないのかもしれないが、kananagaのように背が低いと、子どもたちからは全く見えなくなってしまうので、大問題なのだ。これは、「見えない」という物理的なことだけではない。まず、kananagaがものすごく精神的に圧迫される。そして、お客さんに気持ちを届けるのが困難になる。それと、鍵ハモをひざにのせるために、椅子が高すぎると、ものすごく身体がしんどい。とにかく、気になることがありすぎなのだ、こんなんではとても演奏できない、というほどになってしまう。わがままなのだろうか、でも実際そうなのだから仕方がない。結局、譜面台は使わずに机をお借りした。ああ、ほっとした。こんなことで苦労するんだったら、全部暗譜するべきだなあ、と反省。

このあと更に、曲目を部分的に変えるのか変えないのかで、またもめる。kananaga、ついついプチカリカリ、ごめんなさい。結局曲目は変えずにいくことにした。

1 それぞれの植木鉢(吉森信作曲)
2 音楽会のお客(鈴木潤作曲)
楽器紹介
3 Anabrepsis(Hugh Nankivell作曲)
特殊奏法解説
4 犬が行く(林加奈作曲)
5 メドレー(=笑点、UFO、熱情など/UFOは先生方に踊ってもらう)
6 全校児童と「げんしじん」
7 おやすみなさいコアラリス(野村誠作曲)
アンコール 校歌

ここでも跳び箱を椅子にして。今回3校のうちここでだけ、ステージ上で。こういう場所のことって、やっぱり現地にいかないとね、事前には決められないなあ。響きとか広さと人数とか、色々。

今回のMCは(大概そうなんだけど)野村誠が殆どやっている。でも、3回あると3回ともニュアンスというか立ち居振る舞いが違う。この3校目が一番かしこまった感じで始まった。

「犬が行く」のときに一緒に吠えてくれる子が何人かいた。

コンドンメドレーの中に「どんぐりころころ」が入ってきたら、すぐに子どもたちが一緒に歌い始めた。「待ちぼうけ」や「さくら」にはあまり気づかなかったようだが、「大きなのっぽの古時計」は再び歌ってくれた。

UFOの踊りをするひとの数が多い!先生方だけでなく、上級生の子どもたちまで習得している。こうやって改めて子どもたちが踊るのを見て思ったけど、モダンな踊りだなあ~!かっこいい、全然古くない。それは、曲にも言えることだ。UFO、すごいっす。

メドレーは、UFOのあと「ぶんぶんぶん」「かえるのうた」「チューリップ」になったけど、UFO前よりもっと大きな声で歌ってくれる子どもたち。

「熱情」のときのMC、やっとちゃんと言えた「足踏みを一緒にやってくれてもいいです。するところとしないところがあるので合わせてくださいね」と。すると、こちらをよく見て合わせてくれる。こちらがやってないところもドンドンやってたりもするんだけど、足踏みすること自体が一人歩きしてないというか、すごく曲にあってる状態なので、「曲」がすごく盛り上がる。楽しいね、これ。

「げんしじん」も盛り上がる。2パートの鍵盤カタカタが美しいなあ。指揮者を子どもたちにもやってもらった。

アンコールで校歌を演奏するときいつも思うんだけど、みんな、結構大きな声でがっつり歌ってくれるのだ。素直で、すごくいいなあ。

最後に子どもたちがお礼を言ってくれるんだけど、一番最初にお礼を言ってくれた1年生が「僕は、、、『犬が行く』の歌が一番好きです。」と言ってくれたのが嬉しかった。みんな、もともと用意してた感想ではなく、ちゃんと聞き終わっての感想を言ってくれるんだよね、全校生徒の前で緊張もするだろうに。

さて、今日のお昼ご飯は「吉宗(よっそう)」へ。以前岩瀬さんに連れていってもらったところで、みんなすごく好きなんだけど、特に吉森信のお気に入りだ。茶碗蒸しのおいしいこと!蒸し寿司も!ばってらも!

そのあとはお土産買いに連れていってもらった。ちゃんぽん、皿うどん、にぼし、カステラ、、、買いすぎだー。kananagaだけ飛行機が早かったので、先に空港にむかった。岩瀬さん、今年も、ありがとうございましたー!!

空港でまだ時間があったので、もう一度ちゃんぽん(肉抜き)をいただいた。おいしいー。

P-ブロッ@村松小学校、西町小学校

2009-01-28 | 日記
長崎の小学校で演奏。岩瀬さん、今年もよろしくお願いします!今年のプログラムは、以下のような感じで。

1 それぞれの植木鉢(吉森信作曲)
2 音楽会のお客(鈴木潤作曲)
楽器紹介
3 Anabrepsis(Hugh Nankivell作曲)
特殊奏法解説
4 犬が行く(林加奈作曲)
5 メドレー(=笑点、UFO、熱情など/UFOは先生方に踊ってもらう)
6 全校児童と「げんしじん」
7 おやすみなさいコアラリス(野村誠作曲)
アンコール 校歌

午前中は村松小学校。児童数は507名。

カラフルな跳び箱を椅子にして演奏。楽しい。ここでkananagaはちょっとした楽器のトラブルに見舞われる。鍵ハモの空気が抜けぬけなのだ。かなり演奏しにくい。っていうのは言い訳にならないんだけど、これでかなり気が散ってしまった、ごめんなさい。

Anabrepsisのとき、よかったなあ。ヒューの曲って、かっこいいけど、同時にあったかいので親しみ易くもあるというか。途中で声が入ったのがよかったみたい。

UFOでは、ほんとうに、先生方の中に絶対踊れるひとがいるのが、すごい。先生方の勇士を見て、子どもたちもノリノリになる。

「熱情」のストンプのときに、こちらからお願いします、と言わなかったのに、子どもたちからストンプや手拍子が発生!嬉しいもんだなあ。それと同時に、演奏かき乱されるぅ~、スリリングだ。

「げんしじん」では全校生徒と鍵ハモで。短い音の白鍵、長い音の黒鍵の組み合わせは、体育館に美しく響き渡る。笑ってるみたいにも聞こえるし、あったかいシャワーを浴びてるみたいにも感じられる。

午後は西町小学校。児童数は438名 

鈴木楽器の片岡さんが、浜松から、九州の鈴木楽器の方を連れて、今年もまた観に来てくれた。そこでkananaga、取り急ぎHammond 44の簡易修理をお願いしたところ、かすかに、もれは残ってる、かもしれない?くらいで、ほぼ修理できた!さすがだ、ありがとうございます!よーし、頑張るぞー!

