海岸で日の出を待ってたけど、なんかもうすっかりあかるくなっていたし、充分その場を満喫したので、車で移動を始めた。すると、突然信太さんが「うわっ」と叫んだ。バックミラーに、強烈に朝日が!慌てて車をとめて、朝日をおがむ。で、でかい!出たての太陽とは、こんなにでかくて、こんなに強烈なのか~。
(写真は、出たての朝日と、逆行であまり見えないみくちゃん)
軽く仮眠をとってから、リフトに乗って、天橋立ビューランドへ。リフトも楽しい、天の橋立股のぞきも楽しい、ジェットコースターも楽しい。ジェットコースター、すごく久しぶり、kananaga、乗ってる間ずっと、高らかに笑い続ける。あー、思い出した、そうだ、kananagaは、ジェットコースターに乗ると、あーはっはっははは、と、笑うのだ。なんか、おかしくてしょーがなくて。ソフトクリーム食べながら観覧車にのる、3人の30代。
タビ部を結成することになった。思い立ったらなるべくすぐ旅に出るのが、タビ部。もし海外旅行でも、近場だったら、もう、思いついた2、3日後に行く、とかね。山登りも、いい。部員は、この3人以外にも、また増えるよ。
丹波あたりでご飯を食べて、京野菜や黒豆茶を購入。帰りの車は、眠くならんように、歌う、歌う。ちょーど午後1時に、家に到着した。おお~、ぴったし半日!あー、楽しかった~!また行こーねー、と言い合った。
しばし家の中でごろんとしてると、あれ、12時間前もこんな感じだった、と思った。まさか、プチ旅行に行ったのは夢だったりして、と一瞬思った。でも、そこには、持っていった楽器群や、買ってきた京野菜や黒豆茶がちゃんとある。あ、やっぱり夢じゃなかったな~。
みくちゃんや信太さんのミクシイの日記でも、昨日今日の様子がわかります。
みくちゃんの日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=418407729&owner_id=136048
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=418562191&owner_id=136048
信太さんの日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=418804007&owner_id=1138196
さて、第3期エイブルアート・オンステージ参加事業のひとつ、Dance&Peopleの「しでかすカラダ」を観に、自転車で黒谷さんの永運院へ。
6人のひとのソロダンス。ひとによっては、音楽や映像とのコラボなんだけど、ダンスとしては、ソロ。ソロっていうのは、本人のかなりの能動性がないと成立しないことなんで、今日の出演者は、つまり、そこまでいってるひとたちなんである。出演者は、障害者である云々より、そもそもダンスのプロではないところから表現を始めている。なので、ソロをやる、という覚悟ができてるところまでいってるひとを見出す、あるいは、そこまで彼らのモチベーションをあげていったことは、すごいことだと思う。そこに、五島さんや黒子さなえちゃん、伴戸千雅子さんらナビゲーターの力量や根性を感じる。
五島智子さんが前説。「当日パンフがあるんですけど、(ちょっとした手違いで)まだお渡しできません。終わる頃にはお渡しできると思うんですけど、、、申し訳ありません、いきなり『しでかして』しまいました。でも、結構大事なことが色々書いてあったので、少し説明させてください」と言っていて、それが、なんだかほっこり。
前説の途中から、4人のダンサーによる「オープニングダンス」が始まった。3人のダンサーが同じ動きをし、1人(森川万葉さん)がそこでフリーな動きでゆらゆら。これが、お互い引き立て合ってて、すごく面白かった。
