kananagaの日記

音楽したり絵を描いたり紙芝居したりするkananagaの暮らし

出没情報の更新を致しました

2009-03-31 | 日記
2008年9月~11月と、2009年1月~3月の日記の更新がずぅ~っと歯抜けになっていて、きっと、年度内には終わらせよう!と思っていたんだけど、間に合わなかった。。。でもいいんだ、もうじきおいつくんだから~。とりあえず1週間ほど前に、昨年の分は終わらせたし、1月~3月分もあとちょっとなんだぞー!

出没情報もなんとか更新した。出没情報書いてみたら、なんか、未確定要素が多いな。今年はそういう年なんだな、きっと。

皆様、未確定情報も多いし、あいだあいだに増えるかもしれないので、しばしば、また、お出かけ直前に今一度、最新情報をお確かめくださいませー。

ライブで一番近いのは、4月11日の紙芝居モダン@クレイジーキャッツ(東京・梅が丘)です。ぜひぜひ、来てくださーい!


出没情報をコピペ。

↓   ↓   ↓

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2009年

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★4月4日(土)(京都)

めくるめく紙芝居ワークショップ

17時~20時@山科青少年活動センター2階スポーツ室

参加・見学ご希望の方は、ご連絡ください。
また、日程が変更になる場合がございますので、最新のスケジュールをご確認ください。
連絡先はこちらから
↓   ↓   ↓
めくるめく紙芝居のブログはこちら
↓   ↓   ↓
http://www.voluntary.jp/weblog/myblog/436/


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★4月11日(土)(東京)

中ムラサトコ+紙芝居モダン

open18:00 start19:00
charge 2000円+オーダー
場所:クレイジーキャッツ
東京都世田谷区梅丘1-33-9モンド梅が丘ビルB1
03-3426-9012
live@crazycats.org
http://www.crazycats.org/livehouse/

足踏みオルガンの弾き語りや太鼓の叩き語りをしたり、色々なひととクロスジャンルなコラボレーションをしたり、自由な音楽の表現方法で奥深い独特な世界を探求し続ける中ムラサトコ。
そして
「めくるめく紙芝居」「かってにコラボ研究会」など総合芸術作品を作るプロジェクトを数多くプロデュースする林加奈。境界を越えるピアニストとして類例を見ない多彩な活動を行う初代ピアノ屋岡野勇仁。ワークショップにて様々な立場の人と素敵な音楽を創り出す「うたの住む家」「即興からめーる団」の赤羽美希。この3者による、紙芝居というメディアの可能性を音楽的・美術的に追求するアーティスト集団「紙芝居モダン」。
とのライブです。
中ムラサトコと紙芝居モダンによるボーダレス&ミクストメディアな世界をお楽しみください!

紙芝居モダンの予定演目は「トマトの花と雪の国」「鍾乳洞惑星の午後」「天国への途中(仮題・新作)」です。

お待ちしています!

フライヤーはこちら
↓   ↓   ↓
http://kananagainformation.seesaa.net/archives/20090411-1.html


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★4月18日(土)(京都)

めくるめく紙芝居ワークショップ
(林加奈は不在かも)

14時~17時@山科青少年活動センター2階大会議室

参加・見学ご希望の方は、ご連絡ください。
また、日程が変更になる場合がございますので、最新のスケジュールをご確認ください。
連絡先はこちらから
↓   ↓   ↓
めくるめく紙芝居のブログはこちら
↓   ↓   ↓
http://www.voluntary.jp/weblog/myblog/436/



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★4月29日(水・祝)~5月6日(水・祝)(滋賀)

第2回 守山野外美術展 ~ お寺deアートin東光寺 ~

時間:10:00~18:00(最終日は16:30まで・小雨決行)
場所:日照山 東光寺 境内・隣接する古民家(滋賀県守山市幸津川町1189)
入場:無料

(林加奈は紙芝居で出演予定。日程は決まり次第アップします。)


 琵琶湖から少し入った滋賀県守山市幸津川(サヅカワ)に、東光寺というお寺があります。遡ると1300年の歴史を有するというその場所に、関西近郊を拠点とし、国内外で活躍する芸術家が集い、野外美術展を開催します。
各々がこの空間ならではの方法で制作展示し、ゴールデンウィークの間だけ、お寺を美術館へと変貌させます。
どんな空間が出来上がるかは、当日までのお楽しみ。
また会期中の5月4日、5日は近くの下新川神社において『すし切り祭り』の神事も行われます。金箸と長い包丁を用いて鮒寿司を切っていく、この地方独特の儀式です。あわせて見学されてはいかがでしょう。


参加アーティスト (かな順)

池上 純子  (イケカ゛ミ スミコ)
井上 信太  (イノウエ シンタ)
犬飼 美也妃(イヌカイ ミヤキ)
大島 有香子(オオシマ ユカコ)
大林 一哉  (オオハ゛ヤシ カス゛ヤ)
片岡 結衣  (カタオカ ユイ)
門倉 緑   (カト゛クラ ミト゛リ)
かよちんファミリー
川本 哲慎  (カワモト アキノリ)
小林沙代子 (コハ゛ヤシ サヨコ)
ダッシー
テラオハルミ
辻村 耕司  (ツシ゛ムラ コウシ゛)
林 加奈   (ハヤシ カナ)
三原 美奈子(ミハラ ミナコ)
守崎 樹里  (モリサキ シ゛ュリ)
山野 裕亮  (ヤマノ ヒロアキ)

以上17名です。

詳細はこちらをご覧ください。
↓   ↓   ↓
http://openart.exblog.jp/


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★5月3日(日)(京都)

