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時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

舞台『おのれナポレオン』天海祐希降板

2013-05-08 | 舞台/役者
天海祐希さんが
軽度の心筋梗塞で入院
現在出演中の舞台
『おのれナポレオン』を降板されるそうです

見るからに
元気~健康~
に見えた天海さんが
こともあろうに
心筋梗塞とは…

貧血とか
過労とか
それなら想像できるけど
心筋梗塞…

12日の千穐楽に向け
ご本人も
これから
舞台観劇される予定だった
お客様も
テンションも
上がっていただけに
残念ですね

軽度と言うことなので
ここは
大事をとって
治療に専念して頂ければ…


天海さんが演じていた
アルヴィーヌの代役ですが
これがまたあなた!
先月29日に
シス・カンパニー公演
『今ひとたびの修羅』の公演を
終えたばかり
宮沢りえさんなのだそうです



野田秀樹
内野聖陽
山本耕史
今井朋彦
浅利陽介 
この面子の中で
紅一点
しかも
重要な役です

天海さんが所属している
研音的には
当然
所属の持ち駒を
代役に立てたい所でしょうが
どう考えても
代役出来そうな
天海級の
舞台女優がいない…


        
しかし
何故
宮沢りえさん?

舞台の仕事を終え
スケジュールに
アキがあったらか?

野田さんがらみとか!?

何れにせよ
宮沢りえさんの
まさに
勇気ある英断に
声援を送りたいと思います

天海さんとでは
身長も違いが有りすぎて
衣装スタッフも
大変そうです

取り敢えず
8日19時
9日14時
2公演の中止を発表されたとか?
休憩なしの
ノンストップ舞台
2日で
台詞入るのか!?

頑張れ宮沢りえ!


今ひとたびの修羅

2013-04-26 | 舞台/役者
昭和初頭の東京・深川
義理の上から加担した出入りで人を殺め
警官に追われる中
逃げ込んだ民家で
飛車角は
不思議な初老の渡世人と出会う
彼こそ
伝説の侠客の血を引き継ぐ男
吉良常だった

その民家には
三州吉良町(現愛知県吉良町)から上京し
早稲田大学に学ぶ青成瓢吉が
恋人お袖と暮らしており
瓢吉の父に恩義を受けた吉良常が
彼を気に懸け
たまたま訪ねてきたところだった

飛車角には
横浜のあいまい宿からし
共に命からがら逃げきたおとよがいたのだが
己の不始末にけじめをつけるべく
泣きながら止める彼女を振り切り自首
前橋刑務所に送られてしまう
しばらくは
足繁く面会に通っていたおとよだったが
ある時期から
ふっつりと顔を見せなくなり
心の支えを失い苦悩する飛車角を
吉良常が励まし支えていく

それから
3年の月日が流れ
飛車角の出所も近づいた頃
おとよの姿は
玉の井の娼窟にあった
そして
その傍らには
飛車角を兄と慕っていたはずの弟分
宮川の姿が…

男と女の運命の糸車が
転がり行きつく果てにあるものは…



原作『人生劇場』を
劇作家・宮本研が
戯曲化した作品なのだそうです
何度か
映画化されているらしい
劇団☆新感線の演出家
いのうえひでのり氏が
シスカンパニー公演に参戦!?
これが
面白くない訳がにゃい!

まさか自分が
泣くとは思わなんだ…

‘任侠モノ’ではあるけれど
任侠の王道を
純粋に貫こうとする
現代人が失った
美徳としての
‘義理人情’‘男気’‘忍女’が
ここにはありました
その美徳を尊び
その精神に殉じようとする男たち
そして
そんな男たちを
ただひたむきに
一途に愛する女たち

く~~~


着流し姿の堤さん
カッケ~
そつなくこなす
堤さんの殺陣!
かっけ~
後ろ姿に
哀愁を感じる!



風間杜夫さんが演じた
吉良常も
カッケ~~
これぞ大人の男!
この二人断トツ!
存在感ハンパない!