一人目は白井努さんの「真実の叫びと、心のダンスをあなたに」。このひと、存在感からして、ずるい!なんちゅう愛されキャラを確立しているのだろう、と思った。最初ちょっと、何も言わずに大して動かずにぬぼーと立っていて、しばらくしてから、マイクで、「、、、、なんかしようとは思ってるんですけどね。。。」と言ったので、お客さんは大爆笑。そこから一気に会場が緩んでいった。続いて白井さんは、「ちょっと、お客さんにアンケートとってみたいと思います」と言ったので、kananagaは小声で、「それ、インタビューだろ」とツッコミを入れた。すると、となりに座っていたお客さんが同じことを思っていたようで、我慢できずに笑い出した。その後も、音楽に合わせてストレートに幸せそうに楽しそうに踊る。動きがメチャいいね。
二人目は、吉田一光「直美の夢」。吉田さんのダンスが始まるアナウンスがあって、さて、吉田さんはどこから入ってくるんだろう、と思ってあたりをみるが、なかなか出てこない。すると、しばらくして、ビクッとさせられる。縁側の下から、ゆっくりと手が這い出してきたのだ。印象的な始まりだ。このひとのダンスは、2年前に観たことがある。そのときは、役者の石本径代さんとのデュオで社交ダンスだった。そのときのダンス、とってもよかったのを覚えている。今回は舞踏スタイルで、まったくタイプが違う。このダンスは、始まりが一番印象的で、そのあとは正直印象が薄かったが、でも、なんだろう、ソロで踊る、ということにがっつり向き合ってることからくる強さは、しっかりあったと思う。このダンスは、山本雅史さんが音楽。ちなみに山本さんは、「音楽ノ未来ー野村誠の世界」WSに、確か2回かな、参加していた方である。こんな活動をされていたとは知らなかった、いい音を出していたし、なんていうか、吉田さんのダンスとどう関わろうか、ピュアに向き合っている音だ、と思った。
三人目は、森川万葉「いつも同じ/いつも違う」。立体声色師のウォン・ジクスーさんとのデュオになっている。これは、正直言うと、ウォンさんの向き合い方が、まだ浅い感じがした。今日の関わり方は、ところどころいい感じになりそうな種は見えるんだけど、万葉さんにウォンさんがはぐらかされたり、ウォンさん自身が、なんていうか、状況に耐え切れずに、もうちょっと辛抱&放置したほうがいいところで、次のアクションに移ってしまう、という気がした。でも、続けてたら、きっと、まだ、できるでしょう。
ここで休憩。休憩のときに、場所を本堂に移した。
四人目は、藤井陽子「ダンスの旅Myダンス Myさくらももこ」。藤井さんが色々なところに行ってダンスをしたり、ダンサーのエメスズキさんにインタビューされたりしている、ドキュメンタリー映像。彼女のダンスも、2年前に観た。そのときは、いかにもダンス、ではなく、しゃべりもあって、日常生活をしている設定での、かわいらしく明るい雰囲気の作品になっていた。そのときと同じくかわいらしいキャラで映像に解説をする藤井さん。いい感じ。でも、なんで、今日は踊らないんだろう。映像もあったらいいけど、そのあととかに、実際に踊って欲しかった。
五人目は、澤田尚美「いま、やるっきゃない」。澤田さんが寝転がって足を非常に繊細に動かしているところを、藤林昌奈さんがリアルタイムで映像にとって写すところから始まる。しばらくして、澤田さんが寝転がっている縁側への扉が開かれ、実際の踊りと、藤林さんの目を通しての映像の両方を、交互に観ることになる。印象的でいい感じだったが、お客さんがいっぱいで、見えにくかったの残念。赤いワンピース、赤いペディキュア、赤が、印象的。その動きは、セクシーに見えたり、なにか別の生き物のように見えたり、色々な見え方をした。kananagaはこの作品をみてるときに、遠くてあまり見えなかったので、澤田さんが、意思確認のできるひとかどうかいまいちわからなかった。なので、彼女が赤い服を着たいかどうか、どうやってわかったんだろう、映像で写すことを、どうやって了解をとったんだろう、とぼんやり思った。でも、最後のあいさつのときに満面の笑みで挨拶されているのを見て、余裕で意思が確認できるひとだということはわかったんだけどね。