今回の跳び箱は、白い上面と下は木がそのままで、シンプルシック。もう、跳び箱に座ることがすっかり普通になったなあ。っていうか、長いから、横に物が置けて、便利だ。

午前中の「音楽会のお客」のときは、前半の二週目は休符のところに手拍子を入れるバージョンで演奏したんだけど、午前中の感触からして、このあとの「Anabrepsis」の声が入るのがあるから、2曲目で手拍子のオプションはちょっとうっとおしいかな?ということで、午後は1週目だけで。でも、あの手拍子が入るの大好きなんだよね、だから、ちょっと物足りない。

こういう風にプログラム考えるの、難しいなあ。そのほうがよかったのか、それとも別の方向がよかったのか、って、結局判断しきれないもの。その学校のその演奏会場のそのときの雰囲気によっても違うし。いつも、会場に入った瞬間に、「あ、こういう感じか」って思うもんね。何回やっても、慣れないな、っていう部分は、残るな。

やはり「Anabrepsis」の声のところになると、一気に緊張がほぐれる感じ。

特殊奏法解説で鍵盤カタカタやったアンサンブル、気持ちよかったなあ、これだけの曲があってもいいなあ。

UFOではまた先生方に踊ってもらうことに。やはり、事前にお願いしておくのに限るな。みなさん、うまいのだ、絶対、昔やってたよね的な、こなれた動き。音楽は、ただただ聴いて楽しんでもいいし、聞いて踊ってもいいし、笑っていいし、色々な楽しみ方ができると思う。

「熱情」の前に、「こちらに合わせて手を打ったり足踏みしたりしてね」と説明しようと思ってたのに、言うのを忘れたkananaga。そのため、これまた、混乱するぅ~。すっかりリズムはずれているが、みんな楽しんで打っているのでノリはいい。ははは、楽しい。すごい状態だなあ、よくこの状態で演奏できるなあ、自分ら。

「げんしじん」では、黒いものを言ったら黒鍵、白いものを言ったら白鍵という約束事にしてみて、指揮をする野村誠氏がなぜだか、「ゴキブリ」を連呼。うへー、苦手、言葉きくだけでちょっと嫌。ほかのものでは、なかったのかい?言葉だと、小人数で演奏していると聞き取れなかったりもするし、カードを作るとか。でもそれだと、夢中になってて気づかない子もでるか。でも、それでも、そのずれがなかなかよかったり、たぶんするんだろうと思うけど。鍵盤カタカタも含めてみると、かなり音の種類というか、色が広がる。しかし、野村氏、「別のゴキブリ!」はないだろう(笑)。とにかく、「げんしじん」は色々できる曲だね。

晩御飯は、岩瀬さん、片岡さんとP-ブロッ「四海楼」で、ちゃんぽんを食べる。おいし~。

更にそのあと。いつもは疲れて割とホテルに帰るコースを選びがちなkananagaであるが、思い切って、鈴木・吉森両氏が飲みにいくのについていった。うろうろ歩いていると、思案橋付近の通りで、去年も見かけたひとを発見!赤いドレスのおばあさん、ず~っと道に立っている。うーん、すごい、一年中立っておられるのだろうか。

歩き回った末に、「酒相官邸」「ここは外人バーではありません」と書かれたお店を発見。お店の名前が思い出せずに後日にグーグル検索したら、こんなページが→http://mlg56683.blog74.fc2.com/blog-entry-845.htmlしかもこのひとのこの日記、1月29日じゃん、ほとんど同時期に行ってる。しかもこのひとの載せてる「お客」の写真のうち向かって右の黒い服と帽子のおじさん、会ったよ、しゃべったよ!このひとミュージシャンらしいよ!鈴木潤がアドレス交換してたよ!このお店のお酒、とってもおいしかったし、ほかのお客さんとも気楽に話せてしまういい雰囲気。立ち飲み屋って、初めてだけど、なかなかよいね。

ちなみに鈴木・吉森両氏はこのあともう一軒探しにいった。すごいなー、いつもこういうノリなんだなあ。そしたら、去年飛び入り演奏したジャズのライブハウスBody to Soulに、たまたま行き当たったんだって、すごい!しかも、去年のメンバーのうちのひとりのひとが、演奏してたらしい。わーお。

長崎へ

2009-01-27 | 日記
明日あさって、P-ブロッは長崎の小学校で演奏。長崎へ移動。

早めについたkananagaは、らんたんフェスティバルを眺めに街へ。そうそう、長崎の小学校にP-ブロッで呼んでいただくのは今年3年目で、1年目2年目とも2月半ばのらんたんフェスティバルの最中だった。もう、楽しいの楽しいの。街を眺めてるだけでも楽しくて。で、今年は時期がずれたので普段の長崎を見れるんだなーと思っていたら、なんと、らんたんフェスティバルのほうが早まったようで、期間の最初のほうにぶちあたったのだ!というわけで、長崎は3度目だけど、らんたんフェスティバルの時期しかしらないkananagaであった。

夜メンバーでおちあい、おいしいお魚をつまみながら、明日のためのミーティング。

ヒューとお土産買いに&温泉へ

2009-01-25 | 日記
明日はヒューがイギリスに帰る日。お土産買いにつきあう。

蕎麦や胡麻ペースト、柚子こしょう、など、おいしいものをいっぱい買う。実は昨日、京都橘大学の池田先生や以前平盛小の先生だった糸井先生たちがやっているゼミ?かな、主に小学校の先生たちがその生徒さんだったりする研究会かな?そのひとたちと夜、打ち上げがあって、そのときに彼らはヒューにお土産を買おうとしたんだけど、時間が遅すぎて買えなかった。なので、kananagaがそのお金を預かっていたのだ。みなさん、みなさんからのお土産代は、食べ物になりました~。

本屋で、五味太郎さんの「英語人と日本語人のための日本語擬態語辞典」は、ヒューはザウルスからもらったらしいんだけど、面白いのでお友達へのお土産にあと2冊買っていた。 あさきゆめみしの英語版や、ジャパニーズポップスのCD、日本の野菜の種、などを購入。

夜は洋食のクロスロードへ。

ホエルトーンオペラ@平盛小5日目本番ドリームコンサート

2009-01-24 | 日記
平盛小でのホエルトーンワークショップの最終日、ドリームコンサートだ。

(ちなみに今日のブログ、かなり更新が遅れたんだけど、でも内容すっごく詳しく頑張って書いていた。でも、うっかり手がすべって保存しない状態で他のページに飛んでしまい、すべて消えた。ああ、、、、もうちょっとで終わりだったのに。。。もうあの密度は、無理!詳細は省くしかない。っていうか、消えたってことは、それは書かなくてよし、ということだろう、と、思ったが、、、やはりそのあと頑張ってもういっぺん書いたよー。来れなかったひとにみてもらったりねー、自分の記録のためにもねー。)

朝からあわあわあわ。今日はカスミン、はなちゃん、はっしー、もっちゃんがお手伝いに来てくれた。でもkananaga、あわあわあわあわしてうまく系統立てて指示出せず、こんなに有能なひとたちにたくさん待ち時間をとらせてしまう。仕方がないので思いついたことから頼むしかない。記録、記録保存、会場準備、お買い物、使い走りさせてすみません。。。

お昼ごはんにはお母さん方や先生方によるカレーをいただいた。こんなにたくさん、すごい!しかも、肉入りと肉なしを両方作ってくれた、すごい~、ありがたい~。

さてさて本番、ドリームコンサート@宇治市立平盛小学校体育館
出演:平盛小学校6年生と1年生/ヒュー・ナンキヴェル/野村誠/林加奈

第一部:音楽家によるミニコンサート
第二部:ワークショップ裏話~作品の出来るまで
第三部:音楽家と子どもたちによる「ひらもり版ホエールトーンオペラ」上演

まず、藤原先生の司会で校長先生のごあいさつから。藤原先生の司会、ひじょうになめらかで落ち着いてる。

第一部は野村誠、ヒュー・ナンキヴェル、kananagaによる即興演奏。なにしろホエルトーンオペラがすっごい時間かかりそうなので、このコーナーは勢いのある感じで、短い中にも多くの展開があった。