めくるめく紙芝居ワークショップ
(林加奈は不在かも)

13時~16時@山科青少年活動センター2階スポーツ室

参加・見学ご希望の方は、ご連絡ください。
また、日程が変更になる場合がございますので、最新のスケジュールをご確認ください。
連絡先はこちらから
↓   ↓   ↓
めくるめく紙芝居のブログはこちら
↓   ↓   ↓
http://www.voluntary.jp/weblog/myblog/436/


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★5月10日(日)(京都)

めくるめく紙芝居ワークショップ

13時~16時@山科青少年活動センター2階和室

参加・見学ご希望の方は、ご連絡ください。
また、日程が変更になる場合がございますので、最新のスケジュールをご確認ください。
連絡先はこちらから
↓   ↓   ↓
めくるめく紙芝居のブログはこちら
↓   ↓   ↓
http://www.voluntary.jp/weblog/myblog/436/


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★5月16日(土)(京都)

めくるめく紙芝居ワークショップ

17時~20時@山科青少年活動センター2階大会議室

参加・見学ご希望の方は、ご連絡ください。
また、日程が変更になる場合がございますので、最新のスケジュールをご確認ください。
連絡先はこちらから
↓   ↓   ↓
めくるめく紙芝居のブログはこちら
↓   ↓   ↓
http://www.voluntary.jp/weblog/myblog/436/


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★5月23日(土)(京都)

めくるめく紙芝居ワークショップ

17時~20時@山科青少年活動センター2階スポーツ室

参加・見学ご希望の方は、ご連絡ください。
また、日程が変更になる場合がございますので、最新のスケジュールをご確認ください。
連絡先はこちらから
↓   ↓   ↓
めくるめく紙芝居のブログはこちら
↓   ↓   ↓
http://www.voluntary.jp/weblog/myblog/436/


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★6月12日(金)~14日(日)(東京)

せんがわジャズフェスティバルに即興演奏で出演。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★8月3~6、22日、ほか(全国各地)

鈴木楽器メロディオンの講習会


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★8月22日(土)~10月12日(月・祝)(大阪)

水都大阪2009http://www.suito-osaka2009.jp/

林加奈は大体毎金・土・日に中之島公園にて「かってにコラボ研究会」ワークショップを実施します。日程や内容は決まり次第アップします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

唐崎やよい作業所で新作づくり

2009-03-27 | 日記
昨日の朝唐崎やよい作業所の山田さんに、「4月11日の本番で新作紙芝居やりたいんですが、利用者さんにお手伝いいただく時間を、それまでにとらせてもらうことはできないでしょうか」と、ダメもとお尋ねメールを出した。そうしたら、山田さん経由で喜多さんから夕方お電話をもらえて、今日急遽うかがうことになったのだ。今は年度末でメチャクチャ忙しかったみたいなんだけど、年度始まりは移動とかがあって、そっちのほうがもっと対応できなくなるらしくて、今日ならなんとか、という風にお返事くださったのだ。ああ、感謝、こんな忙しいときに、すみません。

なぜ新作づくりのためにここに来なければいけなかったのかというと、2月5日に唐崎やよい作業所に見学に行かせてもらったときにできた歌をテーマソングとした紙芝居を作ろうとしているからだ。この歌はkananagaにとってあまりにお気に入りなので、この1ヶ月半くらい、色々なひとに歌って聞かせてきた。

どこまでも 続くのか
どこまでも 続く道
天国へ 続く道
花畑 ひばり鳴く
ピィピィピィ ピィピィピィ 
ピィピィピィ よいしょっしょー

字面だけ見るとなんか鬼気迫るねえ(笑)。

今日でかなりの収穫あり!歌の続きもできたし、ストーリーは殆どできたし、絵も色々描いてもらったし。これをなんとかして第一段階としてまとめて、4月11日のライブで発表しようと思う。タイトル何にしようかなあ~。

打ち合わせご飯

2009-03-26 | 日記
最近友達に、ある占いのページを教えてもらってチェックしてて、それが結構楽しい。「嵐」の日予報があって、レベル1~3まである。つまりは、プチ災厄日がわかるので、その日は気をつけよう、ということ。で、今日明日がそのレベル1の嵐の日。うーん、どんなだろうと思っていたら、なんと、自転車で転んだ!道を曲がるときに、縁石の形の丸みに沿って曲がってしまったため、すべったのだ。あうー、こういう災厄もあるのかー。しかし幸い、かなり受身がうまかったので、たいして痛くない。自転車から落ちる瞬間時間がとまったようになって、結構落ち方を考えながら落ちれたもんね。「あ、コートがすれたら嫌だから、ザザーじゃなくて、コロンと落ちよう」、みたいな。なんか、こういう危ない目にあいそうになったとき、なんだかいつも助けられる感覚がある。kananagaは霊感とか全然ないが、でももし守護霊さんとかが本当にいるのなら、たぶんすごく強くて優しい守護霊さんなんだと思う。って、いつも甘えっぱなしじゃダメだ、気をつけなきゃって思うんだけど。そういえば、道の反対側の歩道で20歳くらいの女の子が見てて「大丈夫ですかー!」って声をかけてくれた、ありがとう!

さて、鈴木楽器の片岡さんと打ち合わせご飯@五十家。夏のメロディオン講習会のことや、バスメロディオンの新作のことや。

あ、そうそう、鈴木楽器の鍵盤リコーダーアンデスの限定色、ピンクが出たそうだ!桜の季節に間に合わせたね、さすがですな。限定色なので、買うなら今です!坂元さん⇒岡野くんからの情報でピンクのアンデスを知ったんだけど、WEB上の一体どこに情報がのっているんだろう、見つけられない~。欲しいひとは、楽器店か鈴木楽器に直接電話でお問い合わせを!

