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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ひるなかの流星

2017-04-12 | 2017日本語映画評


「ひるなかの流星」 新城毅彦監督 ☓
 
 やまもり三香原作の少女コミックが原作の女子高生の初恋物語です。
 田舎から吉祥寺の叔父のもとに上京したすずめ(永野芽郁)は都会の日常や高校生活に戸惑いながらも持ち前の素直さに加えちょっと強引なところもあって隣席の馬村(白濱亜嵐)と親しくなります。一方、叔父のカフェの常連である担任教師獅子尾(三浦翔平)は出会ったときからすずめを意識していました。馬村はすずめが獅子尾を好きになっていることに気付きながらもすずめを好きになっていました。すずめの友人ゆゆか(山本舞香)は馬村に恋していて・・・。簡単に言うと四角関係がどう落ち着くのかというドラマです。
 イケメン二人から恋されるすずめがコミックっぽいと言ってしまえばそれで終わりですが、他の女子高生物と違ってすずめもゆゆかも自分をはっきり主張する所が潔くていい感じです。その上つまらない物語りながらも二人の女優が魅力的で飽きさせませんでした。男の二人はどうってことないけどね。
 タバコは、教師の獅子尾が2回プライベートの場面で喫煙しました。喫煙者の教師っていかがでしょうか。(☓)その上、運動会で全力疾走させられる場面があり、死ななくてよかったですね。 


3月のライオン 前編

2017-03-29 | 2017日本語映画評


「3月のライオン 前編」 大友啓史監督 ☓☓

 羽海野チカ原作のコミックを二部作の実写映画化しました。
 桐山零(神木隆之介)は小学生の時に交通事故で両親と妹の家族を亡くします。父親の友人の棋士幸田(豊川悦司)に引き取られプロ棋士の道を進みますが、幸田家の娘香子(有村架純)とうまく行かなくなり幸田家を出て中学生プロ棋士として自活していました。 
 さまざまなタイプの棋士に囲まれ研鑽を重ねます。そんな折、和菓子屋の一家と出会い家族のように迎えられますが、そこへなんと香子が現れるのでした。
 将棋のことは全くわからなくても人間ドラマとして楽しめます。なんと言っても見どころは染谷将太の特殊メイクでしょう。筆者は「二海堂役のぽっちゃりくん、なかなかの演技派だけど今まで見たことがない新人だ」とすっかり騙されていました。後編も楽しみです。
 タバコは、さすがにタバコ会社がスポンサーになっている将棋界ですから(JTの子会社テーブルマーク子供将棋大会など)無煙はありえないと思っていましたが、対局中に喫煙する棋士もいていくらなんでも禁じ手なのではないでしょうか。中学生棋士にタバコの煙を吹き付けるなんて虐待です。(☓☓)
 エンドロールで「未成年者の飲酒は禁止されています。アルコールは入っていません。」のような但し書きが流れましたが、ぜひ「タバコは健康被害が大きいため、本物のタバコは使っていません。」という映画界になって欲しいものです。
 


キセキ あの日のソビト

2017-03-23 | 2017日本語映画評


「キセキ あの日のソビト」 兼重淳監督 ☓☓☓ PP

厳格な父親に反対されて家を出て音楽の道を進む兄(松坂桃李)と父親の意に添いながらも好きな音楽を続ける弟(菅田将暉)を描きました。顔は出さない歯科医のバンド「グリーン」とプロデュースした兄JINの事実に基づく物語です。
 「音楽は遊びだ。人の役に立つ仕事をしろ」と音楽活動を全否定する父親に対し兄のジンは家を出ます。弟のヒデは一浪しながらも猛勉給して歯科大学に合格します。大学の仲間と軽い気持ちでデモテープを作り兄にアレンジを頼みます。それを聞いた兄は彼らの音楽を売り出すことを試みるのでした。
 「キセキ」は歌のタイトルで、「ソビト」はグリーンのメンバーの造語で「素人」「空人」などに置き換えられ、「自由に新しいことに挑戦する人」を意味しているそうです。
 松坂、菅田のふたりともに歌がうまく当たり役といえるでしょう。もうひとり日本刀を振り回す夫と息子の間でオロオロしたり、息子のデビューを夫に隠れて喜んだりする母親役の麻生祐未がさりげなくすばらしい演技でした。
 タバコは、松坂が多くの場面で喫煙していて(☓☓)、バンドの仲間も喫煙者(☓)。PPも数種類していました。さすがに歯学部のメンバーは喫煙しなくてよかったです。松坂くんちょっとやつれたけれどタバコのせいかな。医師の父親が日本刀で阻止すべきは音楽より喫煙行為でしょう。


