都立上水高校 第1期社会科部OB・OG会公式ブログ

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奥多摩をゆく ~文字でふり返る奥多摩研修~ 第12回

2005年12月29日 22時15分04秒 | 【連載】奥多摩をゆく(完結)
むかしみち見聞録
 私どもは道なりに歩いて行った。私は先生や会長、副代表などとともにビデオ番組の大会出場や今後の社会科同好会の未来についてなどを語り合っていた。又、私どもの後方では構成員B・構成員A・出納担当がゲームなどについて議論なさっておられた。そして全権代行だけが、私どもの前方約20mを進行なさっていた。羽黒三田神社通過後は少々苦しそうにしておられたのに、ここに来て私どもを先導なさっている。その理由を後日尋ねてみたところ、「あのような自然の中では、一人で自然の良さを楽しみたいので、ずっと前を歩いていました。」と語っていた。ということは、私どもはしょっちゅうしゃべっていて、さぞかし迷惑だったでしょうと言ったら、「いや、一人一人に別の楽しみ方があると思いますので、いいんじゃないでしょうか。」と、お慈悲の心のこもったメッセージを下さった。
 さて、10時23分頃、これまで木々に囲まれてうっそうとしていた道は、突然視界が開けた。そして左手には民家が登場し、その向こうには青梅街道も見えた。
 この民家がなかなかおもしろい。むかしみちは谷際を通っており、道の外はすぐ標高が下がる。そこに、細い何本かの柱を使って土台をつくり、無理矢理家をたたせているのである。文章だと説明が難しいのだが、京都の清水寺のような感じだと考えてくだされば良い(上の写真)。私どもは「地震の時は崩れないのかね。」と考えながらも、道を歩いて行った。
 10時30分頃、青梅街道の方が騒がしくなった。バイクが次々と疾走していくのである。それも大軍である。先生の見解では「20台ぐらいはあったんじゃないか。」とのことであったが、とにかくこのライダー族の襲来は不気味であった。頑張ってビデオやカメラで撮影しようと企てたが、あまり良いものは撮れなかった。
又、10時31分には出納担当らが道の右手にあるコンクリート壁にあるプレートを見つけた。「この道路は、平成5年度水力発電施設周辺地域交付金により、舗装工事を実施しました。 奥多摩町」というもので、先生が「これは小河内ダムに関連しているのでしょう。」と解説して下さった。
 さらに同じく10時31分、珍しい塗装をしたマンホールを見つけた。そういえば、少し前の朝日新聞に、各自治体が特色のあるマンホール蓋塗装をやっている、という記事があったな~と思っていたら、会長が「こういうのは撮影しておいたほうがいいですよ。」とあまりにも夢中におっしゃるので、デジカメで撮影をした。
 10時32分、左手の民家の塀の、怪しげな置物を見つけた。「千と千尋の神隠し」という変なアニメ映画に登場した、変なキャラクターなどのオブジェであった。

その他にも多種多彩な宮崎駿関連置物があり、「ジブリ天国」と化していた。(執筆:研究関連担当代表)


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