鈴木楽器の片岡さんが書いている鍵盤ハーモニカで演奏するひとたちのライブリポートのページ、すごく充実しているので、ぜひご覧ください。2月25日のアンデスフェスの様子も、12月3日のP-ブロッ@六本木スーパーデラックスの様子も載ってます。 http://www.suzuki-music.co.jp/hammond/melodion/index.htm

家に帰ってきて、夜になって、少しだけ身体痛い~

大井浩明の《踊れ!ベートーヴェン》

2009-03-25 | 日記
ピアニストの大井浩明さんが今年度ずーっとやってきた「ベートーヴェンのクラヴィアソナタ32曲ならびに交響曲9曲(リスト編独奏版)を、時代順・様式別のフォルテピアノ9種類で弾き分けるシリーズ」の千秋楽「第十三回公演《踊れ!ベートーヴェン》」を観に、京都文化博物館別館ホールへ。ベートーヴェン+新作委嘱の組み合わせでずっとやってきていて、kananagaは、3月10日の+有馬純寿の新曲、3月17日の+福井とも子の新曲、今日の+野村誠氏の新曲、のラスト3公演をまとめ見したのだった。以前kananagaが大井さんに曲を頼んでもらったときは、モーツァルトにサンドイッチだったなあ。この方法だと、古典曲目当てのひとと現代曲目当てのひとが混在するから、いいよね。

今日のコンサートやこのシリーズの詳細は大井さんのブログhttp://ooipiano.exblog.jp/にたっぷりと書いてあるので、ぜひ見てください。

今日のベートーヴェンは、交響曲とかだったものをピアノソロに編曲した曲ばっかりで、前回と前々回にも増して、ベートーヴェンがしつこいんだということを思いっきり堪能した。だって、後半の第九4楽章だけで1時間越え。おお、終わるのかな、と思ったら、また1から始まる、みたいな展開ばっかりだ。あ、でも1曲目はきれいめ、2曲目は軽やか~な曲だったな。でも全体を通して思うのは、ベートーヴェンってやっぱり、結構むちゃくちゃだな~ということだ。

そうそう、野村誠氏は今回の曲がみんなそういった編曲であるということを意識し、鍵盤ハーモニカ3重奏を編曲する形で作曲したのだと言っていた。野村誠氏の新曲「ベルハモまつり」は、なかなか弾くのが大変そうな曲だったなあ。一緒に観ていたゴンちゃんの感想が素敵で「ドレスで全力疾走みたいな曲だねー」と言って喜んでいた。ゴンちゃん、感想の言い方うまい!なるほど、その感想に一票。

今日の楽器エラールはかなり後期の、モダンピアノに一番近いあたりの楽器らしいんだけど(それでも充分キラキラコロコロしたフォルテピアノの可愛さがある楽器だったが)、大井さんがのっさんにこの楽器での作曲を依頼した気持ちがなんか分かった気がした。フォルテピアノはモダンピアノよりも相当発音させるのが難しく、たぶん時代が遡ってクラヴィコードっぽくなればなるほどそうなんじゃないのかなあ。で、だね、きっと作曲家というのは(野村誠は特に)、大井さんぐらい弾けるひとに作曲を頼まれると、つい喜んで難しいのを書いちゃうことが多いんじゃなかろうか。だから大井さんは、少しでも弾くのが難しくないエラールをのっさんにあてたのではないだろうか。という風にのっさんに言ったら「(より昔の楽器になったら)それはそれでそれ向きのをちゃんと書くよ!」とのこと。ごもっとも。更にkananagaは、同じことを打ち上げで大井さんにも言ってみた。そしたら「いや、たまたまやねんけどな」と言われた。なーんだ、深読み。

今日印象に残ったことのひとつ。kananagaの後ろに座っていたひとが、ベートーヴェンで鼻歌を歌っていたのだ!前半は、いびきかな?と思っていた。後半の第九になって、はっきりと歌っていることが判明した。ああ、このひとはこの演奏を楽しんでいる!終わってからついつい軽く振り返ってお顔を確かめた。悪い意味でなく、あの演奏をこのように楽しんでいたひとがどんな方だったのか知りたくて。たぶん70~80歳くらいのほんわかした表情の男性だった。そのあと、打ち上げの店に向かう道中にそのひとが一緒だった、なんと関係者の方だったのだ!つい、話しかけてみる。「あの、ベートーヴェンで鼻歌歌ってらっしゃいましたよね」と言うと、全く覚えてなくて、無意識だったらしい。「でも確かに、その可能性はあるかもしれません。。。」とおっしゃっていた。つまり、鼻歌が出てもおかしくないくらい、ベートーヴェンとか(たぶんクラシック全般)を聞き込んでおられるのだろうな。

めくるめく紙芝居WS

2009-03-21 | 日記
めくるめく紙芝居ワークショップ@スポーツ室。メンバーは、えっちゃん、よしくん、小暮さん、さとしくん、てらおちゃん、伊藤くん、ハセガワくん、あやちゃん、カスミン、近藤さん、たもんし、まりちゃん、本間さん、キャサリン、かずおくん、あきちゃん、中島くん、藤田さん、とkananaga。

ここに着く前に近くのホームセンターで、かずおくんとかずおくんのお母さんにばったり遭遇。今日ワークショップあるの知らなかったんだって。お昼食べたらかずおくんも来てくれるって。

とにかく、絵を急ピッチで進める。本番が5月にできるかどうかわからないけれど、あってもなくても絵を仕上げよう!