チア☆ダン

2017-03-22 | 2017日本語映画評


「チア☆ダン」 河合勇人監督  ◯ 無煙映画賞候補

 福井県立高校のチアダンス部が全米大会を制覇したホントの話が基になっています。
 高校に入学したひかり(広瀬すず)はサッカー部に入った幼馴染の応援をするために軽い気持ちでチアダンス部に入部します。そこでは「地獄屋」と呼ばれている鬼のような顧問教師早乙女(天海祐希)がアメリカを目指そうと激を飛ばしていました。先輩たちは止めてしまい横浜から越してきた経験者の彩乃(中条あやみ)を部長に新入生だけでチームを組むことになってしまいます。特訓が始まりますがそれぞれ家庭の事情などもあるなか本当に全国へ、そしてアメリカへ行くことができるのでしょうか。
 前半部分では効果音や小ネタのギャグで笑わせるところもありますが、メンバーが一度ばらばらになって再結成されてからは内容もダンスも一気に笑っている場合ではないと充実してきます。
 若い個性豊かな俳優が本格的なチアダンスを披露してくれてお稽古が大変だっただろうと思います。お弁当を食べながらステップを踏む場面でいつの間にかその場にいる人みんなが同じステップを踏んでいる場面がありましたが、あの場面は「ラ・ラ・ランド」を彷彿とさせました。邦画でも負けないミュージカルを期待できそうです。
 タバコは、なし。無煙です。


彼らが本気で編むときは

2017-02-27 | 2017日本語映画評


「彼らが本気で編むときは」 荻上直子監督 ◯ ☆

 母子家庭の母親が娘を置いて出ていったあと母親の弟が世話をするのですが・・・。
 11歳のトモ(柿原りんか)は母親が育児放棄し家を出ていったため叔父マキオ(桐谷健太)の元を訪れます。マキオは美しく家庭的なトランスジェンダーのリンコ(生田斗真)と暮らしていました。コンビニのおにぎりばかり食べさせられていたトモはリンコのおいしい手料理やお弁当に感激します。そして少しずつリンコを理解していきます。リンコは編み物が好きでいつも何かを編んでいますが、ちょっと奇妙なもので同じものばかりたくさん出来上がっていました。実はそこにはある願いがあったのです。
 家族とは?を考えさせる作品です。トランスジェンダーのリンコと母親、リンコを大切に思うマキオたちが味わったさまざまな思いを絡め奥の深い作品になりました。リンコの母親がトモに対して「私のリンコを傷つけるようなことをしたらただじゃ置かないよ。」とタンカを切る言葉がありますが、親がどんな子供にもこういう思いなら子どもたちは幸せでしょう。ナオミ(小池栄子)も自分の息子の気持ちを理解してあげられるといいのですが・・・。
 脚本が良くできている上に生田斗真と柿原りんかの演技が大変素晴らしいです。小池をはじめ共演者ひとりひとりのアンサンブルが彼らを見事に支えていました。(☆)
 タバコは、なし。無煙です。


愚行録

2017-02-20 | 2017日本語映画評


「愚行録」 石川慶監督 ☓☓☓

 貫井徳郎の直木賞候補となったミステリー小説を映画化しました。
 エリートサラリーマン一家が殺害されて1年が経ち、週刊誌のライター田中(妻夫木聡)は再度この事件の真相究明記事を書くために関係者への取材を始めます。主に殺された夫婦の大学時代の人間関係が次々明らかになっていきます。一方、田中の妹光子(満島ひかり)はシングルマザーで子供の虐待事件で勾留されていました。
 有名大学の中でのえげつない階級格差や社内での女性職員を巡ってのさまざまなまさに「愚行」が悲惨な事件を起こしていたのでした。
 冒頭のバスの車内でのエピソードが主人公の人間性のしたたかさを表しています。育った環境や社会の中のひとりの個人では解決できない階級格差の中では「どうしようもない悪魔のような人」にきっと誰もがなってしまうこともあるのかもしれません。でも、殺されるほど悪い夫婦ではなく、やっぱり殺した人が悪いです。
 タバコは、主人公や周囲の登場人物の喫煙率がかなり高い作品でした。(☓☓)女性の喫煙もあり(☓)、カメラの撮り方としてもタバコをアップで映し、その点の「愚行」も目立ちました。俳優への虐待が問題な作品です。