第二部では今回のワークショップの写真のスライドショーを見ながら、3人のミュージシャンが藤原先生の質問にこたえていく。ここもあっさりめに。

第三部。まず、お客さんにお願いして「さむい」を一緒に。さむい音を出してもらったりする。

それから、6年生みんなと作った「寒いのいや」
雪爆弾入り自販機OH!イェイ 息が白くて目が赤い 寒いのいや~
木に葉っぱがない風が冷たい こたつがないから死んじゃいそう 寒いのいや~
ストーブあって灯油ないOH!イェイ 服がなくて寒すぎる 灯油ほしい~ 服もほしい~
外が寒すぎて寝言を言うエビグォー 外が寒くて雪降るイェイ イェーズ バット サマータイム ノリノリしたいかも
あたかいこたつにはいってOH!イェイ おいしいみかんに手を伸ばす 寒いのいや~
この近くにコンビニないYO こたつから出たくない 寒いのいや~
マグロのたたきに生足OH!イェイ みんなみかんの皮をむく 金がほしい~ 紙がほしい~
早くふとんに入ってOH!イェイ 寝てたらおねしょしちゃった 寒いのいや~
変な自販機見つけたOH!イェイ 百円で彼はジュース買った 飲みたくないよ~ 買いたくないよ~
南の島へ行ってOH!イェイ 目が治って暑くて日焼け 寒いのいや~
家に帰って暑すぎるからクーラー20度アイス100個 頭が痛い~

次は「バナナの木」「どうやって実がなるの」「バナナケーキレシピ」の3つを続けて。まずは女子バージョンから。

女子の「バナナの木」は、ヒューのソロピアノ弾き語り。「バナナの木、バナナの木、いっぱい実る バナナがね」美しい歌詞と美しいピアノ。

女子の「どうやって実がなるの」は、それぞれの譜面を次々のばして演奏。レミファ♯ラファ♯ ミファ♯ラ ファ♯ミレミ、ちょっと古楽風。

女子の「バナナケーキレシピ」は、ラップでオーバーラッピング。
材料買う/ゴリラ好きなバナナ/ヒューが全部入れて焼く/あとは盛りつけいきまーす/これでできあがり/ゴリラの友達ドンキーにあげる/
最後の台詞はヒューがひとりで。ヒューが日本語をしゃべるだけでかなりおいしいキャラになる。

それから、男子の「バナナの木」。ヴィオラで雲を表してからカウント。
「バナナの木 食べれる しかも おいしいよ 
 バナナの木 食べてお いしい バナナの木
 バナナの木 皮をむい てる 人がいる
 バナナの木 色がつい てて ああおいしい」
音は、「ファ♯ファ♯ファ♯シ♭ミ ファ♯ララシ♭ ミミ ファ♯ファ♯ファ♯シ♭ミ」。クレッシェンドや、ゆっくりとか大きいとか、激しいとかゆるやかにとか、ふんだんにニュアンスをつけて。お客さんのアンケートに「この曲がCDになったら絶対買う」と書いてあるのがあった、大変嬉しい。

男子の「どうやって実がなるの」は、8枚の絵を楽譜として見ながら演奏。野村2枚鍵ハモ/ヒュー3枚ヴィオラ/kananaga3枚鍵ハモ。絵の色とえんぴつのメモを見て即興演奏。心地よいめの現代音楽風。

男子の「バナナケーキレシピ」は、すごろくをみて演奏、歌い方は演奏者におまかせとのことだったので、のびのびと。「バナナの皮をむく、小麦粉入れる、牛乳入れる、チョコ入れる、卵入れる、焼く、練乳、ホイップを塗る、苺をのせる、もりつけ、終わり」

「ケーキを配る音楽」は放課後の筝グループで。演奏する側が実際の筝の逆だったり2人で1台を演奏したりと変化球がいっぱいだったんだけど、なんか、みんな正統派にうまい。美しい世界が繰り広がった。

次は「体重減らそう」。女子の「体重減らそう」は、「体重減らそう(ドレミファソラシド)」×2を木琴で子どもたちが演奏して、それにkananagaのこんなメロディが。「朝にバナナ食べて運動してー(ドドミソララレファミドレシラソファ)ちょっとやせたらリバウンド(ミファシドシドレファソソファシド)」ものすごく音域が広くて大変だったなー。最後はちょっとリット。

男子の「体重減らそう」では、冒頭に祝詞+ドローン。
た~~~  い~~~ じゅ~~~~~~~~~ う
シドミソ~ ミンミキ ミンミン ミンミンミン ミ
へ~~  ら~~~ そ う
ファラ~ ドミレ~ レ ド
そこからkananagaのコミカルでおバカっぽい「体重へらそう~(レレドレミレ~)」のオスティナートが入り、ヒューのビートボックスが入り、のっさんのオリジナリティ溢れるラップ。「でぶになった~僕の体 最近考えた~僕の体~。気付いたら~太ってた~。よしっ、ダイエット!!すぐに~やせた~。嬉しくて~毎日ラーメン!!ラーメン~。飽きた~次はカレーうどん~。カレー『うどん』麺類だけど、カレーがあるから~まあいっか~。(ヒュー×2)太ったときよりも10キロ太った~。またダイエット~。また成功~。やったーやったーやったーマン!!やったーやったーやったーマン!!」

やせるために1年生と「ワニバレエ」を踊ることになる。kananagaは1年生のみんなから見えやすくするため、客席後方の空席の椅子のうえに立った。しかし、跳ねるときメチャクチャ危ないなあ、と思ったら、すぐそばにいた方がおさえてくれた。
「年とったおばあさん 年とったおじいさん でも ワニバレエ×4~8
 腹減ったお兄さん 腹減ったお姉さん でも ワニカレー×4~8」
1年生がかなりアグレッシブに跳ねまくった。

次は、やせるための「メッセージ」。女子の「メッセージ」は、ちょっと動きつき。
毎日×3(ヒューが荘厳に)
腰降り×3(kananagaが高い声)
ダンスを×3(野村が軽快に)
しましょう×3(全員)

女子のNEW民謡は、お客さんに民謡の合いの手のコール&レスポンスを手伝ってもらう。ヒューがリーダーで後に続く「うりゃー、おりゃー、わっせ、ほいせ」
ヴィオラ⇒ピアノ⇒鍵ハモがメロディ、2回ずつソロのあとは、全部重ねて。最後にもう一度合いの手。

男子「メッセージ」はのっさんソロで「運動をしろ!!カロリー考えろ!!友達とよく遊べ!!ゲームあまりするな!!」をお経的に、或いは説教的に。

男子の「NEW民謡」は2枚の絵を楽譜にみたてて。kananagaがお客さんとコールレスポンスで次のような言葉を言う。サーホーファー(右手握り拳)/ソーマイーサー(腕を横から前へ)/アウッでろ!(指をひっくりかえす)/子どもたちはコンガや和太鼓などを演奏する。ドンドンパでは、「あいのて」の「からだディスコ」のリズムで。そこに、壮大な歌が乗ってくる。「ザザザザーン ジョジョジョジョーン どっすん ぼぼぼ とんとん ざぶーん ザザザザーン とんとんとととん かーかーかばしゅ どどどどどどすいすい どがん ずばっと」
お客さんのノリがいいこといいこと。特に、一番前で1年生と同じくらいノリノリで大きな声で盛り上がってくれた、人形劇団京芸のちゃかさんと、パペットてなもんや、の、ポンタさん、ありがとう!もうね、目立つ目立つ、こんな大人、素晴らしいよ!