任侠の道を貫く生き様が
まぁ~絵になる
あの重厚感!
流石です

岡本健一さんや
鈴木浩介さんとて
それなりの年齢ですし
舞台俳優として
確たるポジションを気付いておられます
小出恵圭さんも
蜷川幸雄氏の舞台を始め
着実に力を付けてきている
俳優なのですが
足りない!
役のキャラもあるでしょうが
それにしても
違い過ぎる!

一途に
ひとりの男を愛するお袖
一度は身を落とすも
己の足で
しっかり生きていこうとする
芯のあるお袖を
小池栄子さんが好演されておられました

欲を言うなら
宮沢りえさんの
儚いおとよも悪くはないんですけど
堤さんと絡むと
やはり
物足りなさを感じてしまいました

おとよ役
個人的には
劇団☆新感線の『吉原御免状』で
堤さんときょうえん
松雪泰子に演じて頂きたかったです

人様のモノになってしまっても
この先
誰ぞのパパになろうとも
役者・堤真一
一生ついて参ります!
嫁さん
大事にしろよぉ~

 
    
次は
6月
青山円形劇場での公演
断色~danjiki~だ~

そうそう
この日は
小栗旬さん
長塚圭史さんと
あとお人方が
観劇されておられました

おのれナポレオン

2013-04-19 | 舞台/役者
天才か
狂人か
神か
悪魔か
高潔な英雄か
人格破綻者か…

その存在のあまりの大きさゆえに
人間性のあまりの幼さゆえに
あがめられ
畏れられ
愛され 
憎まれた
ひとりの男
フランス史上最大の英雄
フランス第一帝政の皇帝
ナポレオン1世こと
ナポレオン・ボナパルト

幽閉の地セントヘレナ島での最期は
病死とも暗殺とも伝えられ
その死は
いまだに謎に包まれている

おのれナポレオン

と殺意を抱く者たち
「ナポレオンの名誉」をかけて
その企てに立ち向かう者たち
そして
ナポレオン自身が仕掛ける
一世一代のたくらみとは…



作・演出 三谷幸喜
出演   ナポレオン・ボナパルト   野田秀樹
      ハドソン・ロウ         内野聖陽
      アルヴィーヌ・モントロン   天海祐希
      シャルル・モントロン     山本耕史
      アントンマルキ        今井朋彦
      マルシャル           浅利陽介

演出家として
絶大な人気を誇る
野田秀樹&三谷幸喜が
ダッグを組んだ「おのれナポレオン」

当然
チケット入手は困難を極め
ことごとく
抽選から漏れに漏れ
完全に諦めておりました

ところが
大学時代の友人の友人が
野田地図のスタッフ!
しかも我ら共に
同級生~(歳は違います)
所謂
関係者席
しかも
白石加代子ご夫妻のお隣
有り得ないシチュエーションで
観劇する機会を頂きました

過去と現在が
交互に登場する演出手法に
初めて挑んだ
三谷氏
真骨頂!代名詞とも言うべき
台詞の言葉遊びを封印し
三谷氏の演出に身を委ね
新たな一面を魅せた感のある
野田氏の演技

新たな新境地に挑もうとする
お二人の
演劇に対する情熱に
笑い驚き感動させて頂きました
そして
内野氏や天海さんと言った
演技力には定評のある面々が
互いの技量を如何なく発揮し
それはそれは
見応えのある舞台でした



おこがましくも
かつてパリで暮らしていた関係で
ナポレオン・ボナパルトの柩がある
アンヴァリッド廃兵院(パリ7区)
執政政府時代
ジョゼフィーヌと
ナポレオンの邸宅として
使われていましたマルメゾン城
と言った
ナポレオンに関係する場所にも
足を運んでおりまして
そのあたりの記憶を
思い出しながら
有意義な時間を過ごさせて頂きました

こ~ゆ~
まともな舞台が見たいのです!
これこそが舞台です

可愛さ余って憎さ百倍
愛と憎しみは紙一重
それが
演技で見れます!  

