
「遺体 明日への十日間」 君塚良一監督 △ PPハイライト
津波が町の半分を流した釜石市が舞台です。山側に住んでいた医師、歯科医、職員たちは停電ではっきりとした情報もないまま廃校の体育館に次々と運ばれてくる遺体と対面していました。かつて葬儀社で働いたことがある民生員(西田敏行)は人間の尊厳を大切にして、最後の送りをしようとボランティアで動き始めるのでした。
一人のジャーナリストが取材したルポルタージュを映画化しました。一般の報道では伝えられなかった遺体安置所の様子を再現し、その泥だらけの体育館を見るだけでもこの作品を観る価値があります。地震から2年がたちましたが、被災地への思いは忘れてはならないと思います。
タバコは、消防団の人が休憩中喫煙。(△)お棺にハイライトが入っている場面がありました。
被災を契機に禁煙した人もいたのですが、被災地にタバコを配り顰蹙をかった人もいます。陸前高田の戸羽市長は、「震災で助かった命をタバコで無駄にしてはいけません!」と訴えています。