時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

左岸5区パンテオン

2007-04-19 | 仏蘭西探訪(20区内)


もとは
パリの守護聖女ジュヌヴィエーヴを祀った丘の古い教会だったらしく
18世紀にルイ15世が病の回復を祝って再建したそうです
病の回復を祝ってこれだけの建造物を建てる…
そう言えば
日本でも神社仏閣なんぞ建立しますものね
国は違えど
発想は同じてこと?

パンテオンを後方から撮影したものです




こちらがパンテオンの正面
こうしてみると
正面の雰囲気は右岸8区にあるマドレーヌ寺院にとても似ている
前方の階段に腰掛けて日光浴するところも同じ




正面上部には
「フランスに尽くした人々のために」と書かれているらしい・・・
どう言うことかと言えば…
地下には
フランスに貢献した偉人達が眠る霊廟がありますわけです



中央ドームの重さは約1万トンあるそうな…
1万トン…想像できません



パンテオンの館内はとてもひんやりしていました
この日の最高気温が27度
暑さ凌ぎにもってこいの場所かもしれません

館内にも大きな柱が何本もあり
巨大な壁画がこれまた一面にありました
写真はないのですが
ジャンヌダルクが処刑される場面や
聖ジュヌヴィエーヴの生涯を描いた壁画があります



中央ドーム上部にあるフレスコ画かな?



(フランス革命期の)国民公会と訳すのか?
1792年から1795年の革命会議のことをかもしれない…



これ…なんだか知ってる
地球が自転していることを証明するのに使った…
「フーコーの振り子!」

振り子を見ながら
誰が言ったか『それでも地球は周っている』という言葉が頭の中を駆け巡った
コペルニクスやらガリレオも地動説を唱えた人ですよね?


フランス物理学者レオン・フーコーは
1851年1月8日にここで振り子の実験をしたそうです



地下のcrypte(地下納骨堂)に降りる階段横に
この赤褐色の壺が飾られている
第1次世界大戦の英雄ガンベッタという方の心臓が納められているそうですよ

心臓…
何も心臓だけここに置かなくても…
と思ったのは私だけだろうか



各crypte(地下納骨堂)をつなぐ通路はこんな雰囲気です
方向感覚がまったくわからなくなりました



右の棺はエミール・ゾラ
奥の棺はアンドレ・デュマ



左の棺はビクトル・ユーゴー
奥の棺はアンドレ・デュマ

お三方同室なんです
夜な夜な語り合っているのでしょうか…
なんてことは
ないですね




こちらは
マリ・キューリー(キューリー夫人)の棺です
唯一の女性
ご主人様と同室です



パンテオンを背にして撮影した風景
エッフェル塔がみえました
手前の木々は
リュクサンブール公園です