マルメゾン城美術館Ⅰ(2009_2_3)
  マルメゾン城美術館Ⅱ(2009_2_6)



         

ミュージカル「ドラキュラ」オーストリア・グラーツ版 再演!

2013-03-01 | 舞台/役者
2011年に観劇させて頂いた
和央ようか主演による
ミュージカル「ドラキュラ」オーストリア・グラーツ版(2011_9_11)
この夏
再演されることが決定したそうです

和央ようかさんの
美声と優美な悲哀感が
また再び拝めるのか!



と喜んだのもつかの間
ヴァン・ヘルシング役の鈴木綜馬さん
クインシー・モリス役の松原剛志さん
アーサー・ホルムウッド役の矢崎広さんは
そのままなのに
ジョナサン・パーカー役が
小西遼生さんじゃない

しかも
ドラキュラ伯爵が愛するミーナを
あろうことか…

ルーシー役のままで
いいんゃないかい!?



『今ひとたびの修羅』→ 2階席1列目取れました 
『おのれナポレオン』→ 伝手で…なんとか
『真田十勇士』→引き続き頑張ります
悉く
先行予約抽選で落選続き中
この作品にトライしたい!
と言う思いはあれど
キャスティングがこれでは…

いや
小生が知らないだけで
ルーシー役の菊池春香さんも
ジョナサン役の辛源さんも
実力のある
役者陣なのかもしれない

でも
悩むなぁ~


         

劇団☆新感線 SHINKANSEN☆RX「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII」

2013-02-02 | 舞台/役者
所は日の本
豊臣秀吉が天下統一を果たし
この世の栄華を一手に握っていた時代
天下に名だたる大泥棒
石川五右衛門は
ひょんなことから若い女盗賊
猫の目お銀と共に
空海が開いた津雲寺にある
黄金目玉像という古い仏像を盗むことになる

その津雲寺を預かるのは
尼僧の春来尼(しゅんらいに)
新任の京都所司代盗賊目付である
明智心九郎との丁々発止の知恵比べのあと
なんとか
黄金目玉像を盗み出した五右衛門だったが
よくよく見るとそれは金メッキの鉄像
font color="aqua">「こいつはガラクタだ
と五右衛門はお銀に目玉像を渡す



その頃
豊臣秀吉は
腹心の石田三成 前田慶次郎らと
朝鮮出兵を見送っていた
秀吉らが去ったあと
慶次郎の前に
ボロボロのマントを着た謎の南蛮人が現れる

2彼の名は
シャルル・ボスコーニュ※

かつて
五右衛門が
ヨーロッパに渡って
海賊をやっていた時に知り合った
とある小国の王太子だ
ゴエモンを探している
と言うシャルルを
慶次郎は幼なじみの五右衛門のもとに連れていく
以前
シャルルと共に戦った女賊・マローネが
まさに空海の黄金目玉像を狙って
日本に渡ってきていることを聞かされ
驚く五右衛門

当の黄金目玉像はお銀が
堺の豪商・蜂ヶ谷善兵衛(はちがやぜんべえに渡していた
何とそこには
マローネの姿が…
実は
仏像の底に
空海が唐から持ち帰った
大量の黄金のありかが
暗号文で示されていたのだ
そして
善兵衛とマローネが
用済みとなったお銀を始末しようとすると
現れたのは心九郎
お銀を助けると
黄金目玉像もろ共
行方を眩ました

果たして
暗号文が示す黄金のありかとは?
五右衛門は
見事に謎を解き
お宝をゲットすることができるのか??



