kananagaの日記

音楽したり絵を描いたり紙芝居したりするkananagaの暮らし

バートくん

2006-09-26 | 日記
そろそろ、自分の中の情報が臨界点を越えてきたと感じる。今日、2つの失態に気づく。どちらも、色々なひとに頼んだり、こころよく変更してもらえたりして、解決した。

最近、こんなんである。わざとではない、一生懸命やってると思うんだけど、そんなにはできない。でも、kananagaはこの状況を喜んでいる。無理になんでもこなしてためこんでたら、一度にパキンと折れてしまうと思うので、こうやって、ぽろ、ぽろ、と、出てくるのが、いい。ダメダメでも、大丈夫だから、地球は回ってるから。ようするに、こっちのほうに能力がかたむいていると、あっちのほうの能力がしぼんでくる。いや、もともと、仮想能力だったのだと思う。kananagaは、kananagaにしかできないことに、もっと専念しよう。だから、kananagaがダメ人間だとまわりのひとに知ってもらえるのは、いいことだ。

以前のkananagaだったら、自分の能力の限界を超えて引き上げて、なんとか「ちゃんと」やっていた。するとできちゃうもんだったりする。でもkananagaはそれをよいと思っていない。完璧に、ちゃんとしてる、が、過ぎると、ひとにも自分にも圧迫感を与え、ひとを許せなくなってくる、やさしくできなくなってくる。できあがったものや、やってることにも、いい意味のすきまがなくなり、広がりのない無味乾燥なものになってしまう。そんなになるなら、それをやる意味も喜びも、なくなっちゃうではないか。「完璧」なところには、求める答えはなくって、幸せはつまり、永遠に不完全で微妙なものなんじゃないかしら。たぶん、その不安定感をうっかり不安に思って、完璧な答えを作ろうとし始めると、ものごとが「善」「悪」にわかれてきちゃってしまう。その行く先には、戦争がある。

さて、ものすごく久しぶりにバートくんの鍵ハモ教室。久しぶりで、話したいことがいっぱいあるようで、楽器を触り、少し音を出しながらも、おしゃべりは続く。バートくんがクンダン(たいこ)を面白いリズムでたたいたので、それをひろって鍵ハモで吹く。Uoo Mooの夏秋さんスタイルで、鍵ハモを立てて両側から弾いてやってみると、バートくん興味津々でマネをしようとチャレンジ。そのうち、バートくんがドラム、kananagaは、ベース弾いたり、シンセ弾いたり。大正琴も。バートくん、シンセをいじってみたくなったらしく、たいこ交代を命じられる。じゃあ、ジャンベ。するとバートくん、「インディアン(ネイティブアメリカン)のイメージでやってみよう」と言う。バートくんは、こういう風に、テーマを共有してやってみるのが好きだ。鍵ハモとジャンベで、同時に違うことしようとすると、うーん、難しいなあ。そのあと、kananagaはドラムに移動。ドラム、難しいなあ。バートくん、ボコーダーに向かって「オレたち、インディアン!」と歌う。それから、バートくん、「あ、聞かせたいのがあるんだ」と言う。オブラディ・オブラダを、学校でやったらしい。どうやら、ピアノで練習していたらしいが、バートくん本人の予測ほどはできていなかったようで、シンセやおもちゃのキーボードに向かって、なんだか苦戦してる。kananagaが伴奏やろうかと思ったら、あくまでバートくんは伴奏をやりたいらしく、kananagaはSop鍵ハモでメロディ。そうこうしてるうちに、終わりの時間。バートくん、今日あんまり鍵ハモ吹いてないな。。。久しぶりだし、まあ、いいか。

帰り際にバートくんが、オランダに帰ることになりそうなのだと言う。お父さんの仕事の関係でノルウェーに行く可能性もあって、早ければ、京都には今年度まで。でもバートくんは今5年生なので、もしできれば6年生終わるまでは日本にいたい気持ちもあるらしい。その辺今、連日家族会議をして大変なんだそうな。「そうかあ、バートくん京都からいなくなったら、さみしいね。とはいえ、今度は、オランダに遊びに行く楽しみができるね。」と言ったら、それまでひょうひょうと淡々と帰国のことを語っていた様子だったが、「そう、このまえ、家で~~してるとき、京都離れると思ったら、泣いちゃったの」と言う。なにしろバートくん、オランダより日本のほうが長いからね、友達もたくさんいるし。でもバートくんには将来の展望がしっかりあって、発明家になりたいのだという。ロボット作ったりとか。そうすると、そういう分野って、結構日本の得意分野でもあるわけだ。大学生になるときとかに、また日本に舞い戻ってくる可能性も、既に考えてはいるようだ。うーん、しっかりしてる。