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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

新宿スワンⅡ

2017-01-27 | 2017日本語映画評


「新宿スワンⅡ」 園子温監督 ☓☓☓☓☓ PP

 原作は人気コミックで、「新宿スワン」の続編です。
 新宿のスカウトマンの白鳥(綾野剛)が所属するバーストは新宿だけでなく横浜へ展開しようと企みます。横浜では大手の店が2店オープンするということで酒造組合(椎名桔平)が絡んでのホステス獲得作戦が始まります。バーストにやられてはならずと現地のスカウトを牛耳る滝(浅野忠信)率いるグループとの全面的な闘いとなるのでした。
 スカウトするためだけなのに、本物の暴力団や警察までもが絡んで熾烈な闘いが繰り返され、血糊は山ほど使うし、破壊行為は派手で、女性相手にお酒を飲む場所のためになんでこんなに傷つけ合わなければいけないのかわかりません。殴り合った後、次の日には顔がすっかりきれいになってしまうのは現実的ではないです。
 今作を見る限り、次回作は期待しません。
 タバコは、前作同様幹部役の伊勢谷友介はじめ多くが喫煙し、刑事の笹野高史も喫煙しました。ほとんどセリフがないのにただタバコを吸っているだけの村上淳などもいました。女性の喫煙が殆どなかったのは良いのですが、撮影現場は受動喫煙で俳優だけでなくスタッフのみなさんもかなり健康被害を受けましたね。お気の毒なことです。


カンパイ! 世界が恋する日本酒

2017-01-25 | 2017日本語映画評


「カンパイ! 世界が恋する日本酒 」 小西未来監督 米との合作 ◯

 「世界を股にかける蔵元」「初の外国人杜氏」「日本酒の魅力を発信するアメリカ人」日本酒に魅せられた3人の姿を追ったドキュメンタリーです。
 岩手の蔵元のひとり久慈浩介は五代目として、海外に日本酒の魅力を伝えようと自ら宣伝活動をしています。外国人杜氏のハーバーはたまたま英語教員として日本に来たことがきっかけで日本酒に取り憑かれ受け入れてくれた蔵元で酒作りをしています。ゴンドナーも英語教員として来日し、やはり日本酒の魅力を英語での記事や書籍で紹介するだけでなく、集中講座を開いて外国人に日本酒についての正しい知識を普及しています。
 それぞれのやり方で日本酒について真剣に取り組んでいる姿をみると、思わず日本酒を飲みたくなります。ただ、一般に出回っている安酒では日本酒の真の魅力は伝わらないのがちょっと残念です。
 なお、久慈さんは311のときに当時の石原都知事が「花見自粛」といったことに対し、そんなことをされては「東北は経済被害という二次災害を受ける。東北の酒を飲んでください。」とSNSを通して訴えた人です。そこから「食べて応援」という活動が広がりました。
 タバコは、なし。無煙です。利き酒や酒作りをしている人が喫煙者ではつとまりませんね。
 

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

2017-01-23 | 2017日本語映画評


「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」 三木孝浩監督 ◯

 七月隆史のベストセラー小説を、監督の三木孝浩、主演を福士蒼汰、小松菜奈の売れっ子トリオで映画化しました。
 美術学生の高寿(福士蒼汰)は通学中の電車の中で一目惚れをし、勇気を出して告白します。相手の愛美(小松菜奈)は快く承諾してくれます。そして「また明日」を合言葉のように二人はデートを重ねますが、愛美は涙もろく何度も涙をこぼしたり、奇妙な言動をしたりしました。そんな折愛美が忘れていったノートを拡げるとそこには信じられない事が書かれていました。二人の関係はどうなるのでしょうか。
 ネタバレになりますが、パラレルワールド物です。こういう作品は物理学的にどうなの?などといった野暮なことは置いておいて「そういうことになっているのね。」と受け入れてみればいいかと思います。結論としては「今、この時を大切にしましょうね。」ということでしょうか。
 個人的には「付き合ってください。」と言う高寿に対して、愛美が「私は癒し系じゃないよ。」と応えるセリフは気に入りました。
 友人役の東出昌大が「聖の青春」とは違ったいい味を出していました。
 タバコは、なし。無煙です。ただ、父親が食事の席をはずすきっかけのセリフとして「タバコ吸ってくる。」というひとことがありました。食事の席で喫煙しないのはいいのですが、これからはタバコではないきっかけを考えてほしいものです。


島々清しゃ(しまじまかいしゃ)

