先日行われた選抜体重別大会では、男子二人の選手が階級変更をして優勝した
81kg級で優勝したのはアテネ五輪73kg級代表の高松選手、90kg級で2位となり、世界代表に選ばれたのは北京五輪81kg級代表の小野選手である。両選手とも長い間、減量に苦しみながらも階級変更の決断がなかなかできなかった。しかし、今大会を見る限り、その伸び伸びとした戦いぶりと出した結果において階級変更は成功だったといえる
ボクシングほどひどくないが、平常の体重で戦うよりも少し減量して戦うほうが有利であると考える選手も多い。また、若い時期から慣れ親しんだ、結果を出してきた階級を離れるのは意外と勇気が必要のようだ。男女では発育発達の年齢に差があるので同じには語れないが、どちらにも言えることは、年齢が上がればトレーニング量も増え、筋力も増すために、たとえ身長に大きな変化がなくても体重は増していくのが普通である
最近の全日本チームでは管理栄養士が日頃から栄養・減量についての指導を行っているので昔のような無茶な減量は行われていないと思う。しかし、北京五輪で90kg級代表の泉は減量の失敗で足がつってしまったという情けない話が伝えられた
どんなに優秀なコーチや専門家が指導にあたっても、強くなったり、結果を残すためには自己管理と考える力、求める力が必要だ。全日本のチームでなくても熱心な選手達は自分で本などで勉強しながら本番で力を出せるように取り組んでいる
私自身も10代の頃に減量した経験があるが、あまりに減量が厳しいと試合に出てもせっかくそれまで積み上げてきた練習の成果が出せないことが多い。体重を量ってから数時間あるので、少し口にして回復もするが、スレスレの勝負の時には、気持ちも切れてしまうことも多い。ゴールデンスコアまで戦うとなれば1試合約10分戦わなければならず、それが何試合も続くいたならば、過度の減量の後遺症は必ずでる
何度かこういった辛い経験をして、やっと踏ん切りをつけて階級変更に踏み切る選手が多い。そして私が見てきた限り、多くの場合は今回の小野選手や高松選手のように成功している。52kg級で代表となった中村選手も48kgから上げた選手である。今回は準決勝で敗れた57kg級佐藤選手も52kg級から上げた選手だ
変更後、良い成績を上げてもそれまでの実績ということで選ばれないことも少なくない。その度に回りは「もっと早く変更すればよかったのに」とため息が聞こえてくる
階級の選択はもちろん本人の意思であるが、若い選手達には無理な減量をするのではなく、こういった成功例を参考にして十分食べて力一杯稽古して、本番でも精一杯戦える選手を目指してほしい。とくに若い頃は、大会で勝つこと以上に大切なことがある。稽古でも試合でも精一杯やってこそ身に付くものも多い。それが減量で妨げられるのはもったいないし、伸びる芽を自分自身で摘んでいるようなものだ
減量は栄養不足や集中力の低下から怪我につながることも多い
減量の厳しい選手達をみていると、減量するこそが目標になってしまって、試合前にホッとしてしまうこともなきにしもあらずである。昔に比べて試合数も非常に多くなっている。「階級別の競技で減量は当たり前」ではなく、自分にとってどの階級でやることが最も力を出せるのかを検討することが重要だ
81kg級で優勝したのはアテネ五輪73kg級代表の高松選手、90kg級で2位となり、世界代表に選ばれたのは北京五輪81kg級代表の小野選手である。両選手とも長い間、減量に苦しみながらも階級変更の決断がなかなかできなかった。しかし、今大会を見る限り、その伸び伸びとした戦いぶりと出した結果において階級変更は成功だったといえる
ボクシングほどひどくないが、平常の体重で戦うよりも少し減量して戦うほうが有利であると考える選手も多い。また、若い時期から慣れ親しんだ、結果を出してきた階級を離れるのは意外と勇気が必要のようだ。男女では発育発達の年齢に差があるので同じには語れないが、どちらにも言えることは、年齢が上がればトレーニング量も増え、筋力も増すために、たとえ身長に大きな変化がなくても体重は増していくのが普通である
最近の全日本チームでは管理栄養士が日頃から栄養・減量についての指導を行っているので昔のような無茶な減量は行われていないと思う。しかし、北京五輪で90kg級代表の泉は減量の失敗で足がつってしまったという情けない話が伝えられた
どんなに優秀なコーチや専門家が指導にあたっても、強くなったり、結果を残すためには自己管理と考える力、求める力が必要だ。全日本のチームでなくても熱心な選手達は自分で本などで勉強しながら本番で力を出せるように取り組んでいる
私自身も10代の頃に減量した経験があるが、あまりに減量が厳しいと試合に出てもせっかくそれまで積み上げてきた練習の成果が出せないことが多い。体重を量ってから数時間あるので、少し口にして回復もするが、スレスレの勝負の時には、気持ちも切れてしまうことも多い。ゴールデンスコアまで戦うとなれば1試合約10分戦わなければならず、それが何試合も続くいたならば、過度の減量の後遺症は必ずでる