で、そんなことを思って、更に別の、ぼんやりと思うことがある。kananagaがかつて接したことがないくらいの重度の障害を持つ方、つまり、意思疎通が(少なくとも最初は)かなり感じられないひととの表現活動が起こるとしたら、どんな風に成立するんだろう、と。まず、本人がそういうことをしたいかどうかが、周りのひとにはわからないとしたら。「音楽療法」「作業療法」など、「療法」であれば、身内の方の都合や意思からでも、始めることがあると思うが(今日は、そこまでをぼんやりと思ったところで、考えをとめておこうと思う)。ちなみに、途中で、澤田さんの身体をささえて、少し向きを変えに、ダンサーの黒子さなえちゃんが加わった。かなり短い時間。さなえちゃんの存在感、すっごく自然でいられているうえに、やわらかい強さもあって、さすがだと思った。澤田さんの存在感が強いし、下手すれば、ただ支える、身体を動かすだけで、吹っ飛ばされたり、邪魔になったりしかねないところだ。
六人目は、戎敦子「どこにでもおじゃまします」。戒さんは、まずは畳の本堂や縁側をバタバタバタ!それから庭に石の上までゴロゴロゴロ!かなりの勢いで。持っていた石が手からこぼれて、その上をごろん、としたとき、「うわー、痛そう!」と思ったが、痛みがあったようなリアクションは何もなしで、ダンスは続く。縁側のあんな硬いところをあんな勢いででんぐりがえししたら、、、全然痛そうにしていない。縁側から石畳に転げ落ちる、うそー、痛いだろー!ってーか、危ないだろー!でも平気そう。そして、石畳みたいなところを、さらにゴロゴロゴロ。なんちゅうアグレッシブな。。。あとで、彼女には一体なんの「障害」があるのか、と関係者にたずねたら、「障害」はないらしい(笑)。だ、だまされた。。。もちろん、このエイブルアート・オンステージには他にも、障害者と健常者がかなり自然に混在してる作品はいっぱいあるんだけど、こう、6人のソロってことで並べてて、こんな形で「障害」のないひとが入っているとは思わなかった(あえて、「障害」を広くとらえて言えば、身体の痛みを感じない「障害」か?)。でも、このことで、思ったことがある。表現する、ということのうえで、障害者と健常者にわざわざ線をひくことの不自然さ、っていうのを、エイブルアート・オンステージの活動自体に感じるひとは、おそらく少なからずいる。そもそもその境目を意識することなくいるひとは、結構たくさんいるもんだ。で、エイブルアート・オンステージ自体が、ずっとその矛盾に向き合おうとしてきていて、でも、そうしたからといって、そんなにすんなりひとつの答えが出てくるタイプのもんでもないと思う。そこには、複数の、「やわらかい結論」がいるんだと思う。で、エイブルアート・オンステージ参加団体も、そのことへのとりあえずの答えを、それぞれ出してきていると思うわけで。つまり、そこが、第1期から第3期まで来てて、進んできたんじゃないか、という気がした。ああ、なんか、だんだん核心にせまれてきてる気がするなあ。
ちなみにkananaga、今日の大ポカ。先日五島さんに、「もし必要があれば、29日の最終日、搬出のお手伝いのために車で行くこともできますよー」とお伝えしていた。で、必要があれば連絡をいただけることになっていたんだけど、その連絡をFAXでいただいたのを確認しそびれて、自転車で行ってしまったのだ!あうあうあー。。。この件は、もちろん、頭の中にはずっとあったんだけど、連絡は、ケータイに、メールか電話でくるだろう、と、なぜか思い込んでしまっていたのだ(現代人の悪いところがkananagaにも)。あー、もー、ごめんなさーい!kananaga、おおぐちたたいといて、これだ、さいあく~、すんませーん。。。kananaga、ダメ人間。。。反省。。。
