kananagaの日記

音楽したり絵を描いたり紙芝居したりするkananagaの暮らし

ことばち紙芝居WS/大井浩明クラヴィコードコンサート

2006-09-03 | 日記
眠い~~~、30分しか寝られず、新幹線にとびのる。ああ、バカ重いスーツケースに、登山用のパンパンのリュックをしょい、肩から小さめのシンセとキーボードをさげて、、、身長150cmのkananagaだから、見た目、かなりいたいけな感じであったことだろう。大荷物なので、車両の一番後ろの通路側の指定席をとろうとしたが、空いてなかった。1本遅らせるわけにもいかず、しかたなく、車両の一番後ろの、3人がけの真ん中をとった。うーん、両側男のひとで、なんかせまい。それにしても、日曜の早朝なのに、新幹線がなんでこんなに混んでるんだ?

大荷物のkananagaは、駅や街がいかにバリアフリーにできていないか、意外と体感することになる。エスカレーターを上りだけ作るのは、弱者じゃないひとがさぼることしかクリアしないなあ、とはいえ、あの荷物で階段を上ったときは、泣きたくなったな、上りエスカレーターも、ばんざい!。でも、お年寄りなら、下りもつらいはずだ、そして、大荷物のkananagaも、つらい(今足ふみ外したら、この荷物と一緒にだんごになって陥落だな、とか思うときがある)。エスカレーターは、ぜひ両方つけてください。あるいはエレベーター。エレベーターは、いいよね。車椅子のひともひとりで気楽に使える(でも、電車にのるときの段差の問題があるか。それに、kananagaは個人的には、エレベーターのあのすぐ逃げられない感が好きではない)。

10時にココルームに到着。大急ぎで、宿題の絵を描く。11時にWS開始。みんなの宿題の絵、かなり面白い。絵を見ながら、台本の中身を検証していく。配役も決まった。WSの残り回数がかなり少ないので、宿題でどんどんやっていかないと、大変だ。しっかし、これは結構大作になったな。。。よし、がんばろう!

ココルームで30分ほど仮眠をとらせてもらい、芦屋へ。今日は、「大井浩明クラヴィコード・リサイタル J.S.バッハ 平均律クラヴィア曲集<第2巻>全曲BWV.870~893」を観に。今kananagaは、大井さんに古楽器フォルテピアノの新作を頼まれている。今日の演奏を聴いて、また新たになんか湧くかもしれん。

しかし、全曲って、、このひとほんとに、ボリューム出すの好きだなあ。贅沢かつマニアック。クラヴィコードの音、すっごい気持ちいい。音を安定させて出すのがものすごく難しいらしい。音が小さいので、ものすごく集中力を要する。なんてこったい!こんな眠い日に、こんなに集中力のいるものを聴くことになってしまうとは!しかも、照明が暗い。タルコフスキー映画を観てるときのような状態。それは、すごい面白いのに、情報が多いので集中力を要し、たまにこときれてかくっといってしまう。でも、たまによ、たまに、ちゃんと聴いたよ。バッハねえ、全部、聴くからにバッハなんだけど、でも、色々な曲書いてるねえ。最初に軽く弾いたクープランのおじさんのクープランの曲も、アンコールで弾いたダングルベールというひと(このひと全然知らん)の曲も、よかった。曲目解説みたいなとこで、大井さんが、平均律と吉本漫才を比較して長々と解説してるのがまたおかしい。

演奏中、大井さんのひじあたりが何回もあがっていたのが印象的。コンテンポラリーダンサーみたい。あとで聞いたら、そうしたほうがちゃんと安定して音がでる、ということがあるので、そうしたりしてるのだそうだ。常に色々研究中。このひとは、あのスピードで、こんなに繊細なことをしてるんだなあ。しかも、理屈じゃない、身体感覚的なほうで繊細さを研ぎ澄ましているところが、なんとも大胆というか、度胸があるというか、自分の関心の赴くところに躊躇ないのが気持ちよいというか、面白いのだ。

コンサート終わっても、大井さんはファンに囲まれ、なかなか声かけられず。待ってる間に受付付近のソファで仮眠。打ち上げで、初めてお会いした方々とも楽しくおしゃべり。古楽(実はkananaga古楽大好き)の話や、kananagaの作曲法について(笑)、盛り上がった。

帰宅、爆睡。