『闇の子供たち(解説)』
昨年8月に公開された
どうしても見たかった作品のひとつです
が
新年早々
チョイスして良かったのかと…
思わないでもない
(長いです)
日本新聞社バンコク市局の記者・南部浩行が
東京本社の社会部からあるネタの調査を依頼される
それは
近く日本人の子供がタイに渡り
臓器移植手術を受けるらしいとの情報だった
闇社会の事情に通じるタイ人の知人に金を握らせた南部は
臓器移植の元仲介者に接触
その元仲介者から聞きだしたのは
提供者の子供が
生きたまま臓器をえぐり取られるという
衝撃の事実だった
そのことを東京の社会部に報告した南部は
さらなる取材を決意するのだった
その頃
若い日本人女性・音羽恵子が
バンコクの社会福祉センタ―・バーンウンアイラック
(愛あふれる家)に到着した
東京の大学で社会福祉を学んだ彼女は
アジアの子供たちのために
何かをしたいという思いで
このセンターにやってきたのだ
それは
音羽にとって
本当の自分を発見するための旅でもあった
女性所長ナパポーンのスラム街の視察に同行した音羽は
そこで
バンコクの貧民層の厳しい現実を目の当たりにする
ナパポーンの気がかりは
読み書きを教えていたアランヤ―という少女が
最近センターに姿を見せなくなったことだった
そのことをアランヤーの親に問い質すものの
彼女は
仕事が忙しくてそれどころではないという
そしてナパポーンや音羽は
取材のためセンターを訪れた南部からの
子供の臓器移植手術の情報を聞かされ
戦慄を覚えるのだった
実はアランヤーは
チェンライの街の一角にある売春宿に
売り飛ばされていた
マフィアが仕切るこの売春宿には
大勢の子供たちが劣悪な監禁部屋に閉じ込められ
欧米や日本から来た
児童性愛者の相手を強いられている
客の要求を拒んだ子供は
容赦ない暴力で痛めつけられ
病気で弱りきった子供は
病院に連れて行かれることなく
物のように捨てられてしまう
ある朝
売春宿からトラックに乗せられた黒いゴミ袋には
エイズを発症した
ヤイルーンという少女が包まれていた
ヤイルーンの故郷は
国境の向こうの美しい山間部の村である
捨てられたヤイルーンと入れ替わるようにして
彼女の妹センラーが
チットというマフィアの男に連れられて
バンコクの売春宿にやってきた
今日からセンラーも
外国人客を相手に身を売ることになるのだ
そんなある日
アランヤーからの助けを求める手紙が
<バーンウンアイラック>に届いた
すかさずナパポーンや音羽らは
チェンライに飛び
売春宿の場所を探りあてるが
警察は証拠不十分として動こうとしない
自力でアランヤーを救い出そうにも
マフィアの監視の目に妨げられて
どうすることも出来なかった
東京には飛んだ南部と音羽は
最初に臓器移植手術のネタを掴んだ記者
清水と合流し
梶川という商社マンの自宅を訪ねる
彼こそは
タイで手術を受けようとしてい子供の父親なのだ
しかし
その取材は
「人の命をお金で買うんですか!」
と音羽が叫んだために決裂してしまう
音羽の願いは
今まさに命の危機にさらされている子供を助けること
一方南部は
ひとりを救っても新たな犠牲者が出るのだがら
それを食い止める方法を見つけるべきだと主張する
子供を救うという目的は同じでも
ふたりの間には決定的な亀裂が生じていた
やがてタイに戻った音羽は
無力感に打ちのめされながらも
チェンライの売春宿から
新たに捨てられたゴミ袋の中から
病に冒されたアランヤーの救出に成功した
彼女と別行動をとる南部は
バンコクで日本人フリーカメラマンの青年・与田を協力者として迎え
臓器移植者の子供が病院に連れてこられる
決定的瞬間の撮影に成功
与田と別れた南部は
銃声の鳴り響く音を聞きつけ
ナパポーン達の集会場所へ向かった
集会が開かれている広場は
マフィアと警官の激しい拳銃の打ち合いの場と化していた
危険を察知した南部は
その場から子供たちを逃がそうとする音羽の腕を掴み
「大使館行こう!日本に帰るんだ!」
と叫びますが
