時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ベンジャミン・バトン -数奇な人生-

2009-02-18 | 映画
                   原題:THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON

私はベンジャミン・バトン
変わった境遇で生まれてきた
第一次世界大戦も終わり
生まれるには最高の夜だった…



1918年 ニューオーリンズ
黒人女性クイニーは
置き去りにされた赤ん坊を拾う

ベンジャミンと名づけられたその男の子は
すぐに
クイニーが営む施設の老人たちの中に溶け込んだ
なぜなら彼は
80歳で生まれてきたからだ



母親・クイニーの惜しみない愛情に包まれて
ベンジャミンは成長していった

車椅子から立ち上がって歩き出し
しわが減り
髪が増え
そう
ベンジャミンは
日に日に若返っていったのだ



1930年 感謝祭

その日
ベンジャミンは
将来自分の人生を変えることになる少女と出会う

施設の入居者のフラー夫人を訪ねてきた孫娘
6歳のデイジーだ

ふたりは
すぐに心を通わせ
ベンジャミンは
自分の秘密を打ち明けるが
デイジーは
そのことを既に魂で感じていた



ある日
ベンジャミンは
働かないかと誘われて
マイク船長の船に乗り
さまざまな‘初めて’を体験する



海 労働 女性
帰り道に声をかけられた男と飲んだ酒
男の名はトーマス・バトン
ボタン製造会社のオーナーだ

実は
彼こそが
ベンジャミンを捨てた父親だった

出産直後に亡くなった妻との
息子を守るという約束を果たせず
後悔の日々を送っていた



1936年
ベンジャミンは皆に別れを告げ
デイジーには
「どこへ行っても葉書を出す」と約束して
再び海へ出る

やがて
英国のスパイの妻である
エリザベス・アボットと恋におち
男として愛される幸せを知る

だが
その恋は短命だった



1941年
太平洋戦争が始まり
エリザベスは消え
ベンジャミンの船は
戦争に駆り出される



1945年
戦いで大切な友を亡くしたベンジャミンは家に帰り
すっかり美しく成長したデイジーと再会する

彼女は
ニューヨークで
モダン・バレエのダンサーとして活躍していた



心の片隅では
いつもベンジャミンを思いながらも
若きデイジーはまだ
自分だけの人生に夢中だった

ふたりはまた
別々の時を進む

ベンジャミンと再会したトーマスは
遂に自分が父親だと打ち明ける

不治の病で余命わずかのトーマスは
ベンジャミンの母との幸せな出会いを語り
ボタン工場や屋敷など全財産を譲りたいと申し出るが
ベンジャミンは
「僕の家に帰る」と静かに立ち去る

それでも
ベンジャミンは
父の最期の日々にそっと寄り添うのだった



1962年
喜びも悲しみも
孤独も知った人生のちょうど真ん中で
遂にほぼ同じ年齢を迎えた
ベンジャミンとデイジーは結ばれる



愛に満ちた幸せな日々の中で
ふたりは恐れ始める
やがてまた
時に引き裂かれることを…

日に日に若返るベンジャミンは
ある決意をするのだが…

果たしてふたりは
求め続けた‘永遠’
時を超える愛を
見つけることができるのか?

          「CINEMA TOPICS ONLINE」より引用



時間さえ戻れば
戦争へ旅立つ息子を引き止める事が出来る

戦争で死んでいった若者達の命を
救う事が出来るかもしれない

そんな思いを込め
戦争で息子を亡くした時計職人が
針が逆に戻る時計を作り上げる

そして
その後
時計職人は独り海に姿を消す

時が遡る?

意味ありな雰囲気で
ベンジャミン・バトン -数奇な人生-は
始まりました



2月7日
日本での公開初日
見て参りましたσ(^^;)

日本でも
妻が段々子供に戻って行く
「14ヶ月 妻が子供に還っていく」
と言うドラマがありましたが
こちらはスタンスがちょいと長い

生まれながらにして80歳の老人…
普通の人間と
真逆の容姿で人生を過ごすと言うのは
どうなんでしょうね



人生のちょうど真ん中で
ほぼ同じ年齢を迎え
やっと結ばれたのに
またすれ違いの人生…
余りにも辛すぎる
切な過ぎる
悲しすぎる

愛しているのに
ずっと側に居たいのに
自ら
デイジーの元を去っていくベンジャミン

数奇な人生を
静に受け入れる彼の姿は
涙を誘うのであります



それでもって
ブラッド・ピットが
CGと解かっちゃ~いるけど
だんだん美しくなって行くのがたまらん!

「リバー・ランズ・スルー・イット」
思い出すよ…


美し過ぎて怖い
本当に美しい
ブラッド・ピットが拝めます
でも
それだけじゃありません!
ブラッド・ピットの演技力も素晴らしい
良い俳優さんです

この作品は
ひとりの女性の幸せをひたすら願い
ひとりの女性を愛し抜いた
恋愛映画ですかね~

個人的には
「レボリューショナリー・ロード」より好き


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