今年初の
舞台観劇でした

三浦春馬&蒼井優
‘劇団☆新感線’初参戦!
地球ゴージャスの
岸谷五朗&寺脇康文に鍛えられた
三浦春馬くんが
劇団☆新感線で
どんな動きを魅せてくれるのか
楽しみでございました

あれ?
明智心九郎が
「海盗セブン」のワイルドアッパーと
同じキャラ
そして類似した動き…
わざと??
何を演じても同じキャラ???
それはマズイかも

歌も動きも
良い感じで一安心
かと思いきや
石川五右衛門役の古田新太氏が
登場した途端
と申しますか
同じ壇上に立ちますると
悲しいほど
薄くなる
存在感

圧倒的な存在感と異彩感を放つ
古田新太氏の五右衛門と
対峙する役を演じるには
まだ青い
まだ若い
まだ未熟
何故に
三浦春馬くんが
このポジション!?
心九郎役なの??

と疑問に思いつつ
ストーリーが展開して参りました

するって~と

そうだったんだ!
だから
若い三浦春馬くんが
心九郎役だったんのね!
蒼井優さんとの
組合せも
そ~ゆ~ことだったんだ!


後半で
納得した次第です

このまま
いい感じにキャリアを積んで
演技の幅を広げていって頂きたい!
楽しみな
役者さんのおひとりです

これまでにまして
歌のシーンが多くて
少々ゲンナリ…

このシーンは
必要なのか!?


と言う
五右衛門の台詞に

いらない!


心の中で返答しつつも
どっぶり
劇団☆新感線ワールドに
引き込まれてしまいました

やっぱり
劇団☆新感線は面白い

いつまでも
盆踊りの域を脱しない
なんちゃって
フラメンコダンサーのσ(^^;)
にも関わらず
舞台で
楽しそうにダンシングしている
役者さんを見ていると
無性に
身体を動かしたくなります

そして
無謀にも

フラメンコ頑張ろっかなぁ~


やる気モードが
出てしまうのでありました
完全に
踊らされておりますσ(^^;)



        

因みに
渋谷ヒカリエにある
東急シアターオーブ
この劇場
素晴らしいです!
何と言っても
見やすい!
ワイヤーを使った演出が
フルにいかせる広さだし
滝沢歌舞伎
ここでやればいいのに…
渋谷の駅から
ダイレクトで行けるところが
また良い!

しかし

劇団☆新感線
団員の平均年齢が
毎年上がっていくぞぉ~
大丈夫か~

若い俳優陣が
客演しても
劇団☆新感線の団員の
個性と演技力が有り過ぎて
見劣り感を
ど~しても感じてしまいます

この先
古田新太氏と同に舞台に立ち
堂々と
互角に張り合える若手役者

出てくるのかな~

出てこないだろ~な~

堤真一氏
また劇団☆新感線の舞台に
客演してくれないかなぁ~


         

堤真一と言えば
『今ひとたびの修羅』
チケット全然取れない!
シス・カンパニーの先行予約でも
この方の舞台チケットは
毎度と事ながら
入手困難です
今回は
新国立劇場での公演ですし
期待していたんですが…

でも
まだ諦めません!

薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive(2010-04-19)とリンクしております

劇団☆新感線「シレンとラギ」 5

2012-05-28 | 舞台/役者
その頃
その国には2つの王朝があった
北の王国・通称‘幕府’は
若く愚かなギセン将軍を王に据えていたが
実質的に牛耳っているのはモロナオ執権
王宮の警備には侍所のキョウゴク官僚と
その部下で若くして守護頭を務める息子ラギがあたっていた

先代の王の十三回忌の日
王宮に忍び込んだ敵国の刺客を仕留めたのは
闇の任務を司る
暗殺集団・狼蘭部隊(ローラン族)の中でも腕が立つ毒使いシレン
キョウゴクに呼び戻され
北の王国に戻ってきたシレンは
20年前
敵国・南の王国でかつての独裁者・ゴダイ大師を
自然死と見せかけて暗殺
その武勇伝が伝説となっていた

