母が倒れる前のこと
クリニックの先生に見てもらうのをやっぱり間違ってたなと
いう事件が起こった
特定疾患の認定を受けなさいと再三にわたって先生に勧められていたのだが
ずっといい加減な返事をしてきていた
藤田衛生大学の先生には
なかなか認定されませんよと前に伺っていたので
検査にお金をかけても無駄になるし、検査自体も嫌だったからだ
いつもいつも勧められるのでとうとう根負けしてしまった
当日・・・クリニックなのでお尻からバリュウムを入れて撮影ということを知った
しかし、どういう手順か、なにをするのか全く説明がないので
自分であれこれ想像していただけで・・・あとでわかったのだけれど
内視鏡の設備は無く、時間もかからない、何より
絶食とか下剤を飲まなくていいので、正確さはどうなのか分からないが
まな板の鯉だなと思いつつレントゲン室で準備して寝ていた
先生は普通に診察室で患者さんを診ていたが、
途中突然レントゲン室に飛び込んできた
どうなる??と思う暇もなくお尻からばああ~ンとバリュウムを
注入された。普通看護婦さんでも注射の時には
チクっとしますよとか言われるが先生は何も言わず、
方法の説明もなかった・・・しかも
急に衝撃が来たので体がパニックを起こしてしまった
手が痺れて、体が硬直・・・・半分気を失っていた
先生はレントゲンが取れないからちゃんとしなさいと怒鳴るだけ、
その声だけは聞こえた
こんな目にあうのは初めてだった
特定疾患の申請はうまくいったが、月にかかる費用が
限度に達しないので一度もお金が戻ることは無かった
本当にこの先生ではダメだとつくづく思ったのだが
そのとき、そしてそのあともしばらくは頼らざるを得なかったのだ