鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

「旧・東概」のまとめ(12-3)~陰陽論の有効性について~

2015-10-26 22:31:14 | 鍼灸理論・東洋医学
病因論の概要で、病因観の歴史が述べられている。ここは陰陽論(とともに五行論)の意義を分からせてくれるものとの思いする。 ここでは病因観の歴史は、「黄帝内経」の時代の陰陽論に従っての内因、外因の分類から始まり、そこから千年以上もの年月を重ねての、宋時代の内因と外因、不内外因という分類に至り、それが現代まで続いていると説かれる。 しかし、である。陰陽論という観点から病因観の歴史を視るならば、「黄帝 . . . 本文を読む

「旧・東概」まとめ(12-2)~病因論、概要と外因(六淫)~

2015-10-26 22:30:20 | 鍼灸理論・東洋医学
 「1.病因論」まとめ。この項では、まず病因観の歴史が説かれ、次に外因と内因、不内外因の具体が説かれる。病因観の歴史を視ると陰陽論の有効性、必要性が痛感される。(『』内、要旨)  「1)概要」  『鍼灸医学では、病因は陰陽論に基づき分類される。大きく。陽としての、外因によるもの(外感)と陰としての、内因に基づくもの(内傷)に分けられる。(「台形における病因の分類」図があるので最後に画像で添付する . . . 本文を読む