よしくんがまた、甘えん坊+現場で放置されているのを発見。放置され、ひとりで苦しそうにする様子を、キャサリンがたんたんと撮影する様子が、メチャクチャ面白い。

てらおちゃんは本当に撮影が好きだなあ。ビデオとかカメラとか頼むと、いいのとってくれる。てらおちゃんは音楽も相当好きだ。てらおちゃんはすごく顔に出る。楽しいとき本当ぬ楽しそうだ。途中、近藤さんとのたいこデュオがすっごい、いい感じだった。

ちょっとした隙間に、小暮さんが楽器を触る。やっぱり、絵を描いてるときに音楽も鳴ってるのって、いい。音がなると、さとしくんとかよしくんは、いつの間にかそこにいる。

絵を描くのに専念していたかずおくん、気がつくと、踊ったりしてる。

中島くんの電車の絵は、さすがの安定感。

なぎなぎ2日目で錦市場

2009-03-18 | 日記
なぎなぎ滞在2日目。さて、のんびり起きて。まず、なぎなぎと湯湯は湯湯のアトリエがある陀里へ自転車で向かう。アトリエ見学と、なぎなぎがもってきてくれた干物を焼くための七輪をとりに。

さてさて、これまたなかなか帰ってこない、なにやっとんじゃ?でもkananagaは慌てない。このB型マイペースのんびりコンビは、きっと「何か」でのんびりとしているのだ。とはいえ全然戻ってこないので電話して、もう直接錦市場の近くで落ち合うことにした。どうやら、途中で素敵な漬物屋さん、素敵なパン屋さん、素敵なアートスペースなどに立ち寄り、アートスペースではそこのご主人に引き止められ、と、色々あり、これでもかなり急ぎめに行ってきたのだそうな。

さて、湯湯のお姉ちゃんのねねちゃんから聞いたお目当ての店を探すも、そこは定休日。そのまま錦のどんつきまで一度行って、まずはご飯を食べることに。新京極の四条あがって東側の「田ごと」であんかけうどん、カレーうどん、カレーそばなどを食べた。どれもおいしかったね。

そのあと、つけもの(くるみ・山椒、ふきのとう、など)、酒粕、野菜、シャケ、あと、魚の卵(これがやけに安くてびっくり)、などを買って、帰宅の途に。

家でみんなでご飯を作る。なぎなぎはすごーく料理ができるひと。でもベルリンに滞在させてもらったときは、なぎなぎが忙しいときだったので料理ができず、「ご飯作ってあげたかったなあ、今度会ったときは作るからね」と言ってくれていた。今日ようやくその念願叶う。インド人コックさんのような帽子をかぶった無国籍なひとがうちで料理してるのが、もう、すごく面白いなー。で、料理はやっぱりすごくおいしくて。特に粕汁、メチャクチャおいしかった!

そのあとものんびり楽しくおしゃべりしたり、湯湯とkananagaのシベリア鉄道作品制作旅行の映像を観てもらったり、なぎなぎのアニメーション作品をみせてもらったり。

なぎなぎはもうじきベルリンに戻る。あ、そうだ、なぎなぎや、同じときにベルリンでとってもお世話になったゆきひろくんたちが、ベルリンでお店を始めたらしい。なぎなぎもゆきひろくんも他のお友達も、なんか知らないけどなんでもできるんだよね。みんな大工仕事もできるもんだから、店自体も自分たちで作ったらしい。HENO HENO というお店。このページでは、なんか間違えて牛丼屋と紹介されてしまっているが、実際は日本の家庭料理の店だそうな。ベルリンに滞在する方は、なぎなぎたちのおいしい料理、ぜひ食べに行ってみてください。

とある障がい者就労支援カフェで思ったこと、やわらかいルール

2009-03-17 | 日記
お客さんが来たので、軽く朝食をということで、近所のカフェへ。そこで、思いも寄らず、多くのことを考えさせられる出来事に遭遇した。

そこは、知的障害のあるひとがスタッフで働いているところ。安くて嬉しいモーニングセットを頼もうかと思ったら、カフェインのあるものしか、つけられる飲み物リストになかった。これはよくあることで、そして、kananagaはアレルギーでカフェインがとれない。なので、いつものように交渉をする。「私カフェインアレルギーでカフェインが飲めないんです。なので、同じ値段のジュースとかに変えてもらってもいいですか?」と言う。すると、大概は変えてくれる。しかし、今日は違った。

kananagaがいつものように飲み物をカフェインレスのものにチェンジするのを打診すると、スタッフ(障害者)のひとが奥のひとに聞きにいった。そしたら奥の責任者らしきひと(健常者)が出て来て、チェンジできないのだという。「一応、できないんです。。。できないことになっているんです。。。」という。この「一応」の意味がわからないので、ちゃんと説明してほしいと思い何回も尋ねたら、やっと返ってきた返事が、「障害者がスタッフをしているので、あまり変わったことには対応できないから、決まったことを変えられないんです」とのことだった。?今対応してくれているのは「健常者」の責任者のはずでは?