2017-01-23 | 2017日本語映画評


「島々清しゃ(しまじまかいしゃ)」 新藤風監督 ◯ ☆

 タイトルは美しい沖縄の海を歌った沖縄民謡「島々清しゃ」から取られました。物語の主要なテーマ曲でもあります。
 沖縄の離島にコンサートのためやってきたヴァイオリニストの祐子(安藤サクラ)は敏感過ぎる耳を持つうみ(伊東蒼)と出会います。うみは上等な三線歌者のおじい(金城実)に育てられていました。うみは孤立していましたが、祐子の言葉掛けで自分も吹奏楽部で一緒に音楽を演奏することを決心します。一方、うみの母親さんご(山田真歩)は那覇で琉舞の練習をしていますが思い通りにはならないのでした。うみたちの吹奏楽部には意外な指導者が現れ基礎からの練習に励むのでした。
 伊東と安藤のダブル主演ということで、演技派子役の伊東が実力派の安藤や渋川らの中でひるまず好演しています。他の子どもたちもイヤミがなくてよかったです。(☆)美しい沖縄の海に似合わない戦闘機の轟音はうみちゃんじゃなくても「ワジワジー(イライラすること)」しますね。
 タバコは、なし。無煙です。いつもタバコを吸う渋川が登場するたびにいつ吸うのかと心配でしたが、さすがにサックスの演奏者ということで吸いませんでした。喫煙していたらいい音が出せませんからね。

古都

2017-01-18 | 2017日本語映画評


「古都」 Yuki Saito監督 △

 川端康成原作の同名小説をアレンジした作品です。
 京都の呉服屋を営む千重子(松雪泰子)と、北山で林業を営む生き別れた双子の姉妹苗子(松雪の二役)にはそれぞれ大学生になる娘舞(橋本愛)と結衣(成海璃子)がいました。舞は就職活動中でしたが店を継ぐべきなのか悩み、結衣は絵の才能を伸ばすためパリの学校に通っていましたが、本当に才能があるのか悩んでいました。そんな折、舞は書道の師匠がパリで行うイベントのアシスタントとしてパリに行くことになるのでした。
 京都の観光案内映画のようにさまざまな名所旧跡がさりげなく紹介されます。呉服屋というだけあって着物の場面も多く、そのうえ外国人観光客にお茶の席も設けていて、日本文化満載です。対して西洋の古都パリの場面も見どころがたくさんあります。場面はいいのですが、どうもどの登場人物も「何をやりたいのか」悩んでばかりで生活臭の感じられない作品でした。
 ラストのテーマ曲、新山詩織が歌う、中島みゆきの「糸」は選曲としてはいいのですが、名曲なので作品を凌駕してしまったかも・・・。
 タバコは、パリの場面の路上で喫煙する人のタバコが映っていました。(△)


本能寺ホテル

2017-01-17 | 2017日本語映画評


「本能寺ホテル」 鈴木雅之監督 ◯ ☆

 主役の繭子を綾瀬はるか、織田信長を堤真一、監督が鈴木雅之と「プリンセス トヨトミ」のメンバーが今回は本能寺の変が起きた安土桃山時代と現代を物語にしました。オリジナル脚本です。
 会社が倒産し、失業している繭子は恋人の恭一(平山浩行)からプロポーズされ、両親の金婚式のお祝いの席に出席するため京都を訪れます。手違いから偶然見つけた「本能寺ホテル」にチェックインします。あるきっかけからエレベーターが1582年の本能寺とつながっていることを知ります。蘭丸(濱田岳)や信長と出会い、繭子はなんとか信長を助けたいと思いますが、歴史を変えることへのためらいもありました。一方、恭一の父親(近藤正臣)との出会いは繭子に「やりたいことをする人生」を考えさせるのでした。そこで繭子のとった行動とは・・・。
 「自分探し物語」の範疇に入る作品ですが、本能寺を焼いてしまうという大変大掛かりな物語になりました。何か知っていそうな支配人(風間杜夫)がミステリアスな雰囲気をうまく醸し出していました。
 冒頭の「賢者は歴史から学ぶ」というビスマルクの言葉は今の混迷する社会への警鐘でしょうか。そう考えると結構意味深い作品です。「原作は人気コミック」の映画ばかりの中、オリジナル脚本の作品は貴重です。(☆)「ぶりぶりぎっちょう(振振毬杖)」をするときの綾瀬はるかは主演女優賞の演技です。今年の流行語大賞かな。
 タバコは、なし。無煙です。(◯)