気をとりなおして、たんぽぽの家の森下静香さん、第2期エイブルアート・オンステージ参加作品主催の沼田りいさん、長野の中学校の情緒障害学級の先生をしている南澤久実さん、野村誠氏と、kananagaで、お茶。今日の公演の話もだし、話が色々交じり合って面白い。森下さんを見送ったあと、残りの4人でお好み焼きを食べてさらにくっちゃべる。またまた話が交じり合って、面白い。
(写真は、出たての朝日と、逆行であまり見えないみくちゃん)
軽く仮眠をとってから、リフトに乗って、天橋立ビューランドへ。リフトも楽しい、天の橋立股のぞきも楽しい、ジェットコースターも楽しい。ジェットコースター、すごく久しぶり、kananaga、乗ってる間ずっと、高らかに笑い続ける。あー、思い出した、そうだ、kananagaは、ジェットコースターに乗ると、あーはっはっははは、と、笑うのだ。なんか、おかしくてしょーがなくて。ソフトクリーム食べながら観覧車にのる、3人の30代。
タビ部を結成することになった。思い立ったらなるべくすぐ旅に出るのが、タビ部。もし海外旅行でも、近場だったら、もう、思いついた2、3日後に行く、とかね。山登りも、いい。部員は、この3人以外にも、また増えるよ。
丹波あたりでご飯を食べて、京野菜や黒豆茶を購入。帰りの車は、眠くならんように、歌う、歌う。ちょーど午後1時に、家に到着した。おお~、ぴったし半日!あー、楽しかった~!また行こーねー、と言い合った。
しばし家の中でごろんとしてると、あれ、12時間前もこんな感じだった、と思った。まさか、プチ旅行に行ったのは夢だったりして、と一瞬思った。でも、そこには、持っていった楽器群や、買ってきた京野菜や黒豆茶がちゃんとある。あ、やっぱり夢じゃなかったな~。
みくちゃんや信太さんのミクシイの日記でも、昨日今日の様子がわかります。
みくちゃんの日記
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http://mixi.jp/view_diary.pl?id=418562191&owner_id=136048
信太さんの日記
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さて、第3期エイブルアート・オンステージ参加事業のひとつ、Dance&Peopleの「しでかすカラダ」を観に、自転車で黒谷さんの永運院へ。
6人のひとのソロダンス。ひとによっては、音楽や映像とのコラボなんだけど、ダンスとしては、ソロ。ソロっていうのは、本人のかなりの能動性がないと成立しないことなんで、今日の出演者は、つまり、そこまでいってるひとたちなんである。出演者は、障害者である云々より、そもそもダンスのプロではないところから表現を始めている。なので、ソロをやる、という覚悟ができてるところまでいってるひとを見出す、あるいは、そこまで彼らのモチベーションをあげていったことは、すごいことだと思う。そこに、五島さんや黒子さなえちゃん、伴戸千雅子さんらナビゲーターの力量や根性を感じる。
五島智子さんが前説。「当日パンフがあるんですけど、(ちょっとした手違いで)まだお渡しできません。終わる頃にはお渡しできると思うんですけど、、、申し訳ありません、いきなり『しでかして』しまいました。でも、結構大事なことが色々書いてあったので、少し説明させてください」と言っていて、それが、なんだかほっこり。
前説の途中から、4人のダンサーによる「オープニングダンス」が始まった。3人のダンサーが同じ動きをし、1人(森川万葉さん)がそこでフリーな動きでゆらゆら。これが、お互い引き立て合ってて、すごく面白かった。
一人目は白井努さんの「真実の叫びと、心のダンスをあなたに」。このひと、存在感からして、ずるい!なんちゅう愛されキャラを確立しているのだろう、と思った。最初ちょっと、何も言わずに大して動かずにぬぼーと立っていて、しばらくしてから、マイクで、「、、、、なんかしようとは思ってるんですけどね。。。」と言ったので、お客さんは大爆笑。そこから一気に会場が緩んでいった。続いて白井さんは、「ちょっと、お客さんにアンケートとってみたいと思います」と言ったので、kananagaは小声で、「それ、インタビューだろ」とツッコミを入れた。すると、となりに座っていたお客さんが同じことを思っていたようで、我慢できずに笑い出した。その後も、音楽に合わせてストレートに幸せそうに楽しそうに踊る。動きがメチャいいね。
