浅草田原町に
五鈴屋江戸本店を開いて十年
藍染め浴衣地で
その名を江戸中に知られる五鈴屋ではあるが
再び
呉服も扱えるようになりたい
というのが主従の願いであった
浅草太物仲間の協力を得て
道筋が見えてきたものの
決して容易くはない
因縁の相手・幕府
そして思いがけない現象
しかし
帆を上げて大海を目指す
という固い決心のもと
幸と奉公人
そして仲間たちは
知恵を絞って様々な困難を乗り越えて行く
源流から始まった商いの流れに乗り
いよいよ出帆の刻を迎える
シリーズ第十二弾



表立った
あからさまな妨害行為は
しておりませんが
今回も
ちゃっかり
五鈴屋のアイデアをまねて
起死回生を図ったり
力に物言わせ
商売横取りしくさっている
音羽屋忠兵衛と
その妻・結
つまりは
両替商音羽屋と
日本橋呉服屋・音羽屋ですが
やることなすこと…
順調に
衰退の一途を
たどっております
最終的に
没落すると思うのですが
結が
逆恨みして
幸に危害加えてこないことを
節に願いますわ~
申請から一年
ようやく
幕府から
浅草呉服太物仲間結成が許されました
浅草界隈の同業者と共に
真っ当な商売をつづけつつ
大名からの声もかかるようになり
喜ばしい反面
五鈴屋さんが段々
手の届かない店になってしまう寂しさもある
という声も…
ですが
幸なら
身分問わず
誰もが気持ちよく
足を運んでくれる
五鈴屋を考えてくれると思います
菊栄(きくえ)さんも
五鈴屋の一角で
小間物屋・紅屋を開いていましたが
いよいよ
自ら
初代店主として
菊栄(きくえい)と言う
店を開くようです
そして
蔵前屋主人から
大名家から不興をかった
音羽屋忠兵衛と
日本橋音羽屋が
新たな活路を
吉原の廓に求めていると
聞かされていた幸は
相撲年寄の
砥川額之介から
吉原の大文字市兵衛を紹介されました
長月朔日
吉原で行われる大掛かりな衣装競べに
加わって欲しい
衣装は
暑さ寒さから人を守り
そのひとらしくあるためのもの
誰かと争い合うための道具ではけっしてない
(第十一章「はるかなる波路」306ページより抜粋)
と言った幸が
衣装競わせに参加します
そうなんです!
次回は
五鈴屋
音羽屋
真っ向対決
読めそうです
音羽屋は
金に物言わせ
絢爛豪華な衣装なのは
間違いなく
対する五鈴屋は
着る人を引き立てる衣装で
勝負に出ると思われます
究極の対決
どうなるんでしょう
楽しみです
って
例え勝負に負けても
五鈴屋の評価は
上がると思います!
最後に
女子(おなご)が
店の主になれない大阪から
江戸に来て十年
いいかげん
その努力と才覚を
ひとりの人として
認めてくれるかと思いきや
五鈴屋の女主人が
才知に溢れ
﨟長けた者と知り
何とかして我が物に!
後添えにしたい
世話をしたい
後ろ盾になりたい … 第十一章「遥かなる波路」296頁16行以降
って…
いい加減にしろよ!
ヤロ~ども
五鈴屋江戸本店を開いて十年
藍染め浴衣地で
その名を江戸中に知られる五鈴屋ではあるが
再び
呉服も扱えるようになりたい
というのが主従の願いであった
浅草太物仲間の協力を得て
道筋が見えてきたものの
決して容易くはない
因縁の相手・幕府
そして思いがけない現象
しかし
帆を上げて大海を目指す
という固い決心のもと
幸と奉公人
そして仲間たちは
知恵を絞って様々な困難を乗り越えて行く
源流から始まった商いの流れに乗り
いよいよ出帆の刻を迎える
シリーズ第十二弾



表立った
あからさまな妨害行為は
しておりませんが
今回も
ちゃっかり
五鈴屋のアイデアをまねて
起死回生を図ったり
力に物言わせ
商売横取りしくさっている
音羽屋忠兵衛と
その妻・結
つまりは
両替商音羽屋と
日本橋呉服屋・音羽屋ですが
やることなすこと…
順調に
衰退の一途を
たどっております
最終的に
没落すると思うのですが
結が
逆恨みして
幸に危害加えてこないことを
節に願いますわ~
申請から一年
ようやく
幕府から
浅草呉服太物仲間結成が許されました
浅草界隈の同業者と共に
真っ当な商売をつづけつつ
大名からの声もかかるようになり
喜ばしい反面
五鈴屋さんが段々
手の届かない店になってしまう寂しさもある
という声も…
ですが
幸なら
身分問わず
誰もが気持ちよく
足を運んでくれる
五鈴屋を考えてくれると思います
菊栄(きくえ)さんも
五鈴屋の一角で
小間物屋・紅屋を開いていましたが
いよいよ
自ら
初代店主として
菊栄(きくえい)と言う
店を開くようです
そして
蔵前屋主人から
大名家から不興をかった
音羽屋忠兵衛と
日本橋音羽屋が
新たな活路を
吉原の廓に求めていると
聞かされていた幸は
相撲年寄の
砥川額之介から
吉原の大文字市兵衛を紹介されました
長月朔日
吉原で行われる大掛かりな衣装競べに
加わって欲しい
衣装は
暑さ寒さから人を守り
そのひとらしくあるためのもの
誰かと争い合うための道具ではけっしてない
(第十一章「はるかなる波路」306ページより抜粋)
と言った幸が
衣装競わせに参加します
そうなんです!
次回は
五鈴屋

真っ向対決
読めそうです
音羽屋は
金に物言わせ
絢爛豪華な衣装なのは
間違いなく
対する五鈴屋は
着る人を引き立てる衣装で
勝負に出ると思われます
究極の対決
どうなるんでしょう
楽しみです
って
例え勝負に負けても
五鈴屋の評価は
上がると思います!
最後に
女子(おなご)が
店の主になれない大阪から
江戸に来て十年
いいかげん
その努力と才覚を
ひとりの人として
認めてくれるかと思いきや
五鈴屋の女主人が
才知に溢れ
﨟長けた者と知り
何とかして我が物に!
後添えにしたい
世話をしたい
後ろ盾になりたい … 第十一章「遥かなる波路」296頁16行以降
って…
いい加減にしろよ!
ヤロ~ども