「障害者」と呼ばれる人たちの中に、決まったことが変わるとパニックになったりできなくなったりするひとが多くいることは、知ってはいる。そして、そうやって変化球をつけないことで安定して仕事を覚えられ、自信をつけることもできて、というような、よかれと思っての行動で、且つ、こうすることでいいこともいっぱいあるのだろうということは、想像できる。

しかし、「障害者」とひとくくりにして「健常者」との間にばっさり線を引いてしまっている事に、強烈な違和感を感じる。だって、さっきの「障害者」のスタッフのひとは、わからないことが出て来たから、奥にいる「上司」にちゃんと相談に行ったんだよ。それで出て来た責任者らしきひとが結局融通をきかせてくれないのなら、彼女のその「わからなかったら聞く」という「できる」能力を見ないことにしてしまうことになってしまうのではないか。どうもここが、納得できない。

「障害者」はそういう変化球に対応できない、と「決めて」るんだよね。だから、その対応が「できる」健常者が出て来ても、「決めて」ることだから対応しない、というのは、どうかと思う。

店長さんのようなひとが出て来たわけだから、そしてこのことにお客さんがこんなに一生懸命になっているのだから、しかもすごくそれに時間かかってるわけだし、なぜそれっぽっちのことに融通をきかせてくれることができなかったのか。何故それが「できないこと」になっているんだろう。それでは、なかったはずの境界線が生まれ出ることを助長してしまう。そういう姿勢自体が、この場所自体に無意識の影響を与えることもあるだろう。

障害者のひとたちが就労する場であるから、平均化したルールを作らなきゃ、そういう場所がうまく回らないのではないか、と思う気持ちはよくわかるが、でもその結果、そのルールからもれるひとを排除するという矛盾を作ってしまうことがある、ということを、この機会に考えてほしいと思ったので、一生懸命掛け合った。

でも、お店のひとは、遂に、変えてくれなかった。なのでkananagaは、トーストだけを頼むことにした。トーストと、水。そして、それでもなんとか、言いたいことは伝えた。なぜなら、お店のひとは、ケンカ腰とかでは全然なく、申し訳なさそうにしていたからだ。申し訳ないと思うなら、元々ありもしない「約束」に縛られたりせず、すんなり変えてくれたらよかったのに。

でもそれよりなにより、こんな気持ちでおいしくトーストをいただけない。この結論では、「カフェインが飲めない、でも、『普通のひと』と同じように、セットメニューを楽しみたい」というkananagaの想いは、排除されてしまったことになる。そういう気持ちが、ものすごーく残る。つまり、kananagaは、相当傷ついてしまったのだ。

kananagaは「カフェインがとれない」という少数派である。そんなkananagaが、社会的マイノリティである「障害者」のひとたちが働くカフェという場所で、少数派であることの不便さ、不自由さを強烈に意識させられ傷ついてしまった、という、皮肉な出来事だったんだなあ、これは。

kananagaだって、店で飲み食いする度に交渉するのは、すごく面倒なことだ。そこは諦めて、ジュースとトーストをいつも別々に頼んでもいいじゃないか、という考えもあるかもしれない。でもそれじゃあ、kananagaの心に、その度に違和感がこびりついて、蓄積していってしまうんだ。それはいつか、「病気」を作ると思う、そういう種類のものだ。

少しでも自分が、また、自分みたいなひとたちが居心地よく過ごせる世界にしていきたいから、毎回そういった交渉をする。ちょっとずつでもそういう話をすることで、「あ、そういうひともいるんだ。じゃあ、カフェインレスのものもセットの選択肢に入れたほうがいいかな」という風に、お店のひとが意識を変えてくれるかもしれない。

自分だって、何かを無意識に排除してるかもしれない。でもそれは、悪気がなかったりするので、諦めないで、また、責めずに、言ってほしいのだ(そして、自分も言いたいのだ)。完全に悪気のあるひとも中にはいるかもしれないが、kananagaの見立てでは、それは本当にわずかだ。殆どは、よかれと思ったのによじれてしまい、真逆の方向になってしまっていたりするという構造になっている。なので、違和感に対してフラットに働きかけ、話し合ったりすれば、お互いが否定されない方法を見いだせる可能性が大概はあると思う。

kananagaは、このカフェが営業活動することを、すごくいいと思ってるし、応援したいと思っている。内装は広々してて素敵だし、トーストを持って来てくれた方の笑顔もよかった。だからこそ、と思う。マイノリティとして排除される理不尽さをきっと目の当たりにしてきたであろうひとたちだからこそ、マイノリティを排除しないでいられる方法を、いつも考えていてほしい。今日は、kananagaというお客さんが来たから、そのお客さんの中で、たまたまこういうことが浮き彫りになった。でも、浮き彫りになるってことは、なにかしらの問題が内在してるってことだと思うから、考えることをやめないでほしい。いつか誰かが言ってたなあ、「やわらかい結論」を出してほしいんだ。「やわらかい結論」を出すためには、「やわらかいルール」がなくちゃ、だ。

このときのほんの数分にこんなに一気に考えたわけではない、あとで考えたこと、色々、ずいぶん考えたもんだ。

なぎなぎ1日目で温泉/大井浩明 《光、光乞ひ、光より光騙り取る》

2009-03-17 | 日記
2007年の9月10月に坪井湯湯と一緒にシベリア鉄道作品制作旅行に行ったときに、ベルリンでお家に泊めてもらったなぎらさん(なぎなぎ)が、今日本に帰国中。京都に遊びに来てくれたので、湯湯と一緒に歓迎接待だ。

車で比叡山へ向かう。途中にあったザリガニ王国というのがメチャメチャ気になるが、この時期は閉まっていた。高いところから景色を眺める。車を駐車場において、更にのぼってみる。そしたら「大比叡 848.3m さぬき里山会」と書かれた看板がある、小さな小さな山頂らしきところに出た。新しめの鹿のふんがあったので、遭遇できたりして、とわくわくするも、現われず。

