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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ひろしま

2012-03-21 | 2015以前の映画評


「ひろしま」 関川秀雄監督 △

 1953年に完成しましたが公開ができず、「幻の名作」と言われていたそうです。昨年の福島第1原発事故をきっかけに上映運動が広がり、2012年3月11日浜松にて公開されました。
 物語は1945年8月6日の原爆投下後の悲惨な現実を再現し、放射能の恐ろしさを見る人に伝えています。
多くの広島市民がエキストラで参加し、資金は全国からの募金で制作されました。主演の月丘夢路さんはこの映画に主演したためしばらくはアメリカに入国を拒否されていました。それほど真実を表していたのです。
 現在デジタルリマスター版を製作中とのことですので、近い将来一般公開されることでしょう。その時には是非多くの人に見てもらいたい作品です。
 タバコは周囲の人々の中に時々喫煙者が映りました。


種まく旅人 ~みのりの茶~

2012-03-21 | 2015以前の映画評


「種をまく旅人 ~みのりの茶~」 塩屋俊監督 ○ ☆ 無煙映画賞候補作

 デザイナーの仕事をしていたみのり(田中麗奈)は仕事をはずされ退職します。気分転換に父親の故郷大分県臼杵市の祖父(柄本明)の元を訪ねます。祖父は有機農法でお茶の栽培をしていました。ところが病気で倒れてしまい、みのりが茶畑の作業を引き継ぐことになります。祖父の知り合いの「金ちゃん」(陣内孝則)や役場の職員の応援もあり「みのりの茶」として売り出すようになるのでした。
 大企業が農業に参加することの是非や有機農業の難しさやも出てきます。また、市役所職員の有機農業に対する心の揺れややりがいなどの問題も提起され日本の農業を考えるきっかけになります。陣内の三枚目的面白さが発揮され笑いもあります。中央官庁の役と有機農業に取り組む役とをみごとに使い分けていました。
 タバコはなし。無煙です。有機農業の第一人者で喫煙者という人もいるので心配でしたが、陣内も柄本も喫煙しませんでした。青年会の総会や婦人会も無煙でした。臼杵市役所の小さな禁煙マークもしっかり映っていました。