しかし
ゴダイが生きていたという事実に
再びシレンはラギと南の王国へと向かう
呼び戻されたシレンの任務は
20年ぶりに仮死状態から目覚めた
南の国王の暗殺だったのだ
かつての暗殺から20年の月日が流れ
一時は衰退していた南の王国は
ゴダイが目覚めたことにより
勢いを盛り返していた

シレンと
その従者として潜入したラギ
シレンは
かつて国王の愛妾として
南の宮廷にいた頃を知るゴダイの正妻モンレイと
幹部シンデンに迎え入れられる
そこで2人が目にしたのは
20年前の独裁者の面影は一切ない
赤子のようになってしまったゴダイだった

その頃北の王国では
キョウゴクと娘のミサギが
モロナオによって
謀反の罪をでっち上げられ
窮地に立たされていた
そこへ
南の王国一の武闘派ダイナンが現れ
窮地を救われる
キョウゴクは
ダイナンからゴダイとモロナオを倒し
北と南を1つにしようという提案を受ける

一方
暗殺行の中
シレンとラギは次第に惹かれあう
しかし
この恋が
2つの王国の運命を大きく動かすことになる…



これまでの劇団☆新感線とは違う!
これまでの演出とは違う!
これまでの舞台美術や装置とも何か違う!
派手な殺陣や演出が抑えられ
定番のコミカルな要素を入れつつも
ドロドロとした愛憎劇が展開!
かなりヘビーな世界観

演出家いのうえひでのり氏と
脚本家中島かずき氏が描いた
挑戦状の如く打ち出した「シレンとラギ」を
演技力と
一癖も二癖もある役者陣が
真っ向から受けて止めております
その相乗効果と言ったら…


蜷川幸雄の秘蔵っ子
藤原達也さんが
遂に劇団☆新感線に参加!
1幕は
蜷川ワールド特有の台詞回しが出て
違和感を感じましたが
流石に上手い!
2幕
新教祖・ロクダイとなってからの
演技はお見事でした
時にハムレットの苦悩を
時にひた向きにジュリエットを愛したロミオの如く
心の機微を表現されておられました

高橋克実さんが
劇団☆新感線と
これまた異色のコラボレーション
克己さんの舞台は
離風霊船時代から拝見させて頂いておりますが
あんな克己さん見たことない!
カッコいい~
古田新太さんと対峙しても
全然負けてない!

永作博美さんが
かつて劇団☆新感線に所属していたとは
存じませんでした
ロウラン族の毒使いシレン
毒使いゆえに
人を愛せば殺してしまう業を背負ながら
愛した男が…
気付いたときには
時既に遅し
禁断の扉を開けていたシレンの苦悩は
余りにも過酷でありました
そのシレンをまぁ~永作さんが
美しくも強く演じておられました

たとえ穢れた血だろうと
人のためになるのなら
せいぜい流してやろうじゃないさ!

行くよラギ!

今の(言葉)は母親として?
それとも女として?

人としてさ!


きゃ~

虫好きでおつむの弱い北の王様・ギゼン
第1幕と第2幕の切り替えには驚きました
テレビドラマでしか存じませんでした
三宅弘城さん上手いです

もう一回見た~い!

中島さん!
滝沢秀明を使ってぇ~


         

地球ゴージャスプロデュース公演 Vol.12 「海盗セブン」

2012-04-19 | 舞台/役者
かつて
7つの海を盗み出した
7人の大怪盗がいたと言う
その名を‘海盗セブン’

彼らに盗めぬものはなく
彼らに触れた人はいない

7人の存在は
神秘に輝く生きた伝説となっていた

しかし
居所を誰も知らないはずの彼らの元に届いた
一通のInvitationにより
伝説は新たな鼓動を始めることになる

差出人は
フィクサー・ジョーと呼ばれる謎の男
要塞に招いたにも関わらず
要塞のセキュリティーレベル5(最高)発令する
フィクサー・ジョー

しかし
そんな厳戒態勢の要塞に
易々と侵入する海盗セブンのメンバー達

盗めないものはないと言う
海盗セブンに
盗んで貰いたいモノがある!
フィクサー・ジョーは
7人にとんでもない依頼をする

子どもたちの悲しみを盗んで欲しい

依頼を引き受けた海盗セブンは
子供たちの悲しみを盗み出すために
協調性の無さをフルに生かし
或る計画を立てた

一方
そんな彼らに
フィクサー・ジョーの魔の手が伸びる!