それから延暦寺へ。最初は売店の外でお弁当。なぎなぎが鎌倉のお家で作ってきてくれたものだ、おいしい~。それから本堂をお参り。鐘をつくの楽しい。すごーく余韻が長いのに驚く、ずーっと鳴ってる。一番古い、すごいらしいお堂「戒壇院」は中が観れなかったが、すきまからのぞくと、とてつもなくひんやりした空気がもれてきて、なんだかとんでもない感じがした。そして、美しい。美しいのになあ、裏側に落書きがいっぱい。観ようによってはひょっとして、、、やっぱりいいとは思えないなあ、やめようよ、落書き。

そのあと、北白川ラジウム温泉へ。ここは本当にお湯がすごいねー。効きます、効きます。お風呂のあとに食べるところてんがまた、異様においしいのだ。

さてここで、kananagaは別行動で先に車で帰る。夜に、大井さんのコンサートに行きたいのだ。なぎなぎと湯湯はバスでふもとにおりてもらって、コンサートのあとに合流する。

大井浩明 Beethovenfries第十二回公演 《光、光乞ひ、光より光騙り取る》@京都文化博物館 別館ホールへ。使用楽器は、ジョン・ブロードウッド(1816年ロンドン製 73鍵)

演奏曲目は、
ソナタ第30番ホ長調Op.109第1~3楽章、第1変奏~第6変奏
福井とも子:フォルテピアノのための《夜想曲Ⅰ》(2009、委嘱新作・世界初演)
ソナタ第31番変イ長調Op.110第1~3楽章
福井とも子:フォルテピアノのための《夜想曲Ⅱ》(2009、委嘱新作・世界初演)
【休憩15分】
福井とも子:フォルテピアノのための《夜想曲Ⅲ》(2009、委嘱新作・世界初演)
ソナタ第32番ハ短調Op.111第1~2楽章

ベートーヴェンの、ええと、どの曲だったかな、メチャクチャ明るい曲があって結構好きだ。

福井さんの曲は、また別の意味で素直だな。有馬さんのときは楽器に対する「愛情」を感じたが、福井さんのは楽器に対する「興味」だ。以下、福井さんのコメント抜粋。

「作曲しようとする際には、まずその楽器で何が出来るのかを考えるのはごく自然なことだろう。この曲の場合はそれが「フォルテピアノ(ジョン・ブロードウッド1816年ロンドン製)」だったわけだが、困ったことに私はこの楽器をほとんど知らない。委嘱を受けた時は見たことも触ったこともなかった。その後見学には行ったものの、未調整の状態だったためおそらくあまり参考にならないと思われた。どうしようか・・・?一聴衆として考えてみた。音楽ファンならまずどんな音なのか聴きたいだろう。本等によると音域によってとても音色が変わるそうだ。想像できない。だったら・・・・ということで73鍵盤全部に登場してもらうことにした。1曲目「子守歌」は両手で73鍵を一通り巡るという曲である。同じ音を連打したり、2音でトリルしたり、短い音形を続けて反復したりということはあるが、それらを1回と数えれば1つの音は1回しか出てこない。つまり1曲が73個の音で出来ていることになる。1音1音の音色を味わってみたいという欲求である。2曲目「数え歌」は同じような音形を最高音から最低音まで繰り返し、各音域でどう響くかという興味。またフォルテピアノ独特の音色を得られるという“ウナ・コルダ”も多用してみた。寝られないときにやる(ホントにやる?)「羊が一匹・・・・」のフォルテピアノ版みたいなもの。3曲目「夢想曲」は1曲目と同様のアイデアであるが、それを和音で試した。それと蘇ったブロードウッドに現代の洗礼を少し・・・。」

詳しくは、大井浩明さんのブログへどうぞ。http://ooipiano.exblog.jp/

コンサート後帰宅、なぎなぎと湯湯に「いつでも帰ってきていいよ」と伝えたが、全然帰ってこない(笑)なにやっとんじゃ!と思ったら、湯湯のお友達の店で飲んでて、なんかすごくなぎなぎが仲良しになって盛り上がったようで、お酒をもらって帰ってきた。なぎなぎは本当に不思議なひとで、なんかすぐお友達になっちゃうんだね。

温泉が効いたので、ほどなく就寝。

椿昇展「GOLD WHITE BLACK」@京都国立近代美術館

2009-03-15 | 日記
いやー、ひと事でいうと、おすすめではある。

ただ、会場に入るなりキャプションもなく、手渡されたパンフ?には明らかに読む気が失せる小ささの文字でびっしりと、椿さんと、館長の岩城見一さんのコメントが。つまり、読んで理解しようとしない者や、作品や文章を見て理解しようとしない者をばっさり切る性質を持っている展覧会だと思う(つまり、すごく、考えて欲しいんだと思う)。

通常モードのkananagaであれば、そういう態度の作品には結果的に共感したり、感心や感情移入や、なんにせよ大きな影響を受けることはあまりない(それは、そういうものが大抵は中途半端だったり、考えきれてないからだと思う)。しかし、この展覧会には、影響を受けたといってよい。姿勢に、非常に共感できると思った。

とにかく、深読みするつもりで行ったほうが面白い展覧会だと思う。でも、深読みに積極的でなく観に行くと、勘違いしてしまうかもしれない展覧会だと思う。

ちなみに、多少不親切であっても、キャプションがない方が、展示自体はやっぱりよかったと思うし。

水都大阪打ち合わせ/ラボカフェ「GO WEST!海路で繋がるアートプロジェクト(仮)」

2009-03-13 | 日記
水都大阪2009の打ち合わせのため、中之島へ。まず、今はまだ工事中の会場を見学させてもらう。工事中で危ないから、ヘルメットと腕章を装着して。雨が降ってるから土がぬかるんでいるが、長靴で来たkananagaは、楽しくて仕方がない。遠慮無しに泥遊び、こんなんしたの、何年ぶりだろうか。工事現場って本当に面白いなあ、ボイスの作品っぽいものがごろごろしてて、「おお、ボイスだ、、、」とか思いながら写真をばっしんばっしん。