民謡を踊ってもやせないのでついに相撲部屋に入門することになり、1年生との「どすこい」は、ボディパーカッションとともに。
「どすこい×4 ドンキーコング×2(胸をグーでたたく)
 どすこい×4 たこ×4(床をはいずってクネクネ)
 どすこい×4 マリオ×4(拳をうえに上げて跳ねる)
 どすこい×4 うぃっしゅ×4(例の指の形で胸の前で腕を交差)」

「驚くような」をコンセプトとしたエンディングの手前に、抽選会。くじ引きで最初の5等にあたったのは6年生男子、ヒューのCDをプレゼント。4等もまた6年生男子、ヒューが住んでいる地域のティータオル。3等は兵庫県から来てくれたお客さんで、ホエルトーンオペラのCD3枚付きの楽譜。2等は、なんとなんと、小暮宣雄さんだった、ヒューのCDとエコバック。1等は、5年生の女子、彼女の名前で即興で曲を作って演奏のプレゼント。きれいなところから激しいところまで、色々な世界を打ち出した。本人かなり恥ずかしそうにしていたな~。

で、いよいよエンディング曲。22日の放課後に何人かでやったアジア的セッション。これ、気持ちいいんだよね。しかし、子どもたちがここまできて今更、やっぱ恥ずかしいスイッチが入ったようで、そのときのメンバーが出てこない。指揮者役和太鼓のゆうこちゃんは出てきたけれど、始まりの合図だけをして、たたかない。で、今いきなり入ってきた1年生はもうノリノリでおもちゃ楽器を鳴らす。ゆうこちゃんが曲の最初と同じように最後をしめてくれるはずなんだけど、ほかの6年生たちが入ってこないためスネているのか、お客さんに萎縮しているのか、それとも無意識に終わらせたくないと思っているせいか、なんでだかはわからないが、動かない。演奏はずるずるのびて混沌に突入。お客さんはぼちぼち、これ、どうなっちゃうんだろう、と困惑し始めるひとが出る頃だと思った。kananagaはゆうこちゃんの隣に行き(この前みたく)たたこうよ、たたいてよー、と言った。いくら言ってもゆうこちゃんはたたかない。本番直前のリハのときに、「これでほんまにお別れやな」とゆうこちゃんが言っていたことを思い出した(kananagaは、別にそう思わないんだけどね。もしみんなのほうから会いに来てくれるのなら、こちらはアーティストとしていくらでも情報を開示してる状態なので)。約2年前にイギリスのヒューの家に数日泊めてもらってて帰る日に、それまでうんと楽しそうにはしゃいでいた娘のエレンが急におとなしくなったこと、も、思い出した。んで、なんか、もう、いいか、どうなっても、と思えてきた。それは諦めというのとはちょっと違って、かなりニュートラルな心の状態で、どういう風になってもあり、というか、そもそもそこにその状況がある、ということを受け入れるというか、ああ、どういう言葉で書いても、ちょっと違うんだけど。とにかく、もうどうでもいいかと思って、kananagaが太鼓をたたき始めた。すると、ゆうこちゃんがほどなく動き始めた、ちょっとたたいた。んで、なんかコール&レスポンスになってきて、最後には、どどどどどど、と、たたき出して、のっさんはくじびきの箱をひっくり返してくじをばらまき、盛り上がって、終わった。

このあと、この一連のプロジェクトの発起人である糸井登先生のあいさつがあり、プチアンコールでみんなが1年生のとき作った曲を歌った。
「飛行機 馬が鳴いてる 豚が鳴いてる ヒュー! 飛行機 馬が鳴いてる 豚が鳴いてる おなら! 飛行機 馬が鳴いてる 豚が鳴いてる げっぷ! 飛行機 馬が鳴いてる 豚が鳴いてる ぶーん はち パタパタパタ とんぼ プーン 蚊! からしはからい 星は空にある しゅーしゅーしゅーしゅーピカピカ UFO×4 宇宙人がやってきた UFO×4 乗り物でやってきた」

ふぃ~、終わった~、大成功だった~、思うこといっぱいあった~、面白かった~。いっぱいのひとのちからで実現しました、ありがとうございました!

ホエルトーンオペラ@平盛小WS4日目

2009-01-23 | 日記
今日は、らいちゃんとはっしーがお手伝いに来てくれた。はっしーは明日来れるけど、らいちゃんは明日来れない。うーん、ワークショップの様子をずっとみてきて、本番が観れないの、残念。今度、上映会するからね。初日に来てくれたカスミンが明日来るのが、楽しみなんだよね。初日だけ見てて、いきなりこの本番なわけで、いったいぜんたい、どういう経過をたどったらこんなになるの?って感じだと思う。

今日は、kananagaが男子担当@ランチチーム。まだできてない部分の作曲を進めたり、できた曲の演奏方法をより詳しく作曲者である子どもたちから聞き取ったり、を、まるで面接みたいに時間割をしっかり決めてやってみた。なんか、面白いねえ。

男子たちは、好きにしている。好きにしている、というのは、関係ないことをして聞いてない、というのとは、全く違う。あれこれが同時に起こって混沌としているように見えるが、実はきっちり大きなひとつの空気感を、みんな持っているというか。それが、kananagaにとってはすっかり同時に見えるようになっているというか。だから、混沌とした場でも、慌てたりしない、むしろ、ああ、いい雰囲気だ、と思う。何かをシステマティックに進めるのには向かないけれど。でも、システマティックに進めたいことをその場のみんなが共有している場であるのなら、自然とある程度システマティックになってくるものだ。そういう風にいかないときは、その場がそうなることに自然な場ではないんだな、ということを受け入れた上で、そこになじむのか、受け入れながらも持って行きたい方向へ持って行くのか、あくまでそれに抵抗するのか、という風に、行動を選択していくことになる。

最後にみんなで音楽室に集まり、今日聞き取った成果を発表してみる。うはー、曲が大量にあるなあ、演奏家として、冷や汗たら~り。

アレンジ作業や明日のためのセッティングが遅くまでかかり、先生方が家庭科室でお味噌汁とごはんとお漬け物と、作ってくれた!おいしい!お漬け物の大根は、平盛小で作ったものなんだって、すごいねー。

ホエルトーンオペラ@平盛小WS3日目

2009-01-22 | 日記
午前中の1年生のWSでは、昨日やった「ワニバレエ」をもういっぺんやってみるののほかに、「どすこい」をやってみる。おお、これもノリノリで楽しいなあ。しかし、どれもおすもうさんにはかなり関係がない、そこがよい。

どすこい×4 ドンキーコング×2
どすこい×4 たこ×4
どすこい×4 マリオ×4
どすこい×4 うぃっしゅ×4

今日は給食が、なんていうのかな?5・6年生合同で。ひとつの部屋に全学年当然入らないから、どう選抜されているのか知らないけれど。ある男の子が、ヒューに質問。「どうして音楽やってるの?」の問いにヒューは「I like music」と答え、更に質問を返した。「Do you like music?」それに対する少年の答えは、イエス。「ピアノの音とか聞いてると、気持ちが休まる」という。彼はピアノを習ってるらしい。そのあとしばらくして彼は、そこにあったアップライトを弾き出した。重著的な表現だ。この一連の様子を見て、なんかちょっと複雑な気分になるkananaga。なんだかよくはわからないけど、とにかく、自分がいいと思うことをしていって欲しいなと思った。