二人目は、吉田一光「直美の夢」。吉田さんのダンスが始まるアナウンスがあって、さて、吉田さんはどこから入ってくるんだろう、と思ってあたりをみるが、なかなか出てこない。すると、しばらくして、ビクッとさせられる。縁側の下から、ゆっくりと手が這い出してきたのだ。印象的な始まりだ。このひとのダンスは、2年前に観たことがある。そのときは、役者の石本径代さんとのデュオで社交ダンスだった。そのときのダンス、とってもよかったのを覚えている。今回は舞踏スタイルで、まったくタイプが違う。このダンスは、始まりが一番印象的で、そのあとは正直印象が薄かったが、でも、なんだろう、ソロで踊る、ということにがっつり向き合ってることからくる強さは、しっかりあったと思う。このダンスは、山本雅史さんが音楽。ちなみに山本さんは、「音楽ノ未来ー野村誠の世界」WSに、確か2回かな、参加していた方である。こんな活動をされていたとは知らなかった、いい音を出していたし、なんていうか、吉田さんのダンスとどう関わろうか、ピュアに向き合っている音だ、と思った。
三人目は、森川万葉「いつも同じ/いつも違う」。立体声色師のウォン・ジクスーさんとのデュオになっている。これは、正直言うと、ウォンさんの向き合い方が、まだ浅い感じがした。今日の関わり方は、ところどころいい感じになりそうな種は見えるんだけど、万葉さんにウォンさんがはぐらかされたり、ウォンさん自身が、なんていうか、状況に耐え切れずに、もうちょっと辛抱&放置したほうがいいところで、次のアクションに移ってしまう、という気がした。でも、続けてたら、きっと、まだ、できるでしょう。
ここで休憩。休憩のときに、場所を本堂に移した。
四人目は、藤井陽子「ダンスの旅Myダンス Myさくらももこ」。藤井さんが色々なところに行ってダンスをしたり、ダンサーのエメスズキさんにインタビューされたりしている、ドキュメンタリー映像。彼女のダンスも、2年前に観た。そのときは、いかにもダンス、ではなく、しゃべりもあって、日常生活をしている設定での、かわいらしく明るい雰囲気の作品になっていた。そのときと同じくかわいらしいキャラで映像に解説をする藤井さん。いい感じ。でも、なんで、今日は踊らないんだろう。映像もあったらいいけど、そのあととかに、実際に踊って欲しかった。
五人目は、澤田尚美「いま、やるっきゃない」。澤田さんが寝転がって足を非常に繊細に動かしているところを、藤林昌奈さんがリアルタイムで映像にとって写すところから始まる。しばらくして、澤田さんが寝転がっている縁側への扉が開かれ、実際の踊りと、藤林さんの目を通しての映像の両方を、交互に観ることになる。印象的でいい感じだったが、お客さんがいっぱいで、見えにくかったの残念。赤いワンピース、赤いペディキュア、赤が、印象的。その動きは、セクシーに見えたり、なにか別の生き物のように見えたり、色々な見え方をした。kananagaはこの作品をみてるときに、遠くてあまり見えなかったので、澤田さんが、意思確認のできるひとかどうかいまいちわからなかった。なので、彼女が赤い服を着たいかどうか、どうやってわかったんだろう、映像で写すことを、どうやって了解をとったんだろう、とぼんやり思った。でも、最後のあいさつのときに満面の笑みで挨拶されているのを見て、余裕で意思が確認できるひとだということはわかったんだけどね。で、そんなことを思って、更に別の、ぼんやりと思うことがある。kananagaがかつて接したことがないくらいの重度の障害を持つ方、つまり、意思疎通が(少なくとも最初は)かなり感じられないひととの表現活動が起こるとしたら、どんな風に成立するんだろう、と。