これから公園であり会場になるそこの敷地は、結構広い。歩いて大きさを身体に入れる。島なので、まわりじゅうが川なわけで、船がすぐ横に見える。一台の船が、進んだ、かと思ったら、下がった!?事情を聞いたら、その船は監視船のような役割をしているらしい。例えばもし工事中のひとが何かを落としたら、それをさっと拾ったりするんだそうな。そう、その船は、ずっとそこをたゆたっているのだ。行きつー、戻りつー、仕事をしてるときは、ずっとたゆたってる人生。すごいなあ。

会場見学のあと、水都の新事務所で打ち合わせ。さてさて、ワークショップ案を事前に4つほど提案していたkananagaであるが、なんかどうも、まだしっくりきてなくて。なんていうか、プロジェクト全体に関わっていけるようなことがしたいんだよね。んで、継続して参加してくれるひともいれば、行きずり的な関わりもありで、そのひとが居たいような居方がそれぞれできて、お客さんとして観るひとにとっても充実した内容で、そして、kananaga自身もすごく面白いことができないかな。と、そんな風に、ご飯食べながら、水都の高坂さん、木坂さんとだーらだーら話をしていたら、でたよ、でたよ、アイディアが!おりてきたよー、というか、もやっとしてたものが形になったよー。題して「かってにコラボ研究会(仮)」、略して「コラ研」。詳細はまたおいおい書くとして、とにかくね、これなら、いくつかのやりたいことが同時にできるというか成立するというか、kananagaの興味と得意分野と、ぴったりだ(いやいや、油断せず、詰めていこう)。やっぱ、こういう打ち合わせって、着地点をあまり厳格に決めずに、そして、食べ物を食べながら、且つ、だらだら、が大事だね、基本だなあ、と再認識。

夜は、水都大阪2009のプロデューサー(アートディレクター)である北川フラムさんが出ているラボカフェの「プロジェクト・ミーティング01『GO WEST!海路で繋がるアートプロジェクト(仮)』」を聞きに、京阪電車なにわ橋駅アートエリアビーワンへ。

カフェトークの前に、ビーワン全体を使っての、パラモデルさんの展示を観た。楽しいねえ。この会場でトークを聞けるの、とってもいいねえ。

大阪大学CSCD教員の木ノ下智恵子さんがカフェマスターで、「NAMURA ART MEETING '04-'34」の小原啓渡さん、『別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」』の芹沢高志さん、「水都大阪2009」「瀬戸内国際芸術祭」の北川フラムさんが、まずは、それぞれのプロジェクト概要を話してくれる。で、休憩のあとにちょっとだけ、フリートーク。フラムさんは熱のこもった演説状態になって、持ち時間をだいぶオーバー。この4人はたぶん仲良しなんだろうな、なので、全然問題ない感じなんだけど。

どのプロジェクトも、とても面白そうだ、と素直に思った。この3人のひとたちの話を聞いたら、そう思った。つまり、好感を持てたのだ。愛も哲学も、あるな。すごく色々面白いこと言ってたんだけど、色々言ってすぎて、覚えてられないよー。誰かこのトーク文字起こししてくれないかな、ちゃんと読みたいわー。

印象に残った且つ覚えてる話を何個か以下にメモ。3氏の言い回しというか使っていた言葉は、ちょっとちゃんと思い出せなかったりするのと、kananaga的に少々補完したりねじまがってたりすると思うけど。

小原さんの言ってたことの中から。こういうアートのプロジェクトって、大体長続きできないんだけど、少なくとも?30年くらいは続けないと、形になっていかないというか、見えてこないというか、だと思うので、その意思とか希望の意味で「NAMURA ART MEETING 」には「'04-'34」という風につけたのだということだ。

芹沢さんの言ってたことの中から。「混浴温泉世界」の「わくわく混浴アパートメント」のアパートのオーナーの87歳のおばあちゃんの話。このアパートの企画は若いアーティスト(そのうちひとりはkananagaの知ってるひと)に任せてるんだけど、その2人がおばあちゃんの話をしっかりきける子たちだったと(たぶんこれにまつわる話を聞くだけでもすごいボリュームだろう。ここでいう「ボリューム」を、薄っぺらにせず、適切な言葉に置き換えることは、すごく難しいが)。おばあちゃんにはすごく色々な想いがあるわけだ。で、ちなみに、この企画自体の周りからの見られ方というのが、必ずしも好意的なものばかりでは恐らくないのだろう。例えば、ここのアパートに若い男女入り交じりレジデンス&コラボレーションするわけで、そのことをある意味曲解して(或いは安易に想像して)みると、作品やパフォーマンスだけでなくリアル混浴ベイビーがたくさん生まれちゃうんじゃないか、とか。なので、こうしたんだって。つまり、このアパートに一定期間住んで、他のアーティストとのコミュニケーションから色々な「作品」らしきものを作り出すことに参加してくれるひとには、ひとつだけルールを作った。そのルールは、おばあちゃんを悲しませることだけは絶対にしないこと、だそうな。

北川フラムさんの言ってたことの中から。東京へのアンチで動いていたときが大阪にはあって、それではだめだ。今の東京は、情報と、ええと、なんだっけ、まあ、とにかく実感の伴わないまちになっている。大阪らしい、という観点ではなく、いいものを作ろうと真剣に取り組んだ結果、大阪らしいものになる。美術っていうのは、もっときれいだったり楽しいものだったのではないか、それでいい、それがいいのではないか。