サバイバル ファミリー

2017-02-15 | 2017日本語映画評


「サバイバル ファミリー」 矢口史靖監督 ☓

 東京の真ん中にあるマンションで暮らす平凡な一家が、電気に関わるすべての電気製品が使えなくなり、妻の実家鹿児島まで脱出する姿をコミカルに描きました。
 会社員の父親(小日向文世)と妻(深津絵里)大学生の息子(泉澤祐希)高校生の娘(葵わかな)の鈴木一家は、鹿児島の祖父から届いた新鮮な魚や有機野菜を「気持ち悪い」と迷惑顔でした。そんな折、朝起きると電気を使うすべてのものが止まってしまいました。当然の事ながらガス、水道も止まります。はじめはキャンドルナイトを楽しむ余裕もありましたが、状況が好転せず物や水はなくなっていき、バッテリーを使う車も動かず、打開策として自転車で鹿児島を目指すことにします。
 米や水が高騰しますが、妻のへそくりの現金に救われ当面はなんとかやりくりできました。しかし、さまざまトラブルに見舞われ、命さえ危うくなるのでした。果たして一家は無事鹿児島へたどり着けるのでしょうか。
 電気への過度の依存に対する警告、食べる物に対してのありがたみの薄れ、生きるために最低限必要なものは何か、都市の人口集中と地方の過疎化、そういったことを再確認させることがこの作品の目的だったのでしょうか。あれこれ風呂敷を広げすぎてしまい何が言いたいのか「これだ!」というテーマが曖昧になってしまいました。
 結局弁当を持っていくことと自転車通勤くらいを始めたくらいで、元の都会暮らしを変わらずエンジョイするラストにはちょっとがっかりしました。
 筆者も都会の駅などで元気な学生や通勤客がエレベーターやエスカレーターをためらいもなく使って電気の無駄使いをしている姿には「福島を忘れたのか!」とひとこと言いたくもなるし、キャベツに青虫がいるだけでキャーキャー騒ぐ消費者には軽蔑もしています。その点ではこの作品に共感もしますが、この作品が本当にサバイバルなのかは大きな疑問です。
 矢口監督には是非、「その後のサバイバルファミリー」で、長男が漁師になる、娘が鹿児島の大学に進学する、父親が鹿児島の支店に異動するなど、あの経験がもっと人生に訴えた結果を見せてほしいものです。黒澤明監督の「デルス・ウザーラ」を参考にしてください。
 タバコは、冒頭部分でタクシーの運転手が喫煙(☓)。運転手が喫煙者だと車内で吸わなくても残留タバコ煙の被害を受けるので大変困ったことです。鹿児島への途中世話になった農家の一人暮らしの太地康夫が度々喫煙していました。車も走らないのになんでタバコが生産流通しているのか訳がわかりません。(☓)

相棒 劇場版Ⅳ 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断

2017-02-13 | 2017日本語映画評


「相棒 劇場版Ⅳ 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断 」
                                橋本一監督 ◯
 「特命係杉本右京(水谷豊)」が相棒とともに難事件を解決するテレビ版劇場版でおなじみのシリーズです。今回の相棒役は反町隆史です。
 国際犯罪集団「バーズ」から7年前に英国の日本大使館で誘拐された大使の娘の身代金要求が日本政府に出されます。政府は要求を拒否しますが、それに対して「バーズ」はスポーツ大会凱旋パレードの観客50万人を対象にしたテロを実行に移そうとします。特命係はパレードの群衆の中にいる真犯人を追い詰めます。しかし、犯人たちの目的は別のところにあり、それは70年前の日本政府が行った非情な行為が原因になっていたのでした。
 今作の大きなテーマは様々な意味での「棄民」です。日本人が海外で誘拐されても身代金は支払わず「見棄て」、70年前にも開拓に出た多くの日本人は軍隊に「見棄て」られました。権力の維持のために権力から棄てられる人々の怒りと哀しみを描いています。
 内容的には娯楽映画としては社会性もあり良くできた作品です。ただ、反町隆史の存在感が薄く「相棒」というよりは「右京とその仲間たち」という感じです。劇場版しか観ていない観客にもおなじみのメンバーが笑いをとったり、得意分野を活かしたりしています。欲を言えば一般の職員に女性を増やしてほしいものです。レギュラーの女性が小料理屋の女将一人というのは寂しすぎます。
 タバコは、なし。無煙です。


