kananagaの日記

音楽したり絵を描いたり紙芝居したりするkananagaの暮らし

手作り楽器/宣伝紙芝居

2006-09-27 | 日記
京女の授業へ。教科書は「音・リズム・からだ」。これから毎回ちょっとずつ、音遊びと、それにまつわるエピソードを紹介していく。

今日は、手作り楽器。ストロー笛、フィルムケースのオカリナ、ペットボトルブー、牛乳パックの笛、空き缶カリンバ、マリン缶の作り方をざっと説明。それと、作らなくてもそのまま遊べる、プラスチックのスプーンを机にあててびよびよ、と、コカコーラ1.5リットルボトルの低音たいこと、持ち手つきのビールの2リットル缶(口のところに金属のわっかが残ってて、振るとシャリシャリ音がするもの)も紹介。更に、今日は作らないけど、去年の学生が作ってくれたヤクルトマラカスに、池田邦太郎さんが研究に研究を重ねたスライドホイッスルをも紹介。そのあと一気に、制作に入ってもらう。

一人の学生が話しかけてきてくれたことに、メチャクチャ驚いた。「先生、私子どもの頃、池田邦太郎さんに音楽教わってたんです!なんか、知ってる楽器がでてくるなあ、って思ったんです~」ぎょえ~~~!!!驚いた!!彼女は東京出身だった。池田さん及び、パートナーの斉藤明子さんにも一緒に教わってたそうだ。学校ではなく、「ゼロキッズ」という、土曜塾みたいなところで、だったらしい。うわー、嬉しいなあ、なんという偶然。

最後、みんなで手作り楽器で演奏。ふう、なんとか収まった。つ、つめこみ授業だな、我ながら。。。でも、しょーがないのだ、半年しかないのだから。

授業終わってそっこー、車で橘大学へ。小暮さんの研究室に紙芝居の枠を借りにいき、すぐ山科駅へ。井手上さんと合流し、山科駅近くの授産施設、工房そらへ、宣伝紙芝居へ行った。なんだかとっても暖かい雰囲気で迎えていただいた。「うみのひと」をやったんだけど、いつもよりゆっくりめに、お客さんの反応を取り入れながら。ここだったらWS会場に近いし、みんなすごく目をキラキラさせてくれているし、参加しにきてくれたらいいなあ。

「ちょうどクッキーが焼きあがったから」と、おやつまでいただいてしまった。食べながら、またみなさんとお話。「声がすごくいいですねえ~、声優さんのお仕事でもされてるんですか?」」と誉めていただけた。せっかくだから、と思い、ワニバレエを歌ってることを言ってみた。そしたら、「あいのて」を見てる方もいて、また盛り上がる。

一度橘大学へ戻り、カフェで、WSに参加してくれる学生のカスミンと、井手上さんと、打ち合わせ。このあと山科学園で宣伝紙芝居をする。思い切って、「やこあゆご、こころの旅」、やってみるか。ちょっと長いのと、「うみのひと」よりは、意味がわかったほうが楽しめる演目だ、というのが懸念されるが。でも、「めくるめく紙芝居」でどんなものを作っていこうか、観てくれるひとの反応はその参考にもなるので、これで、いってみよ!

集まってくれた皆さん、「そら」よりは重度の方で(ってゆーても軽度だと思うけど)、反応がわかりにくい方々だったが、たぶん、楽しんでくれた。おおいに関心を示してくれるひとが複数いる。さて、これが、実際来てくれるかどうかである。

両方行って、やってみて、色々お話を聞いて見えてきたこと。このWSに参加するとなると、まず、WS会場にひとりで来れるのかが問題になるのかな、と思っていたが、まあ、それも重要なんだけど、それより、「来たい」ということを自分で決定できるかどうか、なのだそうな。そうか、そこが、できにくいとこのひとつなんだね。去年から色々一緒にやってきた太陽クラブでも、そういうの、感じるときがあった。通常皆さん、全然コミュニケーションOK。でも、会話の流れでkananagaが言ったある単語(なんだったか忘れた。別に、わかりにくそうに思える言葉ではなかった)の意味が、わからなかったらしく、その単語を境に、ぽかーんとしてしまったことがあったのだ。kananagaにとって、思いがけないところが、苦手だったりするひとがいる。

太陽クラブのメンバーにも山科学園に通うひとがいて、今日は、じゅんちゃんとみわさんが来てくれた。じゅんちゃんは、すっごく楽しんでることは、見たらわかるひとだ。でも口では「いやや」と言うこともよくある。お母さんの話だと、踊りの発表のときとか、練習ではずっと「いやや、できへん、でない」と、言っているのだけど、本番終わるとけろっとして、「あ~楽しかった!」と言うらしい。ある程度、引っ張って欲しいひとなんだな、と思う。その辺、無理強いしてないかしら、ということの境目には、気をつけたい。まあ、遠慮しすぎたり気を使い過ぎたりもよくないのでね。あと、じゅんちゃんは「~しても、ええの?」と、なんべんも確認するとこがある。みわさんは、楽しんでることがかなり表情にでにくいひとだ。でも、たぶん、すごく楽しんでいると思うんだよねえ。

それぞれのひとと、思いやりを持ってはっきりものを言いあう関係を、できるだけ作りたい。

色々、行ってみて、話してみて、太陽クラブは、実は、非常に、なんていうのかな、しっかり、うまくいってる団体だ、と言うことがわかってきた。知的障害者の方がひとりででかけることを決定できなくても、太陽クラブのスタッフたちがいてくれるから、みんなでやってみよう、という風に、自然にできるのだ。本当はどう思ってるか、とかも、普段をよく知っているスタッフの方々から教えてもらえる。今回の紙芝居みたいに、面白そうだと本人が思ってても、ひとりでそれを決めて、行動するのには、無理があるひともたくさんいる。でも、太陽クラブのような場があれば、それは楽しく叶えられていく。太陽クラブは設立10年、すごいなあ。

夕方終わって家に帰ると、思った以上にクタっとしていた。夜もばりばり色々やるつもりだったのになあ、グデ~~っとしてもーた。眠い。。。