時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

チーム・バチスタの栄光 13・14

2010-01-21 | 読書
桜宮市にある
東城大学医学部付属病院は
フロリダの
サザンクロス心臓疾患専門病院から
心臓外科の権威・桐生恭一を招聘し
心臓移植の代替医療である
バチスタ手術を専門に行うチーム
‘チーム・バチスタ’を結成した

‘チーム・バチスタの奇跡’と呼ばれ
成功率100%という
驚異の成功を収めていたが
謎の術中死が3例立て続けに発生すると云う
イレギュラーが…

少年ゲリラ兵へのバチスタ手術により
世間の注目を集める中
疑念を解明するため
病院長・高階は
神経内科学教室の万年講師で
不定愁訴外来
別名・愚痴外来の責任者
田口公平に内部調査を命じた

だが
チーム・バチスタの調査が難航
そんな中
高階病院長の差配でやってきた
厚生労働省の役人
‘ロジカルモンスター’こと白鳥圭輔がやって来た

一見
人間性を疑うような行動で
現場をかき回す白鳥だったが
心理学を応用した
‘アクティブ・フェーズ(積極的聞き取り調査)’
医学知識に官僚の肩書き等々を用い
真実に迫るのであった
たして医療過誤死なのか?殺人か?



田口先生が
リスクマネジメント委員会委員長に昇格し
電子カルテ導入委員会委員長も務めるキッカケも
後々続く受難も
ここから始まったんですね~
田口・白鳥シリーズに欠かす事のできない
オートプシー・イメージング(Ai)も
この作品で初お目見え!
感慨深い作品です

上巻では
白鳥圭輔の気配すらなく
以外でした

麻酔医・氷室貢一郎が
田口先生に告白する場面は
シビアな現実を投影してました
『何故殺しちゃいけないの?』
あの問いかけ…
ドキッとしました

地球という星で
食物連鎖の頂点に君臨する人間為
医学の発展の為
今現在も多くの動物達がその犠牲になっている
その事実…
人間て傲慢な生き物だと
思っている以上に
自覚すべきなのかも…

取りあえず
海堂尊氏の文庫はここまでにして
次は
大鐘稔彦氏の『孤高のメス』
読んでみようかと思います

医療系続くなぁ~