時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

しゃばけシリーズ外伝~えどさがし~3

2015-01-06 | 読書
「五百年の判じ絵」
「太郎君、東へ」
「たちまちづき」
「親分のおかみさん」
「えどさがし」
馴染みの
登場人物が大活躍する全5編
「しゃばけ」シリーズ初の外伝でござい



~五百年に判じ絵~

廻船問屋兼薬種問屋の長崎屋に
一太郎が生まれる前のお話でやんす
弘法大師の手により生まれた
犬神こと佐助が
判じ絵に導かれ
一太郎の祖母であるおぎんこと
狐の妖である皮衣(かわごろも)の元へ
そして
五百年の孤独な放浪の旅に
終止符がうたれます

以前
佐吉が
‘若だんな’と呼ばれる
人物との
悲しい物語が
語られたことがありましたが
今回は
五百年の時を経て
佐助が長崎屋へ
導かれるまでの道中が
描かれています

長い事
佐助と仁吉の
何事につけても
一太郎第一主義を
みせつけられて参りましたが
そこには
おぎんに対する
忠義というか
恩を感じる以上に
佐助と仁吉にとって
一太郎の存在自体が
生きる縁となっているのです
それだけ
愛しく
大切な存在なのですね~
シリーズを
読み続けているからこそ
その思いが
態度が
切ないのでありました

~えどさがし~

時は流れて江戸から明治へ
夜の銀座で
とんびを羽織った男が
人捜しをしていた
男の名は 仁吉
今は京橋と名乗っている
そして捜しているのは
若だんな

手がかりを求め
訪ねた新聞社で
鳴り響くピストルの音!
事件に巻き込まれた
仁吉の運命は!?

外伝で
一番きになったのは
やはり
この「えどさがし」です
何故って
長崎屋のあの一太郎が
すでに
此の世の人じゃ~
なくなってるんですから!
これは
一大事ですよ!!
嫁は?店は?
辿るであろう人生が
すっぽり抜けて
語られぬまま
主人公が
輪廻転生してるって言うんですから…

こ~ゆ~
続け方もあるわけね…

京橋にあった
廻船問屋兼薬種問屋の長崎屋は
銀座煉瓦街の一角に店舗を構え
店名も
長崎商会となっております
店の代表は
仁吉と佐助
野寺坊 鈴彦姫 金次 獺 野寺坊
諸々
お馴染みのキャラクター達も
今や人のなりして
明治の世を
いきてました
鳴家は…
やっぱり見えません
あれれ?
屏風のぞきがいない…

妖が経営する
長崎商店…
どんな商売してんだろう…
気になる


仁吉がきになったのは
多報新聞に掲載された
とある投稿
江戸の頃別れてより いく年月 早く迎えにきておくれ 一

この‘一’とは
もしや一太郎の‘一’では?

それを確かめに
新聞社に来てみれば
担当者・望月さんが
何者かに
ピストルで撃たれ
そこへ
やってきた巡査の秋村は
仁吉の正体を
瞬時に見破り…

事件が解決し
‘一’の正体が
誰なのかが判明し
事件は
一件落着したところへ

一太郎探しの情報を聞きに
天狗の元へ
出向いていた佐助から
手紙が届きます

若だんなに違いない人が
見つかったそうだ
これから会いに行くを書いてある

あの佐助が
間違いないと言っている
つまり…つまり!

長い長い日々待った
本当に長かった…
ようやく若だんなと
会える日がきたってことか


一太郎の記憶をもつ
明治の御世に
転生した人物って
どんな感じなんだろう…
病弱なのかなぁ~
優しい性格なのかなぁ~
妖達と再会したら
どんな風に
声かけるんだろう…

想像するだけで
ワクワクする
でも
その前に
長崎屋の一太郎の
嫁は?店は?

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ってこれあってんのか?