時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

フリージア

2008-11-21 | 映画
2007年公開
監督:熊切和嘉
主演:玉山鉄二

解説&ストーリーはフリージアをどうぞ

オリジナルは
月刊誌に連載中の漫画だそで
殺人等の凶悪犯罪の被害者遺族が
一定のルールに基づいて
加害者に復讐する敵討ち法が成立した時代を舞台とした
バイオレンスアクション



多分
原作読んだ方が
格段に面白いんだろうな~
と思いながら見ていた

と言うより
眺めていた感じ

山田一郎が
‘敵討ち執行代理人’から
‘警護人’になる流れとか

溝口正樹が
精神を病み狂っていく過程とか

残念ながら劇中内で描かれてはいない

流れの中で想像することは出来るけれど
映像の中で
突然豹変する溝口正樹には
やはり
違和感を覚える



15年前の軍事実験「フェンリル計画」も
中途半端だし

‘少年兵’と言うものピンとこない
日本国内において
‘少年兵’と言う設定には無理がある

実際
劇中に登場した叶ヒロシや岩崎トシオに
兵士としての緊迫感や鋭敏さが感じられなかったしね

「敵討ち法」と言うからには
国の法律なんだろうけど
敵討ち執行代理人が
司法から派遣された人間じゃなくて

民間が下請けでやる仕事じゃないだろう



ちなみに漫画での
叶ヒロシと岩崎トシオのキャラ設定は
こんな感じ↓

叶ヒロシ:特殊部隊出身で卓越した戦闘能力を持ち
敵に自分の幻影を見せる‘擬態’能力を使う

岩崎トシオ:元テロリスト



その上
映画では
15年前の「フェンリル計画」で生残った少女が
実は
「カツミ敵討ち執行代理人事務所」のスタッフ・ヒグチだったりする

偽造書類を作成し
弟や仲間を殺した軍ではなく
少年兵だった岩崎トシオに
敵討ち執行代理人を差し向けちゃう

しかも
同じく少年兵だった叶ヒロシが代理人

同士討ちってやつ?

でも
そもそも
敵討ちする相手が違うと思う訳です



書類偽造がバレて
ヒグチの射殺命令が出されるんだけど

何故かそれを阻止

あろうことか
ヒグチと叶ヒロシは
心通わせる風だし…

おいおい
いつからだよ~お二人さん!

後半に進むにつれ
スケールが縮小されていくのが
なんとも情けない

15年前助けられなかったヒグチを
ここに来て守ったヒロシは
穏やかに死す

バイオレンスアクションは何処へ行った~

考えれば考えるほど
つじつまが合わなくなってくるので
途中で止めました

玉山鉄二さんの黒縁眼鏡姿
結構イイ

西島秀俊さん
一番役を作りこんでいた気がする

blogでは紹介していないけど
「さよならみどりちゃん」
「パッチギ! LOVE&PEACE」
「LOFT ロフト」
「大奥」
「神童」
と見ているけれど
ホンと
色んな役を演じてますわね~

「さよならみどりちゃん」のユタカ…
軽薄な最低男の役にも関わらず
白いシャツと爽やかな笑顔
参ったねこりゃ(笑)




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