午後、今日の6年生は、男子と女子に分かれて活動することにした。これまでのワークショップは、割と男子に向いた感じですすめられてきたのかもしれない。それは、のっさんとヒューで、アーティストの3分の2は男子だっていうことがあるのかも。それに、のっさんは結構、自分の方法でやりたがるひとだとお見受けしているので、で、その方法が、より男子にとって居心地がいい内容にたぶんなっているのかな、と。まあとにかく、それなので、どちらもが居心地いいというか、のびのびと表現できるような環境を目指そうか、という試みなわけだ。

で、昨日だいぶ打ち合わせしたり、それぞれが作業したりして準備したんだけど、それは、今日やることを解説した指令書のようなものを作ったのだ。で、それを段階毎に細かく切っておいて、一個できたらまた次を渡す、というゲーム的な感じにした。kananagaとしては、少なくとも女子に関しては、細切れにしなくてもよかったのにな、と思ったけど、まあ、いいや。っていうのは、どう考えても、女子は、更に説明を求めてくると思うから。でも男子にとっては、たぶん指令書自体が別にいらないものだったかもしれないのだ。

とにかく、男子は図工室で、女子はランチルームで活動。kananagaは女子担当、のっさんは男子の担当、ヒューは行ったり来たり。図工室は椅子無しのスタンディングで寒く、ランチチームは暖房がよく効いてて床座りで、部屋の雰囲気自体がそもそもかなり違う。それぞれ6つのグループがあって、違った6つのシーンの音楽を作る。指令は、以下のような感じ。

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1 バナナの木:俳句を作って、それを歌詞にする、リズムを決めて、ホエールトーン・スケールから5音選んで音階を決め、その俳句の言葉を全部「あいうえお」の母音にして、その音を5音音階に対応させて、メロディーを作曲

2 どうやって実がなるの:一人一色、一本の線を描くことで、共同で絵の具で絵を描く。これを何枚もやって、それを楽譜として解読する

3 バナナケーキレシピ:バナナケーキのレシピの言葉をつくる、リズムを考える、リズムに合わせた動きも考える

4 体重減らそう:「体重減らそう」というオスティナートを作る、このテーマで歌詞をつくる、架空の文字の「体重減らそう」を考え、それを反復する模様を描く、その模様の上にこのテーマで絵を描く、この絵を楽譜として解読してメロディーをつくる

5 メッセージ:ダイエットの運動をせよという内容のお告げの文章を考える、それを声明や聖歌のような歌い回しを考えて、声明やネウマ譜のような楽譜に書く

6 ニュー民謡:あいのて、囃子ことばを考えリズムを決める、楽器と色の対応を決める、楽譜としての絵を描く
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ランチチームでのkananagaは、本当に忙しかった。kananagaが座ってて、そこに質問の列ができて、ずっとそれが途切れないのだ。kananagaは、絵を書いたり作業してるみんなのとこを見て歩きたかったが、その暇がない。しかも彼女たちは「終わった次は?」と仕事をもらいにくるサイクルも早い。女の子たちは、「これはどうやったらいいの?」「これでいいの?」となんでも確認したがる。そして、作業は着実に進める。

そうこうしてるうちに、男子の部屋からお呼びがかかる。なんだ、なんだ、この忙しいのに!と思って図工室へ行くと、全く雰囲気が違う。スタンディングだし、寒し、っていうのもあるけどね。でも、たぶん作業リズムが全然違うんじゃないかな。

そして、びっくり、テーブルのひとつに直接、見事なアクションペィンティングが!それを殆ど全員の男子が覗き込んでいる。のっさんが「kananaga先生、僕はこれすごくいいと思うんですけど、このままにしとくのはたぶんまずいので消さないといけないと思うんですけど、その前にどうしたらいいでしょうか!」と言うので、忙しすぎてテンションがあがりきっていたkananagaもかなりでかい声とすごい勢いで、「写真は撮ったかー!!」。その後の会話。「はい、撮りました!」「ちゃんと正面(上)から撮ったかー!!」「いいえ、斜めからしかとってません!」「椅子もってこーい!」(椅子に乗ってカメラを構えたら高さが足りなかったので、)「肩車ー!!!」。ということで、のっさんに肩車してもらってkananagaが撮影。なんか、すごい現場だったなあ。

今日ははなちゃんがお手伝いに来てくれていたんだけど、はなちゃんが行ったり来たりで映像撮ってくれた、大変だっただろうなあ、ありがとう!

放課後は、箏の曲が発展して、どんどん美しい世界が。パーカッションのアンサンブル、楽しい。箏柱でドミノ倒しがはやってきてる。色々なことが混沌と混在してて、すごく面白い。いい状態だ。こういうときって、記録映像とるのが楽しいんだよね。

こういうことを思って書いていたら、のっさんのブログに似たようなことが、とても丁寧に書いてあったので、以下にコピペ。概ね、共感、うまく説明するなあ、と思う。ここは違う感触だなあ、と思うのは、「幸福な場」の見いだし方というか「幸福な場」のイメージの柔らかさ、かな。

「こういう集団の場というのは、メニューが一つに限定されていると、そこに適応できないと居場所がなくなりやすい。個性を貫いて集団から弾き出されるか、個性を殺して波長を合わせて折り合いをつけるか。でも、色んなことが同時発生してたりすると、一つに統制がとれない分、どこかに居場所を見つけやすい。

でも、こうした同時発生の場は、下手すると無目的の混沌の場になり、全員が不幸になる。だったら、大多数の人が幸福であることを優先すると、多数派の人に照準を合わせて、全体を一色のカラーに統一していった方が、妥当な選択だ、ということになる。でも、全ての人が居場所を見つけられる場が存在するならば、それは、不幸で無目的な混沌ではなく、幸福な場であって、そこに可能性があるはずだ、と思う。そこにある美について考えるために、ぼくは、小学校にわざわざ足を運んで、いろんな困難と喜びとに出会っているのだと思う。」

ホエルトーンオペラ@平盛小WS2日目

2009-01-21 | 日記
午前中、1年生とのワークショップ。ホエルトーンオペラの「バレエを踊ってダイエットしよう」のところを、「ワニバレエ」でやろう、ということで、1年生とまずはワニバレエ。やはり、ワニバレエ×1年生っていうのは、大々的に盛り上がるねえ。それから、2番の歌詞を考える。

腹減った お兄さん 腹減った お姉さん でもワニカレー

ワニバレエを踊っても、ワニカレーを食べるから、やせないのだ。

午後、6年生とのワークショップ。佐久間新さんが遊びに来てくれてたのでなんとなく参加してもらう。スイッチでちょっと遊ぶ。佐久間さんの面白い動きのマネとか、みんなすごく面白がってノリノリでやっている。でも、「誰かリーダー交代したいひとー」と聞くと、「お前やれよー」「お前がやれよー」と押しつけ推薦のし合い。ヒューが「推薦はなし、立候補して」というと、し~ん。年齢的に、恥ずかしい気持ちはわかる、知ってる。そしてひょっとして、友達や先生から変な人のレッテルを貼られて仲間はずれにされるかもという恐さがあるかもしれないのも、わかる、知ってる、つもりだ。でも、もったいないなあ。それ気にするの、けっこーちーさいことだよ。それより、もっと大事なことがあって、そっちが大事だから、そんなちーさいこと気にしてる場合じゃないんじゃないのかな、と、もっと時間があったら、いっぱい説明したいところだ。

