秋の収穫市、最終日終了間際に、一組のご夫婦がjuconに会いに来てくれました。
僕は平塚高等職業技術校木工科という学校で家具の作り方を学びました。サラリーマン生活が嫌になった僕には訓練校を卒業後、どこかの木工所に就職するという選択肢はなく、独立することしか考えていませんでした。
しかし一口で家具屋と言っても、いろんな家具屋があります。
それは訓練校生の時に、いろんな工房を見学に行ったことでもわかりました。
家具と言えば、無垢の木を使って作るのが当たり前だと思っていた僕に、実際に無垢の木だけで家具を制作するということが大変だと感じたのもその頃です。
どうせ家具を作る仕事を職業とするならば、無垢の木を使い、その木の魅力を十分に引き出しつつ、デザイン性に優れたオリジナリティある家具を作りたいと思い始めたのです。
しかし、そのような家具を作るには、木についての知識や、デザインセンス、経験、そして技術が伴わなければ制作することが出来ないのだと思います。
当時、実際にそのような家具を作らている工房も何件か見学させていただきました。
その一つに家具工房ひょうたん蔵さんがあったのです。
ひょうたん蔵さんは、訓練校の先輩でしたので、独立にあたってアドバイスがいただけないかと工房見学を兼ねてお話しを伺いに行きました。
訓練校の先輩と言っても面識はなかったのですが、気軽に会ってお話しをしてくださり、家具制作の実際を知らない僕に親切にアドバイスをしてくださったんです。
ひょうたん蔵さんの作る家具は美しいです。そしてオリジナリティもあります。こんな家具を僕も作れるようになりたいと当時は思って、もしかしたら熱く想いを語っちゃったかもしれません。(笑)
しかし日曜大工もしたこともなく、訓練校でしか家具を作ったことがない僕には到底そのような家具が出来るわけがありません。
独立して、2年、3年と経つうちに、訓練校時代に夢見ていた家具から、自分のスタイルにあった家具へと変化して行きました。実際に家具を製作して行くうちに、自分が本当に作りたい家具というのが明確になってきたとも言えるかもしれません。
実はひょうたん蔵さんは、うちの工房から比較的近い場所でやられているんです。
しかし、作りたい家具が変わり、作りたいモノが家具だけではなく、いろんなモノが出てきたことで、なんとなく声がかけづらいというか、勝手に自分で距離が開いてしまった気がしていたんです。
しかも、訓練校時代に一度だけお話しをさせていただいただけですし、たぶん工房見学にはいろんな方が来ていて、その中の一人を憶えていてくれているかっていうのにも疑問がありました。
そんな感じで、近所なのに、ちょっと遠い存在に思えていたひょうたん蔵さんだったんですが、なんと秋の収穫市に遊びに来てくださったんです。しかも、このブログをよくご覧になってくださっているようで、秋の収穫市に出展することも、ブログで知ったと言われました。
工房見学に伺った時は、ひょうたん蔵さんはプロの家具屋さん、こちらはまだ訓練校生、そのレベルの差は歴然です。僕がプロとして活動すればするほど、その差はさらに大きなモノだなと感じ、個人が独立して、その事業を続けていくというのは相当な苦労があると感じています。そういう意味で言えば、いまだにひょうたん蔵さんは大先輩であり、尊敬する家具屋さんでもあるわけです。
そんなひょうたん蔵さんが、僕を憶えていてくれて、そしてブログをご覧いただき、お忙しい時間を割いて、僕に会いに来てくれたことは、すごい喜びでした。
以前にお会いしたのはもう8~9年くらい前だと思います。
その時は、憧れだった家具屋という仕事を、曲がりなりにも今でも続けられているということに、改めて感謝するとともに、支えていただいているお客様や、先輩、友人、知人、そういう方々のためにも、これからもずっと家具を作る仕事を続けていきたいと思っています。また家具だけでなく、juconらしいという作品を作り、より多くの方々に愛される仕事、ライフスタイルで、これからも行きたいなと改めて思う出来事でした。