『私は自分に言い訳したくない!その手を離して!』
と言い残し
子供達と手をしっかり握りあり
去って行きます
呆然と立ち尽くす
南部の足にしがみつく少年…
南部の脳裏に
少年の言葉が甦る
『手を離して!』
しかし南部は
少年の腕を離すことはなかった
南部は己が内に潜む
真の闇と対峙する
そして…
ん~
この映画のテーマは
貧困を理由とした
子供を商品とする
「人身売買・幼児虐待・臓器移植」です
何処までが本当の話なのか解かりませんが
‘現実と似て非なるもの’と言えるのは確か
実際
発展途上国の貧困
人身売買
そして
医療技術の進歩により今後
増えると思われる臓器移植に伴う臓器売買
これらは
早急に対応しなければならない
重要課題と言えると思います
非常に重い
出来れば
見たくない・知りたくない・聞きたくない
今こうして
パソコンのキーボードを打ってはいるのですが
文字が浮かんできません
何をどう書けばよいやら…
解説とあらすじを読んで
気になるようなら
レンタルして見て下さい
各々
感じて思って考えてみるのが
いいかも…
私のボキャブラリーでは無理
時折
南部と少年が
背を向けて歩いている姿が
スクリーンに登場します
それが
回想シーンであることに気づき
南部が少年の腕を掴んで歩く
腕のアップが
他のシーンとリンクし始め…
嫌な予感を引きずりつつ
与田が
南部の部屋で見つけた
姿見一面に貼られた‘幼児性愛者’に関する
記事の切り抜きと
あの鏡の位置…
何気に
一番衝撃的でした
警察の一斉検挙で
首謀者を始めお客も捕まるり
一応の解決を見るわけですが
全く気が晴れない
後味悪いし気が重い
でも
そうでなければいけない
いつまでも
嫌悪したくなるこの感情は
忘れてはいけない
決してこれで終わりじゃない
暗闇にまだ何十万の子供たちがいるのだから…
エンドロールは
無音でも良かった
無音の方が良かった
曲が悪い訳では決してないのですが
この映画には相応しくない
と思います
『闇の子供たち』公式サイト
昨年8月に公開された
どうしても見たかった作品のひとつです
が
新年早々
チョイスして良かったのかと…
思わないでもない
(長いです)
日本新聞社バンコク市局の記者・南部浩行が
東京本社の社会部からあるネタの調査を依頼される
それは
近く日本人の子供がタイに渡り
臓器移植手術を受けるらしいとの情報だった
闇社会の事情に通じるタイ人の知人に金を握らせた南部は
臓器移植の元仲介者に接触
その元仲介者から聞きだしたのは
提供者の子供が
生きたまま臓器をえぐり取られるという
衝撃の事実だった
そのことを東京の社会部に報告した南部は
さらなる取材を決意するのだった
その頃
若い日本人女性・音羽恵子が
バンコクの社会福祉センタ―・バーンウンアイラック
(愛あふれる家)に到着した
東京の大学で社会福祉を学んだ彼女は
アジアの子供たちのために
何かをしたいという思いで
このセンターにやってきたのだ
それは
音羽にとって
本当の自分を発見するための旅でもあった
女性所長ナパポーンのスラム街の視察に同行した音羽は
そこで
バンコクの貧民層の厳しい現実を目の当たりにする
ナパポーンの気がかりは
読み書きを教えていたアランヤ―という少女が
最近センターに姿を見せなくなったことだった
そのことをアランヤーの親に問い質すものの
彼女は
仕事が忙しくてそれどころではないという
そしてナパポーンや音羽は
取材のためセンターを訪れた南部からの
子供の臓器移植手術の情報を聞かされ
戦慄を覚えるのだった
実はアランヤーは
チェンライの街の一角にある売春宿に
売り飛ばされていた
マフィアが仕切るこの売春宿には
大勢の子供たちが劣悪な監禁部屋に閉じ込められ
欧米や日本から来た
児童性愛者の相手を強いられている
客の要求を拒んだ子供は
容赦ない暴力で痛めつけられ
病気で弱りきった子供は
病院に連れて行かれることなく
物のように捨てられてしまう
ある朝
売春宿からトラックに乗せられた黒いゴミ袋には