などなど。特にフラムさんは、しゃべってる量が膨大で、ちょっと思い出しきれないっていうか、全然思い出せてないが。

今日は大阪長丁場。荷物重かったし、雨降ってたし、寒かったし、体調を保ちきれず、低体温がちょっと出て来てしまった、頭痛。漢方薬もレメディも持ってなくて、一生懸命マッサージして身体を暖めるようにしながら帰宅。わー、34.3℃!必死に暖める。よかった、最悪のところ(33.5℃とか)までは下がらずに済んだ~。

まあ、とにかく、水都大阪2009、とっても楽しみだ!みんな来てね、通ってね。たぶん大体無料だから。

ところで、もうじき年度が終わるので、最近のkananagaは、なんとか年度内に追いつくべく、9月10月と、1月下旬~3月の書けてないブログを、一生懸命書いているのだった。

大井浩明《宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない》

2009-03-10 | 日記
大井浩明 Beethovenfries第十一回公演 《宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない》を観に、京都文化博物館 別館ホールへ。

このシリーズでは、作曲された当時弾かれていたであろうその時代の古楽器フォルテピアノで演奏されている。kananagaが大井さんに曲を頼んでもらったときも、フォルテピアノだった。あのときのシリーズは、モーツァルトだったなあ。今日の使用楽器は2台。ジョン・ブロードウッド1816年ロンドン製73鍵(CC-c4) イギリス式アクション 音域別に2分割された木製ダンパーペダルならびにウナコルダ・ペダル/マテーウス・アンドレアス・シュタイン1820年頃ウィーン製75鍵(FF-g4)ウィーン式アクション ペダル4本(ウナコルダ、ファゴット、モデラート、ダンパー)/

いつも、ベートーヴェン+現代音楽の組み合わせになっている。今日の演目は、ソナタ第27番ホ短調Op.90(1814)第1楽章、第2楽章/ソナタ第28番イ長調Op.101(1816)第1楽章~第4楽章/有馬純寿:フォルテピアノのための《琥珀のソナチネ》(2009、委嘱新作世界初演)/第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」(1817/18、ロンドン初版に基づく)第1楽章~第4楽章/

ところで、kananagaは背が低い。なので、こういうフラットな客席だと、3列目以降に座ると、確実に何も見えないという状態になってしまう。で、客席の真ん中あたりはもう3列目からしか空いていないので、下手側の一番前に座った。で、1曲目を聞いて、やばい、と思った。かなり古いフォルテピアノだからか、相当音が小さいのだ。しかもこの席、空調が結構近いところから聞こえてるし。なので、1曲目が終わった時点で、そそくさ~、ひらり~と、真ん中の席へ移動。見えないよ、見えないけど、音は絶対断然こっちのほうがいいや。

えーと、どっちがどっちの楽器だったのかな、なにぶん、ホールの造り的に、大井さんのしゃべりがすごく聞き取りづらくて、大井さんのMCが全然聞き取れない。たぶん古いほうが特に、キラッキラのコロッコロの音で、むちゃくちゃかわいかった。

有馬さんのフォルテピアノのための《琥珀のソナチネ》は、このキラキラのコロコロのフォルテピアノに対する愛情が、とっても感じられる曲だった。有馬さんが書いた文章を抜粋。素直だ、とっても素直だ。

「《琥珀のソナチネ》はそうしたフォルテピアノの音色の特徴を、できるだけストレートに聴かせようとした意識しながら作曲を進めた。タイトルが示すとおりこの曲は小さな6つの部分からなる小品で、調性感のある短い密集和音、高音域の点描的な旋律、句読点のような最低音域の単音という3つの素材を用い、それぞれが部分ごとに異なる方法で音高とリズムの乱反射をおこしながら進んでいく。

曲全体をとおして3/4拍子ではあるが、表拍と裏拍のニュアンスの違いなど、拍節のイントネーションを意識したため、楽譜上は一見複雑なリズムとなっており、さらには音楽の流れは時折足を止めるので、結果的にぎくしゃくとした時間の連なりを生み出している。またほとんどの部分はppからmf程度の音量となっている。」

詳しくは、大井浩明さんのブログへどうぞ。http://ooipiano.exblog.jp/

アヴァンギャルド・チャイナ/インシデンタル・アフェアーズ/湯湯と

2009-03-08 | 日記
大阪へ。いくつかまとめて展覧会を観ようかと。

アヴァンギャルド・チャイナ@国立国際美術館。面白い。車椅子に各国のお年寄りのうなだれた蝋人形がのっかって、車椅子が自動でうろうろする作品が一番のお気に入り。

別の階でやっていた「新国誠一の《具体詩》」もかなり面白かった。このひと、生まれた場所がkananagaとかなり近いところだ。すぐとなり町だよ。

インシデンタル・アフェアーズ@サントリー美術館。これも色々楽しかった。こういう現代美術の展覧会を、親子もこれるような大きい美術館でやるの、すごくいいと思う。宮島達男さんの「MEGA DEATH」を生で初めて観たが、美しかった。間接的な情報では全然よさがわからないタイプの作品だなあ、実際にあそこでライブで(?)みないと。フランシス・アリスの、人間の後ろを羊がついてって一匹ずつ増えたり減ったりするやつ、つい、全部観たくなってしまって、何回かにわけて(行ったり来たりして)、全部観た。

へとへとだ。どっちも大きかったし。でも、うーん、楽しかった!

夜、少しだけ湯湯と打ち合わせ。