まず、本人がそういうことをしたいかどうかが、周りのひとにはわからないとしたら。「音楽療法」「作業療法」など、「療法」であれば、身内の方の都合や意思からでも、始めることがあると思うが(今日は、そこまでをぼんやりと思ったところで、考えをとめておこうと思う)。ちなみに、途中で、澤田さんの身体をささえて、少し向きを変えに、ダンサーの黒子さなえちゃんが加わった。かなり短い時間。さなえちゃんの存在感、すっごく自然でいられているうえに、やわらかい強さもあって、さすがだと思った。澤田さんの存在感が強いし、下手すれば、ただ支える、身体を動かすだけで、吹っ飛ばされたり、邪魔になったりしかねないところだ。
六人目は、戎敦子「どこにでもおじゃまします」。戒さんは、まずは畳の本堂や縁側をバタバタバタ!それから庭に石の上までゴロゴロゴロ!かなりの勢いで。持っていた石が手からこぼれて、その上をごろん、としたとき、「うわー、痛そう!」と思ったが、痛みがあったようなリアクションは何もなしで、ダンスは続く。縁側のあんな硬いところをあんな勢いででんぐりがえししたら、、、全然痛そうにしていない。縁側から石畳に転げ落ちる、うそー、痛いだろー!ってーか、危ないだろー!でも平気そう。そして、石畳みたいなところを、さらにゴロゴロゴロ。なんちゅうアグレッシブな。。。あとで、彼女には一体なんの「障害」があるのか、と関係者にたずねたら、「障害」はないらしい(笑)。だ、だまされた。。。もちろん、このエイブルアート・オンステージには他にも、障害者と健常者がかなり自然に混在してる作品はいっぱいあるんだけど、こう、6人のソロってことで並べてて、こんな形で「障害」のないひとが入っているとは思わなかった(あえて、「障害」を広くとらえて言えば、身体の痛みを感じない「障害」か?)。でも、このことで、思ったことがある。表現する、ということのうえで、障害者と健常者にわざわざ線をひくことの不自然さ、っていうのを、エイブルアート・オンステージの活動自体に感じるひとは、おそらく少なからずいる。そもそもその境目を意識することなくいるひとは、結構たくさんいるもんだ。で、エイブルアート・オンステージ自体が、ずっとその矛盾に向き合おうとしてきていて、でも、そうしたからといって、そんなにすんなりひとつの答えが出てくるタイプのもんでもないと思う。そこには、複数の、「やわらかい結論」がいるんだと思う。で、エイブルアート・オンステージ参加団体も、そのことへのとりあえずの答えを、それぞれ出してきていると思うわけで。つまり、そこが、第1期から第3期まで来てて、進んできたんじゃないか、という気がした。ああ、なんか、だんだん核心にせまれてきてる気がするなあ。
ちなみにkananaga、今日の大ポカ。先日五島さんに、「もし必要があれば、29日の最終日、搬出のお手伝いのために車で行くこともできますよー」とお伝えしていた。で、必要があれば連絡をいただけることになっていたんだけど、その連絡をFAXでいただいたのを確認しそびれて、自転車で行ってしまったのだ!あうあうあー。。。この件は、もちろん、頭の中にはずっとあったんだけど、連絡は、ケータイに、メールか電話でくるだろう、と、なぜか思い込んでしまっていたのだ(現代人の悪いところがkananagaにも)。あー、もー、ごめんなさーい!kananaga、おおぐちたたいといて、これだ、さいあく~、すんませーん。。。kananaga、ダメ人間。。。反省。。。
気をとりなおして、たんぽぽの家の森下静香さん、第2期エイブルアート・オンステージ参加作品主催の沼田りいさん、長野の中学校の情緒障害学級の先生をしている南澤久実さん、野村誠氏と、kananagaで、お茶。今日の公演の話もだし、話が色々交じり合って面白い。森下さんを見送ったあと、残りの4人でお好み焼きを食べてさらにくっちゃべる。またまた話が交じり合って、面白い。