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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

461個のお弁当

2020-11-12 | 2020映画評


「461個のお弁当」 兼重淳(かねしげ あつし)監督 ○

 ミュージシャンの渡辺俊美原作のエッセイをジャニーズ系の二人を主役に映画化しました。
 プロのバンド活動をしている一樹(井ノ原快彦 V6)は妻と離婚、15歳の息子虹輝(道枝駿佑 関ジャニ)は父親との生活を選びます。高校受験に失敗した虹輝ですが立ち直って再受験を決意し見事に合格します。息子の気持ちを励ますために一樹は毎日お弁当を用意する約束をします。ときには夜中まで仕事や飲み歩くこともある一樹ですが朝帰りをしてもお弁当だけはきちんと持たせていました。一樹のお弁当は職場や学校でも結構評判になるのでした。

 一樹の出身が福島県ということで、帰省の際ちょっとだけ出演する母親役の倍賞千恵子がさすがの名言をさりげなくつぶやきます。こういう母親に育てられた成果が461個のお弁当に収斂したのでしょう。一番印象に残った場面です。福島弁も自然でした。
 ミュージシャンのわりには湘南の瀟洒なおうちがちょっと不自然でしたが、お弁当の予算が300円で食材をきちんと小分けして冷凍する場面などが説得力ありました。
 音楽をきちんと最後まで聴かせってくれる場面が多く、音楽映画としても楽しめます。冒頭とエンドロールは特に効果的でした。
 
 タバコは、なし。無煙でした。(○)ライブハウスや飲み屋の場面も無煙で大変良かったです。ひとつ気になったのはスタジオの休憩所のテーブルの上にお菓子とクリスタルのガラス容器が置いてありましたがあれは灰皿なわけはないですよね。