エイズを発症した
ヤイルーンという少女が包まれていた
ヤイルーンの故郷は
国境の向こうの美しい山間部の村である
捨てられたヤイルーンと入れ替わるようにして
彼女の妹センラーが
チットというマフィアの男に連れられて
バンコクの売春宿にやってきた
今日からセンラーも
外国人客を相手に身を売ることになるのだ
そんなある日
アランヤーからの助けを求める手紙が
<バーンウンアイラック>に届いた
すかさずナパポーンや音羽らは
チェンライに飛び
売春宿の場所を探りあてるが
警察は証拠不十分として動こうとしない
自力でアランヤーを救い出そうにも
マフィアの監視の目に妨げられて
どうすることも出来なかった
東京には飛んだ南部と音羽は
最初に臓器移植手術のネタを掴んだ記者
清水と合流し
梶川という商社マンの自宅を訪ねる
彼こそは
タイで手術を受けようとしてい子供の父親なのだ
しかし
その取材は
「人の命をお金で買うんですか!」
と音羽が叫んだために決裂してしまう
音羽の願いは
今まさに命の危機にさらされている子供を助けること
一方南部は
ひとりを救っても新たな犠牲者が出るのだがら
それを食い止める方法を見つけるべきだと主張する
子供を救うという目的は同じでも
ふたりの間には決定的な亀裂が生じていた
やがてタイに戻った音羽は
無力感に打ちのめされながらも
チェンライの売春宿から
新たに捨てられたゴミ袋の中から
病に冒されたアランヤーの救出に成功した
彼女と別行動をとる南部は
バンコクで日本人フリーカメラマンの青年・与田を協力者として迎え
臓器移植者の子供が病院に連れてこられる
決定的瞬間の撮影に成功
与田と別れた南部は
銃声の鳴り響く音を聞きつけ
ナパポーン達の集会場所へ向かった
集会が開かれている広場は
マフィアと警官の激しい拳銃の打ち合いの場と化していた
危険を察知した南部は
その場から子供たちを逃がそうとする音羽の腕を掴み
「大使館行こう!日本に帰るんだ!」
と叫びますが
『私は自分に言い訳したくない!その手を離して!』
と言い残し
子供達と手をしっかり握りあり
去って行きます
呆然と立ち尽くす
南部の足にしがみつく少年…
南部の脳裏に
少年の言葉が甦る
『手を離して!』
しかし南部は
少年の腕を離すことはなかった
南部は己が内に潜む
真の闇と対峙する
そして…
ん~
この映画のテーマは
貧困を理由とした
子供を商品とする
「人身売買・幼児虐待・臓器移植」です
何処までが本当の話なのか解かりませんが
‘現実と似て非なるもの’と言えるのは確か
実際
発展途上国の貧困
人身売買
そして
医療技術の進歩により今後
増えると思われる臓器移植に伴う臓器売買
これらは
早急に対応しなければならない
重要課題と言えると思います
非常に重い
出来れば
見たくない・知りたくない・聞きたくない
今こうして
パソコンのキーボードを打ってはいるのですが
文字が浮かんできません
何をどう書けばよいやら…
解説とあらすじを読んで
気になるようなら
レンタルして見て下さい
各々
感じて思って考えてみるのが
いいかも…
私のボキャブラリーでは無理
時折
南部と少年が
背を向けて歩いている姿が
スクリーンに登場します
それが
回想シーンであることに気づき
南部が少年の腕を掴んで歩く
腕のアップが
他のシーンとリンクし始め…
嫌な予感を引きずりつつ
与田が
南部の部屋で見つけた
姿見一面に貼られた‘幼児性愛者’に関する
記事の切り抜きと
あの鏡の位置…
何気に
一番衝撃的でした
警察の一斉検挙で
首謀者を始めお客も捕まるり
一応の解決を見るわけですが
全く気が晴れない
後味悪いし気が重い
でも
そうでなければいけない
いつまでも
嫌悪したくなるこの感情は
忘れてはいけない
決してこれで終わりじゃない
暗闇にまだ何十万の子供たちがいるのだから…
エンドロールは
無音でも良かった
無音の方が良かった
曲が悪い訳では決してないのですが
この映画には相応しくない
と思います
『闇の子供たち』公式サイト