時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

約束の葡萄畑~あるワイン醸造家の物語~ 82

2010-10-31 | 映画
1808年
ナポレオン統治下のフランス
ブルゴーニュ地方

若い葡萄農夫・ソブランは
自分のワイナリーを持ち
最高のワインを造ることを夢見ていた
ある真夏の夜
ザスという名の天使に出会う


              
ソブランは
恋人セレステへの愛や
人生の悩みをザスに打ち明け
互いに
1年後の再会を約束して別れた

父親の反対を押し切って
セレストと結婚したソブランは
1年後
約束通りザスと再会した


              

ザスは
ワイン醸造家になる野心に燃えていたソブランに
毎年同じ日の夜に会うことを条件に
ワイン造りに関する助言をする

天使の言葉をヒントにしてから
ソブランのワインは
年々
評価されるようになり
醸造家として名を上げていく

しかし
年に一度
夜な夜な出かける夫・ソブランの不可解な行動に
不信感を募らせていく


              
原題は「THE VINTNER'S LUCK」
ニュージーランドとフランスの共同制作
監督は
ニュージーランド出身のニキ・カーロ

久しぶりの
ギャスパー・ウリエル
出演作品…

フランス語での台詞かと思いきや
英語でした
ギャスパー・ウリエル
彼は
映画『ハンニバル・ライジング』
で若きハンニバル・レクターを演じた
フランス出身の俳優です



なんと天使役です
天使役と言えば
映画『ラベンダー』の金城武以来…

しかも
ギャスパー・ウリエル演ずる天使・ザスは
天国と地獄
双方の存在・真理を受け入れたことにより
どちらにも留まることが出来なくなった堕天使…
なのであります

その上

なんか

人間世界で言うところの
衆道の気が…

天使って
中性的な存在だから
どうなの?

と思いながら

見てました



ワイン醸造の過程
その味の奥深さ
それらは
正に人の人生そのもの!

とでも言いたのかい!?

言いたいらしい

です

確かに

ワイン醸造に懸ける
ソブランの意気込みは買おう



だけど
こいつの色情狂まで
描かなくても…

愛娘の婚儀中に
雇い主の男爵夫人と寝る父親が
何処にいる?

嫁さんにしたセレステとも
場所も時も考えず
本能の赴くままに…
って感じでしたけど

それでも
飽き足らないのか
ザスでしょ…



後半には
ザスが両翼を体から切り離し
って
ソブランが切り落とすんだけどね

人になっちゃうんですよ

因みに
金城武の天使は
羽をコンパクトに収納してた

天使として
永久に生きるより
寿命のある人として生きることを
‘人生’と言う
限りある生き方に魅せられたのでしょうか…



ですが
ザスが人になってまもなく
ソブランが病に倒れます
(多分‘労咳’)

ザスって
ワイン(葡萄)を司る天使
と言うより
ソブランを守る守護天使だった?

だから
人に転生したことで
ソブランの寿命が早まったのかな?

ソブランの最期
葡萄畑に横たわり
自分の作った極上のワインを飲んで死ぬわけですが
その傍らに寄り添うのが
これまた
男爵婦人・オーロラとザス…

妻・セレストの立場は?



世界的にも評価の高いニキ・カーロ監督
この方の感覚&感性

こう言う作品を
‘格調高い洗練された’と言うのでしょうか

凡人のσ(^_^;)には
共感出来ません
理解できない次元でございました

しかし
中高年の男女が結構見れるんですね~

すみません
少々お伺いしますが
何故
この映画ご覧になろうと思われたんですか?


隣のマダムに聞いてみたところ

ヨーロッパ中世の雰囲気を感じさせる映画が
好きなんです

との事でした

監督や
出演されている役者陣云々ではないようでした

他の人はどうなんだろう



予告の段階で
凄まじい鼾をかきながら
爆睡しているムッシュとか
音声付の
大あくびを繰り返すムッシュとか

どうして
見に来たんだろう…

ギャスパー・ウリエルファンとしては
作品をひとりでも多くの方に
見て頂きたいと
宣伝すべきなのでしょうが…

苦しい…

取り合えず
ギャスパー・ウリエルファンさんは
彼が出演する映画って
日本では
悲しいくらい公開されないので
見に行ってあげて下さい

希少価値大です


  ギャスパー・ウリエル起用加算


        

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