
「はりぼて」五百旗頭(いおきべ)幸男、砂沢智史監督 ○ ☆☆
富山県の地方テレビ局が富山市議会議員のさまざまな不正を告発した経緯をドキュメンタリーにしました。
自民党王国の富山県富山市では、議員による「カラ出張」「領収書の不正な書き換え」など詐欺行為が当然のように行われていました。その上記者が議会事務局に資料請求すると職員には守秘義務があるにも関わらず議員側に情報が漏れていました。
次々と謝罪会見をして辞職しても、後援会で土下座をすれば有権者は「許すわ」と、次の選挙で復活しまた同じようなことをくりかえす、呆れて物が言えない議員たちです。
これだけ追求すればいろいろ嫌がらせとかあるに違いないと思いましたが、やっぱりふたりとも最後は職を離れてしまいました。それでも、食事をごちそうになったくらいで言いなりになっている東京の報道陣に比べれば「よくやった」と褒めてあげたいです。「正々報道」のポスターが剥がされる場面が辛かったです。似たようなことはどこでもやっていそうと思えてしまうこの国の民度の低さが悲しいです。音楽(田淵夏海)が楽しく盛り上げちょっと救いになっていました。
タバコは、なし。無煙です。