〇大堂津付近を走る日南線の車両。この日撮影できた唯一の2両編成。
少し前の話になりますが日南線に乗ってきました。
日南線は日豊本線の南宮崎から鹿児島県の志布志までを結ぶ88.9㎞の路線です。宮崎空港への
アクセスを担っている南宮崎-田吉の2㎞を除き全線非電化単線です。海沿いを走るイメージが強い
路線ですが、山中の峠越えもあり変化を楽しめます。
また、昨年10月から特急「海幸山幸」が運転されちょっと注目されている路線です。
〇志布志駅近くになるとこんな感じで海が見えてきます。
今回は宮崎から志布志まで乗車し、折り返し途中で降りつつ宮崎まで戻りました。
途中の内海付近から海が見え始め、小内海駅からは良い眺めです。次の伊比井からは山越えで長い
トンネルを抜けます。観光地の飫肥を過ぎ、油津から南郷くらいまでの海の景観が非常によいです。
南郷を過ぎるとまた山に入り、再び海が見えしばらくすると終点の志布志です。
〇志布志駅駅舎。中に観光案内所があります。
志布志はかつてこの日南線の他大隅線・志布志線が合流する鉄道の要塞で、機関区の他広大な貨物
線もあったそうです。現在は場所を少し宮崎寄りに移転し線路も2本となり当時の面影はあまりありません。
〇大堂津駅に入ってくる「海幸山幸」用車両。ちょっとびっくりしました。
復路では大堂津付近の鉄橋で写真撮影を楽しみました。ただ午前中は天気がよかったのですが、午後から
曇ってしまったのが残念でした。
大堂津駅で列車を待っているとこの日走っていないはずの「海幸山幸」がやってきました。どうやら団体臨時
列車のようで、後刻飫肥駅から団体さんを乗せていきました。
〇飫肥駅駅舎。飫肥城を模したものだそうです。
〇飫肥城の大手門。この奥に本丸跡などがあります。小学校もこの奥に。
また、観光をかねて飫肥に寄ってきました。駅から飫肥城跡までは徒歩で約15分。少し距離があります。
写真の大手門は昭和50年代に復元されたのものです。この周辺に城下町らしい建物が集まっていて見所と
なっています。正直列車待ちの1時間の間に訪問したのでかなりバタバタとしていました。
ちょっとびっくりしたのが飫肥城跡の中に小学校があったこと。調べてみると藩校の振徳堂が前身だそうです。
いろいろ見所があり楽しい旅行でした。今度はぜひ「海幸山幸」に乗って再訪してみたいです。