カタブイ 沖縄に生きる

2017-02-05 | 2017日本語映画評


「カタブイ 沖縄に生きる」 ダニエル ロペス監督  日スイス合作 ☓ ☆

 2003年に沖縄に移住したスイス人の監督が「なぜ沖縄に惹かれるのか」をドキュメンタリー映画にしました。ナレーションはフランス語です。タイトルは、晴れているときに半分雨が降る「片降り」を意味する琉球語です。
 琉球古典舞踊家、空手師匠、商店街活性化の人々、反骨の彫刻家、などテレビ番組のパーソナリティを務めながら知り合ったさまざまな魅力的な沖縄の人々を紹介しています。戦争の悲惨な体験やその後大国の思惑に翻弄されながらも、先祖を大切にした穏やかな暮らしのなかで、日常的に歌や踊りを楽しみ、心からの平和を願う人々の姿は羨ましいほど感動的です。
 中でも辺野古新基地建設中の工事現場で、「お願いだから止めてください。」と切々と説く戦争体験者の言葉は心が揺さぶられます。
 「反基地」をテーマにしたドキュメンタリーはいくつもありますが、直に「反基地」を訴える生々しいものも必要ですが、この作品のように沖縄の魅力を日常生活や芸術活動を通して楽しく美しく伝えることで、基地拡張に関心のない多くの人にも考えるきっかけを与えることができ、結果的には沖縄の問題を拡げる効果があるのではないでしょうか。(☆)その証拠に初日初回の上映は桜坂劇場のホールA(291席)は満席でした。他人事ながら嬉しいことです。
 タバコは、彫刻家が喫煙していました。(☓)素晴らしい作品を制作している人なだけに禁煙して長生きしてほしいですね。
 タバコ関連でもう一点気になったのは、先程も触れた桜坂劇場は待つ人の列が長くなると外に出てしまいます。すると、東側の喫煙所と西側の喫煙可のテラス席の双方からタバコの煙の攻撃を受けることになります。並んで待っている間にかなりの受動喫煙被害を受けました。「カタブイ」の次に上映される「この世界の片隅に」を待っている人も外まで並んでいてずっと煙にさらされていたようです。作品の中でも沖縄県が長寿県から没落したことに触れ「食事の変化」を原因に上げていましたが、それに加えて「喫煙率の高さ」と「受動喫煙被害」があるのではないかと思いました。
 桜坂劇場にも対策をお願いしたいです。


恋妻家宮本

2017-02-01 | 2017日本語映画評


「恋妻家宮本」 遊川和彦監督  ◯ ☆

 人気ドラマの脚本家遊川が初監督作品として重松清の小説「ファミレス」を大胆にアレンジしました。
 教師の宮本陽平(阿部寛)と妻の美代子(天海祐希)は一人息子が結婚して独立し、夫婦二人きりの生活が始まりました。そんな折、陽平は本の間に隠してあった美代子の離婚届を見つけます。動揺する陽平ですが、いつもの優柔不断さでどうすることもできず、うだうだと料理教室の仲間に愚痴を言ったりしていました。一方職場では、生徒の母親が浮気中に交通事故でケガをする、という事件が起き、その対応にもオロオロし、女生徒から「教師に向いてない」と指摘されるのでした。
 果たして陽平と美代子はどうなるのでしょうか。教師としての自信を取り戻すことができるのでしょうか。
 子供の頃からファミレスのメニューで迷う陽平はおとなになっても変わらず、大事な判断はいつも美代子がしていたという優柔不断さを除けば特に大きな問題はありませんでした。それに対し「あなたって結婚に向いてないよね。」と迫る美代子の一言は大きな疑問です。きちんと仕事をしていて暴力や浮気もなくどこが向いていないのでしょう。その点だけが共感できませんでしたが、全体的には、料理教室の仲間役の菅野美穂、相武紗季との絡みもなかなか面白く、コメディとしても良くできています。
 また、さりげなく福島を取り上げることで震災を忘れない、と言う姿勢は評価できます。
 エンドロールの吉田拓郎の名曲を出演者が歌う場面は妙に感動的で、観客にも元気をプレゼントしてくれる最高のエンドロールです。(☆)
 欲を言えば、ラストは美代子が学生時代の夢だった教員としてなにかボランティアなどを始めるとより現代的になったのではないでしょうか。よくできた作品だけに惜しかったです。
 タバコは、なし。無煙です。