2009年の
VOL.10『星の大地に降る涙』以来2年ぶりの
地球ゴージャスプロデュース公演です

三浦春馬氏見たさの完全なミーハー(死語)です
とは申せ
一昨日の舞台とは大違い

岸谷五朗 寺脇康文 大地真央
森公美子 小野武彦 施鐘泰etc.
錚々たるキャスト!
ツワモノ揃い
そうとう頑張らないと
未熟さが露呈すると言う
春馬氏にとっては
怖~い舞台

大丈夫か~
と幕が開くまでは
少々不安でしたが
いざ幕が上がってみれば

なんっ~事はない

また化けたよ春馬氏
確実に
力つけてるよ春馬氏



動ける・踊れる・歌えてる
笑いも取れる・悲哀も出せる

そんじょそこらの
イケメンとはちゃう!
たかが
アイドルタレントと侮るなかれ!

メインキャストの諸先輩や
ゴージャスキャストと
堂々と互角に張り合ってました
張り合ってた!?
負けじ劣らじ素晴らしいオーラを
放っておられました

ゴージャスだけじゃく
他の舞台にもっと出演して欲しい
もっともっと化けるよ彼は!



で早速本題です

良い

驚くべきは
岸谷氏の演出!

主要キャストの登場と
キャラ紹介に
一幕90分の総てをつぎ込むと言う
大胆不敵な手法

それが
滅茶苦茶面白く
あっと言う間に終わってしまった…


肝心要の物語が
二幕から展開するんですわ…

その二幕が
更にいい

海盗セブンが歌う歌詞に
思わず感動
半泣きのσ(T T)

上手いわ~
流石だわ~
凄いわ~
リピーターが多い訳が
分る気がしました

キャスト同士の
阿吽の呼吸が実に絶妙

緩急?感泣?の持ってき方が
非常に良いバランスです

笑・怒・悩・希・闇・光・感
それぞれがリンクし合い
ラスト
笑いで閉める

観なきゃ損!!

長いこと舞台やってますけど
こんなこと初めてです

と言う
カーテンコールでの
大地真央さんの大ハプニング!?
それを
自然に違和感無くフォローした
岸谷氏&寺脇コンビ

誰もかれも凄い!
席が後ろの方だったので
役者さんの表情が良く拝めなかったのは
残念ですたが
兎に角
何もかもが
大満足の舞台でした

これは
絶対お勧めです


                

道化の瞳

2012-04-14 | 舞台/役者
現代のとある病院
白血病で入院している少年は
院内の医者達の人間観察を楽しんでいる

明るい病院作りで
患者に接している部長
命を救うことだけが
医者の務めだと信じている副院長
病院の跡継ぎ息子や
個性豊かな医者達をモデルに
少年は絵本を書いている

その絵本は
目の見えない大好きな母親の
誕生日プレゼントにするつもりだ

そんなある日
少年は
母親と副院長との会話で
白血病が再発したことを知る
少年は
悲しい想いを胸に
大切な母親への想いを込めた絵本を完成させる

そのタイトルは「道化の瞳」

絵本の物語が終わる時
少年も或る決心を残します
物言わず人形チャーリーと同じように
大切な人の幸せを願い…


第一幕
幕が上がって数分後
拙者の隣りに鎮座した女性は
早々と爆睡夢心地



フザンギゾン服用しているなら
かなり免疫地力落ちてる設定(のハズ)なのに
妙に元気な少年
異様に激しく踊ってるし
騒がしいに妙に明るいし

病室内は
ほぼ無菌にキープしなきゃいけないのに
病室で看護師も医者も踊ってる
ホールケーキ持ち込んで
生花(バラ)持ち込んで

ありえない…


ストーリー展開と
タイトル『道化の瞳』の関連性が
まったく分らず
しかも
難病を背負い
母が盲目なんつ~
見るからに
感動を観客に与え
安易な
お涙頂戴的発想の作