http://www8.plala.or.jp/jucon
僕は平塚高等職業技術校木工科という学校で家具の作り方を学びました。サラリーマン生活が嫌になった僕には訓練校を卒業後、どこかの木工所に就職するという選択肢はなく、独立することしか考えていませんでした。
しかし一口で家具屋と言っても、いろんな家具屋があります。
それは訓練校生の時に、いろんな工房を見学に行ったことでもわかりました。
家具と言えば、無垢の木を使って作るのが当たり前だと思っていた僕に、実際に無垢の木だけで家具を制作するということが大変だと感じたのもその頃です。
どうせ家具を作る仕事を職業とするならば、無垢の木を使い、その木の魅力を十分に引き出しつつ、デザイン性に優れたオリジナリティある家具を作りたいと思い始めたのです。
しかし、そのような家具を作るには、木についての知識や、デザインセンス、経験、そして技術が伴わなければ制作することが出来ないのだと思います。
当時、実際にそのような家具を作らている工房も何件か見学させていただきました。
その一つに家具工房ひょうたん蔵さんがあったのです。
ひょうたん蔵さんは、訓練校の先輩でしたので、独立にあたってアドバイスがいただけないかと工房見学を兼ねてお話しを伺いに行きました。
訓練校の先輩と言っても面識はなかったのですが、気軽に会ってお話しをしてくださり、家具制作の実際を知らない僕に親切にアドバイスをしてくださったんです。
ひょうたん蔵さんの作る家具は美しいです。そしてオリジナリティもあります。こんな家具を僕も作れるようになりたいと当時は思って、もしかしたら熱く想いを語っちゃったかもしれません。(笑)
しかし日曜大工もしたこともなく、訓練校でしか家具を作ったことがない僕には到底そのような家具が出来るわけがありません。
独立して、2年、3年と経つうちに、訓練校時代に夢見ていた家具から、自分のスタイルにあった家具へと変化して行きました。実際に家具を製作して行くうちに、自分が本当に作りたい家具というのが明確になってきたとも言えるかもしれません。
実はひょうたん蔵さんは、うちの工房から比較的近い場所でやられているんです。
しかし、作りたい家具が変わり、作りたいモノが家具だけではなく、いろんなモノが出てきたことで、なんとなく声がかけづらいというか、勝手に自分で距離が開いてしまった気がしていたんです。
しかも、訓練校時代に一度だけお話しをさせていただいただけですし、たぶん工房見学にはいろんな方が来ていて、その中の一人を憶えていてくれているかっていうのにも疑問がありました。
そんな感じで、近所なのに、ちょっと遠い存在に思えていたひょうたん蔵さんだったんですが、なんと秋の収穫市に遊びに来てくださったんです。しかも、このブログをよくご覧になってくださっているようで、秋の収穫市に出展することも、ブログで知ったと言われました。
工房見学に伺った時は、ひょうたん蔵さんはプロの家具屋さん、こちらはまだ訓練校生、そのレベルの差は歴然です。僕がプロとして活動すればするほど、その差はさらに大きなモノだなと感じ、個人が独立して、その事業を続けていくというのは相当な苦労があると感じています。そういう意味で言えば、いまだにひょうたん蔵さんは大先輩であり、尊敬する家具屋さんでもあるわけです。
そんなひょうたん蔵さんが、僕を憶えていてくれて、そしてブログをご覧いただき、お忙しい時間を割いて、僕に会いに来てくれたことは、すごい喜びでした。
以前にお会いしたのはもう8~9年くらい前だと思います。
その時は、憧れだった家具屋という仕事を、曲がりなりにも今でも続けられているということに、改めて感謝するとともに、支えていただいているお客様や、先輩、友人、知人、そういう方々のためにも、これからもずっと家具を作る仕事を続けていきたいと思っています。また家具だけでなく、juconらしいという作品を作り、より多くの方々に愛される仕事、ライフスタイルで、これからも行きたいなと改めて思う出来事でした。
http://www8.plala.or.jp/jucon