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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

「そして、バトンは渡された」 前田哲監督 ○

2021-11-27 | 2021映画評


「そして、バトンは渡された」 前田哲監督 ○

 瀬尾まいこ原作の血がつながらない人が親としてひとりの少女を育てる本屋大賞受賞作を実写映画化しました。
 高校生の優子(永野芽郁)は4回名前が変わり、今は森宮さん(田中圭)と二人暮らしです。合唱大会の伴奏をすることになり練習に励んでいました。ともに伴奏者となった早瀬くん(岡田健史)のピアノに感動する日々でした。 
一方、泣き虫の「みいたん」(稲垣来泉)はチョコレート工場で働く父(大森南朋)と二人暮らしでしたが素敵なお母さん梨花さん(石原さとみ)ができます。しかし、父がブラジルへ行くと言い出しみいたんは梨花さんと日本に残ることにしました。梨花さんは一緒にいると楽しいけれど子どもから見てもちょっと経済観念が普通ではないようでした。学校帰りにお屋敷から聞こえるピアノの音になぜかとても癒されみいたんもピアノを習いたいとおもうのですが・・・。

悪い人がひとりも登場しないし、犯罪的な場面もないほのぼの系の作品です。父親が何度か変わるということがひとつのドラマです。今の世の中では小説の世界でも、逆の展開で子どもがたらい回しにされこれでもかと不幸ばかりが続く内容の作品が溢れている中ちょっとした清涼剤効果があります。人の善意を信じたくなる作品です。
ただ、ジェンダー的には「ラストに夫にバトンを渡す」というのが今どきではないです。

タバコは、なし。無煙です。