時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

砂漠でサーモン・フィッシング 19

2012-12-17 | 映画
砂漠に鮭を泳がせて釣りを楽しもう!
前代未聞のプロジェクト発注!


水産学者のアルフレッド・ジョーンズ博士は
かなり呆れていたし
腹も立てていた

砂漠の国イエメンに
鮭を泳がせて釣りをする
と言う
バカバカしくもトンデモない
プロジェクトの顧問を頼まれたのだ
依頼人は
イエメンの大富豪シャイフ

国外務省の支持も得ているが
荒唐無稽であることに違いはない
ジョーンズ博士は
窓口であるフィッツハリス&プライス投資コンサルタントの
ハリエット・チェトウォド=タルボットに

まったく実行不可能です

と言う
メールをキッパリと返信した

国からの圧力と昇給の誘惑に屈して
無理難題のプロジェクト受注

翌日
所属先の漁業・農業省に出勤したジョーンズは
上司から
ハリエットに会えと命令される
中東情勢が悪化
首相広報担当官のパトリシア・マクスウェルが
英国への批判をかわすための明るい話題作りに
‘イエメンで鮭釣り’を選んだのだ

頭の中は
学問と唯一の趣味の釣りだけ
自称“変わり者‘ジョーンズ’は
渋々ハリエットを訪ね
水のない砂漠に魚はムリという
子供でもわかる事実を伝える
ところが
雨期の水を蓄えた地層を見つけたシャイフは
人々の生活のために
砂漠に水を引く長期計画を実行
既にダムが完成していた

省に戻ると
鮭プロジェクトに専念しないと
クビだと迫られる
科学者としてのプライドと
家のローンとの間で揺れるジョーンズは
給料が倍になると聞いて引き受ける



依頼人の大富豪と面会
意外にも意気投合!


北海で鮭を1万匹捕まえ
世界最大の輸送機で生きたまま運ぶ費用は
5000万ポンド


どうせ実現不可能だからと
思いつきのホラ計画をペラペラと話すジョーンズ
ところが
有能で女性としても魅力的なハリエットは
「さっそく取りかかりましょう」
と微笑んだ

新たなチームを組むことになった二人には
私生活に心配事があった
ジョーンズの妻は
随分前から仕事にしか関心がなく
夫婦は
‘機械的な’結婚生活を送っていた
ハリエットの方は
つき合い始めてまだ数週間の
軍人ロバートが
中東に派兵された。
それぞれの悩みを胸に秘め
シャイフと面会するため
スコットランドの城へ向かう二人

金で買えないものはないと考える
不遜な男と思いきや
シャイフは大富豪である前に
人間味に溢れた
一人の釣り人だった
竿を手に共に川へ入り
率直に語り合ううちに
ジョーンズは
彼に共感と敬意を抱く
もちろん
見解の相違もあった
ジョーンズはどこまでも合理的な科学者だが
シャイフは
「釣り人には信じる心がある」
と言う



チーム解散の危機!
プロジェクトは君なしでは進められない


シャイフと会って
突拍子もない話に魅力とやる気を感じ始めたジョーンズ
夢物語が
今や現実になりつつあった
そんな時
ハリエットの元に
ロバートが
戦闘中に行方不明になったと言う
報せが届く

会社を休み
家に閉じこもり
ただひたすら
ロバートの安否情報を待つハリエット
何度も電話して
出社を求めるジョーンズのメッセージに
ハリエットは
傷つきイラ立った

突然訪ねてきたジョーンズに
怒りをぶつけるハリエット
しかし
ジョーンズは
心配して手作りのサンドイッチとワインを
持ってきただけだった

ジョーンズの冷たく聞こえる言葉の陰に隠れた
不器用な真心に気付くハリエット
一方ジョーンズは
彼女へのビジネスパートナー以上の想いに気付く

共に
イエメンに向かった二人には
更なる
難題が待ち受けていた

英国の鮭は
一匹も出さないと突っぱねる環境局
シャイフは
国を西欧化していると
非難するイエメンの人々
ロバートの消息は?
走り出したジョーンズの恋は?
果たして
鮭は砂漠を泳ぐのか!?

             あらすじはCINEMA TOPICS ONLINEより引用しています
            


ハリエット・チェトウォド=タルボット役を演じた
エミリー・ブラントって
まだ29歳なんですね~
「プラダを着た悪魔」「アジャストメント」と
順調にキャリアを伸ばされているようで
来月12日から公開される
LOOPER/ルーパーにも
出演されておられます
楽しみな女優さんでございます

さて
映画ですが
可もなく不可もなく
と言った感じではありますが
砂漠に川を人工的に作り
国の繁栄のキッカケとしようとする
イエメンの大富豪であり
釣りをこよなく愛する
夢想家シャイフ・ムハンマド
彼の考え方が
実に素晴らしいのでありますよ!
金持ちだからこそ
心に余裕がある!?
のかも知れませんが

己の企画を
無残にも台無しにした
反対勢力に対し
‘悪’と決め付けることなく
自分は
多くを望み過ぎた
相手の思いも組みながら
少しずつ
成し遂げるべきだった
でも
諦めない!


‘釣り人には信じる心がある’

まさしく
そんな人物なのであります

離婚が
決定的となったジョーンズと
恋人を失ったハリエットが
互いが
特別の存在だと確信した矢先
中東で
戦士したと思われたいたロバートが
イエメンに突如現れて…

英国首相と
その広報官マクスウェル
反対勢力のリーダー
フレッドの妻メアリー
フレッドの天敵とも言える上司etc.
彼らの思惑・魂胆・策略に
始終
イラッとさせられる訳ですが

ムハンマドの
純粋な心と言い
ロバートの
男気と言い
出来過ぎ…

何よりあのラストですよ!

あのまとめ方が
あの落ちが
見る者の心を
気分良く
清らかな気持ちに
させてくれるのでありました

派手さはまったくなく
基本的には
恋愛映画なんですけど
それだけじゃない
映画だと思います

σ(^^;) は好きです




         

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