まだ人生が始まって12年とかしかたってない彼らには、二度と出会えないかもしれないひとや、逃さないほうがいいチャンスとかがあるかもしれないなんて、想像できないのだろうなあ(他の国の子どもとか、かなりある特殊な環境にいる子どもだったら、思うのかも)。とはいえ、人間はなんらかの欠落感や問題意識があるからこそ、能動性のある行動を起こせるのではなかろうか、と思うと、まだそこまでの切迫感を持たずにいられるというのは、それはそれでいいと言えるのかもしれないし。まあいいや。なるようにしかならない。

前日のミーティングで、アーティスト3人が主たる演奏者となり、6年生のみんなには作曲家に徹してもらってもいいのではないか、という話をしていたので、そのことを伝える。んで、作曲してもらうために、我々3人がどんなことができるのかを知ってもらうべく、すごい勢いで展開する色々出てくる即興演奏をした。

それから、昨日作った「寒いのイヤ」の歌の続きをつくることにした。グループごとに歌詞を考えて書いてもらい、とりあえず回収。架空の「バナナケーキレシピ」の言葉も考える。

今日の放課後は、家庭科室でバナナケーキを作ることになっていた。「バナナケーキレシピ」とか「ケーキをふるまう音楽」とかいう曲があるからだ。みんなで楽しくバナナケーキ作り。今日はらいちゃんとはっしーがお手伝いに来てくれたんだけど、すでにみんなの人気者、、、というより、すっかり仲間になってて、バナナケーキ作りにどっぷり参加。んで、「おいしい、おいしい」と食べながら、作曲。ホエールトーン・スケールから4つの音を投票で選んだらレ、ミ、ソ#、ラになり、メロディーは「ラミレソ♯レソ♯ミラレ」になった。それを箏で弾いてみよっか、ということになり音楽室に戻ると、ピアノの調律師さんがいる!なんと、ダブルブッキングだ。15分ほどで終わるとのことだったのだが、みんなの帰りの時間もせまっててもう待てないので、調律の邪魔にならないようにそーっと音楽準備室から箏を運び出し、家庭科室の調理台の上に広げる。らいちゃんが「家庭科室にお箏があるのは初めてみました!」と言っていた。なかなか、素敵な眺めである。

ホエルトーンオペラ@平盛小ワークショップ1日目

2009-01-20 | 日記
今日から24日まで「ホエールトーン・オペラ第1幕@平盛小学校」だ。「あいのて」で1年間放映された「ワニバレエ」を、今から5年前にこの学校の1年生と、ヒュー・ナンキヴェル、野村誠と、kananagaで、一緒に作った。その子たちが2年生のときも絵本作りWSをしたり、4年生のときは「ワニバレエ」の著作権使用料を使っての「ワニバレエWS」をしてあいのてさんとワニバレエ関係者(歌ってるひと、アレンジじたひと、などなど)が来たり、色々やってきたんだけど、今回は子どもたちが6年生で卒業なので、そのシリーズのファイナルなのだ。

なぜ今回はホエールトーンオペラなのかというと、まあ、こじつけでもあるんだけど、大体始まったのが一緒なことが理由のひとつ。ヒューが日本に5年前に来たきっかけがホエールトーンオペラを始めるためで、そっちでたまたま日本に来ていたから、じゃあせっかくだから小学校で何かプロジェクトをしよう、ということで、平盛でのプロジェクトも始まった。あともう一個の理由は、ヒューが殆ど日本語が話せないので、なんにも決めずにやるより、一応ホエルトーンのメソッドがあったほうが、例えばグループに分かれたとしても、ヒューだけでも子どもたちと接することができるだろうということで。

久々に会う子どもたちは、大体知ってる顔なわけで、でも、その知ってる顔のまま、大きくなっているのが不思議・面白い。

最初は、これまでのことを思い出して「飛行機、馬が鳴いてる、豚が鳴いてる~」の歌を歌ってみたり、ホエルトーンオペラの、ことの経緯を説明したり。のっさんがヒューのことを「めちゃくちゃなものをあっという間につくって、めちゃめちゃを面白がる専門家なので、、」という風に言ったとき、子どもから「そんなんで食べていかれるんか?」という質問が出たのがとっても面白かった。大抵の子どもたちは、そういう風に生きている大人には普段接していないだろうからねえ。ヒューの答えは「お金持ちではないけど、まあ、なんとかなるよ」だった。みんな、どういう道でも、意外となんとかなると思うよ。

それから、ホエルトーンの最初の曲「寒い」をやってみることにした。寒い声や音を出してるうちに、「寒い」をテーマにした絵を子どもたちに描いてもらうことにした。その絵が、それぞれすっごい面白い。集めた絵の中からヒューが何枚か選び、それを見てその絵に描いてあることの印象を言葉にして書き出した。それをみんなで協力して日本語に翻訳して歌詞をある程度確定し、歌詞のリズムが面白くなるように順番を並べ替えた。次にメロディー作りだ。「最初の音何にする?」「次は?あがる?さがる?」こうして、以下のような歌詞の曲ができた。

雪爆弾入り自販機オーイェー 息が白くて 目が赤い 寒いのイヤー

給食を教室でいただいた。そのあとお昼休みに女子の何人かに大縄とびに誘ってもらったが、縄が全部貸し出しされててなかった。この時点でお昼休みは残り15分、あー、もう遊べないか~と思ったら、子どもにとって15分というのは全然短くないようだ。縄がないなら、鬼ゴッゴに変更。お手伝いに来てくれていたカスミンとともにメチャクチャ走り回り、うわー、走ったな~と思って時計を見たら、5分しかたっていない。なるほど、15分って、結構長いわ。。。

それから掃除の時間。掃除になかなかいかないでkananagaのそばに残っている子がいる。彼女は、ある女の子が立ち去ってから、「あの子うちのこと嫌いやと思う。だってうちも嫌いやもん」という。子どもの世界にも、色々あるんだろうなと思う、自分も子どもの頃そうだったもの。大人よりも、そういうのをなんとかする方法論のバリエーションが乏しい分、大変だろうな、と思う。「色々あるよねえ、まあ、なんとかうまくやろうよ」と、まあ、そんなことくらいしか言えないが。

今回のホエルトーンオペラには、有志による放課後の活動もある。今日の放課後は、随分長いことさっき作った「寒いのイヤー」の曲を歌いながらがんがん演奏。何回も歌っているうちに、どんどん曲としてできあがっていく。

女子のひとりが終わり際に言ったことが、今後の動向を大きく左右することになる。彼女は、2年前のワニバレエコンサートがつまらなかったという。「あんなん男子の言うことばっかり採用してて、全然面白くない~」なるほど。すごく興味深い。男子と女子の差だけではなく、年齢の頃の特徴って、すごくあると思うが、この年齢の女子っていうのを、すっごく感じる。あとでミーティングしてるとき、のっさんもヒューも、その気持ちはいまいちわからないのだという。kananagaと藤原先生は、わかる、わかる、ってな感じ。だって、6年生の女子だったことがあるからね。まあ、とにかくそれなら、あえて、男子と女子のチームをわけてみようか、ということになった。

あともう一個さっきの女の子たちが言っていたことがあって、それは「誰も考えつかへんような続き、、、」ということ。「ワニバレエコンサート」のときは男子の意見ばかり採用した結果、予測のつくストーリーになってて面白くなかった、という見解なわけだ。この「続き」というのは、つまりは、「終わり方」と解釈していいのだろうか、と思うことにして、なので、「予測もできない終わり方」を目指すことにもなった。