にも関わらず
一幕ラストのシーンで
客席内は
既にすすり泣き多数

おいおい


第二幕
少年が作った絵本
「道化の瞳」の世界

ん~
一幕から二幕への流れは違和感ない!
殿の舞台構成とはかなりの差?
上手い(と言うか理にかなってる)

話が進むにつれ
一幕・病院内のストーリーが
実に活きてきたことに気付く
タイトル「道化の瞳」が意味が
明確になってきた!
発想は
相変わらず安易で陳腐だけれど
そう言い切れない雰囲気…

何なんだこの気持ちは!?
何なんだこの切なさは!?

愛する人のために何が出来るのか!?
何が残せるのか!?
チャーリーのそれは
一瞬
韓国ドラマ「天国の階段」で
チェ・ジウ演じるハン・ジョンソに対する
義兄ハン・テファの無償の愛(無謀な愛)を
彷彿させるのでありました

個人的には
設定が安易で
好きになれません



一幕に登場する主人公と
二幕に登場するチャーリーの
余りにも
筋書き通りの展開
引っ掛けも駆け引きもない
ストレートな行動&心情には
問答無用!
否応なく
心震えると申しますか
涙腺緩みます

実際
二幕後半は
も~客席の到るところで
鼻をすする音と
泣き声が…

屋良朝幸さんが
本当はどんな性格でどんな人物なのか
拙者は存じません
ですが
あ~この人はきっと心根の良い人だ
優しい暖色系のオーラの人なんだだろうな~

と思いました

小西遼生さんの出番が
あまりなかったのよね~

屋良さんのダンス
もっと見たかったのよね~

ですが

公的な場(仕事)で見る
屋良さんカラー
屋良さんらしさ
拙者が屋良さんにいだいている屋良さんの性格
兎に角
屋良さんの魅力が満載の舞台だと思います

これが僕(屋良朝幸)の舞台です!
って言う意気込みを感じる舞台でした

次回は
ダンスオンリーの舞台を
是非拝見したいです

寿歌

2012-02-01 | 舞台/役者
核戦争ですべてが廃墟と化した街に
リヤカーを引いた旅芸人
ゲサクとキョウコがやって来る
二人の頭上には
制御不能のコンピュータによって
眩い光を放ちながら
核ミサイルがひっきりなしに飛び交い
追いかけてくる低い破裂音が
世界の終わりを告げていく

花火みたい…

そこに
どこからともなく
物品引き寄せの術
(現物から複製を作り出す)
が出来る
謎の男・ヤスオが現れ
ゲサクとキョウコの旅に同行することになった

米ひと粒見つければ
あれよあれよと米が増え
久しぶりの白米にあり付けると
ゲサクとキョウコは大喜び

火垂…

いや あれは放射能じゃ


三人は
あれやこれやの‘エエカゲン’な会話を交わしながら
焼き尽くされた滅びの荒野を彷徨う
ある時
廃墟の街に到着した三人は
人を集めて芸を披露する

(観客には見えないし役者も登場しません)

ヤスオは
客寄せのために物品引き寄せの術
キョウコのロザリオを複製し配りはじめる

そのロザリオに雷が落ちて
一面火の海
勿論
ロザリオを持っていた人は落雷にあって…
ゲサクは
ピストルの暴発により背中に弾を受け…

ゲサクの位牌を囲み
キョウコとヤスオが途方に暮れていると

おまっとさん
とゲサクが登場

すると
ヤスオが唐突に
二人と別れ
エルサレムへ行くという

ヤスオ…あんた本当は「耶蘇」(キリスト)やないんか?

