goo blog サービス終了のお知らせ 

無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

奇跡のリンゴ

2013-06-10 | 2015以前の映画評


「奇跡のリンゴ」 中村義洋監督 ××× PPエコー、ハイライト

 無農薬でリンゴを育てることに成功した青森県弘前市在住の木村秋則さんの物語です。
 子どもの頃から機械を分解することが好きな変人の秋則(阿部サダヲ)は上京して就職したものの、台風で実家のリンゴが全滅し、故郷に戻ります。木村美栄子(菅野美穂)のもとに婿入りしリンゴ農家となります。ところが妻が農薬散布をするたびに体調を崩してしまいます。それがきっかけで無農薬栽培に取り組みますが失敗の連続で貧乏暮らしとなるのでした。諦めかけた秋則を妻や娘たちが励ますのですが・・・。 
 「神の領域」「絶対不可能」と言われていたことを成し遂げた木村さんの努力は尊敬に値します。失敗続きの前半に比べ、土作りに気が付いてからがあっけなく成功してしまいます。そこを丹念に描いてこそ価値があります。また、木になっているリンゴの姿がないのは致命的欠陥です。
 タバコは農薬賛成派の面々が喫煙(×)。「無農薬でやってみよう」という集まりの若手農業者の面々も喫煙(××)。中村監督の作品としてはタバコ露出が異常に多く大変残念でした。農薬もタバコも同じくらい有害です。PPとしては山崎勉のそばにはいつもエコーが置いてありました。主役級が喫煙しなかったことは評価できますが、その他大勢が喫煙しているので観終わった後もリンゴがタバコ臭く感じられました。