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私案日本を取り戻す① 制服ランドセルの廃止

2023-06-05 18:44:47 | 日記

私案日本を取り戻す① 制服ランドセルの廃止

 日本を取り戻すとは、家電や車を輸出した時代の繁栄を取り戻すの意味だろう。しかし近頃は家電や車が繁栄のモトにはなりにくくなってきたようである。思いもかけない個性的な新事業が繁栄のモトになってきているようである。ならば新しい時代の繁栄のモトが何かと探すうちに小学生のランドセルや中高生の制服が眼に入ってきた。

 ランドセルはナポレオン当時のフランス軍が背嚢と称した軍装の一つだし、男子の制服は多分ドイツ陸軍女子のはフランス海軍の制服からとったものだろう。日本の教育は軍隊を範にとって徹底的に個性をなくすことをもって良しとしている。家電や車を作るときには、右の人左の人と同じことをする軍隊の発想でうまく行くが、それでは思いもかけない個性的な新事業は生まれない。ランドセルを背負い制服を着用し周りにあわせよと命じられて育ってきた人間にヒトの思いつかない新事業を思いついてそれをたちあげよと言われてもそれは無理であろう。

 ソフトバンクの孫正義さんとホリエモンは九州の同じ高校の出身である。この高校には新事業を立ち上げる人材を育てる何ものかがあると考えられる。ならばその当時の校風を調べ再現すれば、新事業のたちあげられる人材を育てることができるであろう。校風を調べることができないなら孫さんを校長ホリエモンを教頭にお願いして学校一つ作ればいい。なぜそれをしない。

 戦争中はいろいろのものを発明する。フランスはバターの代わりになるものにマーガリンをドイツは塹壕で戦う兵士のためにインスタントコーヒーをアメリカは鉄砲片手に食べられるハンバーグや圧力釜で揚げた骨付き鶏を発明し、わが国は個性をなくす教育を発明したのである。発明したものは、それが役立つ場面では使ってもいいが便利だからと言っていつまでもそれにこだわってはいけない。

 家貧しい時はマーガリンやインスタントコーヒーもいいが、功なり名をあげて立派な庭園を見ながら床柱を背にして屋久杉の一枚板の机を前にしてファストフードのハンバーグは食さないであろう。同じことである。家貧しい時は軍隊式の教育もやむを得ないかもしれぬが、もう大量にものを作って輸出してが儲けのタネにならないのが誰の眼にも明らかなのにいまだに軍服や軍装をその淵源に持つようなものを着せて児童生徒に周りに合わせろと教育している。

 むかし、宮本武蔵は武芸で仕官することを夢見ていた。待っている間道場破りやアルバイトで食いつないでいたらしい。アルバイトに𠮷原の用心棒をしていたころに島原の乱がおこったので𠮷原から馬に乗ってはるばる駆け付けたという。しかし、もう武芸者を召し抱える時代ではなくなったので願いはかなわなかった。(島原の乱を最後に戦乱はなくなったからである)あれだけ武芸に優れ絵も巧みで今に残る哲学書を書いた才人で作庭の名人でもあった人にしても時代の流れには疎かった。(この意味では五輪の書はうっかり読めば時代から取り残されるかもしれない。)

 日本を取り戻すためには、まず個性を育てられる学校教育である。頭の固いのにはお引き取り願うより他ない。



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