ヤスオと一緒に行くか?

ゲサクは?

俺は無理や

じゃうちも行かん!


ゲサクにほだされ
一旦は
ヤスオの後を追ったキョウコだが
ゲサクのところに戻ってくる

行かんかったんか!?
あいつは火垂やったんや…


寿歌を歌うキョウコ

何やその歌!?

知らん


そして放射能の灰と共に
本当の雪が降り出した

何処行く!?

モヘンジョ・ダロ(死の丘)!

帰りにエルサレム寄っていこか?

櫛のお礼もせにゃあかんなぁ~

ほな子供でも作ってやったらどや!?

そやなぁ~

なぁ~エルサレムにも雪降るんかなぁ~

さぁ~

モヘンジョ・ダロにも雪降るんかなぁ~

ほな行こか!?

うん!


ゲサクとキョウコは
モヘンジョ・ダロへと旅立つのでありました

                    ~完~

劇団☆新感線の舞台でしか
その演技を拝見したことがにゃい橋本じゅん氏…
とって不思議な感じがしました

舞台の競演もある
堤真一氏のと掛け合いは
お手の元?
ふたりが醸し出す‘ま’とか‘空気’
ええ感じでした

そして
舞台のツワモノである二人に混じり
初舞台?と思われる戸田恵梨香さん
頑張ってました
時折
SPECの当麻紗綾を彷彿させるオーラが…
個人てきには
棒のような細い足にビックリ!

関西弁の軽~いノリで
ストーリーが展開して行きますが
実は
核戦争後の世界なんですよ
まさにターミネーターの
未来に訪れる「審判の日」の後の世界…

無制御の核ミサイルが空を飛び
放射能が世界を蓋う世界
人類を含め生物はほぼ壊滅状態
そんな世界の物語

そのテーマは
限りなく重かったりしております

世界の終わりを経験してもなお
人は
果てしのない旅路へと歩み出す

ヤスオ=キリスト?は
エルサレムへ向かい
ゲサク&キョウコ=人類(アダム&イブ)は
モヘンジョ・ダロへと向かおうとする

この別々の選択が
これまた滅茶苦茶怖い

宿命と申しますが運命と申しますか
啓示的な意図?余韻が感じられ…

堤真一氏の次回作は
シダの群れ
今年は舞台に力を入れられるのでしょうかね?
嬉しいけど
チケット取れるかが問題です

Love from Paris エトワール ~フランス・バレエのエレガンス

2012-01-29 | 舞台/役者
M女史に誘われて
昭和女子大学 人見記念講堂で公演された
Love from Paris エトワール ~フランス・バレエのエレガンス
観劇して参りました

生粋の?
正統派クラシック・バレエの観劇
久しぶり

パリ・オペラ座バレエの
名だたるダンサーによるプロデュース公演!

演目は
「ソナチネ」
「ロミオとジュリエット」第1幕より「マドリガル」
ローラン・プティの「狼」
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
「オネーギン」第3幕より
「ジゼル」第2幕より
「ドリーブ組曲」
「ドガの小さな踊り子」第1幕より【日本初演】
ローラン・プティの「ランデヴー」
「マノン」第1幕寝室のパ・ド・ドゥ

クラシック・バレエ
ズブのド素人
演目も殆どが初めて…

ですが
素人でも
良いモノには
自然と心が奮えるのです
揺さぶられるのです
感動するのです!
背筋がゾゾっとしました
特に
イザベラ・シアラヴォラとマチュー・ガニオによる
「オネーギン」第3幕
オーラが違う!

上腕から肩・背中にいたるシルエットの
なんとまぁ~美しいこと…
背筋スッとしてて
実際は別として
力みを感じさせない美しい姿勢…

ススッと

あの

ススッとさ加減…

決してブレナイ軸!
引き締まった上腕二頭筋に
羨望の眼差し

これぞ本物の舞台芸術

いやぁ~
良いモノ魅せて頂きました