何度かこういった辛い経験をして、やっと踏ん切りをつけて階級変更に踏み切る選手が多い。そして私が見てきた限り、多くの場合は今回の小野選手や高松選手のように成功している。52kg級で代表となった中村選手も48kgから上げた選手である。今回は準決勝で敗れた57kg級佐藤選手も52kg級から上げた選手だ
変更後、良い成績を上げてもそれまでの実績ということで選ばれないことも少なくない。その度に回りは「もっと早く変更すればよかったのに」とため息が聞こえてくる
階級の選択はもちろん本人の意思であるが、若い選手達には無理な減量をするのではなく、こういった成功例を参考にして十分食べて力一杯稽古して、本番でも精一杯戦える選手を目指してほしい。とくに若い頃は、大会で勝つこと以上に大切なことがある。稽古でも試合でも精一杯やってこそ身に付くものも多い。それが減量で妨げられるのはもったいないし、伸びる芽を自分自身で摘んでいるようなものだ
減量は栄養不足や集中力の低下から怪我につながることも多い
減量の厳しい選手達をみていると、減量するこそが目標になってしまって、試合前にホッとしてしまうこともなきにしもあらずである。昔に比べて試合数も非常に多くなっている。「階級別の競技で減量は当たり前」ではなく、自分にとってどの階級でやることが最も力を出せるのかを検討することが重要だ
成長期の子供達に食事制限は疑問に思っています。
女子中学生部活動に体重制限がある競技は柔道ぐらいではないでしょうか?
減量を容認している親、指導者の考えが理解できないのですが?
減量と言っても、前の晩食べないで調整できるようであれば問題ありません。また、最近の問題は、減量云々というよりも普段の食事をしっかりとっているかも重要です。トップアスリートであっても朝食を食べていないケースもあります。食事はアスリートにとってトレーニングの一部です。日本選手は意外と食べることを疎かにしているような気がします。
サプリメントもたくさん販売されています。足りない栄養素を補うといった目的であれば否定はしませんが、本来は3回、もしくは4回(柔道選手のエネルギー消費を考えれば、補食を加えて4回は必要)の食事で補うことが望ましいでしょう。
合宿などでは、ご飯は残しても後でコンビニでお菓子を食べる選手もみられます。確かに、甘いものの誘惑はわかりますが、あくまでもご飯を食べた後でという習慣が大切でしょう。
今では小学生から体重別の試合があります。親や指導者は、つい、勝つことに目がいってしまい、減量を強いるケースもあります。長い目で見れば、その時期に勝つことより将来を見据えて伸ばすことが重要だと理屈ではわかっていても当事者になると難しいのが現状です。
減量も問題ですが、小学生の頃から過度の肥満も見過ごせません。体格はいいのに体力のない子供も目立ちます。
全柔連はこういった現状を踏まえて、様々な機会を捉えて、正しい知識を指導者、選手、親などに伝えていく努力をしていかなければならないでしょう。
全く同感で、中体連、高体連ではその立場でいるはずです。無理な減量で摂食障害になった選手も私は知っています。
「勝ちたいと思ったら減量もするんだよ」と言う指導者がいるらしいということが、私には信じられません。指導者でもない人が、知ったかぶりして偉そうにそう言うことは知っていますが…。
自分は57ともう一階級とってない階級があると思ってました(^^;)勘違いでした。まだまだ知識不足です。
これからも柔道をもっと見ていきたいです!!応援します。ありがとうございました。
20日で3kgの減量をしないといけません。
私なりに夜ご飯は少なめにしたりしたけど
なかなか減りません。
汗ってばっかりですっごく辛いです。
どうすれば減らすことができますか??
20日間で3kgというのは何kg級にもよりますが、無理なことではないでしょう。ただし、この季節はただせさえも体力が消耗する時期ですので脱水症などに注意が必要です。私は専門家ではないので迂闊なことは言えませんが、食事で言えば脂質をおさえてビタミン、ミネラルを十分にとる。牛乳も低脂肪のものもありますよね。柔道の練習で減量をしようとすれば技術練習がおろそかになる可能性がありますので、朝や練習後にゆっくりとランニングをして脂肪を燃焼させるような運動もよいでしょう。
今回はともかく、自分のベスト体重は何kgなのか、減量してでもその階級に出場した方がよいのか、将来的にはどうなのか、などを大会後には検討してください。中学生の時期は大会に勝つことも大事ですが、何より技術や体力を身につけ、将来につながる基礎を作る必要があります。クラブの先生にも良く相談してください。
大会では持てる力を発揮されることを願っています。