ヒスバナアラカルト

香西善行の雑記ドコロ
諸々の感想には具体的内容も含んでいますので、お気をつけくださいね。

京都音楽博覧会2008

2008-09-15 07:31:22 | 音楽関連
めでたく、無事今年も開催された京都博覧会。
梅小路公園に近づくにつれ去年の記憶が蘇ってくる。が、着いてみるとびっくり。飲食コーナーがめちゃくちゃ充実している!実はこれが一番目に見える進化だったかも。食器は勿論、リユースもの。エコという観点もさることながら、紙のものよりしっかりしてるから扱いやすいんだよね。前回はなにも食べなかったけど今年は肉だ甘味だとちゃんと食べました。
さて、今回は後方でシートを広げゆるく鑑賞。芝生のありがたみが沁みる。
前半はご飯に夢中でLana&Flipから聴き始める。延びのある歌声とポップな音が青空に吸い込まれているようで心地いい。音につまっている楽しさが、さすがオーストリアのアーティストというか。楽な空気感が漂う。
次いで細野晴臣&ワールドシャイネス。演る曲、演る曲ジャンルが違うもんだから面白い。ハワイアンっぽいものからジャズっぽいもの、ポップス。まあ、年の功というか何十年も音楽やっているんだものね、その味の演奏を聴けることはありがたい。さらにこの先どんな音楽が生まれてくるのか楽しみになってしまう。長生きして欲しい、そしてずっと音楽つくっていって欲しい。隠居とかなしでしょ?
大工哲弘&カーペンターズ。去年はとてつもないスコールに見舞われたが、今回は無事に。オキナワンミュージックは野外フェスに好く合う。トークも巧いからなこの人、笑わせてもらいましたよ。勿論来年も来て欲しいものです。
そして、小田和正!やはりライブであの声を聴くと鳥肌が立つ。特別。というか別物。自分の皮膚を感じないくらいダイレクトに沁み込んで来るんだよな。「ハイウェイ」、くるりと。劇衝撃。うれし死にするわ。小田さん始まる前からちょい雨。さすが今年もやってくれましたか……。しかし、去年の教訓が生きみんな雨具を装着するのが早いのなんの。去年はいた傘差しも視界には入らなかった。
レイハラカミ。アコースティック主体の今フェスで唯一の打込みオンリーな存在。屋外の明るさに苦労していた模様。聴いてると睡魔の誘いに乗ったり乗らなかったり。無防備になりすぎたかな。
The Real Group。日韓W杯の時にもパフォーマンスした(と知ったのは後から)アカペラグループ。やけに日本語が巧い人がいて、そんなことでも耳がいいんだろうなあとか才能にこじつけてしまったり。スゲェなあとかつぶやきながら歌声聴いておりました。
夕日に染まる頃くるり登場。岸田氏の水玉シャツに彼女とツッコミ。ハイセンスだよ。新曲含め、京都にちなんだ歌が印象的。『リバー』が鴨川から生まれた歌とは。偶然、朝歩いたばかりで新鮮な映像が脳裏に浮かぶ。『ばらの花』よかったなあ。ずっと涙目で歌ってたなあ。ラストは去年と同じ曲。

この催しには遠足という言葉が似合う。子供だろうがお年寄りだろうが気兼ねなく参加でき、芝生の上想い思いの格好で楽しめる。お酒飲みたきゃ自前で用意すりゃいいが、緑と音楽に酔いながら気持ちよくなったほうがこの日ばかりはいいんじゃないか?参加者のマナーと存続がシビアに関わり、帰り道異常に騒いだり、無法なゴミ問題など浮上すればあの場所では開催できないことは容易に想像できる。
また来年、そして毎年楽しみたい。そんなことを思わせる京都音楽博覧会、堪能。