さてさてこの日のこのことから思うことメモ。まだだいぶとりとめがないけど。

目立つ子、声の大きい子の意見を採用する、というのは、あり、なんである。突出してて、どんどんアイディアが出る子から聞き出して作品を作っていったら、面白いものになる可能性は高いというか、ようはいい素材をごろごろ出してくれてることになるわけで。通り過ぎたり無視したりできないくらい、とにかく面白かったりするのだ。しかもそういう子は、普段は問題児と言われていたりはずれものだったりすることも結構あるもんだったりする。天才タイプであると同時に、だからこそ社会からはずれてしまい余計なストレスを抱えたりする。だから、普段は先生や友達に対してうまく出せていない魅力を見せることができて、その後の人間関係を円滑にすることに、こういう活動がいい作用を起こしたりすることもある(ただし、このときだけ、ということもあると思う)。

それと同時に、間違いなくそこに同時に存在しているのが、「普通の子」である。突出した、ある意味分かり易い魅力やアイディアはないけど、でも考えていること、やりたいことはある。かといって、恥ずかしかったり気後れしたり自信がなかったり、或いは実際言おうとすると説得力や面白みが足りないことに気づいてしまうので、それを主張することができなかったりする。聞き出してくれたり、背中を押してくれるのを待っていたりする。そういうひとを悪気なく、でも無視して進むことでできあがるものは、なんていうか、それなりに今まで色々なところでやってきてる気がしてて(それはそれでいいものができたりもすると思うけど)。kananagaが「めくるめく紙芝居」でとりくんでいるのは、「なるべく誰も否定されずに、面白いことはできないのか」ということだ。つまり、やる気のないひとにも人権を、やる気がなさそうに見えるひとは、「やる気」のうえに幾層もの何かが乗っかっているから、見えなくなっているのであって。そういうことが意識された状態で、ある意味今までに見たことのない「編集」方法で、作品ができあがるということの可能性というか面白さというか。

かと言って、世の中はそんなに甘くない。なぜなら、声の小さいひとの意見はかき消されてしまうのが今の社会だから。しかも、より面白いものが取り上げられるわけでは必ずしもない。声の大きいもの、分かり易いものなのだ。進み過ぎてるものは特に、なかなか受け入れられていかない。新しいだけに、拒否反応も激しいし、どんなひとでも納得してもらえるような説明などの段取りを踏む準備もできていないから。なんでかというとつまり、新しいことだから、プレゼンの方法の開発が追いついていない。

それにしても、「誰も予測できないような続き」とは、ハードルをあげたものである。もしかしたら、自分の「限界」を認識してしまうかもしれないくらい怖いことかもしれない。もちろん、「限界」線は変化するものなので、全く怖がる必要はない。むしろ、今の段階での「限界」が認識できたら、すごくすごくおいしいことだ。「絶望」から出発する「希望」っていうのは、強く暖かいと思うから。

とりとめがないなあ、ワークショップが続くうち、少しまとまってくるのだろうか。

TAM研4回生とうどんの旅

2009-01-17 | 日記
めくるめく紙芝居でいっつも頼りにしている仲間たち、TAM研4回生4人とうどんの旅へ。はなちゃんはもうじき新潟に帰ってしまうので、その前に色々遊びに行こうね、ということで。

朝8時二条駅集合。しかし、トミーが来ない。トミーは遅れることもあまりないし遅れるときに連絡がないというタイプではないので、もしや、、と電話してみたところ、今起きたらしい!頭の中真っ白で大混乱の様子が伝わってきて、こちらとしてはめちゃくちゃ面白い。まあ大丈夫よ、急いでおいでよ~ということで、4人でのんびりお菓子やパンを買い京都駅へ。そして、すごい勢いで超申し訳なさそうに走ってくる愛くるしいトミーをみんなで激写してお出迎え。トミーは今日のおでかけをほんっとに楽しみにしてたんだって、まるで小学生が遠足を楽しみにしてるみたいに。よりによってその当日寝過ごしてしまうなんて、ほんとまるで小学生のようなトキメキ具合だ。

車で香川へ。みんながどんな音楽聞くのか知りたかったのでCDを持って来てもらってたんだけど、車のCDデッキが壊れているようで、CDを吸ってもはいてしまう。。。なんてこった、残念でしょうがない。一応そんなこともあろうかとkananagaは自分のiPodを持って来ていた。ドンキホーテで買ったカセット型アダプターにつないで聞くことができるのだ。まてよ、それなら、みんなにiPod持って来てね~と言えばよかったんだ!と思ったら、なんと、全員日常的にiPodを持ち歩いているという。なんて便利な時代なんだ!しかし、はなちゃんは昨日着てたコートのポケットにうっかり入れてきちゃっていた、残念。カスミンは充電が切れていて、kananagaの車で使える充電器は形が合わなかったので、聞けず。らいちゃん・トミー・kananagaのを、色々聞いた。ひとのiPod、面白いねー。自分のも、改めて聞くとかなり面白い。

道のりは結構遠い、頑張ってぐいぐい運転した。瀬戸大橋は、橋の形がかっこいい。そして、怖い。kananaga若干高所恐怖症気味。ちょっとスピードを落として運転した。怖いな、でも、いい眺め。

最初のうどん屋さんは「がもう」。超有名店なので、お客さんがいっぱい並んでいた。ここはかけうどんタイプのみ、ああ、おいしい、うどんもおだしもおいしい。2玉食べたいところをぐっと押さえて1玉だけ。で、次へ。

次は「山越」。ここも超有名店。有名じゃないところも試したいが、ちょっと、今日は余裕無いのではずれのないところをまずは行く。おいしい、太めのもっちりおうどん、釜玉で1玉。トミーとはなちゃんはなんと2玉いっていた。

もう一件、下調べしてなかったけど、「山越」から近いところで勘でみんなに選んでもらい「前場」に行った。ここは半熟卵の磯辺揚げがうれしい。かけうどん、あー、おいしい、あたりだ~。ひじょーに家庭的な雰囲気で、「うどんの作り方」みたいな模造紙に描かれたものがあって、それがたぶん小学生のお子さんが描いたもののようで、かなりいい雰囲気だ。あとで調べたら、この店もこの地域で結構人気が高かった。ああ、お腹いっぱい、おいしかった。

そのあと、当初の予定ではうず潮を見る遊覧船に向かうつもりだったが、すぐそばにこんぴらさんがあるので、せっかくだから行こう!ということになった。登ったさ、登ったさ、なんと奥社まで1368段(Wikipediaに書いてあった)!!のぼっておりちゃったよ。

まだ最初のほうの、お土産物屋さんのあたりで「ここまでで294段、あと491段(途中までの勘定だね)」と書いてある柱があったが、そのあたりが一番身体がきつかった(倒れるかと思った。kananagaはちょっとぜんそく気味なので)。でもそのあとはなんていうか、しっかり自分のペースをつかもう、という感じでなんとかなるもんだと思える感じだった。とはいえ、あれ、なんていうのかな、本宮でいいのかな?のあと奥社まで行く道程が長かったなー、ほんとに。最後まで登りきったときの達成感は相当だったけど。

登る途中、東大阪の原さんという方がこんぴらさんに1000回登った記念碑があるのを発見し、もーろーとしてた意識がシャンとなった。ものすごいびっくりした、なんでそんなに登ったんだろう、と、正直あきれるほどだ。だって、もしも20歳から70歳までの50年間で登ったとしたら、1年につき20回だよね、月に1.67回くらいの割合でお参りしてきたことになる。きっと時々長く滞在して複数回登ったりしたんだろうけど、でも、近所ならまだしも、東大阪からよくまあそんなにたくさんお参りしたものだ。他の神社さんやお山には興味はなかったんだろうか、それとも、ほかの神社さんやお山にもしょっちゅう行ってたんだろうか、何かよっぽどの願いがあったのだろうか、など、すっごく色々想像してしまった。

おりるときにすでに筋肉痛が始まっていたkananaga。よく、筋肉痛が早く出るひとは若いと言うけれど、じゃあ若いのか!っていうか、早すぎるだろう、変だろう。でも、空手の稽古と行くと、その日のうちに筋肉痛出てたなあ。筋肉痛だけでなく、膝が笑い気味、転ばないよう、気をつけておりる。

こんぴらさんをおりたらすっかり暗くなっていたので、すぐ京都に戻る事にした。またぐいぐい頑張って運転。そして二条駅近くの「おむら家」でご飯。まずみんなには店でおりてもらって、kananagaは家に車を置いて自転車で出直し。お酒飲める!