聖杯たちの騎士

2017-01-15 | 2017日本語映画評


「聖杯たちの騎士」 テレンス マリック監督 米 △

 巨匠テレンス マリックが、仕事では一応の成功をし、セレブの仲間入りもした脚本家が実は家族や愛した女性たちとの過去と現在に悩み、「どう生きるべきなのか」を探る物語です。
 リック(クリスチャン ベール)はハリウッド映画の脚本家となり、華やかなパーティーなどに明け暮れる中、実は父親と弟の確執やかつての妻とのやりとり、そして現在の女たちと巡り合う時間を通して自分自身に迷うのでした。漠然と「ここでないどこか」を求めリックの魂は徘徊するのでした。
 海岸や岩山などの大自然と、ほとんどハダカの美女たちが溢れんばかりに戯れ誘惑する人工的なアトラクションを交互に見せ、リックのアンバランスな気持ちを表現しています。特に説明的な描写がなく「感じる」作品なので、観客によっては冒頭の3分で心地よい眠りの世界に入ってしまうこともあるようです(事実、そばにいた人は横になって寝てしまいました)。セリフにもありましたが「この一瞬に集中する」ことが必要な作品でした。
 タイトルはタロットカードの1枚で「女ったらし」「嘘つき」などの意味があるようです。
 タバコは、パーティーの場面でひとりの話し相手がタバコを持っていました。吸っていたわけではないので無煙ではありましたが、映っていたので(△)です。


中島みゆき Concert 一会 2015〜2016 劇場版

2017-01-14 | 2017日本語映画評


「中島みゆき Concert 一会 2015〜2016 劇場版」 ◯ ☆☆

 コンサートはもちろんのこと、通常見られないリハーサル風景のドキュメンタリー映像(28分)(☆)が見どころです。編曲者の瀬尾一三を中心にバンドメンバーとの細部にこだわった打ち合わせや、衣装や小道具などの確認風景など一つの舞台を完成させるまでには多くのスタッフがそれぞれ最善の仕事をしていることがわかります。コンサートに行きたくてもチケット代がちょっと高いなあと思うこともありましたが、こうした舞台裏を知ると納得できます。
 本編のコンサートはどの曲もすばらしいのですが、20曲の中に筆者の「中島みゆきベストテン」のひとつ「流星」が聴けたのが感動でした。(☆)次回は「金魚」または「真夜中の動物園」を希望します。
 ただ、ドキュメンタリーの映像でバンドのメンバーの名前がエンドロールでの紹介だけだったので顔(楽器)と名前が一致できず残念でした。
 各名曲のイントロのあの音を出している楽器とか演奏者など「中島みゆきというブランド」を支えている人をもっと表に出しても良かったのではないかと思います。
 タバコは、なし。無煙でした。以前はスタッフが平気で喫煙している場面が入ってしまっていましたが、さすがに今作は無煙でした。(◯)


高江—森が泣いている2

2017-01-09 | 2017日本語映画評


「高江—森が泣いている2」 藤本幸久 影山あさ子監督 ◯ ☆

 沖縄の米軍基地拡張問題を記録し続けている二人の監督が東村高江地区でヘリパッド建設に暴走する権力の姿を追ったドキュメンタリーの第2です。
 「高江—森が泣いている1」では権力の横暴に抗う市民の姿が中心でしたが、今作では、それに加えて実際に森の樹木が次々切られている現状と、生態系への影響を懸念する科学者の意見を紹介しています。ユネスコ自然遺産に登録されるかもしれない貴重な自然をバリバリと破壊している映像には心が痛みました。
 今作の生態系から考える基地反対の切り口は多くの一般の人々にも理解がされやすいのではないかと思いました。(☆)
 タバコは、なし。無煙です。
 

聖の青春

2017-01-08 | 2017日本語映画評


「聖の青春」 森義隆監督 ☓☓☓

 ノンフィクション作家大崎善生の同名小説を映画化しました。
 村山聖(松山ケンイチ)は子供の頃から腎ネフローゼに苦しみながらも入院時に父親から教えられた将棋に目覚め、師匠(リリー・フランキー)にも付きプロの棋士になります。「東の羽生(東出昌大)、西の村山」と称されるほどの実力を付けますが、病に苦しめられない日はなく、ガンも発見されるのでした。村山の才能に惚れ込んだ師匠たちは心配しながらも「将棋命」の村山を支えるのでした。
 体型を本人に似せるため20キロもの体重を増やした松山だけでなく、羽生を演じた東出の二人がそれぞれ好演しました。特に東出は仕草や表情などもよく研究していて将棋を知らない筆者でも羽生本人のように見えました。難病物につきものの「お涙頂戴」にならず、結構笑わせる小ネタもあり、また、将棋を全く知らなくても対極の場面は「1対1」の格闘技を見るような緊張感が演出されていました。
 問題は、セリフが聞き取りにくい場面が幾つかあり残念でした。録音をもっと工夫するかセリフの繰り返しなどの演出をするか、もしくはテロップで出すなど考えてほしいものです。
 タバコは、大問題で、リリー・フランキーは吸えるところではいつも吸っているし、仲間の柄本時生などが度々喫煙していました。(☓☓☓)彼らのタバコによる受動喫煙が村山の発ガンに繋がったのかもしれません。子ども将棋大会といえばJT(現在は傘下のテーブルマーク)がおなじみだったし、「将棋=タバコ」の世界は不動のようです。
 いわゆるジャンクフード、ファストフードばかり食べ、アルコールも飲み放題という食生活も健康的とはいえませんでした。