というわけで、大変楽しかったのですー!

人生は楽だ!ループの会

2009-01-16 | 日記
チコさん家で、ループマシン&サンプラーとハモンド44をつないで色々実験する会。吉田省念くんも加わって、っていうか、省念くんがループマシンの使い方をよく分かっていて、チコさんはあまり分かってなくて、kananagaはそれを見るのが初めて。

ハモンド44にエフェクトかけるの、かなり面白い。生音は常に同時に聞こえるわけなので、なんていうかつまり、自分が鍵盤ハーモニカ演奏してて、それに寄り添うような感じの演奏をする電子楽器のひとがいる、みたいな感じかなあ。内蔵マイクの感度がよくて、アンプのボリュームをあげたら(&リバーブがしっかりかかった状態にしてたら気付いたんだけど)普通にしゃべってる声まで入ってびっくりした。

ループさせて、それにどんどん足していけるようにして、遊ぶ。パンとかカレーとかポテトサラダを食べながら、3人でハモンド44をまわしていく。近づけて大きめにしゃべれば声もしっかり入る。

水戸黄門のパロディのようなメロディが入ったところで、kananagaもパロディ的な歌詞を入れてみようと思った。実際の尺より短いのでうーんどうしようかなと思いながら「人生苦もあるさ」あ、うまく入らなかった。「人生楽も苦もあるさ」またうまくいかない。最後にもうめんどくさくなって勢いで「人生は楽だ!」と言ったらこれがまあ、うまいことはまって、すごーく説得力のある感じになってしまった。「人生は楽だ!」のループがえんえんと。

本日の真実、「人生は楽だ!」

こういうの、時々やったほうがいい、かなり面白いし刺激になる。ループの会、発足。

ホームページ色々

2009-01-15 | 日記
kananagaの部屋というホームページにkananaga.comのドメインをとって使っていたが、うっかり期限を過ぎてしまい使えなくなってしまった。お知らせメールとかたぶん来てたんだろうけど、spamと間違えて消しちゃったのかもしれない。使えなくなったもんはしょうがないし、またとるのも面倒なので、kananaga林加奈関連のトップページを別に作ることにした。

kananaga林加奈の玄関口 http://kananaga.seesaa.net/

P-ブロッのページもしばらくほっときっぱなしだったし、ドメインも切れちゃってたんだけど、以下のようにちょっと整理した。

P-ブロッのページ http://www7a.biglobe.ne.jp/~nomu104/p-blot.index.html
P-ブロッの出没情報 http://p-blotp-blot.seesaa.net/
P-ブロッはこんなんだ(視聴) http://p-blot.seesaa.net/

ちなみに、2008年夏に紙芝居関係のブログを開設するだけ開設して、まだ何も手をつけていない。徐々にやろう、徐々に。。。以下の3つは、見てもまだなにもない~

紙芝居モダン http://kamishibaimodern.seesaa.net/
カナーアンドリーナオッタマゲッタ http://ottama.seesaa.net/
ホホホとホタテ http://hohohotohotate.seesaa.net/

授業で発表「まなとくん」の音楽劇

2009-01-14 | 日記
今日は後期授業の最終日。オリジナル音楽劇「まなとくん~2008年夏・保育実習の思い出」の発表の日。

このストーリーはどこから出て来たのかというと。授業でオリジナルソングを作ってみようというときに題材を何にしようか相談してるうち、まなとくんという保育園実習で出会った男の子のことが歌詞になったのがきっかけ。じゃあってことで、この歌が主題歌になる音楽劇を、6つのグループに分かれて作ってみたのだった。次のような指令だけ出して。

1 あるところにルミちゃんがいました。ルミちゃんは保育士を目指す大学生で、今年の夏は保育実習です。/実習を控えた友達同士の会話。京都女子大学児童学科学生の日常が見える感じで。ルミちゃんはどんな性格で何が好きで、など、ルミちゃんのキャラが見えるようにする。

2 最初は、年齢別クラスを全部まわります。まず0~1歳児です。それから、2~3歳児です。/0~1歳児と2~3歳児クラスの様子を状況表現。それぞれ何か面白エピソードを入れて。

3 4歳児と5歳児クラスの様子を状況表現。それぞれ何か面白エピソードを入れて。

4 実習2週目に、4歳児クラスに決定。そこにいたのがまなとくん。ぼこられたりするも、うんとなついてくれる。まなとくんとのエピソード。

5 今日で実習はおしまい。プールで水中告白。お別れのときは私が泣いてしまった。まなとくんは笑顔で見送ってくれた。

6 あれから何週間後、何ヶ月、何年、どのくらいでもいい。まなとくんと再会。久しぶりに会ったまなとくんは。。。。

(歌)
初めはめっちゃ殴ったり蹴ったりしてたくせに
次の日は抱きしめてチュウしたり
飴と鞭使い分けてる君は
まなとくん まなとくん 4歳 大好き
まなとくん まなとくん いたずらっこ かわいい
プールの時に言ってくれたよね 水の中で
(セリフ)「ルミ先生大好き」って言おうとして
「$+#>+<~¥<*:+**:・・・」って
(間奏)
お別れの日は私が泣いちゃったね。
ずっと忘れない 夏の日の思い出

※1グループ10分程度。これで出はけ抜きで計60分。出はけで合計5分はかかると思うので、例えば中身が1グループ15分になると、昼休みにくい込んでしまう。かと言って5分だと短くてもったいないので、10分程度にうまくまとめてください。
※ストーリーは、大枠だけ追ってもらえたら、いっぱい逸脱を楽しんでくれていい、いや、楽しんでくれたほうがいい。
※ルミちゃんの実体験が元になっているけど、オリジナルにこだわる必要はない(こだわりきる、という手もあるけど)。皆さんそれぞれの実習体験や聞いた話や妄想を、たっぷり盛り込んでください。
※各グループで、簡単でいいので台本(セリフや構成、動き方などの決定事項がわかるもの。アドリブならアドリブと書いておいてくれたらいいです)を作ってみてください。

これでできあがった今日の劇は、すっごく面白かった。みんなの保育園実習での体験をもとにしてるから、すっごいリアリティがあるのだ。いるいる、こんな子、いるいる、こんな先生、っていう面白味でいっぱいだ。学生のみんなも演っててすごく楽しそう。「最後泣きそうになっちゃいました」なんて言ってくれたひともいて、大変嬉しいことだ。

日常的なことを題材にいくらでも面白いものが作れるってことがすごくよくわかる体験だった。